白い宝石

管理官：
……やれやれだね……またあの集団？
あ、そうそうこれ作ったんだけど、食べてもらえる？
一応カリスに教えてもらいながら作ったから、まずくはないと思うなけど…。
内容：
あらゆる意味で大混乱を巻き起こしたグロ無団が、また良からぬ事を
企んでいるようです。本当にどうしようもない、くだらないことなので、
周りの人の迷惑になる前に強制的に阻止しましょう。
アリシア：
別に気にしなくてもいいのに…ほーんと…律儀よね、そういうところ…ふふふっ…。
ありがと…これ、大事に食べさせてもらうわね…ふふっ♥
リエル：
………もうすでに食べ終わった…おかわりほしい……。
…………コーヒーも…。
管理官：
そうだね。多分またつまらないことだろうし、さっさと片付けて
お茶の時間にしましょうか。

グロ無団 団長：
……そ、それ以上ハやめテくレ……本当ニ粉々になっテしまウ…。
人の心ガあるノなら許シ…ってバカめー後ロを魅せるとは愚かにモ程が…
ア…調子にノりましたゴメんなサイごメんなさイごめンナさいもうなグラないで…
グロ無団員：
……もうコの団…解散デいいんジャないカ？
管理官：
…んふふ～、女の子の(ゴリっ)…気持ちを(パキッ)…踏みにじっちゃ(メキメキッ)…
ダメ(ピシシッ)…なんだっ(ビキっ)…ぞぉ～？
オムリン：
だ、だ、ダメぇ～～～～～～っ！！！
オムリン：
だ、だだっ…団長さまをイジめたらっ…イジめたらっ…ワタシがユルさないんだからぁ～～～っ！
グロ無団員 全員：
………………。
……………………やっパり……割っとクか……アレを。
グロ無団 団長：
や、チが…我ハ皆と友ニ…ええぃ、離れロ！我に貴様は必要ナい！(ドンッ)
オムリン：
………そ……そんな……団長さま……ぐすっ……うぅぅ……
ふぇぇぇん…団長さまニ……団長さまニ……振らレちゃったよぅ……ぐすぐすっ……
グロ無団員 全員：
………泣かせた……(ざわざわ)………泣かせた……(ざわざわ)
グロ無団 団員A：
めッサつ！めッサつ！めッサつ！
グロ無団 団員B：
判決ヲ申シ渡ス……バナレンコ！(汝ニ重罪アリ)
グロ無団 団長：
ま、待つのダ！これ以上ハ本当に割れ…や…ヤメ…！！
ギギギ…GYAAAAAAAAAAAAA！！！！！
管理官：
自業自得。女の子を泣かせるなんて最低すぎる。
粉になるまで砕いて、鳥の餌にでもしてやったらいい…。

管理官：
やれやれ、これでこの件もひと段落、かな。
…それにしてもこの木、最後までなんで現れたのかわからなかったなぁ…。
？？？：
ぐすっ…ぐすっ……ワタシ…これカラ何をしてイケばいいの……ううぅ……。
お返しナんて期待して…ほんと…バカ……ぐすっ…ぐすっ…。
管理官：
……君は確か…グロ無団のろくでなしを守ろうとした子…？
オムリン：
……あ、あなたハ先ほどノ……ぐすっ…は、恥ずかシいトコロを
お見せしてしまいましたね…ぐすっ…えへへっ…。
管理官：
……災難…だったね…えと、その……落ち込まないで、ね？
きっともっと素敵な人、見つかると思うよ。（……そもそもアレのどこがよかったの？）
………大丈夫、だから泣きやんで…ね？
管理官：
君の想いは今回はうまく伝わらなかったけど、その気持ちはとても綺麗で、
私までドキドキさせられたよ…。
オムリン：
………あ、ありがトウごザイます……ぐすっ……そうデスよね…いつまでもクヨクヨしてタって
ダメ、ですよね…えへへっ…。
管理官：
……君は本当に強い、ね…。
こんな良い子の…恋する気持ちをあんなくだらないことで踏みにじるなんて……。
……あー……ダメだ許せないや…もう一度殴ってこよう……。

管理官：
……割れちゃえ？割れちゃえ？割れちゃえ？
グロ無団 団長：
………………………。（返事がない。ただのタマゴの欠片のようだ。）
管理官：
……ふぅ、一仕事したー。これほどすっきりしたクエストはかつてなかった！
うん、仕事したっ！……そういえばユーノはどうしてるんだろう？
オムリン：
…あ！いらっしゃイまシタっ！あ、あのあのっ！ごごご迷惑かモしれまセンがっ！
ワ、ワワ…ワタシを一緒に連れテいってくれまセンかっ！！
管理官：
………………………え！
なんで急に？私と一緒に行きたいって…どうして？
オムリン：
あ、あのあのっ…ワタシ…考えたんデスっ！ワタシはもっとセカイをしらナきゃ！って！
ワタシ、もっとキレイになって……それで……次コソは…ステキな恋を実らせタイって…！
それには…あなたについてイクのがいいカナって…あのあのっ…ダメ…デス…か？
管理官：
……そうだね、君はもっと世界を知ってもいいかもしれない。
きっと素敵な出会いもあるだろうし。うん、それじゃ今日…この瞬間から君は
私達の仲間だね。よろしくね、オムリン！