【双竜打ち】

Last-modified: 2021-07-02 (金) 20:55:35

概要

DQ8から登場したムチの特技。
通常よりも威力の高単体攻撃を、指定したグループ内でランダムな対象に2回行う。
威力増加を考えなければ、FC時代の【はやぶさのけん】がよく似ているが、こちらは特技なのでムチの威力も攻撃力に上乗せできるのが相違点。
8や9では、ムチスキルは双竜打ちまで覚えれば十分という風潮を作り出した罪深い特技だった。
 
DQ10からは3回攻撃の【極竜打ち】が登場するが、そちらは良い状態変化を打ち消すという追加効果がメインとなった。

DQ8

【ゼシカ】【ムチスキル】で習得。スキルLv4、23spで覚える。
指定したグループ内にランダムで敵に2回攻撃を加える技…だが、特筆すべきはそのダメージ倍率である。
双竜打ちは「ダメージ1.5倍の攻撃を2回」、すなわち二撃とも命中すれば累計3倍ダメージという、設定ミスとしか思えないほどの異常な高威力を誇る。
「ダメージ0.75倍の攻撃を2回」の【はやぶさぎり】、「ダメージ0.5倍の攻撃を3~4回」の【さみだれ突き】など、1回ごとの攻撃力が通常攻撃を下回るのが通例の他の複数回攻撃特技と比べると分かりやすいかもしれない。
「1回の行動で、はやぶさ斬り(2回攻撃)を2回」と聞けば、どれほど常軌を逸した強さか想像がつくだろう。
しかも無属性なので、あらゆる耐性の影響を受けない。他の属性を持つ特技の倍率はこれ以下なのに……。
凄まじい高性能ながらムチSP23という比較的早い段階で習得できてしまい、かつ消費MPもわずか3と非常に使い勝手がよく、特に終盤のゲームバランスを完全に崩してしまっている禁断の特技である。
 
以下の要素が、一応の想定された欠点と思われる。

  • DQ6,7時代と違い、きちんとMPを消費する
  • 複数攻撃武器を使う特技にも関わらず、たった2匹しか攻撃できない
  • 2連撃の相手は任意で選択できないため、攻撃対象が多い雑魚戦では攻撃が分散してしまう
  • 習得者は力の弱い魔法使いタイプである

しかし、集団に対して攻撃対象がバラけたとしても「1.5倍撃を2匹に発生」は単体攻撃武器に比べ圧倒的に強く、そもそも欠点になっていない。力の弱い魔法使いタイプでも、特技の威力が高いので容易に戦士タイプに匹敵する(あるいは凌駕する)物理アタッカーになれてしまう。
消費MP3などMPタンクのゼシカにとっては痛くも痒くもないため、よほどMPを消耗している状況でもなければ、通常攻撃感覚で連発できる。
たった3のMPを込めるだけでそこまでムチの威力を引き出せるとは驚きである。
同一グループで5匹以上が出現したときは、さすがにムチによる通常攻撃や呪文などの範囲攻撃の方が総合ダメージは大きくなる(今作は同一グループの5匹以上編成が割と当たり前に出てくる)が、敵の数が少なめの場合は絶大な殲滅効率を誇り、特に原則単体で出現するボス戦では最強の攻撃手段となることが多い。
この特技のせいで、ムチスキルLv5以上で覚える上位の特技たちが、ほとんど陽の目を見ぬまま終わってしまった。
その上「Lv6とLv8の攻撃力補正以外は目ぼしいものはない」と揶揄されることも。【地這い大蛇】は泣いていい。
 
ただ、元々が後衛であるゼシカは素の力自体は低い上、中盤までは攻撃力の高いムチが手に入りにくいため、双竜打ちといえども攻撃呪文よりやや強い程度。それまでは攻撃呪文や他の特技も活躍できる。
しかし、レベルが上がってちからがそれなりの数値になり、【はがねのムチ】を入手する頃には男性陣に並ぶ火力となる。
そしてムチスキルを鍛えてパッシブスキルで攻撃力を底上げするか、あるいは錬金で【バスターウィップ】を生み出した暁には、テンションを上げずとも1発で100前後のダメージなど日常茶飯事。両方を組み合わせれば一発100ダメージ超えが当たり前となる。
この時点で、最強の単体攻撃呪文である【メラゾーマ】がボス戦ではお役御免に。

