元ネタは、宇宙の外に存在していると考えられている「無の世界」であると思われる。
これに限らず、この頃のFFは宇宙をモチーフにしたものが多い。
モノクロ画面だと宇宙は、やりやすいのであろう。
- 最大の敵が「無」というのは、ミヒャエル・エンデの「果てしない物語」の影響もある気がする。
中期作品のボスはこれを目標にしていることが多いと言われる。
ただし、その動機は微妙に異なる。
たとえば暗雲は「全てが無に還ろうとする自然現象」を行使する存在であり、エクスデスは「無そのものの力」を手に入れようとしている。
また、ゼロムスは(半ば八つ当たりで)「全ての消滅」を望み、ケフカは「破壊の過程」を楽しんでいる、等。
FF3 
世界は最初、「無」の世界だった。
「無」から「光」と「闇」ができて、そこから「星」「月」「水」「火」「命」が生まれた。
「時」の流れは「光」と「闇」を重ねて全てを「無」に還そうとする。
「時」は「命」が持つ夢、絶望、愛なども全て押し流すが、全てが「無」に還ろうとするとき、
「命」が持つ「希望」というエネルギーが「無」を「光」と「闇」の2つに分けるのだという。
- 愛では無をもたらす時の流れに対抗できないっぽいけど、無を拒む要因の一つではある。
わたしは やみの4せんしのひとり‥‥
せかいは むからはじまり むにきす。
だが それを こばむエネルギーがある。
そう おまえたちが きぼうとよんでいるものだ。
せかいはあるところで また むにかえるのかも
しれない‥‥ だが まだ ひかりのせかいにも
そしてこの やみのせかいにも それをこばむ
きぼうや あいがのこっている。
それが のこっているかぎり まだ
むにかえるのは はやいのだ。
さあ せかいを むにかえそうとするものを
けしさろう! ひかりとやみの きぼうで!!
ザンデが光と闇のバランスを崩したため、闇の氾濫で世界を闇で包んで無に還そうとする暗闇の雲が現れた。
闇の氾濫が完全に始まると光の世界は闇に包まれ、光と闇の全てが無に帰す。
1000年前は光の氾濫によってこの危機が訪れた。
またダーククリスタルの闇の力を失った暗闇の雲は、光の戦士が持つ力で光の氾濫を起こして世界を無にしようとしていた。
FF5 
エクスデスが支配・利用しようとした力。
正確には力ではなく、ドラえもんの四次元ポケットのようなものであったとも思われる。
結局のところエクスデスは無に飲み込まれ、異型のネオエクスデスへと姿を変える。
このことから無を操る『エヌオー』はかなりの力の持ち主であったことが考察できる。
- ただ、無は母体とか、初めに無が有ったと言われているので、エヌオーが生み出したわけではなく、結局エヌオーも無に飲み込まれている。
- ・12の武器を持つ勇者たちはエヌオーに勝てた
・12の武器を持つ勇者たちはオメガと神竜には勝てなかった
・バッツ一行は(対策、立ち回り次第で)オメガと神竜に勝てる
・無の力を振るうエクスデスを相手にしたバッツたちは、なす術もなく無に飲まれた(それでも勝てたのは、ガラフ達が無を封じてくれたから
以上の事を考慮に入れると、エクスデスの方がエヌオーより強いといえそう。- 12の武器を持つ勇者にも暁の四戦士のように無を封じる仲間がいた可能性もあるが、それが無いと仮定すれば、
暁の四戦士に無を封じられたエクスデス≦当時のエヌオー<12の武器を持つ戦士≒通常クリアレベルの光の四戦士<神竜=オメガ<リメイク版のオメガ改=神竜改<真の無の力を持つエヌオー<最強育成した光の四戦士<無の力を持つエクスデス ってことか。
設定上とはいえどんなに鍛えた光の四戦士でも敵わない、無の力を持つエクスデス、半端ないな!
やはり、12の武器を持つ戦士の時代のエヌオーもそれに近い強さがあって、
誰かに無を封じられたのじゃないだろうか?
