概要
DQ2において集めることになる重要アイテムのシリーズ。
太陽、月、星、水、命の5つがある。
HD-2D版ではDQ2だけでなくDQ1でも5つの紋章が登場し、DQ1の時代に【主人公(DQ1)】と【妖精】たちが作ったものがDQ2の時代までに各地にばら撒かれ、【ロトの子孫たち】がそれを集めるという展開になる。
DQ1(HD-2D版)
【夢の妖精】が考案した、自然の力を集めるものとされている。
実体の無いしるしという設定だったSFC版DQ2等に対し、HD-2D版(DQ2含む)では実体のある石のようなものという設定に変更され、システム面では【だいじなもの】として扱われるようになった。
また、ストーリーに関わるだけでなく、紋章を手にすると紋章効果として戦闘にも良い影響が出るようになった。
| 紋章 | 紋章効果 |
|---|---|
| 【いのちの紋章】 | HPが増加する。また、【超絶技】を発動できる。 |
| 【たいようの紋章】 | 【特技】を使用した時に一定確率で【会心の一撃】が発生する。 |
| 【ほしの紋章】 | 【ぼうぎょ】すると自分のMPが回復する。 |
| 【つきの紋章】 | 【呪文】を使用した時に一定確率で【魔力暴走】が発生する。 |
| 【みずの紋章】 | 薬草類などの消費アイテムの効果が強化され、対象も単体から複数に拡大。移動中も有効。 |
戦闘中にこれらの効果を発揮した際には、「◯◯の紋章が かがやく…!」というメッセージとともに紋章が浮かび上がる演出がある。
ストーリー上では夢の妖精がこれを創り出して【精霊ルビス】をアレフガルドに召喚しようとしていたが、夢の妖精が魔物に囚われてしまい、作ることができなくなってしまっていた。
しかし、勇者が【老隊長】と【職人のドワーフ】の病を治すための【灯火のシロップ】の材料を採取した際に現れた【ひかるタネ】を【妖精の隠れ里】に持ち帰ったことがキッカケで、勇者と妖精が協力して紋章を作成することになる。
【まほうのかぎ】入手後に妖精の隠れ里に行くと紋章についての説明を受け、まずはひかるタネから作られたいのちの紋章を手にする。
ただしこのイベントをスルーして【迷いの森】へ進もうとした場合は、ドムドーラ南東の橋の上で追ってきた妖精たちが現れ、そこでいのちの紋章を受け取る。
以降、ダンジョン内で拾える各材料を妖精の隠れ里の【錬金の妖精】のところに持っていくと、紋章が一つずつ生み出される。
| 紋章 | 素材 | 入手場所 |
|---|---|---|
| 【いのちの紋章】 | 【ひかるタネ】 | 【ひみつの花畑】 |
| 【みずの紋章】 | 【湧き水の結晶】 | 【ドワーフの洞窟】 |
| 【つきの紋章】 | 【月光のしずく】 | 【沼地の洞窟】 |
| 【たいようの紋章】 | 【不滅の炎】 | 【迷いの森】 |
| 【ほしの紋章】 | 【星くずの砂】 | 【岩泣き島】 |
紋章と【ようせいのふえ】【ぎんのたてごと】を揃えて妖精の隠れ里へ行くと、【雨のほこら】最上階でルビスを召喚し、アレフガルドに加護を与えることができるようになる。
エンディングではラダトーム城でルビスによって回収され、DQ2へと繋がっていく。
DQ2
各紋章は世界各地に散らばっている。情報は【船】入手後、【竜王の城】にいる【竜王のひ孫】から聞くことになり、この5つの紋章を集めることが中盤の目標となる。
「船を手に入れた後に集めることになる目的物」「入手順は決まっていない」という意味では、DQ3の【オーブ】の先輩的存在とも言える。
ゲーム上は【アイテム】ではなくステータスとして扱われており、【つよさ】を開くと「M」という欄にそれぞれの紋章の記号が表示される。
FC版の【公式ガイドブック】ではアイテムとして紹介され、5つの記号が描かれた1枚の横長のプレートがそれぞれの記号ごとに引き裂かれたような形をしている。
紋章を全て集めて【精霊のほこら】を訪れると【精霊ルビス】から【ルビスのまもり】が貰える。
このお守りがないと、たとえ【ハーゴンの神殿】までたどり着けたとしても先に進むことはできない。
しかし、命の紋章はハーゴンの神殿への唯一の道である【ロンダルキアへの洞窟】の中なので、一度紋章を取ってからルビスの守りを取りに戻るという作業をしなければならず、紋章やルビスの守りを取り忘れたプレイヤーが謎解きで詰まるという事態が起きうる。
紋章は以下のように【城】・【町】・【洞窟】・【塔】・【ほこら】にそれぞれ1つずつ隠されている。
| 紋章 | 入手場所 | 備考 | |
|---|---|---|---|
| ⭐️ | ️【星の紋章】 | 【大灯台】 | 【グレムリン】4匹との戦闘後に手に入る |
| ☀️ | 【太陽の紋章】 | 【炎のほこら】 | 外壁外側に落ちている |
| 🌙 | 【月の紋章】 | 【デルコンダル】 | 【キラータイガー】との試合に勝てば貰える |
