黒き神の力を宿す狩猟笛。
その音色は種族を超え、
あらゆる者の魂を揺さぶる。
MHP2で初登場した狩猟笛の一種。
目次
概要
- MHP2のラスボスを務めた、アカムトルムの素材を使った狩猟笛。
アカムトルムの頭を模した、というか頭をそのまま笛にしてしまったような見た目をしている。
その音色も覇竜の咆哮そのもので、演奏の度に覇竜の口がパクパクと動く。
覇竜を模した厳つい顎が開いたり閉じたりする様子は中々にシュール。- ちなみに武器の背面の模様はティガ笛と非常によく似ている。
両者とも飛竜の始祖に近い存在ということで、敢えて似せているのかもしれない。
- ちなみに武器の背面の模様はティガ笛と非常によく似ている。
- ハウカムはアイヌ語で「声の神」の意。
アカムトルムの咆哮は大地を割き、マグマを隆起させるほどの威力を誇る。
そんなモンスターの素材から作られた狩猟笛にはこれ以上なくピッタリな銘だろう。- 武器の性能を見ても、メインシリーズでは常に一線級で活躍する大業物であり、それに加えて旋律効果も優秀。
『神』の名は決して誇大広告ではない。
- 武器の性能を見ても、メインシリーズでは常に一線級で活躍する大業物であり、それに加えて旋律効果も優秀。
性能
MHP2(G)
- アカムトルムを討伐した直後に上位武器として生産できるようになるのだが、
その時点で攻撃力1300、会心率40%とG級武器並の驚異的な威力を持つ。
そして他のアカムト武器の例に漏れず、斬れ味は下位武器並みに短い緑ゲージがほんの少し。
他の武器種であれば、この斬れ味の悪さゆえにお蔵入りとなってしまうのだが、これは狩猟笛。
「自分強化」の旋律を使えば、弾かれることなく攻撃が可能になる。
- さらに、G級になると『覇重笛クーネハウカム』に強化。
攻撃力は脅威の1716。やっぱり会心率も40%と高く、
さらに斬れ味レベル+1をつけることで、十分な長さの青40がつく。
斬れ味レベル+1があれば、その期待値は全ての狩猟笛でトップに躍り出る(攻撃力強化の旋律は除く)*1。
多くのモンスターの弱点は頭であるので、青ゲージまであれば斬れ味は十分。
紫ゲージ武器と比べ、ヒットストップの減少によりDPSの増加も見込める。
- 音色は紫緑空で使用できる旋律は自分強化、聴覚保護【大】、体力回復【小】、体力回復【大】、暑さ無効と
意外に保守的。基本的には自分強化さえ吹いておけば十分であるが、
聴覚保護が吹けることを頭に置いておくとより使いやすくなる。
音色よりも単純な殴り性能で勝負するタイプである。- 当作品においては、1発で聴覚保護【大】を吹ける唯一の笛である。
戦闘中にも吹きやすい演奏3スタートであり、自己強化旋律に繋げることも可能。
攻撃強化こそできないものの、耳栓に特化するならば存外優秀な旋律と言える。
- 当作品においては、1発で聴覚保護【大】を吹ける唯一の笛である。
MHP3
- 復活。その上更なる強化を受け、全カリピストを驚愕させた。
- 攻撃力は250、ブースト込みで265と、ついに全狩猟笛でトップタイにまで上り詰めた。
そして会心率も40%と安心の高さである。
MHP3では上位武器として登場したため、斬れ味は緑ゲージまでしかないが、一番の変更点は音色である。
MHP2Gまでの紫緑空ではなく、紫青橙という全く新しい組み合わせになっている。
この音色で使用できる旋律は攻撃力&防御力強化【小】、 防御力強化【大】、
スタミナ減少無効【大】、風圧完全無効 。
なんとただでさえ高い攻撃力を自力で強化できるようになってしまったのだ。
そのほかの旋律もソロ、PT問わず効果が高いものばかり。まさに覇王である。
- 残念ながら、MH3Gではアカムトルムが登場しないため、同時に削除されてしまった。
しかし使える旋律は、冥笛エンフォーラルが完全に引き継いでいる。
MH4
- アカムトルムの復帰にともない、この笛も満を持して再登場した。
MHP3の頃よりさらに強化された上で。
