概要
攻撃が持つ【属性】の1つ。「火属性」とも。
かつての【メラ系】と【炎系】(作品によっては【ギラ系】も含む)を統合した属性で、その名の通り炎や熱で攻撃する属性である。
DQ9
氷属性とならぶ属性攻撃の基本、と言いたいところなのだが…。
ギラ系が削除されてしまい、【イオ系】も炎属性から漏れてしまったせいで、攻撃範囲が狭い狭い。
ほとんどの呪文・特技が単体対象であるため複数への攻撃手段が乏しく、せいぜい【ファイアフォース】を付加した【ブーメラン】攻撃くらいしか選択肢がない。
DQ3当時、単体攻撃、グループ攻撃、全体攻撃が一通り揃っていて、バリエーション豊かで便利だった炎属性の面影はDQ9にはない。
当時はメラ・ギラ・イオの3種が炎、ヒャドとバギで氷と風とが1種類ずつと、明らかに属性が偏っていたが、それでも炎系のみ単体攻撃だけというのは寂しい。
そもそも「火」というものが破壊に直結するイメージを持つだけに、多くのRPGにおいて炎は属性攻撃の基本として位置づけられることが多く、呪文や特技の数自体も非常に豊富であるのがお約束。
わざわざそれを崩してまで、炎属性の呪文特技の数を減らす必要があったのだろうか。
ともかくDQ9においては、属性について覚える基本にはならない。
【ねこまどう】のメラから【ダークドレアム】の【れんごく火炎】に至るまで、敵が使ってくることも多い属性である。
一方で耐性を持つ防具も多く、冒険の終始にわたって軽減策には困らない。
該当呪文・特技・アイテム
呪文(味方使用可能)
【メラ】【メラミ】【メラゾーマ】【メラガイアー】呪文(敵専用)
【メラストーム】特技(味方使用可能)
【バーニングバード】【火ふき芸】
【ファイアフォース】使用後の無属性攻撃特技(敵専用)
【かえんぎり】
【ひのいき】【かえんのいき】【はげしいほのお】【しゃくねつ】【れんごく火炎】アイテム(攻撃属性)
【サラマンダー】【トリのおうぎ】【すざくのおうぎ】
【ほのおのブーメラン】【フレイムカッター】アイテム(道具使用時属性)
【はじゃのつるぎ】【ひかりのつるぎ】【ほのおのつるぎ】【インフェルノソード】
【まどうしのつえ】【ドラゴンのつえ】【ほのおのツメ】【しゃくねつのツメ】
【魔法使い】が唯一メラ系呪文の使い手となった。
今作では序盤から炎に弱い敵がそれなりの頻度で出るのだが、基本呪文のメラしかないため、威力が低すぎてほぼ生かせない。
今作は呪文の習得が全体的に遅いのだが、なんとメラミは魔法使いLv30でようやく覚えるという体たらく。
そのせいで中盤は【ヒャダルコ】の独壇場である。
おまけにメラゾーマはLv53まで育てないと習得しない。
本編ではまず覚えないので、意地でもメラミで頑張ることになる。
【こうげき魔力】で威力が上昇するようになった仕様のおかげで、メラミでもそれなりの活躍はできるのだが、どちらかというと魔法使いはサポート中心にならざるを得なくなる。
本編終盤の大ボスは炎属性に弱いため、【魔力かくせい】でのメラミならメラゾーマ並みか、あるいはそれ以上の威力は出せる。
それ以降のメラゾーマ、そして本編初登場のメラガイアーは習得こそ遅いものの、威力は高く弱点を突けば特技にも引けをとらないくらい強い。
宝の地図での強敵たち相手にも十分に対抗できるだろう。
今作は【やまびこのぼうし】に代わる【やまびこのさとり】や攻撃魔力のおかげで、今まで以上に呪文が強化されている。
ただしクリア後では敵の火力が一気に上がるため、HPの低い魔法使いが外される可能性もあり、メラミ止まりで出番が無いことも。
特技がどうと言うより今作は覚える時期が悪いため、やや活躍がしにくくなったといえる。
特技を見ても、これまた味方が使える範囲攻撃がまるでない。
炎ブレスが該当するせいで、敵から全体攻撃を食らう機会はやたらと多いのだが。
ブレスなのでレベルが上がってもダメージは変わらない。レベルが上がれば吐く炎の量も増えてダメージも上がりそうなものだが。
ずっと炎系だった【マダンテ】は無属性に、【ビッグバン】は【闇属性】に変更された。
「炎をまとった武器」はイメージが作りやすいためかかなり多い。
ただし、攻撃属性として炎属性を持つ武器はそこまで多いわけではない。
DQ5ではギラ属性攻撃だったほのおのツメも今作では無属性攻撃である。
なお、単体対象呪文・特技・道具使用効果は【盾ガード】、複数対象特技・道具使用効果は【みかわし率】で無効化されることがある。
風属性のバギ系や雷・爆発属性のイオ系が必中であることを考えると、その点でもかなり不遇と言える。
DQ10オフライン