さらにベルガラックのカジノに入り浸れば、【グリンガムのムチ】(攻撃力+127、今作第2位の威力、ムチスキル効果で最大攻撃力152)を入手することができる。(しかも、上述のバスターウィップよりも早い段階で。)
ただでさえ威力1.5倍補正がついて2回攻撃なのに、こんなものを装備したら【はかぶさの剣】状態…というか、もう彼女に双竜打ち以外の攻撃手段など必要ない。
男3名が習得するあらゆる攻撃手段をはるかに凌ぐその威力をもって、ゼシカは鬼神のごとき最強の「物理アタッカー」と化してしまう。男性陣は本当に涙目である
実際、DQ8において【バイキルト】が一番合うキャラは最終的にゼシカになると言われ、バイキルト+テンション溜めを駆使することで、4桁ダメージを次々と連発するゼシカの姿は、魔法使いキャラとはとても思えない。

バランス崩壊の原因

そもそもムチの通常攻撃自体、「他の武器に劣らぬ攻撃力で集団攻撃」(同じく集団攻撃のブーメランは他の武器に比べてかなり攻撃力が抑えめである)というバランス崩壊気味の超性能である。
ムチと同様の効果を持つ【まわしげり】がバランス崩壊特技として槍玉に挙げられることもその証明。
【複数攻撃武器】のページも参照。
一応会心の一撃が出ないという弱点はあるが、会心の一撃よりも3体以上敵がいるなら集団攻撃した方が総合的なダメージは大きいことが多い(そもそも双竜打ちを使った時点で単体相手なら会心の一撃と同等のダメージ量になる)。
 
そして、「武器全体の平均的な通常攻撃」ではなくただでさえ強力な「ムチの通常攻撃」を基準にして特技の性能を決めてしまったのがバランス調整に失敗した原因である。
元々がバランス崩壊している通常攻撃を「特技」という名でさらに性能を高くしてしまえば、ぶっ壊れた特技になってしまうことは考えてみれば当たり前の話である。
 
参考までに双竜打ち(1.5倍×2回)、スーパーハイテンション(2発とも7.5倍)、
バイキルト(1発目のみ2倍)を全て併用した上で2発とも1匹の敵に当てた場合、与えるダメージは通常攻撃の33.75倍となる。
ちなみに同条件下で、はやぶさ斬りは16.875倍、【蒼天魔斬】は19.5倍にしかならない。
(とは言っても十分に強力な特技である)
斧最強の特技である【烈風獣神斬】を同条件でバギ無耐性の相手に使っても通常では22.5倍にしかならず、ディバインスペルの効果を重ねても29.25倍でまだ足りない。
これが弱点の獣系以外の相手に対しては双竜打ちを凌駕することは不可能である。
獣系かつバギ無耐性を相手にしてやっと30倍と双竜打ちまであと三、四歩の強さとなり、ここにディバインスペルを重ねてようやく39倍となり、双竜打ちを逆転する。
なお、烈風獣神斬(獣系特効有り)以外の特技は同条件下ではどんなに頑張っても逆転は一切不可能。
他スキルの呪文特技と比べてみると、どれほどの凄まじい威力かまざまざと解る数字である。

3DS版

【ゲルダ】もムチスキル32spで習得可能になった。
ダメージ倍率が変更され、0.9倍の打撃を2回に弱体化されている。単体相手に使わないと通常攻撃よりも合計ダメージが下がることになる。
PS2版での異常な強さにより、魔法が全く使われる機会がない事態を引き起こしたことを考えると弱体自体は妥当という声が多い。
制作側からは販売前にゼシカは魔法使いなのだから魔法で活躍して頂くという話が出ているので、そもそも魔法使いが物理で猛威を振るってしまったこと自体が失敗と判断されたのかもしれない。
ちなみに効果音までショボくなっており、「ピシピシィ!!」という心地よい音が聞けなくなった。
 
とは言え、0.9倍であっても未だに【はやぶさぎり】の0.75倍より高く、相変わらず特技自体の性能が優秀であることに変わりはない。
しかも、【ライトニングデス】がこれと同等の威力まで引き上げられており、相変わらずゼシカは物理でもなかなかの活躍を見せる。
少なくとも男性陣が覚える攻撃特技よりも全体的に性能が高過ぎるのは間違いない。
 
