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【ホメロス】

Last-modified: 2018-11-26 (月) 12:27:22

概要

【ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて】の登場人物。
長い金髪と白い鎧が特徴的な壮年男性で、年齢は36歳。
長身痩躯でなかなかの美形だがやや目つきが悪く、3DS版に至っては完全に悪人面である。
オープニングムービーでは目が大きくなっている。
一人称は「私」あるいは「オレ」(少年期は「僕」とも)。
オリジナル版DQ11にボイスはないが、派生作品のDQライバルズではボイスが当てられており、そちらでのCVは櫻井孝宏。
英語版での名前はJasper。意味は碧玉。
 
名前の元ネタは古代ギリシャの詩人ホメロス(ホメーロス)だろう。
叙事詩『イリアス』『オデュッセイア』の作者として名高く、欧米社会では彼は上流社会の教養に属し、わが国の論説文に登場するときもそういう響きがある。
そういう家柄よく教養あふれるセレブリティなお名前ということでの採用か。
かつて【きりえれいこ】4コママンガの5巻にてホメロスの言葉を引用したことがある為、ホメロスという人名自体には覚えがあるというプレイヤー(読者)も多いかもしれない。
 
なお彼は「闇堕ちした人間キャラ」で、中ボスの中では最も物語に関わっている敵、負けバトルを含んで複数回戦闘があり、最終的に「ラスボスの右腕」となってラストダンジョンで待ち構えているなど、DQ11内では破格の扱いを受けている。

人物像

【デルカダール王国】の将軍兼軍師で、「知略のホメロス」という二つ名がある。
相方の【グレイグ】と共に「双頭の鷲」と呼ばれており、おそろいの鎧を着ている他、これまたおそろいの【誓いのペンダント】を持っている。
また、グレイグと同じく城内に個別の私室を与えられており、彼の部屋は1階北西にある。
ちなみに月刊誌「PASH」2017.12月号と2018.1月号にて【内川毅】ディレクターへのインタビューが掲載され、ある程度のプロフィールが判明した。その内容は以下。

  • デルカダール王国出身
  • 身長175センチくらい。体重65キロくらい。
  • フルーツサンドイッチが好き。知的で干渉しない人物を好む。
  • 座右の銘は「チカラなきものは去れ」
    (2018.1月号にて)

デルカダールの将軍兼軍師として社交界に顔を出すこともある。
好きな色は白で、私服は白で統一している。幼い頃は神童と呼ばれ、騎士となるべく訓練する一方、王に知力を買われ各国で魔法や戦術を学んでいた。グレイグのソルティコ留学と同時期、クレイモランの古代図書館にて学ぶ。
(2017.12月号にて)
 
作中で語られることはなかったが、封印された魔女に関する知識はこのときに得たものと思われる。
 
戦闘技術としては片手剣の使い手(PS4版では二刀流)で、武器は【プラチナソード】を愛用。ちなみに3DS版でも一戦目のモーションのみ二刀流になっている。
そして様々な戦術に精通し、冷静さと迅速な判断力を併せ持つ人物とされ、部下や民衆からの評判も高い。
グレイグによると、海上戦はグレイグよりホメロスの方が得意とのこと。
 
そんな有能ぶりの一方で性格は冷酷かつ高圧的で、しばしば他人を虫ケラやドブネズミ呼ばわりする傲慢さを見せる。
とはいえ幼い頃には国一番の騎士に与えられる【デルカダールの盾】をグレイグと共に手にしようと夢見る純粋さを見せており、【マルティナ】【ロウ】はかつての彼は誇り高く真面目な人物であったと評している。
さらに終盤ではグレイグに強い劣等感を持っていたことも判明するため、冷酷さや傲慢さは一重にその裏返しだったのだろう。

ストーリーでの関わり

【デルカダール王】の命令で「悪魔の子」である【勇者】を育てた村だとして【イシの村】を焼き払う。
更に村人をも皆殺しにしようとするが、これはすんでのところでグレイグに止められ、村人は城に幽閉された。
その後主人公たちを追って【ダーハルーネの町】を訪れ、【カミュ】を人質に主人公を捕らえようとする。
またこの時点ですでに魔物と直接取引しており、【クラーゴン】を操って船を襲わせている。
この時、取引の現場を偶然目撃したダーハルーネ町長の息子【ヤヒム】に、口封じとして喉に呪いをかけ口をきけなくするという非道な行為に及んだ。
 
