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〔公式版〕 〔Steam版〕
概要
I-16 Ishak (ロシア語: Ишак、"ロバ"の意) は、ソ連の設計者ニコライ・ポリカルポフによって開発された単発単座戦闘機です。 1930年代半ばに導入され、第二次世界大戦勃発時のソ連空軍の主力戦闘機となりました。 I-16 は低翼単葉、引き込み式の降着装置、密閉式のコックピットなど当時としては革新的な設計が特徴でした。 世界で初めて実用化された引き込み式降着装置を搭載した低翼単葉戦闘機であり、その設計は戦闘機設計の新たな潮流を生み出しました。
ソ連のパイロットからは「Ishak」または「Ishachok」("ロバ"または"ラバ")という愛称で呼ばれ、そのずんぐりとした機体形状が由来となっています。 I-16 は、第二次世界大戦、スペイン内戦、日中戦争など、世界各地の紛争で活躍しました。 スペイン内戦では、共和国軍側で運用され、フランコ軍からは「ラタ」("ネズミ")、共和国軍からは「モスカ」("ハエ")と呼ばれました。
I-16 の開発は、ポリカルポフが I-15複葉戦闘機の開発と並行して、より先進的な単葉戦闘機の設計を開始したことから始まりました。 試作機 TsKB-12 は、1933年6月に製作が開始され、同年11月22日には量産が決定、初飛行の1ヶ月前のことでした。 TsKB-12 は、木製モノコック構造の胴体と、クロムモリブデン鋼製の翼桁、ジュラルミン製の翼肋、D1アルミニウム合金製の外板を組み合わせた混合構造を採用していました。 翼の前縁と中央部はアルミニウム合金製でしたが、その他の部分は羽布張りでした。 また、翼の後縁全体に渡ってエルロンが配置され、15度下げることでフラップとしても機能しました。 これは、現代のフラッペロンのような役割を果たしました。 コックピットは幅40cmのキャノピーで覆われ、アルディス式の照準器が装備されていました。 主脚は手動クランクで完全に引き込むことができ、これは当時の複葉機の固定式降着装置に比べて大きな進歩でした。
I-16 は、その革新的な設計と実戦での活躍により、航空史に名を残す重要な機体となりました。
購入時のアドバイス
メリット
- 操縦の楽しさ: 操縦が最も難しい機体の一つですが、マスターすれば最もやりがいのある機体です 。
- ユニークな特性: 乗りこなすのが面白い機体であり、常にパイロットに緊張感を強います 。
- 機動性: 初期のBf 109よりも機動性が高く 、特に水平面での機動性に優れています 。
- 歴史的意義: 第一次世界大戦の複葉機と第二次世界大戦の単葉戦闘機の間の「完璧な橋渡し役」です 。その設計は当時革命的でした 。
デメリット
- 操縦の難易度: 操縦が非常に難しい戦闘機です 。
- 安定性の欠如: 縦方向の安定性が不足しており、「ハンズオフ(手放し)」での飛行は不可能です 。
- トリムなし: トリム・コントロールがありません 。
- 視界不良: パイロットの視界は悪く 、キャノピーはエンジンオイルで汚れがちです 。
- 手動ギア: 降着装置は手動のクランク式で、多くの力を必要とし 、展開が困難になることがあります 。
- 性能: DCSに登場する多くの機体と比べると、性能が劣っていると感じるかもしれません 。
まとめ
I-16は、第一次大戦の複葉機から第二次大戦の単葉機への過渡期を体現する、歴史的に重要な機体です 。操縦は非常に困難ですが、その分マスターした時の達成感は格別です 。
キーアサイン
優先度の高いもの
- Engine RPM Setting: スロットルレバーに割り当てることで、エンジン回転数を細かく調整することができます。
- Pitch, Roll, Rudder: ジョイスティックに割り当てることで、機体の姿勢を制御します。 デッドゾーンを5に設定し、XとYの飽和を100に、曲率を15に設定することをお勧めします。
- Thrust: スロットルレバーに割り当てることで、エンジンの出力(Manifold Pressure)を調整します。
- Wheel Brake Left/Right: ジョイスティックまたはラダーペダルに割り当てることで、地上での操縦を容易にします。
余裕があれば割り当てたいもの
- Landing Gear Handle - Down (LSHIFT+G): 着陸装置を降ろします。
- Landing Gear Handle - Up (LCTRL+G): 着陸装置を上げます。
- Motor Cooling Flaps - Decrease (RWIN+N): エンジンカウルラウンジを閉じます。
- Motor Cooling Flaps - Increase (RALT+N): エンジンカウルラウンジを開きます。
