フィッシュオン

クーガー：
ガハハ………よかったよかった。これまでにない傑作だ。
俺の腕もなかなかのもんだ！

プレイヤー：
よく仕上がったバッグですね。

クーガー：
おっ？お前は遺跡管理官か？なかなか見る目があるな！
コイツは俺がデザインした最新作だ！
ってわけでよろしく頼むぜ？…おい、よろしく頼むってんだよ！

プレイヤー：
頼むって？

クーガー：
買い取るんだよ。バッグを作るのはみんな売るためだ。
みんなが俺のバッグで歩いてるのを見ると、
俺としても誇りに思うんだ。わかるか？だからよろしく頼むぜ！
そんな顔しないでくれよ。頼むからよ。
俺は遺跡に行ってやってるんだ。お互い様だろ？

プレイヤー：
頼むっていうのならかまわないけど、あなたは漁師じゃないの？
どこからどう見ても正真正銘の漁師じゃないか！

クーガー：
あんだって？……あ～…それは……だな…

プレイヤー：
で………？

クーガー：
ガハハハハ！小っちゃいことは気にすんな！
バッグを買って金さえもらえりゃいいんだ！わかるか？

プレイヤー：
はいはい、仕方ないなあ。変なおじさんだ………

クーガー：
ハアーーーッ！！捕れた捕れた。ガハハハ！

プレイヤー：
やっぱり漁師じゃない。まだ認めないの。

クーガー：
認めないとは何だ？俺はそもそも漁師だぞ！
ただ、あれだ、バッグのデザインと製作が得意なだけだ。わかるか？
だが正しくは、魚を捕るのは生活のため。
バッグのデザインは趣味だ！わかるか？
ほら、今日魚を入れてるバッグ、これも俺のオリジナルだ！すごいだろ！

プレイヤー：
すごいのはすごいけど………そんな大きなバッグ、
中を魚でいっぱいにできるのもすごい………

クーガー：
そりゃ当然だ。これでメシ食ってんだからな。
趣味にふけって本業をおろそかにするほどバカじゃないぜ。わかるか？
ってことで協力してくれ。バッグ買ってくれるよな？

プレイヤー：
何でまた話がそこへ戻るの！？

クーガー：
ガハハ！またデカいのが捕れた！今日はなかなかツイてるみたいだ。
こいつはすごい。さすがはこの俺だ！

プレイヤー：
おおっ、今日もずいぶんと大漁じゃない。
けど、魔物と戦ってるときのあの力…どうも…
ただの漁師ってわけじゃないみたいだけど？

クーガー：
おいおい、急に話の矛先をこっちに向けるなよ。
ガハハ………漁師ってヤツは腕力がメシの種だからなあ。
魔物なんざ余裕でボコボコだ。ガハハ！
海に出て魚を捕ってた頃は、海で起きるあらゆる難関を素手で
くぐり抜けてたんだ。たまには海に出没する化け物だってな。
だから俺のこんな力なんてたいしたことないさ！ガハハハ！

プレイヤー：
けど、その胸の傷は、魚を捕っててついたものには見えないけど………

クーガー：
うっ…こ、こいつか？
だが、コイツは気にするな単なる掻き傷だ。何でもない！ガハハハハ！
と、とにかく何でもない！そんなこと聞くな！わかるな？

プレイヤー：
そんなつもりはなかったんだ………

クーガー：
ってなわけで、この話はここで終わりにしようぜ？
そんなことよりバッグを買ってくれ。どうだ？

プレイヤー：
だが断る。