Tokachi

十勝型巡洋艦 十勝 (8,000t型軽巡洋艦)

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

古鷹重巡洋艦の主砲を127mm両用砲の連装砲塔6基に変更するという計画案。

解説

2023年5月のブリッツパス有料報酬艦として実装された、日本Tier7巡洋艦。多数の12.7cm両用砲を主砲として装備した姿はアトランタを彷彿とさせる。古鷹と同じ船体なのでアトランタよりは頑丈である。

・主砲
このTierでは4隻目となる駆逐艦と同じ口径の127mm砲を連装6基12門装備。
AP・HEダメージともにアトランタと同様なものの、火災発生率は4％とアトランタ(3％)より高く、装填時間が5.5秒とあちらより0.5秒早い。
さらにエリート特性でも装填時間を短縮可能なため、同格最高峰の手数を誇る。ただしアトランタより2門少ないため、dpm(AP52756、HE49745)はアトランタ(AP56420、HE53200)より劣っている点には注意。
また、他の利点として、射程が127mm組の中で唯一10kmを超えており、この手の艦によくあるゆるふわ弾道ではなく、日駆砲のような弾道弾速をしており、遠距離の偏差に苦労しにくい。
さらに、全ての砲塔が全周であり、全砲塔が360°旋回する。このために後述する機動性の良さと相性が良い。
旋回速度についても日本艦にしては珍しく平均より速い程度になっている。射角も良好であるため後述の装甲も合わせて姿勢に気をつけながら戦っていきたい。
総じてかなり優秀な主砲を持っており、これらを活かして火力で貢献したい。

・魚雷
吹雪型と同じ魚雷を装備。射程、ダメージ共に巡洋艦の魚雷としては優秀で、装填時間も48秒と短いためアトランタに比べると使いやすい部類である。だが、門数が3門×2基と少ないので単純な火力が低く、魚雷を使った肉薄攻撃や遅滞には難があり、後述の生存性も合わさり無理な運用は自殺に等しい。
ただし、良い点として射角がツリー日巡のように劣悪射角ではなく、球磨や元の古鷹のような前方から後方に至るまでかなり広い射角を有しており、無理なく魚雷を発射できるため、早めな装填時間と相まって牽制や起き魚雷には最適である。
適宜流して敵のペースを乱したり、浸水を入れることが出来れば前述の優秀な主砲を更に引き立てることができるだろう。
モデリングではシールドこそ付いているがあくまで波除のためなので頻繁に壊れる点には注意。

・対空
両用砲である主砲が12門もあるのにそれでも不足を感じたのか12cm高角砲まで搭載しているため、大口径対空は同格の伊勢やフリントと同等であり、同格巡洋艦の中でも2位タイの高さである。
しかし、小口径対空は残念ながら旧式の40mm機銃が4挺、13mm機銃が2挺と明らかに不足しているためか、同格巡洋艦ワーストの値であり、あろうことか駆逐艦並かそれ以下である。
スキルの対空警戒もアトランタやフリントに搭載されている「対空警戒III」ではなく、サリーやチュムポーンと同じ「対空警戒II」であるため、アトランタのような猛烈な対空は期待できないだろう。総合対空値もサリーやニューオーリンズレベルにはあるが空母が攻撃を躊躇うほどのレベルではない。

・装甲
元が重巡として建造された古鷹であるため、防郭防御10％、装甲防御7.50％は同格の軽巡に比べても優れており、いくらかはダメージ軽減を期待できる。
ただし装甲は古鷹とほとんど変わっていないため、艦首艦尾16mmは同格最低ライン。舷側76mmもアトランタと同じ厚さで薄い部類。甲板も45mmと40mmであるアトランタより良いが気休め程度でしかない。が、5mm増えたことで敵弾が過貫通しにくくなったためアトランタよりも痛いダメージを負う可能性がある。
元が重巡だからと言って回避を怠れば手痛いダメージを簡単に貰ってしまうだろう。

・機動性
同格の中では総じて良い部類であり、加速力は同格平均並、旋回所要時間は同格最上位クラスである。全砲塔が全周であるという特長を活かすためにも、装備では基本的に転舵性能を向上させる方向で考え機動戦を意識したい。
また、速度は妙高には劣るものの同格5位の快速である。他の同格高速巡洋艦とは異なり、エリート特性で速度を向上させることも可能であるため、護衛特化を選択した場合は、ミュンヘン、ショールスに次ぐ同格3位の快速性を得ることも特長(ただし同格4位のドゥーカ・デッリ・アブルッツィは、エリート特性で速度を向上させることが可能)。護衛特化、推力改良Ⅱ、改良型ディーゼルエンジンで速度特化にした場合、鈍足駆逐艦並の37.5ktで航行することができる。

