武器/ブラスゲニア

Last-modified: 2023-08-17 (木) 15:04:08

目次

概要

  • MHP3より登場した、爆鎚竜ウラガンキンの素材で作られる狩猟笛。
    ガンキン武器らしく、金ぴかの突起と黒い顎をあしらった造形が特徴的である。
  • 本記事で亜種武器であるドズルヴォンヴァについても記述する。
    こちらはウラガンキンの如き破壊の力と、ゴツい外見には程遠い天使の音色が共存する奇跡の笛と言われている。

MHP3

通常種武器

  • 本作にて初登場、ドラグマ【弐式】からの派生か一発生産で作成可能。
    最終強化はギガスゲニア。
    • 攻撃力210(ブーストで225)
    • 音色は
    • 斬れ味はそれなりの緑、匠で短い青
    • 防御力ボーナス40
    • スロットなし
  • 中々の攻撃力を持ち、演奏でそれを更に引き上げられる為、総じて悪い性能の笛ではない。
    無属性で斬れ味も良質とは言い難いのだが、それでも狩猟笛は自力で心眼効果を得られる為、
    他の武器種ほど斬れ味による評価の低下はないだろう。
  • かなり高い防御力ボーナスを有しているが、これはMHP3の全武器の中でも単独トップの数値である。
    加えて演奏により防御力強化【大】を奏でられる為、裸クエとの相性は良い。
    しかし殆ど被弾せずに立ち回れる程のプレイヤースキルがあるならば、他の笛を選択した方が良いだろう。

亜種武器

  • 亜種のカラーリングに変化している他、裏側の管状の部分が真鍮のような色に変化している。
    他武器種におけるガンキン武器がお世辞にも実用性が高いとは言いがたいことと
    「ドズルヴォンヴァ」…ドズルボンバーという独特なネーミングからネタ武器扱いをされやすい。
    やらせはせん!やらせはせんぞ!!
    が、高水準の攻撃力と火属性、優秀な旋律、高めの防御力補正と極めて高性能な笛である。
    斬れ味は緑までで、それほど長くないが、自分強化の旋律により心眼効果を得られるので、さほど気にならない。
    笛使いの前でネタ武器扱いをするとにわかだと露呈するようなものなので注意されたし。
  • 音色はとなっており、
    使用可能な旋律は防御力強化【大】、攻撃力&防御力強化【小】、
    スタミナ減少無効【大】、風圧完全無効
    と、豪華なラインナップである。
    特に攻撃力&防御力【小】はごく一部の狩猟笛しか使用できない貴重な旋律である。
    攻撃力強化とスタミナ減少無効、風圧無効を同時に発動できるため、
    双剣やランスにとっては非常にありがたい笛となる。
  • アカムトルムの素材が必要なので作成時期が遅くなってしまうことが難点である。
    それどころか、旋律が覇笛と同じであるので人によってはそちらに流れることも。
    ただしあちらは緑ゲージがあまりにも短く自分強化の旋律を考慮しても頻繁な砥石の使用が必要となる。
    今作では重いが斬れ味レベル+1を発動させることで青ゲージが出現し、素の緑ゲージが長いという点や、
    スロット、防御補正など差別化できる点は複数ある。
    性能以外でもウラガンキンの頭を模したデザインからは予想し難い澄んだ音色には、根強いファンも多い。

MH3G

通常種武器

  • 続く3Gでも生産可能、相変わらず派生元はドラグマ【弐式】となっている。
    G級強化型として「巨笛ギガスゲニア」が登場し、
    • 高水準の攻撃力1196と会心率0%
    • 覚醒で火属性240
    • 素で白ゲージ、匠で更に長くなる
    • 防御力ボーナス+25とスロット2個
    とバランスの取れた性能に。
    音色にも変更があり、となっている。
    聴覚保護【小】、暑さ無効、寒さ無効、耐雪耐泥といったスキルの補完ができるようになった。
  • 一方、亜種笛「メルトヴォンヴァ」にも音色の変更があり、
    なんと橙音符を剥奪されこちらも空音符に変更
    しかしギガスゲニアとは勝手が違い、攻撃力強化の旋律が吹けなくなってしまい
    元々の高い火力を更に伸ばすといった事ができなくなった。
    総じてMHP3の頃と両者の立場は逆転、攻撃力強化【大】を吹けるギガスゲニアの方が優秀、という結末に。