グリンガムのムチを手に入れるまではゼシカではロクなダメージは期待できなくなっているので、本来の魔法使いとしての役目をしっかり果たしてもらうのが良いだろう。
グリンガムのムチ入手後なら、状況さえ選べば呪文にも劣らぬ威力を出せる。
 
ゼシカより力が高いゲルダなら強力な特技として有効に使えるが、ほぼ上位互換技の【ツインウェーブ】を覚えるのでつなぎの技となっている。
また、チート特技【キラージャグリング】の存在もありムチスキル自体積極的にポイントを注ぐ人は少ないかもしれない。
販売前から既に調整を行ったという発表があったので、警戒して鞭にスキルを振らなかった人も多いのではないだろうか。

DQ9

あまりのチート性能に反省したのか、「ダメージ1.25倍の攻撃を2回」に威力が低下し、消費MPも10に上昇。
ムチスキルLv9、88SPで習得と、覚える時期もかなり遅くなり、名実ともにムチスキル最強の特技に格上げされた。
(秘伝書の【地這い大蛇】は見なかったことにしてあげよう)
 
DQ8に比べて弱体化したとはいえ、累計2.5倍ダメージという強力さは健在。
モンスターのグループ同時出現数もまず1匹か2匹、稀に3匹と大幅に減少した事も追い風。
更に、ムチスキルを100ptまで上げれば全ての職でムチ装備が可能となるため、
今回は力の強い前衛キャラで放つ事が可能になった。
おまけに、1発目のみならず2発目の攻撃にもバイキルトが乗るという仕様変更を受けて最大火力がアップ。
前作同様のテンションに加えてフォースも利用すれば、とんでもないダメージを与えることが可能。
 
ただし、この攻撃には大きな敵が存在する。ダメージ上限だ。
この技のダメージ上限は1発あたり1999であるため、最大でも3998ダメージしか与えられない。
ライバルたる【はやぶさぎり】は、同じく1発あたりの上限は1999であるものの、
【はやぶさの剣・改】を装備すると4回攻撃が可能となり、最大7996となるのだ。
と言っても、最大ダメージなんてよっぽど状況をそろえない限りは出ないのでこの点はあまり問題にはならない(死人が出まくる高レベル魔王戦等ではSHT等狙ってる余裕がない)。
連続で使ってもコンボが発生しない点、強力な武器が青い宝箱からしか出ない点なども面倒。
十分強いのだが、それ以上にライバルが強すぎてやや辛い。
 
ただし、はやぶさの剣自体の攻撃力が低い事もあって最上位宝の地図の洞窟のザコ敵などの強敵に
はやぶさの剣でのはやぶさ斬りで十分な大ダメージを与えるには攻撃力上昇、守備力低下、フォースなどでの
下準備が必要なので、守備力の高い相手にも安定してダメージが入るこちらにお呼びがかかることも。

DQ10

ムチのスキルポイント100で習得。消費MPは8。
竜のオーラで攻撃するエフェクトに変更。
はじめは消費MPが12なのに通常攻撃の1.1×2回攻撃と非常に弱かったが、度重なる修正で消費MP8、2.0×2倍とようやく使える特技となった。
一方、【妖魔ジュリアンテ】系統のボスモンスターもこれを使うため、脅威となる。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

【ベロニカ】がムチスキルで習得。消費MPは8。敵1体に通常攻撃の2倍ダメージ×2回。
PS4版のムチは2体目以降には【命中率】が低下するのだが、この技は単体攻撃なので関係がない。
ダメージ倍率で言えば過ぎ去りし時を求めた後の特技である【超はやぶさ斬り】と同等と驚異的な倍率を誇るスキルだが、なんと序盤でも習得可能で、性能自体の傑出度は相変わらずかなり高い。
「魔法使いキャラのくせに物理でも呪文でも戦える」というのは、やっぱりゼシカ同様。
【ルカニ】【バイキルト】を併用すれば非常に高いダメージを与えられ、しかもこの2つもベロニカが使用可能なのもDQ8の再来である。
しかもDQ9・DQ10同様に二発目にもバイキルトが適用される。
 
ただ、今作は呪文攻撃そのものの立ち位置が過去作よりも向上しており、他のスキルに魔法使いとして有用なものが集まっているのもあって優先はしづらい。
いちおう最速で習得すれば下手に呪文を撃つよりも低燃費で効率良くダメージが期待できるものの、攻撃魔力アップを中心にスキル取りさせた場合と比較するとそこまで使い勝手が良くなるとは言いがたく、双竜打ち一強という環境ではなくなっているという背景がある。
 