【クレイモラン城下町】を襲った魔女リーズレットの封印を解いたのも彼であり、魔女にはグレイグを殺すよう依頼していた。

そして【命の大樹】では主人公達を尾行し、大樹の神域では圧倒的な闇の力で彼らを追い詰める。
この時点では闇のバリアで攻撃が一切通らず、どうやっても勝つことができない
ここでデルカダール王にウルノーガが取り憑いていたこと、ホメロスはウルノーガに魂を売っていたことが明らかになる。
 
大樹崩壊後は身も心も異形と化した【魔軍司令ホメロス】として登場。服装は黒い魔道士か道化師のようなものに、また目の色も琥珀色から赤色に変化し肌の色が青白くなっている。
崩れたデルカダール城の玉座の間で待ち構えており、グレイグに胸の内をさらけ出し去っていく(その直後に同じ六軍王ゾルデとの戦闘になる)。
それによると、彼とグレイグは同い年の幼馴染であり、共に切磋琢磨し合った友人同士であった。
しかし人々からの称賛を浴び寵愛を受けるのが自分ではないことを妬み、自分は彼の影に過ぎないという強い劣等感から憎しみを抱くようになる。
リーズレットやゾルデ配下のゾンビたちに彼を殺させようとした行為もこれらの理由からであった。
なおホメロスが裏切って魔王の配下になった事実はデルカダールでは伏せられており、デルカダール兵たちからは「行方不明になった」と認識されている。
 
六軍王最後の一人として【天空魔城】の魔王の部屋直前(悪夢の塔)で待ち構えており、ここで雌雄を決することとなる。
敗北後は「お前のようになりたかっただけなんだ」と言い残して一度消滅。その後六軍王の幻影を見せしつこく足掻くものの主人公たちの結束の前に敗れる。
最期はグレイグから「お前こそが俺の光だった」と本心を打ち明けられ、どこか悲しげな表情を浮かべつつ死亡した。
その際に身体は黒い霧となって消滅し、後にはホメロスの形見となった誓いのペンダントが遺されていた……。

なお魔王の幹部となった後も有能さは健在だったようで、魔王軍のモンスター達が「魔軍司令殿は気前が良いぞ!」とか「ブギー様よりホメロス様の下で働きたかった」等と言っていたことからも評判の高さがうかがえる。
 
過ぎ去りし時を求めた世界でも大樹の神域で主人公たちを襲うのは同じだが、今回は主人公が時を越えて持ってきた【魔王の剣】の力の前に敗れる。
直後に現れたデルカダール王(=ウルノーガ)に助けを求めるが、口封じの為か一刀のもとに斬り伏せられあっけなく死亡した。身体は消滅し、ペンダントが遺されていたのは同じ。
更には王に一方的に罪を擦り付けられるなど、明らかに一度目の世界より扱いが悪い。
こちらのルートではグレイグに胸の内を明かす場面もないまま死亡するため、最後まで蟠りを残したままとなる。
ただ、少なくともグレイグは彼の裏切りを目にしてもなお友として認めていたのが僅かな救いかもしれない。
また、ホメロスの部屋を掃除しているメイドなど彼の死を悼む人物や不在を嘆く城内の兵士、帰ってこない彼の安否を心配する城下町の住人もおり、それらの言葉からするとホメロスの裏切りや死亡は城内では知られているが外には公表されていないようである。
これらの様子からある程度の人望はあった事も分かる。
だが、ウルノーガは彼のグレイグへのコンプレックスを見抜きそこに付け込んで闇堕ちさせたのである。
彼自身はウルノーガのことを「私のチカラを認めてくださるあの方こそが真の王」と言っており、拭いきれない劣等感は彼に植え付けられたのだろう。
そもそもグレイグとホメロスを双頭の鷲と名づけて宣伝に使っていたのは他ならぬデルカダール王に憑依したウルノーガであり、ホメロスの心を見抜いてコンプレックスを引き伸ばすべくあえて差が出るような扱いをしたのかもしれない。