- 前作での弱点であった素の緑ゲージの短さが改善されており、
その上匠を発動させればほんの少しだけだが青ゲージが出るようになっている。
更に、今まで無かったスロットが2つも追加され、スキル構成の自由度が上がった。
もちろん音色はMHP3のものを引き継いでおり、攻撃力強化&防御力強化は健在。
旧作よりも殴り笛としての性能に磨きがかかったと言える。
- また、今作でこの笛が愛用される理由がもう一つある。
発掘装備にはこの笛と同じ音色(紫青橙)を持つものが存在しないのである。
高難易度クエストや高レベルギルクエ等、何かと高い防御力が必要となる今作。
攻撃力と防御力の底上げに加え、風圧無効やスタミナ減少無効等の足回りのケアまで行える
貴重な旋律を持つこの笛はPTでも圧倒的な存在感を放つ。
狩猟笛使いなら是非とも作成しておきたい一本なのである。
- 物理攻撃力最強の座こそは今作のラスボス武器である有頂天外に響くムジカに譲ったものの、
PTでの使い勝手の良さに関してはこちらに軍配が上がる。
また、ピザカッターが同じ旋律を獲得したが、あちらとは武器としての
方向性が異なるので、相手取るモンスターによって使い分けたい。
MH4G
- G級クエストの追加により、最終強化形である覇重笛クーネハウカムが復活した。
- 会心率と斬れ味はMHP2Gの頃とほぼ同じだが攻撃力は一回り高くなっており、
表示上の数値は相方の笛に次いで二位の1768(倍率換算で340)にまで向上。
物理期待値は前作におけるライバルだったアマデュラの狩猟笛を抑えて
今作の生産狩猟笛の中で最も高くなっている。
その上今作では攻撃力を自前で底上げする事が出来るので、
実際の火力は当時よりも一回りどころか二、三回りくらい強化されていると言っても過言ではないだろう。- ちなみに、当武器に極限強化【攻撃】を施した場合、物理期待値が475.2にも達する。
かたや、今作で最高の物理性能を持つ発掘狩猟笛(倍率340・会心率-10%・紫ゲージ)の期待値は480.675。
爪護符や飯、攻撃大等のスキルを考慮しても10程度しか差が開かない。
リオレイアの頭のような極端に柔らかい部位を攻撃しても、
笛のモーション値だとダメージ期待値の差が1桁に収まるくらいの微妙な違いである。
つまり、今作のクーネハウカムは物理面に限れば生産武器の枠を越えて
最高性能の発掘武器にも食らいつくことができる大業物なのである。 - 武器倍率・属性・斬れ味・旋律(攻撃力強化【大】)全てが整った最上級の発掘狩猟笛が相手だと
さすがに単純なダメージレースでは遅れを取ることになる。
こちらにはMH4から引き続き発掘武器にない紫青橙音符があるため、
そこで差別化していくことになるだろう。
また、発掘狩猟笛で全てが揃った最高性能のものを手に入れるとなると途方もない労力がかかるが、
(旋律が良くても物理や属性が…もしくはその逆が…というのもザラである)
こちらはアカムトルムの素材だけで完成するというのも明確な強みとなる。
後述の通り重尾は要求されてしまうのだが。
- ちなみに、当武器に極限強化【攻撃】を施した場合、物理期待値が475.2にも達する。
- 今作では叛逆笛ラーガレギオンやエターナルオルゲール、
バフォムル=ダオラにカルン=エルダオルと、同じ旋律を使える狩猟笛が多数存在している。
前作のアヴニルオルゲール同様それぞれ武器としての特性が全く違うので、
狩る相手や自分の戦闘スタイルに合わせて上手く使い分けて行きたい。
- 強化の際にG級アカムのレア素材である覇導玉に加えて大竜玉が三つ、
そしてカリピスト的に辛い重尾が二つも要求されるので、生産難度は妙に高い。
もちろん、それに見合っただけの性能があるのは確かなのだが。
アカムトルム自体は笛と相性の良いモンスターなので、
連戦するのは苦にならないだろう。- 一応確認しておくと、狩猟笛の柄攻撃は切断属性である。
あとはわかるな?