亜種武器

  • MH3Gにも登場し、新たにメルトヴォンヴァに強化できるようになったのだが、
    今作では何故か強化ツリーが独立し、ドヴォンヴァの一発生産からでしか作れない。
    最終強化のメルトヴォンヴァではデフォルトで白ゲージがあり、斬れ味レベル+1があれば紫にまで達するため、
    会心率-20%に目をつぶれば鈍器としても優秀な部類である。
    ただし音色がなため、
    攻撃力強化の旋律がなく、それと比較すると物理性能では劣ってしまうこともある。
    MHP3の頃から属性値があったためか数値は低いものの覚醒は不要となっている。
  • 火属性の武器として比較すると物理性能に偏っている。
    攻撃力強化の旋律を持つ火属性笛にはフィアロ・グリーナや、覚醒した巨笛ギガスゲニアがあるが、
    それらを除けば1位の攻撃力であり、扱いやすい性能である。

MHX

通常種武器

  • MHXで主任と共に久々の復活。
    ドラグマ【壱式】から派生して作成できる。
    おおよその性能はMHP3準拠だが、
    音色は3Gと同様、()になっている。
    即ち攻撃力強化【小(大)】や聴覚保護【小】、耐だるま状態といった便利な旋律効果を使用可能。
    オンでもオフでも、MHP3以上の汎用性で活躍できるだろう。
  • 下位から上位中盤までは緑が短く、ほぼ黄色ゲージ運用という凄まじいナマクラ。
    しかし匠が重くなった反面で鈍器という新風が吹いているのがMHXの特徴。
    上位序盤で真っ先に作れるボーンSシリーズとの相性が極めて良い。
    普通は鈍器スキルも緑運用が基本なのだが、「これ以上なく鈍器」なブラスゲニアはどうしようもない。
    黄色ゲージに落ちた瞬間に攻撃力+25が加算され、むしろ威力が上がると考えよう。
    攻撃力が低い攻略段階では、冗談抜きにこれで通用してしまうのが狩猟笛の恐ろしいところである。
    といっても斬り方補正は無視できないため、火力はかなり落ちることとなる。
    旋律が目当てであれば進行具合によっては店で購入できるハンターズホルンを使った方が良いだろう。
  • そして最終強化はギガスゲニア。
    基礎性能はMHP3とほとんど変わっておらず、攻撃力220に防御力+40
    やはり斬れ味は劣悪そのもので、素でそこそこの緑、匠+2でようやく青20が出る。
    しかし音色は前述の通りと実に優秀。
    ネタ武器揃いで有名なガンキン武器界ではかなり実用性の高い逸品といえる。
    ここまでくれば緑ゲージ運用も現実的になるが、その長さも50とそれなり程度。
    あまり堅い部位を殴るとすぐ黄色に落ちてしまうのには注意。
    また匠+2と研磨術で短い青を使う事もできなくもないが、砥石を使う時間すら惜しいのが狩猟笛。
    自分の斬れ味が落ちる事よりも心配すべきは攻撃力強化旋律が切れる事である。
    戦闘中は無理に砥がず、絶対回避【臨戦】でこまめに斬れ味を修復しつつ戦うのがベターであろう。
  • 最終的には鈍器スキルも単なる攻撃力強化【中】と変わらない。
    最大火力の匠+2をとるか継続火力の弱点特効などをとるかはプレイヤー次第だが、
    笛吹き名人さえ発動させればありとあらゆるスキル構成で使えるのがギガスゲニアの魅力である。
    なお、順番は違うが同じ旋律が使える上に素で白ゲージの轟鼓【虎鐘】には、流石に威力で劣る。
    やはり差別点は圧倒的防御力にあるだろう。
    おあつらえ向きに本作のバキクエでは耐だるま状態が非常に役立つため、相性は最高といえる。
    普通の装備だと防御旋律を使ったほうが高防御力になるのはナイショ。

