静かな花嫁

カーラ：
う！！
な………なに？
管理官：
こんなとこで何やってるの？
カーラ：
べ………別に何も。
管理官：
せっかく仲間になったのに、どうしてみんなと一緒にいないの？
カーラ：
こ………怖いの。
管理官：
怖い？何か怖いものがあるの？
カーラ：
えっと…この街の管理官は悪者かどうかとか…
この街の管理官は怖い人かどうかとか…
この街の管理官となかよくできるかどうか………
管理官：
完全にねらい撃ちじゃ………

カーラ：
うう………
管理官：
どうしたの？
カーラ：
近ごろ仲間たちがみんなウワサしてるの。
戦ってる時の私はまるで人が変わったようだ、って………
管理官：
そうなの？
カーラ：
自分でもわからない………な、何だか、
引き金に指を置くと、気がつくと敵が倒れてるの………
管理官：
つまり引き金に指を置いたら、
自分にもわからないもう1人の自分になる………ってこと？
カーラ：
けど、まったくそんな実感がなくて………ありえない………
管理官：
だったら今から引き金を持ってみれば？
カーラ：
うん………（ギュッ）
カーラ：
………ははっ！はははっ！！ははははははははははっ！！！
踊れ！踊り狂いなさい！（地面を狂ったように撃ち続けた）
管理官：
は、早く引き金を！
カーラ：
葉虫の命令を聞く必要があるのかい？
アハハハっ！踊れゴミ！そのまま煉獄に焼かれなさい！あはははははははっ！！
カーラ：
………えっ？何かあったの？
私の銃をどうして？
管理官：
今後、街で引き金に触れることは禁止！絶対禁止！

管理官：
これは………
カーラ：
これ？ああ………このバラのこと？
………これは………一番好きなもの………
管理官：
…なに？？
カーラ：
あはっ…あはははははははははは！(バカ笑い)
管理官：
もしもし？
カーラ：
あはははははははははははははははははは！！！！！………(まだバカ笑い)
管理官：
起きなさい！
カーラ：
…はっ！うっかりトリップしちゃったみたい………
し、白いバラを見ると、いつの間にかこうなっちゃうの………
管理官：
確かにこれは大切なもののようだね。
カーラ：
ええっ！
これは………パパがくれたの………
私がお嫁に行く時につけるアクセサリー………
管理官：
バラの花嫁か………美しいね。
カーラ：
そ………そうでしょう………
あは、あははは…………(バカ笑い状態再発)
管理官：
うわっ。話を続けるのは無理みたい。