概要
キングダムハーツシリーズの重要なキーワードとも言える概念であり、シリーズのタイトルともなっている「キングダムハーツ」の構成要素。
KHIIFMの予約特典であるアナザーレポートによると目に見えない「生命の証」であり、また後述のように人間以外も心を持つことも判明している。
人の心
人の理性・感情・意志等の元となる物で、KHの世界における人間を構成する要素の内の一つ。
大体の人が「心」と言われてまず想像するものがこの「人の心」であろう。
裏アンセムレポート4によれば、人間を構成しているのは「心」「魂」「肉体」の3要素であるという。
KHIIでXIII機関によって集められ、人の心のキングダムハーツを形成していたのもこの「人の心」である。
作中において心は時に大きな原動力の源となり、それは理屈で止められるようなものでは無いとされている。
「心が命じたことは 誰も止められない」はそれを端的に表した言葉である。
またKHシリーズでは相手を想うことを「心がつながっている」と表現することが多い。
「心の繋がり」や「光を信じる心」は数々の場面で強い力や奇跡のような出来事を起こしており、特に前者は様々な形でシリーズを通してのキーワードになっている。
心はその人物のアイデンティティとも呼べる存在であり基本的に1人の人間に対応する心は1つだが、特殊な場合には1人の人物に複数の人間の心が内包されることもある。ソラはその顕著な例である。
別の人間の心を内包している場合、その人間の記憶を幻視したり言動が引っ張られたりすることが度々ある。声や姿が内包する心の影響を受ける場合もある。
より極端な例として、何者かが他の人物の体から心を完全に追い出して自分の心を入れてしまえば、見た目はその人物でも中身は完全にその乗っ取った人物のものになってしまう。
また、記憶は心と密接に関わっている。記憶を改変されれば心のありようも少しずつ変わっていき、記憶を破壊されれば心も破壊されてしまう。
現実とは異なり心が目視できる物として描写されることもある。
その際は大まかに分類してハート型の結晶のように描写される場合ともやもやとした光のように描写される場合がある。
- もちろん心臓とは別物である。だが作中の言語は英語のようであり、心も心臓も言葉としては「heart」であるため、これらを混同してしまう場面もある。
また、人の心にはそれぞれにある種の世界が内包されている。
多くの場合、大きな円柱型のステンドグラスの足場がある真っ暗な空間として描写される。
この世界は心そのものとも言える空間であり、心が欠けてしまうとステンドグラスも欠けてしまうなど、心の影響を強く受ける。
ある人物が他者の心の中に内包されたり心が繋がったりした場合、その人物が対象となる者の空間に迷い込んだかのような描写となることもある。
ハートレスは人の心の闇から生まれる存在であり、彼らは人の心を奪って仲間を増やしている。
この際、強い心を持つ人間からは心を失った後に残された肉体と魂によってノーバディが生まれることがある。
また、ハートレスでなくても闇の力で心を奪うことは可能であるようだ。
- 研究者時代のゼアノートは人の心の闇についての実験を行った結果、多数の犠牲者を生み出し、さらにその研究を元にハートレス製造装置まで完成させてしまった。
キーブレードを使ってハートレスを倒すことでハートレスとなっていた心を解放でき、その際対応するノーバディが誕生していない、あるいは消滅している状態であれば通常解放された心は元の存在として復活する。
この「心と体が元の姿の状態」でなければ完全なる消滅はもたらされない為、誰かが他者に自らの心の一部を分け与えている場合、他者に分けられた心が全て消滅しなければ本体を消滅させることはできない。
他にもキーブレードの力は心の強さに関係しているような描写が見られるほか、キーブレード使いは目覚めの力など心にまつわる術も扱える。
キーブレードマスターレベルにもなると自分や他人の心を取り出したり、心の一部だけ取り出したり、心の一部を分けて他者に植え付けることも可能である。
また、キーブレードは基本的に資格を持つ者の心の数だけ存在し、キーブレードの継承もキーブレードマスターレベルのキーブレード使いと継承される者がキーブレードを介して心を触れ合わせることで成立する。