戦闘

1戦目

ダーハルーネの町にて、カミュを人質に取られながら戦闘する。よってこの戦闘にカミュは使えない。
HP:780程度(3DS版)/630程度(PS4版)
攻撃力:140(3DS版)/116(PS4版)
1~2回行動・【完全ローテーション】で動き、行動を以下のように繰り返す。

【ソードガード】+通常攻撃→【ドルマ】→通常攻撃+【マホトーン】→ドルマ(暴走)→以下繰り返し

【呪文封じ状態】の時は呪文をスキップする。

通常攻撃の威力が非常に高く、【ベロニカ】【セーニャ】等の後衛陣は一撃で瀕死に陥るほどの攻撃力を誇る(参考までに、この地域で場違いな攻撃力を持つ危険モンスターの【とらおとこ】ですら99)。PS4版では二刀を駆使し、3DS版よりも攻撃力が低い代わりに通常攻撃が2回ヒットする仕様になっている。
おまけに、【隊列】を無視する仕様なのか固有の狙いやすさが設定されているのかは不明だが後衛陣も頻繁に狙ってくる。
ベロニカ・セーニャ姉妹は最優先で【スカラ】で介護が必要。守備力アップ時の軽減率は(1発当たりの攻撃がより小さくなってしまう為)PS4版の方が高い。
ドルマもそれなりに威力が高く、暴走する頻度も高い為、必要ならば【マジックバリア】で軽減しよう。
また、マホトーンがもう一つの脅威。回復役である主人公・セーニャが潰されてしまうと一気に戦闘が厳しくなる。全員に【やくそう】【上やくそう】を必要数用意する事をお勧めする。
特にこの時期だとセーニャが【ベホイミ】(習得レベル16)を覚えていない場合も多いため、人によってはダーハルーネの道具屋で売ってる上やくそう頼りになることも。
マホトーンがそれなりの確率で効くが、呪文を封じると通常攻撃の頻度が上がってしまうので注意。【マヌーサ】が上手く決まれば楽になる。
攻撃の際は主人公の【渾身斬り】が有効で、絶大なダメージを叩き出す事ができる。
もっともこの時期は主人公のMPから連発できるものではないため、ホメロスのソードガードが発動している間は通常攻撃を行うか、セーニャと共に回復に回るのも手。
その間に新加入の【シルビア】【バイシオン】を2回かけてもらい、ソードガード解除と同時に渾身斬りを叩き込めば効率よく大ダメージが与えられる。
片手剣を使用しているプレイヤーは【火炎斬り】が有効だが、バイシオン付き火炎斬りとバイシオン付き渾身斬りでは特に威力の差が顕著であるため、この差が過ぎ去りし時を求める前は両手剣有利と言われる所以でもある。
なので片手剣主人公の場合は隙あらばシルビアも自らにバイシオンを掛け打撃要員に回るか【火ふき芸】で確実に削ってもらうのも作戦のうち。
【光属性】に弱点を持つ為、ベロニカの【イオ】もダメージソースとなる。ついでにソードガードで防がれずに当たるので一石二鳥。
HPはそこそこ低いので、レベルに自信のあるプレイヤーは特攻作戦でも意外となんとかなる。
安全策を取るならあらかじめ【ゾーン】を溜めておいて【聖なる祈り】【ラムダの祈り】に頼るのもアリだが、3DS版だと仕様でダーハルーネの町に再度来た時点で主人公以外のゾーン状態が解除されるため、れんけい技を使いたい場合はデルカダール兵との雑魚戦で溜めなおす必要がある。この戦法を使う場合、3DS版では一度倒したデルカダール兵のシンボルが二度と復活しない仕様になっている点にも注意しよう。
 
前述の通りこの戦闘はカミュ抜きで戦う事になるが、倒した時の経験値(2000)はしっかりとカミュにも入っている(3DS版で確認)。
ただし戦闘未参加故にレベルは上がらないので、カミュの次のレベルまでの経験値が2000以下だった場合、戦闘後につよさを見ると「次のレベルまで  0」と表示されている(Lv99の時に表示されるものと同じ)。
一見バグのようにも見えるが、要はレベルアップが保留されているだけなのでとりあえず適当な敵と戦って経験値を得ればいい。そこでちゃんとレベルアップできるし、当然表示も元に戻るので安心。

