放課後ハプニング！

「よしよし、今日はスケジュール通りに進んで……げっ、テツギュウ！　ななな何の用だぜ？」
「んだよギリメカラ、いっつもながら愛想がねえや！　同じ学園のよしみってヤツで、飯や風呂へ誘ってやろうってんじゃあねえか。おらおら行くぞぉ！」
浅草きってのヤンキー校、得真道学園へと通う、ギリメカラとテツギュウ。
いそいそと帰り支度を進めていたギリメカラは、鼻息を荒くしてやってきたテツギュウからヘッドロックぎみに拘束されて慌てる。
距離感などお構いなしのテツギュウに、しかしギリメカラはその腕をさっと振りほどこうとはしない。
だって、一緒に飯を食うことや、風呂にはいったり、泊りの誘いが嫌な訳じゃあない。
ただ彼らが絡んだ時にはいつも、予定外のことがおきて大騒動へと事態が転がってしまうだけなのだ。
何故なら両者の「権能」は共に、周囲を巻き込んで大きくなる厄難の如きものなのだから。
今日もこれから、多くの先輩後輩同級生たちを巻き込んで、ハラハラドキドキのアフタースクールが始まる。