・ザキ系呪文
概要
DQ3以降に登場する攻撃呪文。【ザキ系】の呪文で、敵1体を即死させる。
敵に対して成功すると【○○○○の いきのねを とめた!】という独特のメッセージが表示される。なんか怖い。
作品によっては「邪教で生まれた呪文で、一瞬で体中の血液を凝固させる」という、なんとも凄惨な設定がされている。
なお、【ザラキ】の下位呪文の位置づけだが、ザキ系の呪文が初登場したのはDQ2のザラキであり、この呪文ではない。
【イオ系】呪文や【スカラ】・【ルカニ】等と同じく、下位呪文よりも上位呪文の方が登場が早いケースである。
味方の使い手では僧侶系のキャラが修得する。作品によって有効性は変わってくるが、効きやすい敵を理解していればかなり便利なもの。
一方でザキを使う敵が初めて出てくる段階では、基本的にこちら側の蘇生手段が乏しいかほぼ無い場合が多く、ザキ系使いを真っ先に倒すのは、もはやDQでの鉄則。
特にDQ3・DQ7・DQ8(3DS版除く)・DQ9は馬車による予備の仲間を扱うシステムがなく、作品によるがザキ系耐性そのものに難があるため、特にヒヤヒヤすること請け合い。
一応、耐性が付く装備で効果を防ぐ確率を上げることは可能だが、死ぬときは死ぬので注意したい。
蘇生の手段が限られているDQならではの恐怖と言えるだろう。
DQ3
【僧侶】と【賢者】がLv22以降、【かしこさ】に関係なく1/2の確率で習得。
消費MP7でザラキと同じため、コストパフォーマンスが悪いようにも見えるが、単体にザラキを2回かけるという処理が行われており、結果としてザラキよりも成功率が高い。
無耐性なら確実なのはザラキと同じだが、弱耐性で9割以上、強耐性でも5割ほどの成功率を誇るため、敵の数に応じて使い分けるとよい。
【だいおうイカ】、【テンタクルス】、【クラーゴン】、【ガメゴン】など、この呪文が有効な強敵は多い。1~2匹が相手なら、ザラキよりもこちらで。
強耐性持ちでも、【トロル】や【うごくせきぞう】、【だいまじん】のようなタフな相手はこれで一撃死を狙うのもあり。
敵側の使い手は、【ホロゴースト】と【まおうのかげ】。
特にホロゴーストはザラキも併用するので非常に危険。
対策としてはマホトーンが有効で、前者は弱耐性、後者はなんと無耐性なので100%効く。
ただし、魔王の影は甘い息も併用するため、先手をとられると眠らされることもあるので注意。
単体対象なのでザラキよりは脅威度は低いが、上記のように命中率が高く、使い手は集団で現れることが多いので、油断せずに必ず封じるようにしよう。
一人旅だともちろんこちらの方が脅威となる。
リメイク版では【ミミック】のザラキがザキに変更されている。
小説版
僧侶のモハレが使用。【ガメゴン】、大王イカ、【スノードラゴン】を葬っている。
DQ4
【クリフト】がLv18で習得。消費MPは4。
本作以降は消費MPが減少した分、ザラキと成功率が同じになった。
FC版DQ4の公式ガイドブックではザキの方がザラキより命中率が高いと説明されているが、同じなので注意。
クリフトが大好きな呪文としても知られており、特に命令ができないFC版ではレベル18以降は作戦が【ガンガンいこうぜ】だとこればかり連発する。
これはザキ系が、ダメージを与えないながらも、敵を倒す手段である「攻撃呪文」に分類されているからである。
学習が完了するまでは効かない敵にもお構いなしで使用するが、本作では他の作品に比べて無効の敵が少ないのが救いか。
強耐性持ちだが、やたらHPの高い【プレシオドン】や、スクルトでガチガチで固めた【ライノソルジャー】などには、これで対処するのも悪くない(もちろん複数の場合はザラキのほうがいい)。
ガンガンいこうぜ以外の作戦ならほとんど使わなくなるため、MPマネジメントはさほど難しくはない。
一方、敵側に使われるとやはり少々厄介。
【しりょうつかい】、【ブリザードマン】、【デビルプリンス】が使用し、ブリザードマンはザラキも併用する。
