森の守護者

管理官:
ゲホゲホ………何だこりゃ？
クー:
ニャハッ？ごめんごめん。気づかにゃかったもんで。
どう？大丈夫？ニャんだあにゃただったの。じゃ、さよにゃら。
管理官:
こらっ！
クー:
冗談だにゃ！そんにゃに怒らにゃいで。
まいったニャ。急に怒り出すんだから。
管理官:
ったく。街中ほこりだらけじゃないか………
ゲホッ。で、いったいどうして駆け回っていたの？
クー:
ニャハハハ。ただかけっこが好きにゃだけよ。
おまえは嫌いにゃ？風に乗ったみたいにゃ感覚はたまらにゃいにゃ！
管理官:
そうだったのか………
クー:
一緒に風ににゃる感覚を味わってみにゃいか？
管理官:
あ………やめとく………
クー:
遠慮しにゃいで！ほらほらあ！
管理官:
うわっ！引っかいてる！

管理官:
誰だろうと、寝ている時はかわいくなるな………うわっ！
(前に出ると、クーのツメが襲いかかってきた。)
クー:
ふにゃ………えっ？どうしたにゃ？
管理官:
眠っててもツメは起きてるの！？
クー:
ニャハハ………昔の戦いの記憶がツメに残ってるにゃ。
だから寝てる時に近づかにゃいよう！
でも、人の寝込みを襲うにゃんて、もとからマナー違反にゃ。
管理官:
ははっ………とっても気持ちよさそうに寝てたから………
クー:
太陽の下で寝るのは気持ちいいにゃ～。
さあ、隣をあげるにゃ！一緒に寝るにゃ。
管理官:
隣に寝ると、突然ツメに襲われたりするんじゃ？
クー:
もちろんにゃ。
管理官:
襲われるの！？

クー:
ニャウニャウニャウニャウニャッ！
管理官:
何だ、どうした。何やってるの？
クー:
見てわかれ？ツメを研いでるにゃ。
ツメの手入れをしとかにゃいと、いざって時に役に立たにゃいからにゃ。
だから毎日時間を作ってメンテしてるのにゃ！
管理官:
そうだったのか………けどツメで木の皮をむしってたら、
木が枯れてしまうよ。
クー:
ニャに？ほんと？知らにゃかったにゃ………
じゃあ木の皮をむしり取らにゃいように気をつけにゃいと………
管理官:
じゃあ武器商人にツメを研ぐ板でも作ってもらおうか？
クー:
何だか怖そうにゃ………ほんとに大丈夫かにゃ？
私のツメが折れたら、おまえの肋骨に刺してあげるにゃ。
管理官:
すました顔してそんな恐ろしいこと言わない！

管理官:
あの………どうかしたの？クー？
クー:
ふぅ………ふぅ………それは………
管理官:
これ？ネコじゃらしとかいう植物だよ。
村人がくれたんだ。それが何か？
クー:
ふぅ………うにゃっ～～～！
管理官:
うわっ！急に飛びかかってきた！
クー:
ふぅ………あちし………
そういうものにまるで目がにゃいんだにゃ～～～！
ごめんごめんごめん！ふにゃあ～～～！
管理官:
ヤバい。殺されるうっ！
クー:
ふにゃあ～～～～～！(遠くへダッシュ)
管理官:
あら？ポケットから村人にもらったミカンが落ちた………
クー:
ふにゃ～～～～！も………戻ったにゃ。
何だミカンか………チェッ。
管理官:
ミカンが好きなのかと思ったよ………
クー:
ニャハハ………コロコロ転がるものにはかにゃわにゃくて………
そうだニャア………本能ってとこかにゃ？
管理官:
そんなとこだろうね。だからネコじゃらしに反応したのでは？
クー:
ふぅ………ふふふ………
管理官:
飛びかかってくるなってば！

管理官:
何を考えてるの？
クー:
ニャハハ………別に何も………
ただ過去っていったいどんにゃふうか知りたかったんだけど
今ではそんにゃ気持ちもにゃくにゃったにゃ。
管理官:
どういうこと？
クー:
だって今は楽しく暮らせてるから。
複雑にゃことはわからにゃいし、昔の記憶はどうも不愉快にゃものみたいで。
だから思い出せにゃいのもいいことじゃにゃい？
管理官:
そう決めたんだったら、その考えを尊重するよ。
クー:
でもそうは言っても、遺跡の探索のお手伝いはするからにゃ。
急にそんにゃ顔しにゃいでくれるかにゃ？
管理官:
見破られてた？
クー:
もちろんにゃ。ツメで屋根に小さにゃ穴をあけたから
毎日おまえを見てるにゃ。何でもにゃるっとお見通しにゃ～
管理官:
見ないでよ！