ネオエクスデスがどこの順番に入るか比較の手がかりがないからよく分からないが、
当時のエヌオーの上ぐらいかな。
- 12の武器を持つ勇者にも暁の四戦士のように無を封じる仲間がいた可能性もあるが、それが無いと仮定すれば、
- ・12の武器を持つ勇者たちはエヌオーに勝てた
- エヌオーは無を力にする術作っただけなんじゃね
例えるならなんとか力やなんとか線を利用して動く戦闘ロボや
大気中のエネルギー集めて撃つ大砲とかみたいな
力が発動すると巨大な黒飴が静電気を発しているかのよう。
世界が生まれる遥か前、無が初めにあった。
そこに風・水・火・土の四つの心のもとクリスタルは生まれ世界は誕生した。
世界が無に飲み込まれた時も光の戦士4人とクリスタルのかけらがあったため世界は再生していった。
つまり無は光を生み出す媒体ということ。
FF4の「光ある限り闇…」とやや対照的。
- 今作の無はほとんど他作品の闇と同義だと思われる。
実際、今作ではFF3のような「光と闇」の関係もなく、「光と無」の対になっているように見えるし。- 闇の世界を築き上げようとしたエクスデスが無によって身を滅ぼしていることを考えると、やっぱり無というのは光と闇の共通の敵であるように思える。
フィールドが第3世界に移行してからすぐ無に飲み込まれてしまうのはタイクーン城を含めて古代図書館、ウォルス城、イストリーの村、モーグリの森、リックスの村の6箇所。
以降はそこにあったサブイベントもアイテムも同時に消失してしまうのでそれらの取りこぼしや見落としには注意。
- ちなみにこの時点では飲み込まれた場所に一貫性がなく、意外にも因縁深い暁の四戦士の拠点だったバル城、サーゲイト城、ケルブの村、そして伝説の12武器に関係する土地はノータッチで、エクスデスにとって戦略的な意味があったと言えるのは古代図書館ごとギードを消滅させたことくらいである。
あとはせいぜい故郷を奪われたバッツに精神的ショックを与えただけだったり。 - この直前のシーンではエクスデスが「無の力、操ることはできぬのか?」とその扱いに苦心しているような描写があった事から、この時はまだ任意の地点を狙う事ができずにやや的外れな場所で発動してしまったか、あるいは適当な所に向かって試し打ちをしていたと考えられる。
そしてラストバトル前に「ついに無の力を手に入れたぞ!」と言った後に使用した際にはバル城、海賊のアジト、カタパルトと正確にバッツ達に関係のある者たちのいる場所を狙い撃ちにしている。
「無とは光を生み出すための
母体……」
どういうことでしょう?
古代図書館にこれに関する本が残っていた辺り(上記の内容)、
「無」復活=クリスタル消滅は予見されていたんだろうな。
実際に1000年前に世界が滅んだことはなかったかもしれないが。
無の世界は魔物の世界になるらしい。
エクスデスは次元の狭間に居た魔物にそう言って説得したのか?
「われら、1000年の間、次元のはざまに封じられし魔物…
エクスデスは「無」の力をときはなつ…
われら魔物の世界…闇の世界が生まれるのだ!」
- エクスデスの「無」に関する認識も間違っていたので、「無」は消滅だけで彼らが想像していたような闇の世界が生まれることはなかったと思われる。
ただ、「無」に生まれた心がクリスタルと表現されているので、次の世界のクリスタルが生まれることでまったく違う世界が誕生したかもしれないが、遠大な時間がかかることだろう。 - 単純に「無の力で今ある世界を白紙にして俺達魔物の理想郷を描くぜ!」って意味かと思った。
- エクスデスの行動を見るに、
「何か凄いパワー」「超強いデジョン」程度の認識しかなかったように思われる。- 街ごと消せるのだから、現実世界で言うなら、核弾頭を積んだ迎撃不可能なICBMを世界中で自分だけが個人で所有してるようなものである。自分達に逆らう人間を消して、魔物の世界を作るつもりだったのだろう。
- エクスデスにとって「無」とはあくまで一つの手段、力であって「無」の世界を作るのが目的ではなかったのだろう。もっとも、結果として「無」を制御しきれず何もかも「無」にするだけのネオエクスデスと化すのだが。
1000年前、不死身の邪悪な魔道士エヌオーが『無』を操る力を手に入れたが、
その際に代償としてを不死を失っている。
12の武器の持つ勇者たち一行に敗れて最期は自身が造った無に吸い込まれて消えたが
この『無』は消えることなく、クリスタルを割ることで出来た次元の狭間に封印された。
最後のシーンの印象だと『無』単体なら「全ての起源」とか「世界の源」って様に感じた。
もしかしたら無に飲み込まれるってのは異空間とかに放り込むんじゃなくて、
生物以前や形を得る前の姿に戻るだけなのかもしれん。
- 「元始」に戻るか…。…EVAも同じ?
- 無の世界と思わしき空間には、暁の四戦士やタイクーン王など、既に死去した人物の力がわりとはっきりと顕現するのもちょっと不思議。ネオエクスデス戦後、仲間が無の世界と放り出されてもガラフたちがちゃんと帰してくれるほか、「まだお前たちの来る所ではない」などのセリフもあることから基本的には死者が住まう世界である可能性もある。
素朴な疑問なのだが「無」に飲み込まれたらどうなるのだろう?