二つ名武器

  • MHXでは亜種が登場しないためドズルヴォンヴァは作れないが、
    二つ名持ちモンスターである宝纏ウラガンキンの武器であるグロボゲニアが登場。
    見た目は全体的に赤っぽくなり、「顎」の部分からはキラキラした結晶が生えている。
    最終強化はグロボゲニアゼタ。
    音色はギガスゲニアと同じだが、攻撃力200に会心率5%とかなり威力が下がった。
    一方で斬れ味が多少改善され、素で莫大な緑ゲージを持つ上に匠発動時の増加分は全部青になる。
    しかしギガスゲニア最大の特徴だった防御ボーナスは+10に下がってしまった
    狩技ゲージが溜まりやすいという特徴はあるものの、
    同じ用途であれば素で白ゲージを持つ鉤爪鼓【荒虎鐘】に勝ち目がない。

MHXX

通常種武器

  • G級での強化時期はウラガンキンの登場がG★3なため遅く、攻略用としての出番は微妙である。
    究極強化には天殻と獰猛化素材が必要になるが、
    ウラガンキン以外の素材で難しいものはないため連戦すれば問題はない。
    ただしG級の獰猛化ウラガンキンの出現条件となる通常狩猟クエストが依頼クエストとなっているため、
    出ていない場合は依頼クエストをこなす必要がある。
  • 究極強化は巨笛ギガスゲニア
    • 攻撃力強化旋律持ちとしては高めの攻撃力330
    • 圧倒的に長い緑ゲージに斬れ味レベル+2で白ゲージ
    • 防御はさらに増加して+50
    • G級から増えたスロット数は最終的に2つ
  • 相変わらず最高斬れ味はなく白ゲージまでだが、今作では白ゲージと紫ゲージの斬れ味補正の差が小さいため、
    白ゲージまでの武器でも実用範囲内となっているので意外と性能は悪くない。
    また、鈍器スキルの仕様が緑ゲージの場合攻撃力が1.1倍になるという効果に変わったため、
    鈍器運用の適性も相変わらず高い。
    G級では斬れ味緑の弾かれラインが肉質23から25に上がってしまうが、
    自分強化で心眼効果を得られる狩猟笛においては問題にならない。
  • 同じ旋律が使える武器としてはプライマルホルンが比較対象になるか。
    あちらはこちらより攻撃力と防御補正は劣るものの紫ゲージが出現し、
    音色の並び的に聴覚保護の旋律を演奏しやすいという利点がある。
    どちらもスロット数は同じなので、防御補正が高く生存しやすいこちらか、
    紫ゲージによってやや物理性能の高いプライマルホルンのどちらを使うのかは好みによるだろう。

