追憶の音色

エミル：
こんな無理な戦いをしていたら、いつか体を壊して動けなくなりますよ？
無理は絶対に禁物ですよ！
シェリー：
そのような事は分かっています。しかし、命じられた任務となれば、
この身に変えても任務を遂行しなければならないのです…
それが、私達傭兵の務め…
エミル：
なんで傭兵の皆さんは口をそろえて同じことを言うのかしら。力尽きたら何にもならないのに…
そもそも、管理官さんもそんな無茶な任務を言い渡すわけがありません！
プレイヤー：
エミルの言うとおりだよ。
疲れているのなら、しっかり休んでほしいな。
シェリー：
マ…マスター！またしても、盗み聞きですか…
私は、あなたを尊敬してますが、尊敬しているからといって、
人のプレイベートに足を踏み入れる行為はどうかと思いますよ？
プレイヤー：
あっ…ごめん…つい通り掛かったもんだから、ついね…アハハ…ごめん…
シェリー：
本当に反省しているのですか？
まぁいいでしょう。私は命じられた任務を遂行するだけ。
今日はゴーズセントの探索でしたね？私は先に行ってますよ！
エミル：
ちょ、ちょっと！まだ傷が癒えてないっていうのに…
プレイヤー：
あれ…エミルまで…まさか追いかける気なの？
エミル：
追うに決まっているじゃないですか！
あんな傷だらけの状態で遺跡なんかに行ったら、遺跡の中で倒れちゃいます！

シェリー：
だから、手当しなくてもこのぐらいの傷、すぐに直ると言っているではないですか！
お願いですから、私の任務の邪魔だけはしないでください！
エミル：
あなたのことが心配で治療しているのよ？
お節介のように言わないでください！さぁ、腕を出して！
プレイヤー：
…2人とも仲がいいみたいだけど…
もしかして、昔の知り合いか何かなの？
シェリー：
やれやれ…はい、私達二人は古くからの友人で、同じ軍に所属していました。
あの頃は私も未熟で、エミルにはいろいろとお世話になったものです。
エミル：
本当に再会できてよかったです…こんな無茶をするシェリーを野放しにしておくと、
何をしでかすか分かったものじゃないですからね。
プレイヤー：
何はともあれ、昔からの友人に出会えてよかったね。
エミル：
はい！今日からまた、気合いを入れてシェリーの面倒を看ますよ！

エミル：
よし、お出かけの準備ができましたよ！
今日はアミルレイクにお花見をしに行きましょう！
シェリー：
おや？今日はアミルレイクに物資を取りに行くのではないのですか？
どうして、遠足に行くような準備をしているのです？
エミル：
え？何か変ですか？
今日はアミルレイクにお花見をしに行く日ですよ？
シェリー：
いや…私はてっきり任務かと…
エミル：
もぉ…良く分からないことを言わないでください…
さぁ！行きますよ！
シェリー：
はぁ…仕方ありませんね…今日はあなたに付き合いましょう。
しかし、傭兵である私には花見なんて時間の無駄でしかないのですが…
エミル：
そんな難しいこと言わないで！
今日は一杯楽しんでもらうんですから！
シェリー：
はい…しかし…

シェリー：
お…おいしい…こんなにおいしいお茶を飲むのは何年ぶりでしょうか…
エミル：
これは今日摘んだばかりの薔薇で作ったお茶なんですよ。
薔薇のお茶は体を癒す効果があるみたいだから、一杯飲んでくださいね！
シェリー：
ありがとうございます。では、もう一杯いただきます。
エミル：
そんなに畏まらないでください…
作った私が恥ずかしくなるじゃないですか…
シェリー：
う…申し訳ない…
しかし、こうやって1日中、花を見ながらゆっくりするのも悪くありませんね。
エミル：
そうですよ！仕事を忘れて、こうやってゆっくりすることも大切なんですからね！
今後は、絶対に無理しないでくださいよ！

エミル：
今日はシェリーと一緒に遺跡探索へ出かけますので、
シェリーはお借りしていきますね。
プレイヤー：
え？こっちは全然かまわないんだけど、シェリー本人はどうなの？
シェリー：
はい、私も特に問題ありません。
プレイヤー：
うんうん、問題はなさそうだね。
それじゃ、気をつけて行ってらっしゃい！
でも、一体どこの遺跡へ出かけるの？
エミル：
街の近くの遺跡に行こうかなと…
どうも、あの遺跡には見覚えがあるんですよね…
シェリー：
なるほど…記憶探しにでかけるのですね。
私としても、エミルの記憶が戻れば嬉しい事はないですね。
エミル：
あ…ありがとうございます。
私も、シェリーの記憶が戻ればいいなって思いますよ。
シェリー：
そ、そうですか。ちょっと気恥ずかしいですね。

エミル：
このオルゴール…まさかもう一度聞けるなんて…
シェリー：
本当になつかしいですね…
なんだか、あの頃にまた戻りたくなってきました…
プレイヤー：
おや、この綺麗な音色はなんだろう…何か見つけたの？
シェリー：
はい。昔、私とエミルが大好きだったオルゴールが見つかったんです。
このオルゴールの音色を聴いていると失った記憶が次第に蘇ってくるようです…
シェリー：
しかし、深くは教えられませんが…
今はただ、こうして昔を思い出していたいのです。
エミル：
こうやってシェリーと一緒にこのオルゴールの音色を聴けるなんて幸せすぎます…
あの頃は、いろいろありましたね…辛いことや、嬉しいこと…
プレイヤー：
いろいろな事があったんだね…
エミル：
はい…でも、おかげで今こうしてシェリーと懐かしむ事が出来て、本当に嬉しいです。