- Oil Radiator Flaps - Decrease (RWIN+M): オイルラジエーターフラップを閉じます。
- Oil Radiator Flaps - Increase (RALT+M): オイルラジエーターフラップを開きます。
- Supercharger Switch - High (RALT+S): 過給機を2速(高)に切り替えます。
- Supercharger Switch - Low (RWIN+S): 過給機を1速(低)に切り替えます。
- Weapon Release Button (RALT+Spacebar): ロケット弾を発射します。
- Wing Flaps Handle - Down (LSHIFT+F): フラップを降ろします。
- Wing Flaps Handle - Up (LCTRL+F): フラップを上げます。
- Zoom In Slow (Numpad):ズームインします。
- Zoom Out Slow (Numpad/): ズームアウトします。
レイアウト
始動
始動手順
- 外部電源 (Ground Power): 接続します 。
- 輪止め (Wheel Chocks): 設置します 。
- コックピット (Cockpit): サイドドアを閉じます 。
- ラジエーター (Radiators): Oil Radiator Flaps Lever と Engine Cowl Louvres Lever を Open (FWD) にします。
- エンジン操作 (Engine Controls):
- Mixture Lever (混合比レバー): Fully Rich (FWD)
- Throttle (スロットル): 少し開けます (Cracked Open)
- Engine RPM Control Lever: Fully Forward
- 電装系 (Electrical):
- Battery (АККУМ) スイッチ: ON (UP)
- Engine Generator (ШУНТ) スイッチ: ON (UP)
- Radio (РАДИО) スイッチ: ON (UP)
- 燃料系 (Fuel):
- Engine Fire Fuel Shutoff Valve Lever: Open (FWD)
- Primer Lever (プライマーレバー): ロックを解除し 、5回プライミングします 。
- Primer Lever: 再びロックします 。
- Fuel Filling System Valve Selector: MIDDLE (КАРБЮР) に3秒間セットします 。
- Fuel Pressure (燃料圧力) が上昇することを確認します 。
- Fuel Filling System Valve Selector: DOWN (MOTOP) に3秒間セットします 。
- Fuel Filling System Valve Selector: UP (ЗАКР, Closed) にセットします 。
- 始動 (Ignition):
- Magneto Switch (マグネトースイッチ): 1+2 (Fully Right)
- Wheel Brakes (ホイールブレーキ): 保持します 。
- Inertial Starter handle (スターターハンドル): AFT に引き、保持します (夏: 8-10秒, 冬: 10-12秒) 。
- Inertial Starter handle: すぐに FWD に押し、エンジンが始動するまで保持します 。
- エンジンが始動したらハンドルを放します 。
注意点
- 始動後、油圧、油温、燃料圧力が上昇することを必ず確認してください 。
- エンジン暖機 (Engine Warm-up) のため、スロットルを調整してRPMを1100~1200に保ちます 。
- 油温 (Oil Temperature) が最低50°Cになるまで待機します 。
- CHT (シリンダーヘッド温度) が210°Cを超えないように注意します 。
- 油温が低いまま離陸を試みると、深刻な結果につながる可能性があります 。
- 暖機完了後、外部電源と輪止めを解除します 。
飛行
特性
- 安定性: 縦方向の安定性が不足しており 、hands off (手放し) での飛行は不可能です 。
- トリム: トリム・コントロールがありません 。
- 操作性: 操作は軽く、非常に敏感です 。ロールレートは毎秒240度を超え、1.5秒未満でエルロンロールが可能です 。
- ストール (Stall): 失速特性は非常に穏やかです 。
- スピン (Spin): スピンは激しいですが、標準的な回復操作で容易に回復できます 。