次元の狭間に送られ、光のない世界で生きていられるのだろうか?
エンディング後に何事もなかったかのように町や城は再生するので、消滅したわけではないのだろうが…。
- 蜃気楼の街のように時が止まってしまうのかも。
- ただし蜃気楼の町の暖炉には炎が爛々と燃えているように、完全に停止するとは限らないのかもしれない。
FF9 
無の力などは出てこないが、世界は無から始まり、最初のクリスタルを破壊すればまた無に戻るらしい。
クジャ「すべての始まり……、最初のクリスタル…… ここからすべてが誕生したんだよ……そう、これが粉々に砕け散れば、すべては無くなるんだ……」
永遠の闇「何も生むことのない 何も進化することのない クリスタルすら生まれることのない 無の世界にすべてを還すこと……」
など、最終的には敵の目的はこの世を無に還すことになっている。
- 本編の最終盤でクジャが壊そうとしたのは最初のクリスタルで間違いないが、詳しくは「最初のクリスタルが存在していた事実」である。
(本編で行く記憶の場所~クリスタルワールドはガイアの地に実際に存在する場所ではなくガイアクリスタルの記憶から作られた場所であり、クジャは「すべてのクリスタルとそこから生まれた生命の遺伝子上の起源の記憶から最初のクリスタルの存在を抹消する=すべてのクリスタルと生命を存在しなかったことにする」というタイムパラドクスを起こすのを目的にそこへ訪れた)
FF11 
無の力という物は存在しないが、放っておくと世界が無に帰す事になる現象は多々存在する。
これは「現在の」ヴァナ・ディールという世界が、かなり不安定な状態の世界である為でもある。
- よく似た概念の「虚ろ」は男神プロマシアの意思(闇)であり、無そのものではない。
すべての世界の外側に広がっている概念、あるいは現象。またの名を暗闇の雲。
光と闇のぶつかり合いによって生じる「時の風」だけが、無を吹き払うことができるという。
- 3とは逆に「時」の力が無に対抗する手段となる。アップデートによって世界が変わり続けるオンラインならではの解釈といえる。
FF14 
光の氾濫が起きると、世界が無に帰すと闇の戦士たちから語られる。
- 闇の氾濫が起きても、結局は世界が無になる。
- 世界が「無」になると統合する価値がなくなるため、アシエンたちは次元圧壊を起こして世界を統合するらしい。
闇の氾濫が起き無になってしまった第十三世界が統合されないのはそのため。
闇の戦士たちの出身世界である「第一世界」は、光の氾濫が起きる寸前である。
(世界が無に帰すのを防ぐ為に、彼らは「原初世界」(ゲームの主舞台となるエオルゼアのある世界)へとやってきた。
第一世界の現状からすると、どうやらFF14における無とは、無属性(エーテルのない)状態を現す様で、
「属性の力(ひいては有機物無機物問わず全てのもの)が一切存在しない真っ白な世界」の事であるらしい。
原初世界では「ザ・バーン」(と呼ばれる地域)が限りなくそれに近い状態である。
(完全な無ではない為、有機物も無機物も存在する。ただし、大地は属性の力がないので、辺り一面真っ白である)
DFF・DDFF 
エクスデスはバッツをはめるために、偽のクリスタルを作っている。
その際「無から作り出した偽物」と説明していた。
一見、無から作るってわけわからんと思ったが、無が光の母体という設定を暗に使っているとも取れる。
- エクスデスがセシルに「光も闇も根は同じ」と言うので、その可能性はある(どうでもいいが「根」と言う表現が樹であるエクスデスならではな気がする)。
光の4戦士 
魔王カオスが最終的に起こそうとした事。
光も闇も時すらも飲みこみ「無」にしようとしたが、自身が飲みこまれて「形としては」消滅した。
FFL 
大皇帝が制御し、利用しようとした力。
「何も存在しないこと」という意味はあまり含まれておらず、
ただ単に「光や闇をも越えた強大な力」という印象を受ける。
- 大皇帝は「唯一絶対の存在になるため」の手段として無の力を利用しており、
別に自分以外のものを全て無に帰そうとはしていない。
FF5における無の力と似ている面がある。
非、虚、未、不、無のヴァータなど
本作における無の力は青紫がかった炎状のエネルギー体として描かれている
…のだが、闇の力に関しても全く同じ描写なので少々ややこしい。
関連項目:モンスター/【無】