特別にブーメランも使っていいぞ
- 一応確認しておくと、狩猟笛の柄攻撃は切断属性である。
MHX
覇笛ハウカムトルム最終形態
はこの世に大乱を呼込む覇笛。
天壌の覇者はここに降臨する。
(覇重笛クーネハウカム)
- HR60にて解放される*2アカムトルムのクエストにより作成可能。
LV3にて覇重笛クーネハウカムとなる。
- クーネハウカムの性能は、
攻撃力250、会心率40%、使用できる旋律は、
自分強化・攻撃力&防御力強化【小】・防御力強化【大】・スタミナ減少無効【大】・風圧無効、
斬れ味は素で緑10、斬れ味レベル+2までつけても青ゲージは出ない。
…とMHP3のハウカムトルム同様の性能である。
- 赤音色を持たない攻撃力強化旋律持ち狩猟笛であるおかげで、
赤音色持ちのように攻撃力を下げられずに済んだとも言える。
斬れ味に関してはそれを逆手にとって新スキルである鈍器使いの使用も視野に入ってくるだろう。
クーネハウカムはほとんどが黄色ゲージであるため、
比較的軽めのスキル負担で攻撃力UP【大】以上の攻撃力の追加を出せる。- しかし、実際は斬り方補正の問題もあるため、
業物と狩技・絶対回避【臨戦】を組み合わせ斬れ味緑をキープするのが望ましい。
斬れ味レベル+1でも十分維持できる程度の緑ゲージは出せるので、お守り次第ではそちらと合わせるのもあり。- 普通に使えば、「斬れ味緑+鈍器」の方が「斬れ味黄色+鈍器」よりも火力が出ている。
「黄色運用は業物も匠もいらないからその分スキル面で余裕がある」という論もあるが、
斬り方補正を引いてしまうと0.4~0.7倍のマイナス補正がかかってしまうため全く釣り合ってない。
「全ての攻撃を理想のタイミングで当てられるなら」黄色の方が上回る、
というレベルなので「クーネハウカムは緑ゲージで運用する」が基本だと思っておこう。
- 普通に使えば、「斬れ味緑+鈍器」の方が「斬れ味黄色+鈍器」よりも火力が出ている。
- しかし、実際は斬り方補正の問題もあるため、
- しかし、問題なのはその作成難度。なんと最終強化であの覇竜の宝玉を二個使う。
ただし強化で上がるのは会心率だけ(強化ごとに+5%)で攻撃力や斬れ味に変化はない。
そのため強化せずに使ってもそれほど影響はない。
- アカムト武器全体に言える事だが、鈍器使いと共にMHXで新登場の攻撃スキルである超会心との相性が良い。
高い会心率ゆえにクーネハウカムならばスキル追加で火力が約1.09倍になる。
- ただ今作ではスロットが無くなってしまっている。
まあ、このスロットの没収を考えても今作のクーネハウカムの立場は向上しているため
そこまで落ち込むことではない。
- 同じ旋律が使えるライバル武器として、エターナルオルゲール・ライトニングフラップが挙げられる。
匠で白ゲージが出現し属性値も非常に高い、とこれらもかなりの高性能である。- 同旋律を持つ笛共通の悩みでもあるが、本作では旋律表示が大きく邪魔になりやすいという
UI上の問題点が存在する。
次作では改善されているが、パーティプレイでは適宜自分強化旋律を挟むなど、
十分気を付けて演奏しよう。
- 同旋律を持つ笛共通の悩みでもあるが、本作では旋律表示が大きく邪魔になりやすいという
MHXX
- 究極強化の果てに覇巌笛イクセハウカムと新たな銘を得た。
その性能はというと、攻撃力370に会心率40%、斬れ味は素で緑50、斬れ味レベル+2で青10
非常に高い攻撃力とそれを加速させる高会心率、
その火力を更に押し上げる旋律と攻撃性能の高さは順当に強化されている。
- 鈍器の仕様が変更され乗算強化となったため、鈍器運用が上位の頃以上に有効になっている。
素の緑ゲージが大幅に伸びているため、鈍器運用する場合は匠が必要ないためスキル負担が非常に軽い。
火力自体は斬れ味レベル+2での青ゲージに劣るものの、青ゲージ運用の場合
斬れ味レベル+2に加え業物や絶対回避【臨戦】などを使って維持をしなければならないため、
他のスキルの柔軟性などを考慮すると鈍器運用の方が扱いやすくなっている。- なお期待値は斬れ味青で紫の350程度、緑の鈍器で紫の340程度になるため差はそこまで大きくない。
最大の期待値を求め短い斬れ味を維持する自信があるならば青ゲージ運用、
防護スキルや安定性を求めるならば鈍器運用と使い分けるといいだろう。
どちらの場合でも自分強化の旋律を切らしてしまうと弾かれて隙を晒しやすいため、
この旋律の維持だけは上位以上に意識して行う必要がある。
- なお期待値は斬れ味青で紫の350程度、緑の鈍器で紫の340程度になるため差はそこまで大きくない。