| 💧 | 【水の紋章】 | 【ムーンペタ】 | 地下の檻にいる【ベビル】との戦闘後に床を調べて拾う(要【ろうやのカギ】) |
| ❤️ | 【命の紋章】 | 【ロンダルキアへの洞窟】 | 地下1階の宝箱から取れる |
これらの場所で【やまびこのふえ】を吹けば反応があり、山彦が返ってくる。
なお、笛無しでも各地のヒントを見ていくと難しいものの見つけられるようにはなっている。
- 太陽→「炎のほこらに太陽の紋章がある」(【ベラヌール】の兵士、なお「炎の祠」の場所はノーヒントだが近くの祠と旅の扉でつながっている上、祠の中で炎があるのはここのみ。)
- 月→「デルコンダルの王様が月の紋章を持っている」(ベラヌールの兵士、なお同じ町内に「デルコンダルは【ローレシア】のずっと南の海」という人もいる。)
- 星→「五つの紋章を集めよ」「かつて【メルキド】と呼ばれた町の南の海に小さな島があるはず。まずそこに行け!」(竜王の城の竜王のひ孫)
- 水→「ムーンペタの町に水の紋章がある」(【ロンダルキア南のほこら】の悪魔*)
*…ただし見つけにくい位置にいる。ムーンペタは必ず訪れるので「街中の【きんのカギ】のドアや「牢屋内の悪魔」など露骨に怪しいものの方がヒントと言えなくもない。【牢屋】の中の悪魔で動こうとしない奴が1匹いるので、注意力があれば、そこが怪しいことに気付くだろう。 - 命→「ロンダルキアに通じる洞窟に命の紋章がある」(ローレシアの【囚人】、要:【ぎんのカギ】・【ろうやのカギ】)
考察
これがアイテムでない理由は主に2つ考えられる。
一つはアイテム欄の圧迫。DQ2は装備を含めて8つ×3人でわずか24個しかアイテムを持てない。
今作では【まよけのすず】がほぼ各人に必要なので、結果的に24枠のうち半分の12枠は装備品で埋まる。
さらに各種の鍵も互換性が無く、必要な鍵すべてを持ち歩く必要がある。
つまりこの時期に自由に使えるアイテム欄はほぼ一桁しか確保できない。
なのに重要アイテムを同時に5つも持ち歩くのは、さすがに無茶というものであろう。
ちなみに、同じような「揃える重要アイテム」であるDQ3の【オーブ】の場合は、全部揃えずとも一つずつ祭壇に捧げられるという形でアイテム欄の圧迫を避けている。
もう一つは容量の圧迫。DQ2のアイテムは全部で60種類。ビット数で言えば0-63の6ビットで管理できる。
ここに5つの紋章を追加したとしたら65種類になって、7ビット必要になってしまう。
たかが1ビットと思うかもしれないが、アイテムに関するデータが全て1ビット分増えるのだ。
【モンスター】がどのアイテムを落とすか、各地の【宝箱】にどのアイテムが眠っているか、等といったものが全て1ビットずつ膨れ上がると想像すれば、決してバカにできないことがわかるだろう。
分かりやすいところで具体的に考えると、やたら長い【復活の呪文】がある。
現状のDQ2で復活の呪文に使う文字は全64種類、これはすなわち1文字が6ビットに相当することになる。
言い替えれば、1文字使ってアイテム1個分しか情報を保存できないことになる。
そして最大52文字になる呪文の半分以上は、先ほどの「わずか24個」の所持アイテムの情報が占める(24文字+「どのアイテムを装備しているか」「何個アイテムを持っているか」の情報で6文字必要)。
もしここで5つの紋章をアイテムに追加して7ビットになったら、さらに24ビット+α必要になるので、文字数を増やすか、それとも文字の種類を増やすかしなければならず、プレイヤーが書き取る負担も増える。
しかし、アイテムではなく一種の【フラグ】として扱ってしまえば、必要な容量は5ビット・1文字で済む。
プレイヤーが少しでも楽になるというのは大きい。そしてこのような節約術は開発者も楽ができて万々歳である。
他のアイテムを削ってギリギリ6ビットにするか、それともフラグにするかを考えた結果が現在の形なのだろう。
リメイク版
【大灯台】にいる【兵士】が「物ではなく心のしるし。おのれの強さの中にそのしるしが刻まれる」と言っており、実体のある道具ではない設定となった。
心に刻むものを褒美として渡してくる【デルコンダル王】っていったい何なんだろう?あとガラケー版以降における【武器屋の隠居】も。
もっとも深い意味はなく、オリジナル版と同じく【どうぐ】ではなく【つよさ】画面に表示されるというヒントに過ぎないのだろうか。
GB版以降では【デルコンダル】の占い屋に話しかけると5つの紋章の入手場所を教えてくれる。
ガラケー版以降
移植時にアプリが前後編に分けられたガラケー版では、ルビスのまもりを入手してからでないと、後編アプリのロンダルキアへの洞窟には入れないように仕様変更された。これに合わせて命の紋章の在処も【ラダトーム】に変更され、【武器屋の隠居】から貰える(要【きんのカギ】)。
この仕様はガラケー版をベースとしたスマホ版以降も引き継いでいる。
山彦の笛のヒントでもある5種類の場所から「洞窟」が外れてしまったが、良かったのだろうか?