本作の使い手はいずれもマホトーン耐性が高いので、しりょうつかいには【ラリホーマ】、ブリザードマンは【ベギラゴン】や【イオラ】+【バギマ】などで速攻撃破を狙うと良い。
また、使用率は1/6で低いが、【デスピサロ】が第三形態でザキを使うため、その他の攻撃呪文が弱いからといって油断すると突然のザキで一撃死することもある。
リメイク版では新たに【フライングデス】が使用し、ミミックのザラキがザキに変更されているほか、【パンドラボックス】もザキを使ってくる。
また、【ぎんのタロット】の死神のカードの効果が「敵1体にザキの効果(対象はランダム)」に変更されている。
DQ5
【サンチョ】(Lv28)、【おどるほうせき】(Lv5)、【メッサーラ】(Lv6)、【オークキング】(Lv6)が習得。消費MPは4。
DS版以降に登場する【デボラ】もLv19で習得する。
DQ3とDQ4の折衷的な性能になっており、人間キャラにはDQ3みたいに命中率がザラキより高いが、モンスターにはDQ4と同じく命中率はザラキと変わりない。
対象によって計算式が異なる可能性がある。
こちらから使う分には、全てモンスターに対する命中率が適用されるため、パーティの誰かがザラキ習得後は便利なザラキの陰に隠れがち。
また、これの使い手は、他にも強力な攻撃手段を持つキャラが多いのも向かい風となり、使い所は少ない。
敵側は【ひとくいばこ】、【あくまのツボ】、【シャドーサタン】、【キラーシェル】が使う。
ただし、ひとくいばこは初期MPが3しかなく、最初は必ず失敗する。
あくまのツボはマホトーンが効かない上に耐久力が高いので注意。
これの使い手が敵に出たら、人間キャラよりは耐性ありの仲間モンスターを前線に出したい。
中盤以降は完全耐性のモンスターも仲間になるので、彼らを前面にだせば怖くなくなる。
DQ6
僧侶が★5で習得。
敵に耐性持ちがますます増え、味方側の攻撃手段としてはかなり影が薄い。
一方で、敵側の命中率が強耐性でも30%で固定となり、かなり当たりやすくなった。マジックバリアでも軽減できない。
相変わらず、ひとくいばことあくまのツボが使ってくるが、一番有名なのはムドーの島の【マッドロン】だろう。マホトーンは確実に効くので手早く無力化すべし。
今作では【ツボック】も使ってくる。
またスマホ版ではミミックのザラキがザキに変更されている。
DQ7
僧侶が習得しなくなり、モンスター職の【おどる宝石】、【ミミック】で覚える。
耐性を持たない敵がスライムやナスビナーラあたりの序盤の雑魚に限られ、
ダーマ以降はほぼ強耐性or無効だらけになり、無耐性や弱耐性な方が珍しい。
敵側ではミミック、【あくまの書】、【おどる宝石】、【エビルバイブル】、【呪いのボトル】、【デスクリーチャー】と多くの敵が使用する。
リメイク版
命の石が気軽に買えるためか、敵が使った場合の耐性貫通テーブルが変化しており、即死に対する耐性防具無しでは50%もの命中率を誇るようになった。
ミミックやエビルバイブルがさらに危険な敵へ変貌した。
その代わりマジックバリアで10%まで軽減可能になっている。
使用モンスターが居るエリアでは命の石を常備したり、天使のレオタード等の即死耐性装備を持っておいたりしよう。
ザオラル使用可能なメンバーも増やしておきたいところ。
トクベツなモンスターに上位呪文のザラキ、ザラキーマ使用者が増え、
即死を無効化するルビスの守りを装備したキャラ以外は、メタキンヘルム等のザキ耐性防具を付けていても油断できない。
命の石のストックは常に意識しておこう。
DQ8
【ククール】がLv17で習得。
無耐性・弱耐性のモンスターが随所に登場するため、それなりに復権した。
【オーシャンクロー】、ミミック、スカウトモンスターの【見返りデビル】、バトルロードランクEの【ノックヒップ】が使用する。
また、【ゲロンガー】が裏返しになった時に使ってくるので注意。
DQ9
僧侶がLv20で習得する。消費MPは5。
そのためか【かいふく魔力】で成功率が変わる。
初めは成功率50%だが、最終的に耐性の無い相手には100%即死させることが可能。