- 同じ旋律が使える他の笛と比較すると、緑ゲージの場合での期待値は紫ゲージのグルンリヒトフラップにやや劣るが、
会心率か攻撃力を10上げた時点で同等となる。
また元の会心率が高いため超会心との相性も良好で両者に超会心をつけた場合もグルンリヒトフラップと同等になる。
- 今作は全体的にインフレが進んでおり、イクセハウカムと競る無属性笛もいくつか追加されている。
- こと火力面に絞って見ればベニドラ【参ノ薙】と
ヘビィボーンホルンの二振りが最大のライバルと言えるだろう。- ベニドラは倍率350に会心10%、匠2で紫10といった性能で、
武器倍率や会心率ではこちらより劣るが、斬れ味では勝り狩技ゲージボーナスもつく。
両者に匠2のみつけて比較した場合、紫ベニドラの方が青はぴーよりも期待値が高くなる。
そこに超会心をつけた場合ははぴーが逆転し、
更に弱点特効や見切りを加えるとベニドラが再度上回るという、
かなり微妙な力関係となっている。 - ヘビィボーンホルンは倍率350で会心なし、匠2で紫が20という性能。
会心がないためはぴーやベニドラと比べて期待値は劣るが、
2本には吹けない聴覚保護の旋律を持つ。最大斬れ味も10長い。
スロットが2個空いているのも嬉しいところ。
ベニドラがトップで、そのすぐ後ろにはぴー、少し遅れてヘビボがつく形となる。
実戦では全体防御率やモンスターの肉質、モーション値の影響もあるため、
実ダメージとしてはほとんど差がでないレベルの違いである。
吹ける旋律も三者三様であるため、好みや気分で使い分けられる良い
ライバル関係が成立しているといえるだろう。 - ベニドラは倍率350に会心10%、匠2で紫10といった性能で、
- この三種と比べると一回り期待値は落ちるが、素で紫ゲージを持ち
攻撃大の旋律が吹ける荒鉤爪鼓GONGや曙光笛【天風】の存在も見逃せない。 - 鈍器運用でのライバルは宝纏ウラガンキンから製作できるゲニアデアマンテ。
はぴーと同等の攻撃力370に加え、狩技ゲージ上昇ボーナスと凄まじい長さの緑ゲージによる継戦能力が持ち味。
こちらの方が期待値が高いがあちらは攻撃力強化【大】に加え聴覚保護が扱えるため、
支援性能の高さや咆哮を多用する相手に強いという利点がある。 - これらの笛を揃えるのは骨が折れるが、もし揃えられれば実用面でも勲章という意味でも
カリピスト冥利に尽きるだろう。
- こと火力面に絞って見ればベニドラ【参ノ薙】と
MHF
- MHFでは攻撃力1300・会心率10%とかなりの数値だが、緑ゲージまでしか伸びないこともあり、
殆どのハンターから見向きもされない残念性能の武器に仕上がってしまっている。
HR4にもなればこれより強力な狩猟笛など無数に存在しているため、
自分強化による弾かれ無効云々の戦術も、武器自体の実用性からして殆ど意味が無い。
- 長い時が流れ、アカムトルムも特異個体、G級個体と登場し、
HC武器やG級武器として再評価されたアカムト武器もあるが、
HC武器やG級武器としてのアカム笛は残念ながら実装されなかった。
MHXR
- MHXRにもアカムトルムが参戦した事でこの笛も参戦。
同アップデートでは覇玉武器として狩猟笛が実装されており、
また本家シリーズにおいてもハズレのない高性能ぶりだったため期待が高まっていたが、
その性能は…- LVMAXで攻撃力2274、土属性
- レア度は堂々の★6
- スキル「麻痺耐性+50%」
ではMHXRで最重要視される武技、そして旋律はというと- 武技:覇竜【喰陽】
- 効果時間:20s/必要武技P:70
与えるダメージが7倍になり
飛竜種に対しては9倍になる - 旋律:轟け、覇神蛮声
- 全員の攻撃力を15%上げる
武技の倍率こそ高いものの、狩猟笛に求められる回復は無く、バフも旋律頼みだが旋律維持は決して容易ではない。
最大火力を発揮できる雷属性の飛竜は現状ライゼクスとギギネブラ亜種のみと、使いどころに困る。- さらに追い討ちをかけるのが当時のMHXRの環境。
マルチ募集においては効率重視の部屋が殆どなので、火力2、3人に回復やバフ要員という編成がメジャーである。
そこに、火力を出しづらい狩猟笛であるのに火力全振りというチグハグな性能のこの武器が入る余地は無い。
- まとめると火力を出しづらい武器種に火力しか出せない武技を設定した結果、
大した役割を持てないという悲惨な評価となってしまっている。
- ちなみに、同じくアカムト武器の大剣も回復武技とこれまたニーズに合わないものとなっている。
この二つの武技が逆だったら…と思ったハンターも少なくないだろう。
まあそんな事をしたところでこちらは天笛のほぼ下位互換なのだが。そもそも強襲武器に期待を寄せるのがアレというのは禁句