DQ5(リメイク版)
仲間になった【エビルマスター】。
SFC版では仲間にならず、リメイク版で仲間になるようになった。
名前は種族名をぶった斬ったものばかりで安直だが、2匹目の名前が異彩を放つ。いくらムチ使いだからって「ムチムチ」はないだろ…。
話しかけると「ああっ!ムチをふるいたいっ。」とか叫ぶ変態的なキャラ付けとなっている。
仲間になる確率
1匹目 | 2匹目 | 3匹目 |
---|---|---|
1/4 | 1/64 |
仲間になったときの名前
1匹目 | 2匹目 | 3匹目 | 4匹目 | |
---|---|---|---|---|
PS2版 | エビルマ | ムチムチ | マスタ | エビスタ |
DS版 |
覚える呪文・特技
ステータス
Lv | 力 | 素早さ | 身の守り | 賢さ | 運のよさ | 最大HP | 最大MP | 経験値 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
初期 | 3 | 80 | 78 | 80 | 62 | 56 | 151 | 24 | 1050 |
途中 | 15 | 109 | 85 | 107 | 95 | 62 | 222 | 28 | 216524 |
最大 | 30 | 155 | 100 | 140 | 140 | 80 | 400 | 125 | 1316774 |
耐性
強度 | 属性 |
---|---|
無効 | (なし) |
強耐性 | ラリホー、マホトラ、毒 |
弱耐性 | ギラ・炎、イオ、ザキ・麻痺、メダパニ、マヌーサ、マホトーン |
無耐性 | メラ、ヒャド・吹雪、バギ、デイン、ルカニ、メガンテ・体当たり、休み |
解説
当然ながら、敵だった頃の持ち味である同族呼び、【ブルーイーター】召喚はできない。エビルマスターから仲間を呼ぶ技能を取ったら一体何が残るのか、その結果がこれである。
とりあえず【ふしぎなおどり2】を踊ることができるが、それだけでは【ムチおとこ】である。
ちなみに敵のときに使っていた【ふしぎなおどり3】ではなく、なぜかあえてランクの低い方。どっちにせよ使いどころがないので同じだが。
一応、成長すればルカニやベホマラー、ラリホーマといった補助・回復呪文を覚えるので、仲間との連携が重要視される特技を得意とする点ではその性格を残している、と書くと一見使えそうに見えるがそれは大きな罠である。
SFC版のころから仲間になる【ケンタラウス】と同じパターンと言うか、さらに輪をかけて酷い。
理由としては、まずベホマラーの修得こそかなり早いが、習得時点ではMPが低すぎて1発でMPが切れる。
かといって緊急時の切り札にするにもベホマラーの回復量では心許ないので、使うべきタイミングで早めにきっちり使わせるか、あるいはMPは補助呪文用と割り切ってそちらで使い切ってしまうのも手。
じゃあレベルを上げたら解決するのかと言うと「Lv20まではMPがほぼ伸びず、Lv20以降急に伸びだす」という成長テーブルのため、Lv20までベホマラー1発でガス欠になるのが続く。
そしてやたらと成長が遅いのでラリホーマはその習得するLv20までに経験値が40万も必要。【キメラ】(Lv28・経験値31万)よりも遅い。
これのせいで、「ベホマラー、ラリホーマを覚えるモンスターの中で一番加入させやすい」というこいつの長所は死んでいる。
ちなみに同じ加入率の【オークキング】がベホマラーを覚えるのはLv8で必要経験値は85000ほど、同じく加入率で並ぶ【ガップリン】がラリホーマを覚えるのに必要な経験値は15000ほどである。
バイキルトに至っては必要経験値が100万を超えており、その頃にはとっくに本編をクリアして【たたかいのドラム】を手に入れているだろう。
そして【最大レベル】まで育てればなんと!…今更感満載のルーラを覚えてくれる。DQ5でのルーラは「封印されていた古代呪文」という設定なので、最終奥義的な扱い自体は間違っているわけではないのだが……。
初期ステータス・成長テーブルは、【ソルジャーブル】のものを流用しているため、戦闘能力はそれなりに強い。
【装備グループ】は【イエティ】と同じでグループ・全体攻撃武器が得意なタイプ。
重装備はできないので、彼の思惑どおり鞭を武器に戦うことになるだろう。
PS2版はカジノの裏技のために【グリンガムのムチ】が比較的入手し易いので、【コイン30万枚技】や【アイテム無限増殖】等の裏技を自重しないプレイなら武器には困らない。
しかし実戦で使おうとするとコピー元のソルジャーブルと比べると耐性が恐ろしくザルなのが致命的になってくる。
補助系は【エルフのおまもり】があるだけまだマシだが、攻撃系の耐性もザルなのであっさりやられてしまうこともしばしばであり、回復や補助を生かしきれるかというと微妙。
幸い【みずのはごろも】や【ほのおのたて】といった耐性の優秀な防具で最低限のカバーは可能。HPもそこそこ伸びるので、レベルを上げて後列に配置してやれば1ターンで倒されることはそうないだろう。
一応、「それなりレベルのステータス」「豊富な補助呪文」「仲間にしやすい」と、決して個性がないわけではないため、使おうと思えば使えないスペックではない。ただ、ライバルが多いので余程のこだわりがなければやはり優先順位は低いだろう。
しかし10年間に渡り主人公を酷使してきたムチおとことよく似た外見なので、別人なのにスカウトの時点で突っぱねられることもままある模様。
あるいは、そんな相手も仲間にしてしまう【エルヘブン】の血恐るべしといったところか。
もっとも4コマ漫画劇場では【牧野博幸】が憎めない感じのムチおとこを描いてたりもしたので、昔面倒をみてもらった恩返しと思って連れ歩いてもいいだろう。
さらにはPS2の【オープントレイ技】で【ヘンリー】と【マリア】を連れ回して、こいつと主人公とヘンリーとで組めば、外見的に主人公奴隷時代のメンバー再現も可能。なんか雰囲気的にヤバそうだし、特に封印の洞窟でパネルを押して運ばせれば強制労働まで再現できてしまう始末(そんなことをやっている余裕がある場所ではないが)。
ついでに見張りの兵士の代役として【ピピン】も連れていけば完璧である。