そもそもキーブレード自体が心から生み出された人工物であることがインタビューで語られている。
1度肉体を捨てて心のみの存在となった者は時間移動の能力を得る。
そのままだと時間移動後も心のみの状態のままになってしまうため、肉体の代わりになる器を用意するか別の人間の心の中に潜り込むことになるが、移動した先に肉体を形成する媒介と自分を記憶する者がいる場合、心は肉体を再形成してその器に戻ることができる。
心が闇に蝕まれると闇の力を使えるようになり、ハートレスなどの闇の魔物を従えることすらできるようになる。
ただしこれは危険な状態であり、心を闇に蝕まれすぎると理性や自我を失ったような状態になってしまう。
また、このような者はハートレスなどを引き寄せやすい状態にあり、加えてその者が死亡した場合などにはボスクラスの強力なハートレスが生み出されることもある。
勘の鋭い者であれば、相手の心の闇の度合いや、その人物の心の正体を見抜くことが出来る。
闇の回廊や異空の回廊は、便利である半面生身で使うと心を闇に蝕まれる危険な空間である。
そのため、通る際は黒コートや鎧等の手段で対策する必要がある。
ただし、心を閉ざしている場合には影響はほぼなく、また心の強い者も何回か生身で通るくらいなら影響をあまり受けないようである。
セブンプリンセス、あるいは彼女達が役目を終えたことでその力を引き継いだニューセブンハートは心に闇を持たない稀有な存在である。
彼女達が心を奪われても(力を失っていなければ)ハートレスが発生することはないが、特殊な環境下ではあるもののその1人であるカイリの関係するノーバディは誕生している。
また、セブンプリンセスの心を集めることで出現する人の心のキーブレードを使えば、キーブレードマスターでなくても自分や他人の心を取り出すことが可能である。
人の心と言えどもその持ち主は人間だけに留まらない。データの存在、ハートレス、ノーバディ、レプリカまでもに心が芽生えることが示されている。それどころか、何にでも心が芽生える可能性まで示唆されている。
世界の心
無数に存在する世界それぞれが持つ心のこと。しかしその性質は未だ多くの謎に包まれている。詳細はこの項を参照。
KH
ストーリー序盤でデスティニーアイランドの世界の心が奪われ、崩壊してしまう。
その際カイリの心がソラの心の中に退避する。
終盤、アンセムに体を乗っ取られたリクの心はしばらくの間留まって抵抗していたものの、最終的に闇の世界へと弾き飛ばされてしまう。
また、ソラは人の心のキーブレードを使い自分の心とカイリの心を解放。カイリの心は元に戻ったものの、その代償としてソラはハートレスになってしまう。
しかしカイリとの心の繋がりによってソラも元に戻った。
今作ではハートレスの爆発的な増加によって人の心や世界の心が次々に奪われている状態であり、ハートレスを倒すことで人の心を解放したり世界の心の鍵穴を閉じることによって世界の心が奪われるのを防ぐことがソラの目下の役目であった。
COM
ソラ編では、ナミネが記憶の改変を行うことにより、ソラの心が変化していく様子が描かれる。
リク=レプリカはソラ以上に記憶の改変による心の変化が顕著であり、ナミネによって記憶の鎖を分解されたことで心が破壊されてしまう。
また、リク編ではリクが自身の心の中に潜むアンセムに苦しめられる様子が描かれる。
ナミネの発言では記憶ごとリクの心の中のアンセムを封じ込めることも可能だったようだが、リクはそれを拒否する。
KHII
キーブレードによって解放された心がXIII機関によって集められ、人の心のキングダムハーツの完成のために使われていたことが発覚。
それを阻止しようとした賢者アンセムにより「心のデータ化は不可能」との見解が語られる。
BbS
マスター・ゼアノートの術により、ヴェントゥスから彼の心の闇が分離されヴァニタスが誕生する。
それによりヴェントゥスの心は壊れたものの、生まれたばかりのソラの心と繋がることで心の欠落が補なわれる。
その後、ラストで再び傷ついたヴェントゥスの心はソラの心の中で眠りにつく。
