無数のシャドウが集合したハートレス。
2つの形態を持ち、コアを先頭にして飛行する巨大な蛇のように連なった姿(飛行形態)と、無数のシャドウが渦を巻く竜巻のような姿(竜巻形態)がある。
外見上はデビルズタワーと似通っている(特に飛行形態)が、名前が示す通りあちらが塔ならこちらは波。息もつかせぬ波状攻撃で襲いかかってくる。
よく見ると球体のコアのような部分にシャドウが半ば飲み込まれており、そこに無数のシャドウが連結することで形を成している。
- Uχのレイドボスとして登場した際の見た目はこのコア部分のみ。「ウェーブ」とは…。
- マジレスするとスマホのスペックの問題で「ウェーブ」の部分を常に動かすのは難しかったのだろう。
初出は2013年のE3で公開されたKHIIIの初報PVで、同作のバトルのイメージ映像としてトワイライトタウンでソラと戦っていた。
この時は空を飛ぶだけでなく、シャドウ達が狭い通路を埋め尽くしながらこちらに迫る動きをしていた。
その後もχやUχのシャドウがデビルズウェーブのように大量に襲いかかる攻撃を使ってきたり、KH0.2で実際にボスとして登場したりと、KHIIIの前から徐々にゲーム本編に進出してきていた。
全体的な動きや見た目は、マスター・ゼアノートの、無数のキーブレードを波のように飛ばす技と似ている。
- codedのボス戦でのバグブロックの挙動も割と似ている。
おそらく開発の技術的にも、この技の表現を応用して作った敵と思われる。
KH0.2
シリーズ初となるシャドウ系のラスボス。
闇の世界のキーブレードを探すアクアと王様が闇に飲まれたデスティニーアイランドにやってきた際に襲い掛かってきた。
2人のコンビネーションによって撃退されるが、闇の扉の近くで再び出現。アクアはリクを助けようとデビルズウェーブの動きを封じ込めるが、抑えきれずにデスティニーアイランドの扉の向こうへと引きずり込まれてしまう。
飛行形態
蛇のように縦横無尽にフィールドを駆け巡りながら突進攻撃を繰り出してくる。
また地面に潜り込んで飛び出す攻撃や、シャドウ一体一体が次々と襲い掛かってくる攻撃なども使う。
攻撃する際、目が赤く光るのでタイミングを見計らってガードするのが無難。弱点は先頭部分にあるシャドウの集まったコア。
HPが半分以下になると竜巻形態へと移行する。
竜巻形態
いったん地面に潜った後、弱点であるコアが出現したすぐ後にシャドウの大群が竜巻のような形状になる。
アクアめがけての突進攻撃やシャドウ単体飛ばし攻撃に加え、シャドウの塊を放ってきたり、アクアを空中に浮かせ、着地するまでの間シャドウの塊を次々とアクアめがけて飛ばす攻撃を行う。
飛行形態同様、目が赤く光っている間は触れるだけでダメージを受けるため、目が光っていない時に竜巻に入り込みコアを攻撃していこう。
まるでシャドウの群れが竜巻に飛ばされたような見た目で、見る分には最早癒し系。
しかしそんな見た目とは裏腹に、凶悪と形容できる程の怒涛の攻撃を繰り出してくる。
竜巻形態に入るとこちらが攻撃を仕掛けられるチャンスは少なくなるため、飛行形態をウェイファインダーでギリギリまで削りたい。
残り2ゲージ程度まで追い込めば、後は魔法連打で敵の攻撃が始まる前に終わらせられるはず。
Uχ
メダルとして登場。星5のデビルズタワーを星6に進化させるとデビルズウェーブのメダルになる。
後にレイドボスとしても登場した。
前述の通り通常時はコアだけで浮いている状態だが、攻撃時は竜巻形態と同じように攻撃してくる。
- この時は眼だけでなく全体が真っ赤になる。
倒しきった際の画面では、他のレイドボスのようにただ消滅するのではなく、集まったシャドウが飛び散っているのが確認できる。
クエストに登場する通常のシャドウの攻撃が、通常の引っ掻き攻撃ではなく時々デビルズウェーブのように大量に押し寄せてくるものになることがある。
- この時はあくまでもエネミーとしての扱いは「シャドウ」なのだが、上記のレイドボスがコア形態のみなので、印象としてはこちらの方が「ウェーブ」っぽい。
KHIII
トワイライトタウンとキーブレード墓場のボスとして登場。
ゲーム中の攻略辞典によると、光の世界に現れることそのものがかなり珍しい現象であり、何かの前兆なのだろうか、と書かれている。ちなみにデビルズタワーの項にも同様の記述がある。
トワイライトタウンにて
発売前のPV通り、トワイライトタウンのトラム広場にて突如出現する。
時期的にはまだLv10にも満たない内に現れるであろうその絶望的なまでのHPゲージの多さに圧倒されるが、ここでは3ゲージ弱削ると勝利扱いとなりどこかへ消えていく。
ここでは手に入れたばかりのヒーローズオリジンがさっそく大活躍する。
攻撃の予備動作が大きいためカウンターラッシュのカモとなり、フィニッシュの落雷は相手の図体がでかいことと相まって普通の相手以上にヒットしやすく、どちらもオリンポス撃破直後のソラでもゲージ1本を消し飛ばせる。
