キャラクター/【アルテマ】

Last-modified: 2024-04-20 (土) 20:45:07

魔法/【アルテマ】アイテム/【アルテマ】モンスター/【聖天使アルテマ】幻獣/【聖天使アルテマ】

FF16

本作のラスボス。CVは宮本充
ヴァリスゼアの戦乱や異変の陰で蠢く謎の存在。
人間の男性に近い姿をしているが、落ち窪んだ目と4本の腕、薄紫色の肌や光沢のある黒い外殻を持つ。
肉体を持たない精神体のような存在とされており、それを活かして自らの姿を自由自在に変えることができる(ベネディクタフーゴバルナバスの母へと次々と姿を変えている)。
空の文明よりも遥かに古代の時代において、ヴァリスゼア全土に広まり信仰されていた「マリアス教」で神として崇められていた。

  • 作中の真実と合わせると、実際ヴァリスゼアの神と言っても過言ではない存在。

ヴァリスゼアの戦乱を裏で操っていた黒幕であり、更にマザークリスタル魔法召喚獣ドミナントベアラー等、現在のヴァリスゼアを成り立たせている理を創造した張本人。
クライヴ達がマザークリスタル破壊のために行動する中で、クライヴに他のドミナントと戦うように仕向けるなど、不可解な動きを見せる。また、クライヴのことを「ミュトス」と呼ぶ。

  • 肉体がない状態でも様々な現象を引き起こし、戦闘能力も高い。

クライヴの前に現れたローブの男の正体。
ドレイクヘッドでクライヴに正体を現すが、続いて現れたジョシュアの体に封印される。
それにもかかわらず、オリヴィエバルナバスを操るなど特に問題なく暗躍を続け、以降もクライヴの前に立ち塞がる。


その正体は、FF16の世界における魔法と人を創り出した原初の知的生命体。
ヴァリスゼアとは異なる世界の出身で、本来はイフリートと全く同じ姿をした種族だった
かつては魔法を使って高度な文明を築き、大きな繁栄を極めていたが、現在のヴァリスゼアと同じく大地のエーテルを消費した代償として黒の一帯を発生させてしまう。
神であるアルテマの力を持ってしても黒の一帯の侵食は止められず、最終的にアルテマの故郷は滅亡した。
僅かに16体だけが生き延びたアルテマの一族は方舟オリジン?に乗り、新天地を目指して長い旅に出立。
旅の中で朽ちた古い肉体を脱ぎ去り、現在の精神体としての姿となった。

  • 朽ちたアルテマの肉体は黒いイフリートとして次元の狭間に保管されていた他、オリジンにも別の肉体?が保管されている。
  • アルテマ自身は「長い旅路を経てヴァリスゼアに辿り着いた」と言っているだけで、自身の故郷が外大陸と明言しているわけではない。外大陸かもしれないし、別の惑星かもしれないし、あるいは別の宇宙という可能性も考えられる。

元の肉体を捨て去ったアルテマの一族だが、実は精神体となった彼らは全員が同じ姿をしている
アルテマとは個人ではなく、複数で一つの生命体であり、それ故か生き残った16体は知性や意識を共有することができる。

  • 物語中盤でジョシュアの体に封印されても平気で活動していたのは、封印が弱まったからではなく、封印されたアルテマとは別のアルテマが活動していたため。

無垢なる大地ヴァリスゼアを発見したアルテマは、ここで一族を復活させ、黒の一帯が発生しない「真あるべき世界」を創世し、神として君臨することを画策。その目的を実現できる「完全生命魔法レイズ」を発動させる壮大な計画を練る。
 
だがレイズは極めて強力な魔法であるため、「莫大な量のエーテル」と「発動に耐えうる強靭な肉体」を必要とし、肉体を持たないアルテマが直ぐ実行に移すのは不可能だった。
この条件を満たすため、アルテマは手始めに自らの姿に似せて人間を創造。人間達を交配させ続けることで、自らの新たな肉体=ミュトスとなる素質を持った者がいずれ誕生するのを待った。
莫大なエーテルに関しては、ヴァリスゼアの大地から抽出することで解決を図り、生き残りの同胞達が自らマザークリスタルとなって各地に点在。大地から徐々にエーテルを吸い出してはオリジンに送り込んでおり、これがヴァリスゼアにおける黒の一帯発生の一因となっていた。


人の持つ自我を「穢れ」と呼んで嫌っており、自我を捨て去ったアカシアこそ生命のあるべき姿であると考えている。
そのため、アカシアはアルテマに仕える「神の兵」とも呼ばれる。