HD-2D版
特別な魔力を持った石のようなもので、力や癒しを持ち主に与えると言われ、DQ1で勇者が生み出したということがこの時代まで伝えられている。
DQ1で精霊ルビスが勇者から預かり、自ら眠りにつくことを選んだ彼女が、自身の目覚めのための鍵として世界各地にバラ撒いたという設定。【世界の思い出】では「5つの道標」と記されている。
しかし【ハーゴン】軍がルビス覚醒を阻止するため紋章を狙っており、【湖の洞窟】のボスから紋章という言葉を初めて聞くことができる。紋章を狙う役割は【アトラス】が担当している。
王子たち一行は【サマルトリア】再訪時の会話で紋章がどんなものかを【サマルトリア王妃】などから聞き、取り敢えずは紋章を探していればハーゴンの足取りを追えるだろうということに。
その後、【竜王のひ孫】や【こだまの妖精】から集めるように促され、まず先にほし・たいよう・つきの3つの紋章を入手。
その後妖精と人魚の拠点解放イベントを経て【まほうのかぎ】を入手した後、【夢の妖精】から集める目的を聞き、残りのみず・いのちの紋章を入手する流れとなる。
紋章の在処はいのちの紋章を除いて従来版から変わっていないが、いずれもボス戦を経ての入手となる。
| 紋章 | 入手場所 | 備考 |
|---|---|---|
| 【ほしの紋章】 | 【大灯台】 | 従来版と変わらないが、ボスに【ネコノマンサー】が加わった。【さびたつるぎ】が必要 |
| 【たいようの紋章】 | 【炎のほこら】 | 【ペルポイ】を襲撃する【ノスフェイラ】の討伐イベントを経て貰える【ペルポイの手紙】が必要 |
| 【つきの紋章】 | 【デルコンダル】 | 貰うためには3試合を勝ち抜く必要がある。さびたつるぎのほか、【ベラヌール】で貰える【王への推薦状】が必要 |
| 【みずの紋章】 | 【ムーンペタ】 | 【森の廃村】での【盗っ人の青年】関連のイベントを経て、ムーンペタ地下のアジトで【はかいの神父】を倒すと手に入る |
| 【いのちの紋章】 | 【なぞの海底基地】 | 【ミリエラ】(1戦目)を倒すと手に入る |
紋章を揃えた後はすぐにルビス召喚とはいかず、【ようせいのふえ】(ぎんのたてごとは不要)を入手し、さらに【人魚の耳かざり】で【マーメイドハープ】を強化して【ルビスのほこら】が沈んでいる【深海】に潜れるようにならなくてはならない。
そこでアトラス(1戦目)との戦闘を経てようやくルビスを召喚し、ルビスのまもりを入手できる。
DQ1と同じく、所持していると紋章効果も得られる。詳細はDQ1(HD-2D版)欄を参照。
なお真ラスボスの闇【マガシドー】は、各ターンで紋章効果のうち一つを封じてくる。
ゲームブック(双葉社)
「3つの紋章」に改変されており、太陽・月・水の3つしか登場しない。
同書ではペンダントという設定である。
入手場所自体はどれも原作ゲームと同じ。
小説版
紋章のマークが刻まれた石であり、立体パズルのように5つを組み合わせると球形になる。
月の紋章だけは原作ゲーム同様デルコンダル王から貰うのだが、残りの4つは貿易商のハレノフ8世(【ルプガナ】の【船】をくれた【老人】を元にしたキャラ)が所有しており、彼と再会した際にセットで貰えるのでいきなり揃ってしまう。
また完成した紋章を持ち込む先が、ベラヌールにある精霊ルビスを祀る神殿となっている。
重要アイテムとはいえ、五つもあると収集に尺を取りすぎると考えての改変なのだろうか。
ビルダーズ2
発売前の初期の記事のSS(【からっぽ島】の山頂)に載っており、何らかの形でストーリーに絡むと思われたが結局没になった模様。
そのかわりなのか、【紋章ブロック】は店舗購入特典(のち無料配信)として登場した。