ギラ系呪文も含まれるほか、ビッグバンがこちらに戻った。
【フウラ】が【風乗り】スキルで習得する【ひばしら】、【マグマ】、【れんごく火炎】も該当。
【遊び人】と【ダストン】が【きまぐれ】に設置する爆弾や、盗賊の特技である【メガボンバー】、【ギガボンバー】も炎属性となっている。
メラストームの系列の敵専用呪文として【神速メラガイアー】も登場した。
DQ10オンライン
フウラの風乗りスキル特技は【天地雷鳴士】が習得する。
メラストームの系列の敵専用呪文として【メラゾストーム】も登場した。
詳しくはこちらを参照。
DQ11
DQ10から引き続きメラ・ギラ系呪文や炎ブレスが属する。味方サイドは【炎の旋律】で炎耐性を高めることができる。
イオ系は光属性に行ってしまったため、グループ攻撃はできたものの、全体攻撃手段についてはDQ9から相変わらず乏しい。
そして、そのイオ系および光属性が優遇されているせいで、味方サイドの炎攻撃はやや影が薄くなりがち。
というのも、本作のイオ系はやたらと威力が高く、同魔力のメラ系より若干劣る程度のダメージを全体にばら撒くことができる上、光は雷に次いで耐性持ちが少ない属性のため、燃費を気にしなければ雑魚でもボスでもイオ系連打のゴリ押しが割とまかり通ってしまうのである。
無印版では同種のモンスターが2グループ以上に分かれて出現することが多いのもギラ系にとって大きな向かい風となっている。
そして、メラ・ギラとイオは専門に扱う使い手が被ってしまっているため、単体ボスなど意外は意識して使い分けなければこちらに出番が回ってくることはほとんどない。
もう少し威力と敵の耐性傾向で差別化してもよかったのでは?という声も聞かれる。
それでも呪文の中では単体威力だけならメラ系が最強であり、【カミュ】の全てを賭した【タナトスハント】の強化に必須な属性付き武器の数も恵まれている。弱点とする敵は【ゾンビ系】、氷属性系と分かりやすく、数もそこそこなので及第点とも言える性能であろう。
該当呪文・特技・アイテム
呪文(味方使用可能)
【メラ】【メラミ】【メラゾーマ】【メラガイアー】
【ギラ】【ベギラマ】【ベギラゴン】【ギラグレイド】呪文(敵専用)
【メラバースト】特技(味方使用可能)
【かえんぎり】【灼熱斬】【ビッグバン】【火ふき芸】特技(敵専用)
【ひのいき】【かえんのいき】【はげしいほのお】【しゃくねつ】
【ガスふんしゃ】【もえさかるガス】?【火炎放射】【こうねつのガス】【超こうねつのガス】
【もえさかる火球】【しゃくねつ火球】【れんごく火球】【れんぞく火球】【火球のいちげき】【巨大な火炎】
【コンビネーション】(【ドラゴンライダー】系)
【火の粉】【炎のダンス】【火炎弾】
【れんごく斬り】
【終末の炎】れんけい技(味方使用可能)
【火炎陣】【ほのおのまい】【メラハリケーン】【爆炎斬り】
【氷炎乱舞】【黒炎陣】れんけい技(敵専用)
【クロスメラ】【クロスメラゾーマ】【クロスメラガイアー】
【クロスギラ】【クロスベギラゴン】【クロスギラグレイド】
【キメラフレイム】【バゲージフレイム】【こうねつガスじごく】
【火にあぶらじごく】
【烈火斬り】【超烈火斬り】?アイテム(攻撃属性)
【ほのおのつるぎ】【インフェルノソード】【大獄剣】
【サラマンダー】【ほのおのブーメラン】【フレイムカッター】
【火竜のタクト】【アポロンのオノ】アイテム(道具使用時属性)
【はじゃのつるぎ】【ひかりのつるぎ】
【まどうしのつえ】【ドラゴンのつえ】
【ほのおのツメ】【しゃくねつのツメ】
ジョーカー3・3プロ
DQMJ3における属性
【火属性】―【水属性】―【風属性】―【地属性】―【爆発属性】―【氷結属性】―【電撃属性】―【重力属性】―【光属性】―【闇属性】
属性概念が変更され、「火」属性の名前で登場。DQ9・10のものと同じく、イルルカまでのメラ系と炎ブレス系を統合した属性となっている。
対戦の関係で属性を細分化したためか、DQMJ3のギラ系はメラとは別物で、火ではなく光属性となっている。
特にDQ10と掛け持ちするプレイヤーは混同に注意したい。
該当呪文・特技・アイテム
呪文
【メラ】【メラミ】【メラゾーマ】【メラガイアー】
【メラマータ】
【メドローア】(氷結との複合属性)物理
【かえんぎり】
【日輪斬】(爆発との複合属性)
【闘魔爆炎斬】(プロフェッショナル版で追加、合体特技、爆発との複合属性)体技
【はっか】【おにび】【かえんりゅう】(爆発との複合属性)ブレス
【ひのいき】【かえんのいき】【はげしいほのお】【しゃくねつ】【れんごく火炎】
【オーロラブレス】(氷結との複合属性)