【ニセおにいちゃん】

Last-modified: 2022-01-06 (木) 05:34:49

DQ11(3DS版)、DQ11S

【冒険の書の世界】のクエスト【カリスマおにいちゃん帰る】のボス。
謎の黒幕の力を借り、【ライフコッド】からお使いに出かけて留守だった【ターニア】おにいちゃんになりすましていた。
この際ターニアに甘えてもらうため、本物よりも垢抜けた【サラサラヘアー】のカリスマ男子(2D版【マスク・ザ・ハンサム】と同じグラフィックである)として振る舞い、村の人間を虜にしていた。
しかし当のターニアに対しては完全に逆効果だった上、ニセモノと感付かれることとなる。
 
【アバキ草】によって暴かれるその正体は【トロル】の一種。
容姿の醜悪さは言わずもがな、変身が解けてからは口調も田舎言葉丸出しとなり、「メッタンメッタンのギッチョンギッチョン」という今どきの三流悪役でも言わないような台詞を口にする有様で、カリスマ性は一気に地の底へと落ちる。
討伐モンスターリストでも「カリスマ性のかけらもない」と容赦無く書かれており、ライフコッド民の女性にも一転ださい魔物と評されている。
 
戦闘においては2~3回行動で、行動パターンは以下の通り。5ターンに1ターンだけ2回行動になるが、3回行動するターンは必ず1回無駄行動をするので実質完全2回行動である。

【無駄行動】【ランドインパクト】+通常攻撃→【せいけんづき】+無駄行動+【はげしいほのお】or【もうどくのきり】【痛恨の一撃】or通常攻撃+無駄行動+ランドインパクト→通常攻撃+せいけんづき→無駄行動+はげしいほのおorもうどくのきり+痛恨の一撃or通常攻撃→以下繰り返し

 
見た目通り痛恨の一撃を使うほか、せいけんづき、はげしいほのお、もうどくのきり、ランドインパクトといった多彩な攻撃をしてくる。おまけに、【隊列】を無視して後列のキャラも均等に狙ってくる。
一方で、妹にいいところを見せようとしたり、本物のおにいちゃんが勇者に転職すると使うことになる【ギガデイン】を唱えようとするがギガデインを覚えていなかったという旨のテキストが表示されて失敗するなど、色々な意味で腹立たしい無駄行動が多い。
HPは【バラモス】を凌駕する9600もあり、火力は高いものの、【状態変化】系や【炎属性】に弱い。特に状態異常は【ザキ】【ニフラム】が無効な他はほとんどが素通しなので、そこを突けば戦い易いだろう。
ただ、【眠り】【麻痺】などの状態変化になると3回行動を生かして怒涛の勢いで自然回復を図るため、1ターンで解けてしまうことも多い。
うっとり系の休みにも弱く、特に【エッチな本】がきわめて有効。【ぱふぱふ】【ラブリーエキス】は外れることがあるが、エッチな本は必中。なので、確実に先制できるキャラにエッチな本を持たせて毎ターン使用すれば、愛しのターニアちゃんの目の前で終始ムフフ本にうっとりさせられたままボコボコにされるニセおにいちゃんの姿を拝める。
 
冒険の書のクエストの魔物にしては珍しく戦闘後死亡せず、「ターニアに好かれたいという下心以外の目的は無かった」と釈明して許しを請う。意外と純朴なやつである。
DQ3の【カンダタ】と同じで【無限ループ】となってしまうのでトドメを刺すことは出来ず、見逃してやらざるを得ない。
とはいえ6主人公の名を騙った程度で悪事らしい悪事はしていないので、打ち負かして懲らしめるくらいで十分ということなのだろう。
 
トロル系の魔物名前に「ニセ」と付くアバキ草によって正体が発覚と、過去作に登場した人間に化けるタイプのボスを折衷させたような特徴を備えている。【やまたのおろち】の要素だけは特に見受けられないが、はげしいほのおがギリギリそう見えるか。
もっとも、これらのボスと比べれば化けた後の行為は至って平和的である。ある意味、原作6でターニアの虜になった妹萌えプレイヤーの権化と言える……かもしれない。