2戦目

命の大樹で対決。戦闘前の挙動で大体察しがつくように、あらゆる攻撃が通用しない。
いわゆる負けバトルであり、どうあがいても勝利は不可能。
攻撃自体は【ドルクマ】【ドルモーア】【やみの閃光】【はやぶさ斬り】としのげないほどではないが、3ターン経つと力を暴走させて闇の魔力を解き放ち、全員HP1になったところでそのまま戦闘終了になる。
つまり、途中でやられない限り一応システム的な全滅はせずにすむ。
 
なおシリーズの伝統に則った仕様なのか、人間の姿で戦闘する場合においてももちろん1匹と表示されている。

世界に異変が起きた後

表向きは大樹の崩壊前に任務で城を出たまま行方不明になった事になっており、真相を知るグレイグも彼が魔王側についた事は話していない。
この間の彼の動向については【魔軍司令ホメロス】を参照。

過ぎ去りし時を求めた後

2戦目同様の状況で命の大樹で対決となる、運命の分岐点。
ここでこの軍師の謀略をかいくぐり、ウルノーガの野望を事前に打ち砕き、先の世界の命運を変えることが「過ぎ去りし時を求めた」目的となる。
 
ドルクマと闇の魔力を解き放つ攻撃は使わなくなったが、あとは改変前の大樹でのホメロスとほぼ同じ。
あらゆる攻撃が通用しない闇のバリアを張っているが、今回は【魔王の剣】での攻撃でダメージを与えると同時にそのバリアを砕くことが可能。他のキャラでダメージを与えるには魔王の剣でバリアを解除する必要がある。
戦闘中にバリアを張りなおすこともあるが、そのときも魔王の剣ですぐに打ち破ることが出来る。
使ってくる技ははやぶさ斬り、ドルモーア、やみの閃光。はやぶさ斬り以外は闇属性なので、耐性があると楽になる。
仲間のレベルが下がっている為一見苦戦しそうだが、それ以上に主人公が圧倒的に強くなっているはずなのでどうとでも始末できるだろう。
最早趣味の域だが、戦闘メンバーに【ドクロの指輪】+3を2個ずつ装備させることにより2戦目を鏡写しにするかの如く一方的な蹂躙もできる。打撃はどうしようもないが、そちらも未来から持ち込んだ防具だけでどうにでもなるだろう。
なおドクロの指輪は過去に戻る前に入手し忘れていても、この戦闘直前の始祖の森で【ライオンヘッド】から調達できる。なんと素晴らしい。
ちなみにここで戦うホメロスは、デルカダール城地下のブラックドラゴンと同じく素早さが最低の1となっている。
おそらくは、バリアの張り直しで仲間の攻撃が遮られないようにするためと思われる。
 
殆どの人が難なく勝てるであろうこのバトルだが、ここで負けると夢オチとして片付けられて【聖地ラムダ】の宿屋からやり直し。
再び異変後の世界を攻略する羽目になってしまうからかもしれないが、この時に(主にシステム的な面で)下記のような良く分からない現象が起こる(3DS版で確認)。
通常、【始祖の森】の2つ目のキャンプを通過する地点で、ベロニカとセーニャの例の会話イベントが発生し、3DS版ではそのタイミングで始祖の森が【ルーラ】に登録されるのだが、ここでホメロスに負けると、何故か始祖の森がルーラのリストから消え、捧げたはずの6つの【オーブ】が手元に戻って来る。そして、始祖の森を通過する過程で、再度会話イベントと虹の橋が架かるイベントが発生する(要は聖地ラムダから命の大樹に登るまでの過程がなかった事にされる)。
その為、ここで負けると再度【ゼーランダ山】後半部から命の大樹までを自力で登らなければならず、地味に面倒。
戦闘時の挙動もイベント戦扱いの為か、こちらが全滅しても全滅時のBGMが流れず、「○○たちは全滅した」も表示されず、暗転してそのまま聖地ラムダの宿屋に戻される。イベント自体がなかった事にされる為か、所持金も半分にならない。
また、開けた宝箱の中身は復活しないが、ゼーランダ山後半部から命の大樹に至るまでの【キラキラ】や採掘ポイントは何故か復活しており、再度取る事が可能。
なお、ここで敗北しなくても敗北時の夢オチムービーは、最終的に【旅のおもいで】に登録され、後からでも見ることができるので、気になったら見てみよう。ベロニカが優しく(?)起こしてくれる。