- 戦闘: 水平方向(旋回)での戦闘が生存の鍵です 。垂直方向(上昇・下降)の戦闘では、ほとんどの敵機に劣ります 。
禁止操作
- マイナスG (Negative G): マイナスG機動を行うとエンジンが燃料不足に陥り、停止します 。
- ブースト (Boost Augmentation): Boost Augmentation (WEP) の使用は5分以内に制限されています 。
- エンジン限界 (Engine Limits):
- 離陸出力 (Take-Off Power): 4分間まで
- 油温 (Oil Temperature): 85°Cでの運用は最大3分間
- CHT (Cylinder Head Temp): 離陸時、235°Cを超える運用は最大5分間 。通常運用時、235°Cを超える運用は最大15分間 。
離陸
離陸時は、RPM Control lever を全開 (FWD) 、Cowl Louvres と Oil Radiator Flaps を全開 (FWD) 、フラップは UP にします 。スティックを完全に引き 、スロットルをゆっくりと3/4まで開けます 。トルクを補正するために右ラダーを使います 。機体が速度を増して尾輪が浮いたら、スティックを中央に戻します 。
関係する速度
- ローテーション速度 (Rotation Speed): 170 km/h
- ギア格納速度 (Gear Retraction Speed): 200km/h以下
- 上昇速度(Climb Speed): 200 km/h
巡航
最適な経済出力 (Best Economy Power Setting) のための設定は以下の通りです。
- マニホールド圧力 (Manifold Pressure): 500 mm Hg
- エンジン回転数 (RPM): 1800
自動操縦
搭載されていません。本機は縦安定性がなく 、トリム・コントロールもないため 、常に手動で操縦する必要があります。
着陸
成功への鍵
ギア展開 (Gear Deployment): 降着装置の展開には43回のクランク回転が必要で、非常に時間がかかります。空港から少なくとも60秒離れた位置で展開を開始してください。
フラップ (Flaps): 30度のフラップを使用することもできますが、多くのパイロットは着陸時のバウンドを避けるためにフラップを格納したまま着陸します。
姿勢 (Attitude): 140km/hでの3点姿勢 (three-pointer attitude) での接地を目指します。
接地(Touchdown): 可能な限りスムーズに接地してください。
着陸後(After Touchdown): 接地して減速したら、スティックを完全に引き、ラダーの入力は最小限に抑えます。
関係する速度
- ギア展開速度 (Gear Deployment Speed): 200km/h以下(推奨180-200 km/h)
- 接地速度(Touchdown Speed): 140 km/h
対空
武装一覧
- 7.62mm ShKAS機関銃 x 4
- 翼内機関銃: 900発 x 2
- 機首機関銃: 500発 x 2
武装の使い方
- 機首と翼内の機関銃をリロードハンドルを引いてリロードします。
- “CANNON FIRE” ボタン(スペースキー)を押して機関銃を発射します。
対地
武装一覧
- RS-82ロケット弾 x 6
- FAB-100SV爆弾(100kg)x 2
武装の使い方
RS-82ロケット弾
- 武装セレクタースイッチを右の位置(ВКЛ/ON)にします。
- ロケット弾の発射プロファイルを、セレクターインジケーターを回して I、II、または IV から選択します。
- I: 1発ずつ発射
- II: 2発ずつ発射
- IV: 4発ずつ発射
- “WEAPONS RELEASE” ボタン(RALT + スペースキー)を押してロケット弾を発射します。
FAB-100SV爆弾
- 武装セレクタースイッチを右の位置(ВКЛ/ON)にします。
- 爆弾の発射プロファイルを、セレクターインジケーターを回して選択します。
- 爆弾のみを装備している場合は、“I”(単発投下)または “II”(双発投下)を選択します。
- 爆弾とロケット弾の両方を装備している場合は、“6” を選択します。
- “6” を “Profile I” に設定すると1発ずつ投下します。
- “6” を “Profile II” に設定すると同時に2発投下します。
- 爆弾を投下した後、ロケット弾を発射するには、セレクターを手動で開始位置に戻す必要があります。
- “WEAPONS RELEASE” ボタン(RALT + スペースキー)を押して爆弾を投下します。
