【状態変化】

Last-modified: 2025-08-08 (金) 13:16:05

概要

キャラクター(モンスター)の状態に何らかの変化が生じていること。また、キャラクターにかかっているその効果。
状態変化には、キャラにとって有利なもの(よい効果)と不利なもの(悪い効果)がある。
有利な状態変化は「強化」「バフ」、不利な状態変化は「弱体化」「デバフ」などと呼ばれることもある。
また、不利な状態変化の一部は「状態異常」とも呼ばれる。
 
状態変化の種類は、シリーズが進むにつれて増えている。一覧はこちらを参照。

解説

キャラクター(モンスター)は、【呪文】【特技】【アイテム】の効果などによって状態変化にかかることがある。
以下に挙げるように、状態変化の効果はさまざまなものがある。

 
各状態変化の細かな仕様は、作品によって異なっている。
例えば「特定の能力値が増減する」タイプであれば、能力値が変動する幅や上限は作品によってまちまちである。中には変動の上限がほぼないに等しく、重ね掛けを繰り返すことで設定上の能力上限値を目指せる作品ある。また、そのようにして【しゅび力】をどんどん上げてくるモンスターも存在する。
「特定の攻撃で与えるダメージや回復量が増減する」タイプや「特定の攻撃で受けるダメージが増減する」タイプについても、同様に作品によって仕様が異なる。
DQ9以降はこれらの増減効果に段階が設定され、最大でも2段階の増減になった。
SFC版DQ5でも、守備力は元の数値の0%、50%、100%、150%、200%の段階方式(ただし511が上限)で変動するため、実質的には上下ともに2段階である。
 
DQ6以前の作品では、眠りを除く状態変化は基本的に戦闘中に解除されなかったが、 DQ7以降は状態変化の種類ごとに持続時間が設けられ、規定の行動数に達すると効果が切れるようになった(戦闘終了後も続く毒や【呪い】などを除く)。
その性質上、1ターンに複数回行動すると効果が切れやすくなる。
 
戦闘開始時に特定の有利な状態変化に自動でかかるモンスターや、同様の効果を発揮するアイテムも登場している。
敵サイドでは、DQ5の【メカバーン】などが持つ開戦時マホカンタ特性が代表的。
味方サイドでは、DQ10・11における「開戦時○%で××」の効果を持った装備品や、ジョーカー2以降のモンスターズにおける【いきなり○○】の特性が該当する。
また、3DS版DQ11やジョーカー3では最初から【ゾーン】やテンションアップを得た状態で出てくる敵が登場しており、この仕様のせいで凶悪な強さになっていることもある。
これと反対に、戦闘開始時に不利な状態変化にかかってしまうモンスターもいる。
「昼行性の敵に夜に遭遇すると眠っている」というパターンが代表的。他には、モンスターズのマイナス特性【ウトウト】などが当てはまる。
 
DQ8以降、3D化に伴い味方キャラの戦闘シーンが描写されるようになったのに合わせて、一部の状態変化にかかっているキャラは見た目が変化するようになった。
DQ10オンライン以降は、状態変化の種類ごとにアイコンが定められ、状態変化にかかっているキャラにはそのアイコンが表示されるようになった。
複数の状態変化にかかっているキャラは、複数のアイコンが表示される。効果が切れかかっている状態変化のアイコンは点滅する。
 
不思議のダンジョンシリーズでは、システムの違いから【金縛り】【強烈金縛り】など独特の状態変化がいくつか登場している。

用語について

初期のドラクエの【取扱説明書】や攻略本では「状態変化」という言葉が用いられず、「体調(の変化)」や「ダメージパターン」などと呼ばれることもあった。
以下に述べる通り、近年においても「状態変化」という呼称は必ずしも一般的とはいえない。また、その意味するところについても揺らぎがある。

状態変化と状態異常

作品やその攻略本によっては、「状態変化」という言葉が(あまり)登場せず、本ページで解説しているキャラクターにかかる効果を「状態異常」と呼んでいる。
ただし、「状態異常」は上に列挙した効果をすべて含むわけではなく、基本的には一部のバッドステータスのみを指して用いられる。
 
例えば、PS2版DQ8の【公式ガイドブック】では、「状態異常」には眠り、混乱、麻痺、毒、猛毒、【マヌーサ】【マホトーン】、呪い、しにの9種類があると説明されており、これらに該当しない能力値の増減や戦闘ダメージの算出に影響するもの、1ターン休みなどは「状態異常以外の特殊効果」として区別されている。
また、PS4版DQ11の解説書(取扱説明書)では、上に列挙したものに魅了を加えた10種類を「状態異常」としている。同作品の【Vジャンプブックス】(ロトゼタシアガイド)でもこれに沿っており、キャラにかかる効果のうち「状態異常」に該当しないものは「補助効果など」と呼ばれている。
 
一方、DQ9やDS/3DS版DQ4~7の公式ガイドブックでは、特定のバッドステータスを区別せず、能力値の増減などを含めたキャラにかかる効果をすべて「状態変化」とまとめて呼んでいる。
DQ10やテリワン3D以降のモンスターズでは、「有利な状態変化」と「不利な状態変化」に分けられている場合もある。
 
当wikiでは、基本的には「効果の性質や対象への有利・不利を問わず、すべて『状態変化』として扱う」方式を採用しているが、上述のような一部公式の区別に倣って、あるいは他のRPG作品の影響から、「状態異常」とそれ以外の「状態変化」を区別するプレイヤーも少なくない。

バフ・デバフ

冒頭でも触れたように、プレイヤーの間において、有利な状態変化は「バフ」(Buff)、不利な状態変化は「デバフ」(Debuff)と呼ばれることもある。
これらは元々は海外のRPGで使われていた用語で、MMORPGなどを通して伝わったため日本ではMMO関連で使われ始めた。
現在では、オフラインの和製RPG界隈でもある程度認知されており、当wikiでも使われることがある。
DQ10大辞典の【バフ】【デバフ】も参照のこと。
 
なお、海外版DQでは【スカラ】の名称がそのままBuffとなっている。多くのプレイヤーが最初に覚える強化呪文だからだろう。
このほか、DQ11の【青春の1ページ】の名称が【ぱふぱふ】と上記のBuffをかけた「Buff Buff」になっている。
 
ビルダーズ2では、【マッサージ部屋】のムードを「えっち」にすると、職業バニーのキャラクターがぱふぱふならぬ「バフバフマッサージ」を施してくれる。スタミナを増やす効果があるので、文字通りのバフ付けサービスとなっている。
 
DQMSLでは、ゲーム内では「強化」「弱体」という呼称が使われているが、公式サイトの新モンスター紹介ページなどで使われる強化・弱体特技のアイコンの代替テキスト(何らかの理由で画像が表示されない場合に代わりに表示する文字列)は「バフ」「デバフ」になっている他、2023年6月13日のプロデューサーレターで「デバフ」という呼称が使われている箇所がある。