回復の魔力が上がるほど、死の呪文も強くなるというのは意味深である。回復魔力は生命を扱う力、ということなのだろうか。
主にトラップモンスターが使ってくる他、オーシャンクロー、【デスピサロ】が使用する。
DQ10オフライン
習得条件は【僧侶】Lv45、【ラグアス】Lv31(初期習得済み)。
消費MPは5。
敵単体に【即死】の効果。
敵モンスターでは【ひとくいばこ】系統、【フライングデス】、【ホークブリザード】、【デスプリースト】、【まかいしつじ】が使用。
DQ10オンライン
僧侶がLv45、魔剣士がLv55で習得。消費MPは5。
リリース初期に【魔力暴走】させたザキが【スカラベキング】等HP2000以上の強豪を一撃で葬ってしまうバランスブレイカーとなってしまったため、対策としてモンスターの即死耐性が軒並み上げられ、実用性が皆無となってしまった。なお、ザラキ等の上位呪文は味方向けには未だ実装されていない。
詳しくはこちらを参照。
DQ11
【セーニャ】がLv24で習得、【ロウ】が最初から取得している。消費MPは5。
初期成功率は無耐性の相手には50%程度だが、魔力が92~900の間で上昇し7割程度の確率で効くようになる。
久々にザラキよりも成功率が高くなった。成功率はザラキーマ>ザキ≧ザラキ。
ただ参照する能力がPS4版と3DS版で異なっており、3DS版ではこうげき魔力とかいふく魔力どちらか高いほう。
PS4版ではこうげき魔力準拠なので、手持ち無沙汰のときにとりあえず撃っておくぐらいしか使えないか。
今作では後半でも即死に完全耐性を持たないザコが結構多いので、HPの高いやつ相手の選択肢としてはあり。
敵サイドでは【ひとくいばこ】【プテラノドン】【シャドーサタン】【じごくのつかい】【メタルハンド】が使う。特にメタルハンドは使用頻度も高いので【メタル狩り】をする場合は対策をしておいた方が良い。
DQM1・2、キャラバンハート
【せみもぐら】、【メタルスライム】、【ミミック】、【ホークブリザード】などがLv16で習得する。
消費MPは4。その他の詳細は本編と同じ。
Lv24(キャラバンハートではLv36)でザラキに進化する。DQM1ではいきなり野生のせみもぐらが放ってきて一撃で死亡する可能性があるので、気をつけよう。
トルネコシリーズ
トルネコシリーズでは【ザキの杖】が登場。当たった敵を問答無用で即死させる超強力な効果。
ただし跳ね返されるとトルネコも即死するので、【あやしいかげ】には要注意。
またトルネコ2では魔法使いの呪文でザキそのものも登場。
消費HP75で正面の敵を即死させる反則的な効果だが、魔法系モンスターには攻撃呪文が一切効かないので、これが無いとやってられないバランスになっている。
そしてなんとラスボスも即死させる。バグを利用した特殊な手順を踏む必要はあるが、ザキでラスボスを仕留められる魔法使いはDQシリーズでもトルネコだけである。【ひっさつ】といい実は本気を出したら誰よりも強いんじゃないかこの人…。
ヒーローズ1
やっぱりというか、必然というか、クリフトの呪文系統。
スキルポイントを4P消費して覚えられる。
消費MPは5。
最も近くの敵1人に対して死の言葉を投げつけ即死させる。
本作のザキは単純に確率による判定なのか、スライムにすらちっとも効いてくれないが、逆に、バズズやベリアルといったクリア後に行けるエリアの強敵すら無慈悲に即死させられる。
本編では絶対に効かなかった、がいこつけんし系やくさったしたい系にも有効。
とはいえ低確率で単体にしか効かないなら、更に確率は落ちるがデーモンスピアでも持たせて攻撃したほうがずっとよい。
ザラキと比べると追尾性能が高いが、当たったところで効かないのでは意味がない。よってまず使われない。
ただ成功・失敗に関わらずクリフトがリアクションをしてくれるので、それを見るためだけのものとして割り切ろう。
敵ではひとくいばこがランダムで、ミミックが開けた直後に確定行動で使ってくる。あとはバズズも使ってくる。
本作の味方サイドはアクセサリーによる強化が無いと呪文耐性を持たないため、【聖印のゆびわ】を装備していないと、ザキが必中と言う鬼畜仕様。