プレイヤーからの評価

数々の所業から「救いようがない悪人だ」という手厳しい意見もあれば、ウルノーガに唆されて堕落した背景に対する同情的な意見や「大樹が崩壊しようが時間が戻ろうが彼が助かる事はない(むしろ2回目の歴史の方は全く救いがない)」事を哀れみ、救いを求める声もあるなど、ホメロスの評価は真っ二つに分かれているようだ。
 
ただしシナリオにおける立ち位置は完全な悪の手先であり、本性を隠している時から(未遂とはいえ)イシの村を滅ぼして村民を皆殺しにしようとしたり、ダーハルーネでは魔物と共謀している事を知った子供の声を奪ったり、捕らえたカミュを餌に主人公らをおびき出して抹殺しようとするなど、主人公側から見れば「目的のために手段を選ばない非道な敵」である。
そして生命の大樹ではウルノーガと共謀してベロニカの命を間接的に奪ったばかりか【天空魔城】最奥にて戦闘前に彼女の幻影を見せ、精神面から揺さぶりをかける非道な振る舞いもしている。
特に天空魔城での所業は卑劣で悪趣味としか言いようがなく、プレイヤーによっては「同情の余地がない外道」という印象を持つのも仕方ない事だろう。
 
一方作中人物にも彼を高く評価したり好感を抱いたりしている者は決して少なくなく、例えばパーティメンバーでもかつて接点のあったマルティナ、ロウ、グレイグの三名は彼の本性を知り、最終的に彼を手にかけても元々の性格と歪んだ経緯になお憎み切れない複雑な思いを見せているし、プレイヤーの中にも「ウルノーガに都合よく利用されてしまった"被害者"」と捉える見方は存在する。
 
果たしてホメロスは「哀しき悪」か、「純然たる悪」か。
その結論は「プレイヤー各自が彼の生き様や末路をどう感じ取ったか」に委ねられている。
  
なお発売二ヶ月後のイベント【『ドラゴンクエストXI』ネタバレイトショー】に合わせて行われたNPC人気投票と仲間キャラに加えたいNPCランキングではめでたく両方1位を獲得している(経緯を考えると実際の加入は不可能に近いが)。
やはりというかどちらも女性プレイヤーから高い評価を得ていた。間違いなくイケメン枠だがグレイグと同い年なのでああ見えて30代後半のオッサンなのだが……それは野暮というものか。
ちなみにこの結果はスタッフたちにとっては予想外だったようで、困惑した雰囲気を醸し出していた。

また岡本Pは「最後まで敵で救いがないから輝く」と言っていたが、後日Twitterで「個人的には救われてほしいのでスタッフと検討中」とツイート。
もしかしたら【ピサロ】【マルチェロ】のように今後何かしらの追加要素(救済イベント)があるのかもしれない。

詰めの甘さ

彼は作中で名軍師と讃えられる知将であり、実際に過去の彼を知る仲間たちの評価では、「以前の彼は聡明で知将の称号に相応しい人物であった」という話を聞ける。
しかし、実際に軍師らしい軍略を披露してくれる場面はほぼない。
というより、(あくまでプレイヤーが確認できる範囲では)彼が軍師らしく上司に策略を進言したり、軍事的な作戦指揮を行う場面は全くない。
また、現場指揮の面でも下記のように最後まで詰めが甘いシーンが多い。まあ、実際にゲーム上で敵に名軍師相応の完璧な作戦指揮をされたらたまったものではないのだが。
超みちくさ冒険ガイドの83ページでも「これまでの実績も十分の、冷静沈着、そして的確な判断力を持つ軍師のはずだが、主人公たちをたびたび捕り逃すツメの甘さも逆にかわいい。」と評されているほど。
知将であるはずの彼が下記のような数々の失態を起こす事に関しては作中での理由の説明は特になく、なぜこうなってしまったのかはプレイヤーごとに意見が分かれるところである。