バルナバスやマリアス教の信者は、「アルテマの新世界が創造されれば、人はアカシアとなって平等に生きていける」と思っていたが、勝手に自我を持ち始めた人間に見切りをつけていたアルテマにはそんな気はさらさらなく、創世に伴い人間を滅ぼすつもりでいた。
これによりクライヴとは完全に敵対することとなり、神と人間のどちらかの生き残りを賭けた決戦へと発展する。


決戦直前のサイドストーリーとなるDLC第二弾「海の慟哭」では、リヴァイアサンとクライヴの接触に介入する。
アルテマの意に反し人間の干渉を受けたリヴァイアサンを不浄と見做し長年放置したが、クライヴの介入で見逃せなくなりアルテマは強制的にリヴァイアサンを顕現させた。
それを取り込んだクライヴにアレテストーンを介して接触、ミュトスとしての完成を促すため「アルテマ」自身の力と試練「カイロスゲート」を与える。


クライヴを完全な器にし、その肉体と自我を乗っ取るつもりでいたが、クライヴは苦しい戦いや様々な人々との出会いによって強固な自我を形成しており、
そこへドミナントから吸収した召喚獣の力も合わさったことで、アルテマと同等の力を持つ存在「ロゴス」へと変貌。
強固になり過ぎたクライヴの自我はアルテマでも容易には乗っ取れず、しかも人間が神である自身と同等の存在になったため、明確に怒りの感情を露わにしている。


クライヴとの決戦に破れた後はクライヴに世界の今後の見通しについての見解と彼の戦う動機について改めて質問をし、その答えを得るとクライヴに祝福とも呪いともとれる言葉を与え静かに息絶えた。最後の瞬間には自身が生み出した人間という生命、そしてクライヴが自らと対等な存在であり、また自らの後継者であることを認めたようである。


神を自負し尊大で傲慢な態度を取るが、「器として見出したクライヴが力をつけすぎて思い通りにならない」、「そもそも魔法を使うとエーテルが枯渇して黒の一帯が広まるという世界の仕組みには抗えない」など詰めが甘い点も多い。
また、アルティマニアによると人類が意思を持ったのは「アルテマが眠りにつき、自ら考える必要性が出てきたため」とあるためそういうところでもどこか抜けている。

  • バルナバスという協力者がいたとはいえドミナント達の管理も割と杜撰であり、作中の状況ではラムウタイタンオーディンシドやクライヴの対応次第ではクライヴが力を喰らわずにドミナントが死亡してた可能性が割とある。

すくなくともゲームのバトルシステム上での表現においては、ドミナントたちと比べて隔絶した戦闘力を持っているというわけではないが、オリジンに乗り込む際、バハムート・イフリート・フェニックスが束になって掛かって蹴散らされている。
火力と機動力のあるラムウはまだしも、ここに単発火力の低いガルーダ、リクイドフレイムに劣勢のシヴァ、的がデカく飛べないうえにイフリートより俊敏性の低いタイタンが加わったところでどれだけ抵抗できるか疑問ではある。


人間を完全に見下し、使い捨てようとしたため和解の余地はなかったが、やろうとしたこと自体は「同胞を蘇らせ、新世界を作り、生き延びようとした」と決して邪悪なものではない。
クライヴも指摘しているように「自我を持ち、同胞のために活動し、生き残るためにあらゆる術を使う」姿は人間そのもの。
皮肉にもヴァリスゼアの大半の人間も「下位の存在(ベアラー)を見下し、使い捨てにしようとする」点がアルテマと共通しており、良くも悪くもヴァリスゼアの人間はアルテマを模倣した存在なのである。

  • アルテマ自身は散々「自我を捨てよ」「自我は人の汚れ」と嘯いていたが、自らの同胞を蘇らせ、新しい世界を作り、生き延びたいとしていた事自体がアルテマの「自我」、あるいは「欲」と呼べる物である。
    ただしアルテマ自身は人類を完全に見下しており、クライヴに「アルテマも人類とそう変わらない」と指摘されても激昂し、頑なに認めようとしなかった。
    • 「自分こそが唯一の意思持つ存在」というアルテマに対してクライヴは反論したのであって、アルテマの意思に関しては否定してない。
  • アルテマの明確な欠点は、人間に対する優しさや良心が全くなく人間に一切価値を見出さなかった事。
    それはあくまで見下していた人類に対してであり、死した同胞のために活動していたのも事実。
    アルテマに対して同情できるかどうかは難しい問題だろう。

アルテマはバルナバスとは違った意味でクライヴの対になるように設定されている面がある。
「意思を融合した結果唯一の存在となり、自分と同等の存在のない世界を創ろうとする」アルテマと「様々な仲間と思いを繋ぐことで意思を強くし、皆が人として生きる世界を創ろうとする」クライヴ。
最終決戦はさながら「究極の個人アルテマ」対「様々な意思に背中を押されるクライヴ」という構図となっている。


アルテマで覚えられるアビリティ一覧