変形1~2回で十分に終わるだろう。
- ただしクリティカルモードでは最大HP減少&被ダメ増加が絡む以上、立ち回りには十分注意が必要。
キーブレード墓場にて
終盤のキーブレード墓場で再び出現。
さらに退路を断つように続々と現れた他のデビルズウェーブも合体し、巨大な竜巻状になってソラ達に襲いかかる。
- 最早波(ウェーブ)どころではなくデビルズ「ストーム(嵐)」である。
そして…。何かを察して急に戦意を失ったアクアが真っ先に飲み込まれ、直前の戦闘で倒されたヴェントゥスとリア、リアをかばおうとするカイリ、直前の戦闘で力を使い果たしたドナルドと彼に寄り添うグーフィーと王様までもが一瞬で飲み込まれてしまい、結果ソラの心がへし折れるという、色んな意味で衝撃的な強さをプレイヤーに見せつけた。
- アクアの戦意喪失について詳しくはKHIIIRMの項目にて。
- なお、闇の世界でミッキーやリクが1度飲み込まれた時の描写を見るに、飲み込まれたからと言って即死な訳ではない模様。キーブレード墓場では全員が飲み込まれ助けられる人が残っていなかったため全滅したと思われる。
その後色々あって、時間を少し巻き戻して復活したソラ達は、先ほどとは違う展開によってデビルズウェーブと戦うことになり、ここでようやくボス敵としての戦闘になる。
最終的に、ソラに一瞬だけ姿を見せたエフェメラと、荒野に刺さっていた無数のキーブレード(ヴェントゥス曰く「過去からの光」)がソラに協力し、謎の力「ユニオンクロス」によってデビルズウェーブのコアが撃破される。
その後、ダーク・リクによって何匹も召喚されるが、バトルとして戦うことはない。
シナリオ上では凄まじい強敵として登場したデビルズウェーブだが、ゲームにおいてもラストバトルの幕開けに相応しい強敵として立ちはだかる。
- 特にクリティカルモードではシナリオと同じく多くのプレイヤーの心をへし折った。
ただ終わりの世界の攻略後ということもあり、ここまでに全ての材料を揃えていればアルテマウェポンが作れてしまえる。
こいつで試し振りをして逆にその過剰な性能を知らしめる相手にもなる。
アーマー・ゼアノートを上回るHPを誇り、非常にタフ。
しかもアーマー・ゼアノートやマスター・ゼアノートと異なり、形態変化後にゲームオーバーになった場合でも最初からやり直しとなってしまう。
飛行形態では突撃してくるデビルスクリューはリフレクトガードで簡単に防げるが、地面に何度も潜るデビルフォールが厄介。ドッジロールで確実にかわそう。
竜巻形態のデビルメテオはグライドで回るように逃げれば避けられる。
デビルズウェーブが黄色い目の時に攻撃して赤い目になったら逃げるという基本を守るようにするのが大事。
特に明言はされていないが、ここでデビルズウェーブに取り込まれた無数のシャドウ達は、かつてのキーブレード戦争で倒れたキーブレード使い達の心から生まれたものと推察できる。
そうだとすると、BbSの時点ではなぜ現れなかったのかという疑問点は残るが…。
- キーブレード戦争で倒れた=肉体と心が最後を迎えたのであれば、ハートレスは誕生しないと思われるが。
- KHIIIのモバイルポータルの表現では闇の世界はともかく、光の世界での出現はあまりないともとれる。BbSの時点でも数こそ少ないもののハートレス自体は出てきたわけだから、デビルズウェーブもどこかでこっそり出現していた可能性はある。
- …それならそれで、キーブレード使いたちの情報収集能力に疑問符が付くが。いくらアンヴァース全盛期とはいえ。
- あるいは、闇の世界でもアクアが遭遇した回数が少ないことから存在自体が少ない可能性もあるのだろうか…。
- もしくはあの時はヴァニタスが大量のキーブレードを操っていたせいかもしれない(あれがKHIIIでソラが放ったものと逆の意味合いのものであるのなら、だが)。
KHIIIRM
キーブレード墓場でのアクアの急な戦意喪失について理由が描かれた。
闇の世界でハートレスと戦い続けた時間はアクアの心に強い恐怖と絶望を刻んでいたようで、超大規模なデビルズウェーブを見た時についに決壊。
デビルズウェーブを構成するハートレス1体1体が全てアンチ・アクアに見えるという悪夢のような光景を幻視し、彼女は絶望してしまったのであった。
DR
クリア後に挑めるフリーバトル「強敵に挑め」の8番手(オフライン版では6番手かつループの最後)。
風、聖属性に弱いが各種ステータスが尋常でないほど高く、それまでの敵から一線を画す強さ。
所謂裏ボスポジション。
やはり通常時はコアだけの姿だが、攻撃の際は飛行形態や竜巻形態を使い分ける。
1回の攻撃でこちらのHPをごっそり削り、2回連続攻撃するなんてこともザラ。膝を折ったゼアノートは数知れず。
ただし、一体でも倒せばパッシブで魔法耐性、防御力、魔法力、攻撃力がそれぞれ+10されるため、コンティニューを使っても早期に倒す価値はある。