異変前の時期だと、入手できるムチの攻撃力が40~50と低いものの、双竜打ちの近辺にムチ装備時攻撃力アップが固まっているため、これらを取れば高火力アタッカーとして機能はできる。
詳しく説明すると、同じレベル帯で取れる他の仲間の技と比較した場合、ヤリ装備時攻撃力アップ込みの【マルティナ】【さみだれ突き】よりは少々劣る程度、両手剣【主人公】【渾身斬り】よりは強いものの【プラチナブレード】を事前入手した場合や攻撃力90越えの両手剣を手に入れた後、あるいは【全身全霊斬り】には一歩遅れる、といった具合。
問題は、ここまでベロニカのムチスキルを揃えた頃には異変前のストーリーも終わりが見える頃であり、ムチ使いとして完成して間もないうちにパーティメンバーが散り散りとなるため、結果的に活躍期間が限られてしまうことにある。
その後は諸事情あって使い手が【セーニャ】に変わるものの、この時期のセーニャは呪文メインで立ち回った方が良いのと、ベロニカと違い盾を装備できなくなるリスクがある事、加えて他の仲間達の物理攻撃技が充実していることもあって無理してこれを使う必要は薄い。
 
終盤には再び使用者がベロニカになるが、この頃にもなると【超グリンガムのムチ】等強力なムチを入手しても、ある程度の【ドーピング】をしない限りは前衛職に匹敵する火力は出しづらい。
そうでなくても異変前を含めて、通常プレイの範疇では双竜打ちよりも両手杖と魔力が上がる防具・アクセで固めた呪文攻撃の方が上回るし、仮にムチ装備でも他の仲間にバイキルトを掛けたほうが双竜打ちより威力が出ることも多々ある。
この方がベロニカの補助から即時に仲間が攻撃するという連携も取りやすく、実用性で言えばこちらの方が上、そうでなくても物理アタッカーを含め仲間がいっぱいいる今作では、ベロニカが無理して物理アタッカーを務める必要が無いのが現状である。
なによりゼシカの頃とは違い、ベロニカ自身が自らを強化するなら【魔力かくせい】という手もあり、【やまびこの心得】の発動率も考慮すると、双竜打ちで呪文攻撃以上の火力を出すにはかなりの数の力の種が必要になる。
何も考えずに双竜打ちを使わせた方が強い、魔法使いなのに物理で殴った方が強いと揶揄されたDQ8の反省点を改善した結果と言えるだろう。
ベロニカの特技構成自体の元ネタとなったDQ10の魔法使いも基本は両手杖装備の魔法一択であり、短剣や鞭は補助(デバフと対マホカンタ用)である。
 
ただ最大限までドーピングを行った後にはパーティ内屈指の破壊力を持つことになり、やたらと硬い3DS版の闇の衣二ズゼルファ討伐に起用するのが良い。そこまでするのはやり込みの域になるが。
 
【主人公】【ライデイン】と合わせることで【れんけい技】【雷竜打ち】も使用可能。
またDQ11Sでは序盤から【スキルリセット】が可能なので双竜打ち(および周囲の攻撃力アップ)の最短習得が早くなったのと、セーニャがこれを使う時期に【女神のムチ】が確実に手に入るようになったので、いくらか使いやすくなっている。

DQH

ゼシカの基本アクション。□・□・□・□(Y・Y・Y・Y)とつなげることで発動。
打ち付けたムチが赤と青の竜を成し周囲の敵を攻撃する。
本編においてあれほど猛威をふるったのに、ただの基本アクションにされてしまった。
それでもゼシカの基本攻撃の中では最も威力が高い。ただし、判定は2番目に狭い。

DQR

第9弾カードパック「再会と誓いのロトゼタシア」にて実装。魔法使い専用のレア。

コスト3
敵ユニット1体に3ダメージ
他のランダムな敵ユニット1体に1ダメージ

一枚で2体を攻撃できるが2打のうち1打はショボいので普通に使っても微妙かもしれない。
が、【まほう研究所】などの特技ダメージ補強と組み合わせることでフォロー可能なので、セットで使うと良いだろう。
かつては後攻だとコスト-1の恩恵があったが、まほうのせいすい実装を機にその効果は削除された。