二つ名武器

  • 同じく二つ名の武器であるグロボゲニアゼタにもG級の究極強化が登場している。
    究極強化には秘宝顎を3つに加え天殻を2つも要求されるため、証を揃えるだけではない難度がある。
  • 究極強化はゲニアデアマンテ
    • 全狩猟笛中2位の攻撃力370
    • 一応上がった会心率10%
    • 恐ろしい長さの緑ゲージに匠の追加分が青一色
    • 防御補正は相変わらず控えめな+25
    • 二つ名武器の特性である狩技ゲージの蓄積強化
  • G1の証を使った強化の時点でいきなり攻撃力が300まで伸びるという驚異的な伸びを見せたあと、
    最後まで上がり続け最終的な攻撃力は覇巌笛と同等になる。
    攻撃力が370まで達する狩猟笛の中で攻撃力強化【大】が使えるのはこの笛のみである。
    一応攻撃力1位の少し風化した狩猟笛も攻撃力強化【小】を演奏できるが、
    素の攻撃力の差が10しかないため演奏後の攻撃力ではデアマンテが全狩猟笛中1位となる。
  • 長い緑ゲージが目立つため鈍器運用をしたくなるが、
    匠で出現する青ゲージも十分な長さを持つためそちらで運用した方が単純な期待値は高くなる。
    とはいえ、鈍器運用ならば斬れ味維持系のスキルなしに凄まじい継戦能力を発揮するため、
    クエストに応じて使い分けたい。
    また、後述のロマン運用をするのであれば鈍器無しには語れない。
    • ちなみに同じく攻撃力強化【大】の旋律が使えるという前提での比較では、
      鈍器を含めると緑ゲージで紫の300、白の320と同程度の期待値になっている。
      • 攻撃力強化【小】との比較では紫の320、白の330、
        旋律なしとの比較では紫の370、白の380と同程度になるため、
        旋律と鈍器によって緑ゲージとは思えない物理性能がある。
    • ちなみに青ゲージのこの武器の期待値は狩猟笛の中では4位となる。
  • この武器の一番の運用法は音撃震を使うことである。
    MHXXから音撃震の仕様が変更され、攻撃力を参照した固定ダメージを与えるようになったため、
    • ソロでの旋律込攻撃力は全狩猟笛中1位
    • 抜群の鈍器適正で、鈍器運用なら他の斬れ味スキルや、臨戦すら不要
    • 狩技ゲージの蓄積が1.2倍
    という、特徴たる特徴が見事にベストマッチし、最高のシナジーを生み出している。
    なんと緑ゲージで鈍器を発動させて攻撃力強化【大】の旋律を重ね掛けするだけで、
    音撃震IIIのダメージは大タル爆弾G2個分以上になる。
    • よりダメージを上げるためには他の攻撃力を上げるスキルや、
      条件付きだが狩技の威力を強化する切り札を使うと良い。
    • 音撃震の使用回数を増やすために明鏡止水虎視眈々を使うのも有効である。
      また、発動時の隙が小さく必要狩技ゲージの少ない音撃震Iを装備して連発するというのも手である。
    以上の点に加え、長い緑ゲージを主体に使うため斬れ味補助のスキルは不要であり、
    音撃震の威力には攻撃力のみが影響するため会心に関わるスキルも不要となる。
    そのため純粋に攻撃力を上げるスキルを中心とした他とは違う装備を組む必要がある。
    ただし鈍器の装飾品は攻撃のポイントがマイナスなため、
    龍気逆恨み死中に活などのスキルの使用も考慮する必要がある。
    • なお、鈍器を使用する場合、補正値の差から風化笛に音撃震の威力で逆転される
      尤も、斬れ味黄色運用は斬り方補正の関係でネタの域を出ないので、そこまで気にする必要は無いか。
  • 上位では通常種版が攻撃力が高く斬れ味が悪く、二つ名版が攻撃力は低いが斬れ味が良いという性質だったのに、
    G級では突然立場が逆になっている。
    また、性能の差別化を図るためか通常種版はスロットが空くようになるなど、
    どちらも上位から大きく性能に変化があった武器だと言える。

MHXR

  • 通常種と亜種の武器が登場。通常種は土属性、亜種は火属性。
    加えて、特殊種であるウラガンキン輝岩種の物も実装されている。属性は氷属性。
  • 輝岩種武器である重笛ディープバス(☆6)は、
    顎部分は青色が掛かった白銀色に輝いており、突起部分は紫色のカラーリングに変化している。
    一方、裏側はワインレッドで、管状の部分と後方先端は白銀色のカラーリングとなっている。
    また、一部の部品の色が金色に変化しているのも特徴。

余談

  • 見た目はかなり無骨だが、意外にも演奏時はかなり綺麗な高音を出す。
    これは亜種武器の方も同様であり、双方で音色は異なるが、
    ガンキン素材は良質な高音を生み出す上で相性が良いのかも知れない。
  • この笛で殴る時は素材元よろしく顎の部分で殴打しそうな雰囲気だが、何故かハンターは側面でばかり攻撃する。
  • 武器名の由来は恐らく、古代生物の「ハルキゲニア」からだと思われる。
    確かに、ギガスゲニアにあしらわれた複数の突起と丸い顎は、それぞれハルキゲニアの棘と頭部を思わせる配置である。
    • 余談中の余談だが、ハルキゲニアの復元図は何度か変わっており*1
      MHP3が発売された当時はハルキゲニアの頭部は球のような丸い形状だと予想されていた。
      この笛のデザインを見れば分かりやすいだろう。
      しかし2015年になって目と歯が発見され、
      本当の頭は尻尾だと思われていたひょろ長い管のような部位だと判明した。
    • では今まで頭部と思われていたものは何だったのかと言うと…
      化石になった際に押し出されたであった。
      偶然とはいえMH側も出来過ぎである

関連項目

モンスター/ウラガンキン
モンスター/ウラガンキン亜種
モンスター/宝纏ウラガンキン
武器/ガンキン武器


*1 1992年には上下が逆さまだと判明