前述の様に高い追尾性能があるため、出会った後はミミックから距離を置かないと確実に殺される。
まずはこのザキをやり過ごしてから攻めるべし。とはいえ、ザキの後にはより危険なザラキが来るが…
実はザラキ共々呪文反射で跳ね返せるので、宝箱を開けた直後に、タイミングよくガードして跳ね返してしまおう。ミスったら死ぬが。
ちなみに跳ね返ったザキは敵の時の仕様のままなので、基本的にそのままミミックが死ぬ。
いたストSP
スフィアの一種として登場。戦士、勇者で入手できる。
これが発動すると、その場にある店を値段の3倍で銀行に強制的に売却して持ち主のいない状態にする。
売却したお金は元々の所有者に入る。うまく当てれば独占潰し、株価暴落等の大ダメージを与える事ができるが、タイミング次第では売却金額が高すぎて逆に目標金額達成、そのままゴールなんてことも。
また、SPに限らずクリフトは最下位に沈んでいるなどの不利な展開になってくると、「ザキ…ザキ…」とつぶやき始める。
ちなみに、彼はスフィアバトルにおいての職業は僧侶で、CPは原則的に転職しないので残念ながらザキのスフィアは使えない。
ライバルズ
僧侶のベーシックカードとして実装。
コスト5 ユニット1体を死亡させる
この上なくシンプルな確定除去。
システム上、もちろん【ゾーマ】だの【ダークドレアム】だのにも有効で、大型ユニットへの対処法として無難かつ優秀。
スマブラSP
【勇者(スマッシュブラザーズ)】の下必殺で出る技の一つ。
正面に漆黒の弾を放ち、ヒットした相手を一定確率で即死させる。原作との違いとして即死確率は相手と自分の蓄積%が高くなるほど上昇する。50%を越えるぐらいから現実的になってくる。
弾のダメージ自体はわずか1%で試合序盤に撃ってもほとんど意味は無いが、互いの蓄積%が上昇してくるとじわじわと相手にとって脅威となってくる。
弾速はそこそこだが、射程はかなり長めで弾も目立ちにくいので当てるのは難しくない。たまに振って存在をチラつかせ、プレッシャーをかけていきたい。
どのような状況でも最低1%の確率で即死するので、開幕からガンガン使って問答無用の即死を狙っていくのももちろん一つの戦法ではある。
ちなみに飛び道具なので当然反射されるのだが、フラフラ飛ぶ弾の性質上反射角度が安定しない。
反射技持ちに使ったら返ってこずに別の相手に当たった…なんてラッキーも起こりうる、ランダム性の強い勇者らしい技と言える。
余談だが、同じく追加ファイターであるセフィロスが配信された際、1対1の体力、ストック制でセフィロスを下せば正式配信より先行して使用できるようになるセフィロスチャレンジというイベントが期間限定で行われた。
使うだけなら一番弱い難易度をクリアするだけで問題ないが、このイベントでは撃破タイムが記録されており、最高難易度を最速討伐する【タイムアタック】が一時ネットを賑わせたのだが、このイベントで最終的に導き出された最適解は「勇者の開幕ザキ系による即死」。
ザキで文字通りに秒殺されるセフィロスの動画が多数あげられる事態となった。
無論そう簡単に決まるものではないが、当たるときは当たるというロマンを確かに証明したのであった。
アベル伝説
【ルドルフ将軍】の必殺技。【アベル】を死に追い込むべく使ったが、命の石が身代わりになり殺すことはできなかった。
また、【バラモス】がジャーク将軍を処刑する際に使用。口からエネルギー波のようなものを吐き、喰らった相手は消し炭になった後、跡形もなく消滅する。
ロトの紋章
タルキンが使用。
砂漠で遭遇した竜(カダルがドラゴラムで変化した物)に対して使うが、どこぞの神官の如く連呼し続けても全く効果がない、というオチに終わる(その前にこっそり唱えられたマホトーンで呪文を封じられていたため)。
蒼天のソウラ
3巻で登場。使用者はディオニシア。
ソウラの鼻についた【はえおとこ】を即死させた他、アマセからのコダマによる通信への返答に使う等、彼女流のブラックジョークでもあるようだ。