  • 主人公の捜索網がザル
    世界の各地にデルカダール兵を展開させて悪魔の子を捜索させているのだが、「部下の兵士たちが肝心の悪魔の子の最大の特徴(サラサラヘアーであること等)を認識していない」ということは周知が徹底されていない。
    外観的特徴という人を探す上で一番重要な情報を徹底的に部下の頭に叩き込まないのは致命的な手抜かりと言わざるを得ない。真面目に探す気があるのかないのか…。
  • ダーハルーネでの失態
    ダーハルーネの町では、場当たり的にカミュを人質に取った上で主人公たちをおびき出す作戦を指揮したが、町の構造を理解しておらず、背後からの主人公一行の奇襲に遭う。地形の把握は兵法の初歩だというのに。
    しかも、直前に「この場は私一人でどうにでもなる」と言って護衛の部下を町に繰り出させたことが裏目に出ている。そもそも「人質で誘き出す」作戦なのに待ち構えるべき本陣に部下をまったく配置せず、全員捜索に出すというのは支離滅裂である。兵を出すにしても町の入り口と船着き場の封鎖に留めるべきだっただろう。
    また、自身が魔物と通じている場面を目撃した【ヤヒム】に対しても「声を封じる」という極めて中途半端な口封じで対応したため、結果的にバレて町長の【ラハディオ】の信頼を完全に失い、後の作戦に支障をきたすことになった。
    仮にヤヒムを殺した上で死体を処分し、「行方不明」という体にしておけば、町長の息子の捜索名目で町ぐるみでの協力体制も構築できた上に、最終的に悪魔の子に容疑をなすりつけることもできたであろう。さすがにそこまでゲスな事はできなかった可能性もあるが…。
    【さえずりのみつ】で呪いが解けることを知らなかった点も気になるところだが、この点については双賢の姉妹と呼ばれるセーニャの知識量や技術が凄すぎただけという見方もできるため、擁護できる部分ではある。…が、筆談でバレる可能性を考慮できていないのはやはり詰めが甘い。
  • クレイモランの作戦の謎
    上司の指示か私怨か不明だが、グレイグを抹殺しようとしたときの策謀は大がかりなわりに詰めが甘い。
    魔女リーズレットを解放してクレイモランを襲撃させ、それを救援するという名目でグレイグを向かわせた上でリーズレットに抹殺させる、というなんとも他人任せで不確定要素の多い作戦を敢行する。
    リーズレットの人格もよくわからず、魔王に忠誠を誓っているわけでもない魔女が想定通りに行動してくれる保証はどこにもない。
    こういう場合は状況の推移を見ながら臨機応変な対応が必要になるが、魔物を使って陰からサポートするといったことも全くなく、リーズレットはあっさりと投降して敵側に寝返る始末。
    また、リーズレットにグレイグの特徴を教える際、「自分と同じペンダントを付けた男~」と逆に自分の素性が確定してしまう様な事を告げたせいで、結果的にグレイグにバレるきっかけを与えてしまったことも大きなミスである。
    しかし、これについては「確実に人違いを避ける(他の人間が身につけていることはない)」という意味では理解できる部分もある。もっともこの世界には絵画があり、有名人であるグレイグが描かれている絵を見せるだけでいいのだが。
  • 魔軍司令としての仕事ぶりに疑問符
    命の大樹崩壊後のデルカダール城では、現場にいながらなぜか同僚の【屍騎軍王ゾルデ】に加勢せず、戦況を見届けることもなくどこかへ飛び去ったことで結果的にデルカダールを解放されることになった。相手は勇者とデルカダールの英雄であり、この時にゾルデと組んで確実に彼らを抹殺しておけば人間の希望を完全に断ち切ることができたはずである。
    さらにゾルデが殺された後、その事実を把握できていなかったはずもないのに、なぜか他の六軍王たちに勇者の生存を周知しなかった。そのため、現場の六軍王たちはほとんど事情も理解しないまま準備もできずに倒されてしまう。彼らが続々と倒されていく間も特になんらかの対策を打つこともしなかった。
    結局、最終的には攻めてきた主人公たちにベロニカの幻影を見せるという悪趣味な行動をして主人公達(とプレイヤー)の怒りを増幅させるだけで、最後まで「魔軍司令」らしい行動は見せずに果てた。