マスター・ゼアノートは若いテラの体に自分の心を移すが、主導権を争う中で2人の心を解放してしまう。その後彼は記憶を失うも、名乗った名前は「ゼアノート」であった。
coded
データの世界での話であるため、基本的にデータ化が不可能である心はこの世界では存在しないことになっており、ハートレスを倒した際にも心ではなく「意思」が解放されていた。
しかしデータ・ソラが本物のキーブレードを手に入れたことで、「データの存在も心を持ちうる」ことが示された。
3D
真のXIII機関の策略によりソラの心が眠りの深淵へと堕ちかけるも、ヴェントゥスの鎧がソラの心を保護。リクの目覚めの力によってソラは帰還する。
今作にてゼムナスと賢者アンセム、2人の言葉によって心を持たないとされていたノーバディを筆頭に「全ての者に心が宿りうる」ことが示唆される。
KHIII
これまでの物語で心が眠っていた多くの人物が各々の方法で肉体を取り戻し、復活を果たした。その一方で、それが叶わずに消滅してしまう描写もあった。
- 今回の旅の目的の1つがソラの中に眠るヴェントゥス、ロクサス、シオンの心を目覚めさせ、その上で彼らの肉体を用意し復活させることであった。また、ナミネの心もカイリの中にあり、彼らは4人とも復活した。
- リク=レプリカの心も闇の世界でリクと再会し、一時的にその中にいたが、ナミネのレプリカ体を用意するために抜き取ったダーク・リクの心と共に消滅した。
- テラの心がテラ=ゼアノートの使役していた怪物から解放され、元の体に戻った。
- 最終盤ではテラの中にいたエラクゥスの心がマスター・ゼアノートの前に現れ、共に昇天した。
今作での真XIII機関の一部のメンバーはレプリカ(あるいは抜け殻になった肉体)に心のみ移して時間移動している。
これにより、ハートレス、ノーバディ、レプリカも心を持つことが実証されたことになる。
心と体が共に最期を迎えたのに消滅しない者が来るという終わりの世界が登場した。
今作や以降の作品の描写からするとここにいるのは心のみの存在のようだが、ここでは彼らのほとんどが透明な星型をしている。
また、エピローグにておとぎ話の時代からずっと心を別の器に移し替え続け、現在まで生きてきた人物がいることも判明した。
KHIIIRM
今作はバラバラになってしまったカイリの心をソラが集めるストーリーとなっている。
ここでのカイリの心はハートのような形ではなく、ピンク色の蓮の花を思わせる形をとっている。
Uχ
今作とDRでは、消滅したキーブレード使いから心が放出される描写がある。
闇という新たな存在が登場。
彼らは心のみの存在であり、他者の心に潜むことでその存在を維持し、増殖する性質を持ち、またそれが彼らの目的でもあるようだ。その内の一体は実際にヴェントゥスの心に潜んでいた。
闇はデータの世界は自身に好都合な環境だと考えていた。
闇が言うには(恐らくはデータの世界か人間の体内において)情報伝達は電気信号によって行われ、人間の脳内、つまり心も同様である。それ故に電気信号の世界であるデータの世界は闇が伝達されやすいと考えたのである。
- 今までの作品では心はあくまで概念的なもののように描かれていたが、闇の語る心は随分と物質的である。心に潜む闇本人が言うのだから正しいのかもしれないが、色々と今までそうと思われていたことが覆りそうである。KHIIでの「心はデータ化不可能」といった話とか(あれは一応賢者アンセムの仮説ではあったが)。
ラストでチリシィ達がキーブレード使い達の心を取り込み、彼らの眠りを守るドリームイーターになったことが描かれる。プレイヤーは眠りを拒み、新たな心に溶けることになる。
DR
古の時代は闇(恐らく上記の闇のことだろう)が人の心に入り込むことでその行動を支配していたが、時代が進むにつれ人の心が自ら闇を生み出すようになったことがマスター・ウォーデンの授業の中で語られる。
しかし心のみの存在になった上級メンバー達は「心には本来光も闇もなく、共存する道もあるのではないか」と語っている。
また、ゼアノートの中に一時的にヘズの心が入り込み、バルドルの前に現れて対話した。
バルドルは人の心の闇を感じやすい人間であり、自分の心の闇を気にするあまりそれが肥大化して闇に堕ちるに至ったが、ヘズとエラクゥスの心には闇を感じないと語っている。