・隠蔽性
同格ではかなり優秀な部類である。
隠蔽特化にした場合6.4kmになるため、マッチ帯で隠蔽が悪い部類の一部の隠蔽無振り駆逐艦(大半が砲駆)より良くなる。

・生存性
古鷹船体ではあるもののHPは古鷹より3000ほど増加しており、射程も127mm組では一番長く、アトランタよりはまともな装甲とダメージ軽減率を持っている(と言っても甲板装甲がアトランタより5mm厚い程度でしかないが)事からうまく機動性を活かして回避や位置取りを行えば生存しきることは容易い。とはいえ格下巡洋艦に負けるようなHP・装甲であること、日巡の常で図体がやや大きめで被弾面積がやや大きめなこと、生存性に直結する煙幕やソナー、エンジンブーストなどの消耗品がないため、やられるときはあっさりやられてしまう。常に戦局を見極め、無理な動きをとらないようにしよう。

・消耗品
選択肢としては高品質石炭、高級船員食糧、改良型ディーゼルエンジン、追加対空弾が挙げられる。個々のプレイスタイルと相談して欲しい。

・艦艇スキル/艦長スキル
他の127mm組との差別化点であり、弱点でもある。
本艦は対空警戒Ⅱが3つ使えるだけだが、他の127mm組を見てみると、アトランタは対空警戒のほかにソナーと煙幕が、フリントは排気煙幕とレーダーが、チュムポーンは排気煙幕と魚雷装填を使用可能であるため、艦艇スキルは大きく見劣りする。
また、ツリー艦とはスキルの構成が全く異なるのでブリッツパスに付属していた専用艦長を使って強化した方が良いだろう。艦長スキルは、戦場支援(レベル2)を習得して、対空警戒を使える回数を増やすとともに、対空防御専門家(レベル4)も取得して、クールタイムを減らしたい。

・装備
　・兵装　主砲改良Ⅰ
　・防御　操舵装置改良Ⅰ
　・適正　操舵装置改良Ⅱor 隠蔽改良

兵装では、全周砲塔であることを最大限に活かすために主砲改良Ⅰを基本として推奨するが、砲撃力を高めたいならば、主砲改良Ⅱも視野に入る。この場合は、エリート特性で合わせてエリート砲術員を選択すると、尚良いだろう。
防御・適正では、全周砲塔を活かした起動戦を仕掛けやすくするため、操舵装置改良Ⅰ・Ⅱを基本として推奨するが、個々のプレイスタイルに合わせて選択して欲しい。対空、機動性、隠蔽性の各項目も参考に、自身の戦い方と相談しよう。

・エリート特性
　・護衛特化 主砲旋回速度+7%、最高速度+3%、対空火力+5%
　・エリート砲術員 主砲装填速度-3% 主砲旋回速度+7%
　・功績 EXPアップ+10%

どちらも十勝の性能とシナジーが高いため、主砲火力を重視するか、足回りを重視するか、自分のプレイスタイルと相談した上で選択しよう。

・総論
一言で表すなら和製アトランタである。
日本らしい調整をされており、特に主砲性能が全体的にアトランタ級より優れているかなり優秀な性能をしている。魚雷も使いやすく、耐久性も元が重巡なためかそれなりに保証されている。
だが、利点だけではなく欠点もそれなりにあり、対水上艦相手だとアトランタ級はソナーで魚雷警戒を行ったり、レーダーで炙り出したり、魚雷装填で一気に仕留めに行けたり、煙幕で逃げたり、移動したりなんてことができる中、本艦は艦艇スキルの乏しさから「全ての状況を己の腕のみで対応」せねばならず、機動性も優秀ではあるが完全な回避盾を行うには敵弾回避やリスク管理能力が求められるのに加え、対空火力もあちらより落ち込んでいる。
このように史実の日本海軍同様、「乗り手の腕がそのまま性能に直結する」日本海軍らしい艦艇だと言えよう。

戦闘名誉章

史実

小ネタ

日本艦では唯一船体に艦名が刻んである。

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