我、嘗ての処女の名を墓碑に銘ずる者。
我が祈念は魔障を響かせ、永劫に惑わせん。
(処女といふ名の白骸)無垢な使徒に幻惑の旋律を。
果てなき憂悶の声を響かせん。
処女といふ名の白骸、最終型。
(白骸の惑笛)
我、嘗ての処女の名を天上に銘ずる者。
我が祈念は奔星の願いを叶え、安寧を与える。
(極星笛ディエーヴ)惶惑誘う魔物に星河の賛歌を。
憂悶を癒し、歓喜を授ける。
極星笛ディエーヴ最終型。
(憂悶ナル笛星ディエヴ)
目次
概要
- MHXの集会所ラスボス、オストガロアの素材を用いた狩猟笛。
他のガロア武器同様、纏った骨から作られる白骸武器「処女といふ名の白骸」と、
本体素材からできる極星武器「極星笛ディエーヴ」の2種に分かれる。
- 生産画面ではわかりづらいが、「処女」の銘の通り、いずれも女性をかたどった像のような形状をしている。
「翼で身体を包み手を合わせる女性の像」といったところか。
納刀時は頭の上に女性の像が収まり意外と神々しい見た目になる。
どことなく白骸武器のほうは人間の骨盤のようにも見えるが…
白骸武器は振り回すとギシギシと軋み、吹いてもガタガタガタと音を立てて揺れるだけ。
極星武器では振ると「ファァァア…」と天使が舞い降りるかのような美しい音が響くが、
演奏してみると「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」と一転して女性の叫び声のような音が鳴る。
黄道十二宮の一つ、処女宮(乙女座)にちなんだ武器名に反し、どちらもかなり不気味な部類である。- 非常に生々しい表現で厳密に言えば、女性器の骨盤と脊椎の骨格、そのものを体現している。
下位オストガロアの骨武器は、それぞれの銘にちなんだ骨格像を模しているカテゴリとなるが、
その中でも特に「名は体を表わす」を地で突き進む、処女といふ名の言葉の重みを感じさせる逸品。
それはそれとして骨フェチにはたまらない一品かもしれない。
- 非常に生々しい表現で厳密に言えば、女性器の骨盤と脊椎の骨格、そのものを体現している。
処女といふ名の白骸
MHX
- 下位オストガロアの撃退クエストをクリアすることで生産可能になる。
上位序盤の武器としてはかなり高い攻撃力150に、微妙な龍属性12を持つ。
…が、会心率-25%と黄色止まりという酷すぎる斬れ味が足を引っ張る。
しかもその黄色ゲージが結構短いため、ガキンガキン弾かれてすぐに橙に落ちることもしばしば。
黄色ゲージでも殴り続けられるのが狩猟笛ではあるが、これはちょっと使いづらい。
音色は白赤黄であり、攻撃力強化【小】が使えるのは評価できるか。
ただ、それ以外は高周波や火属性防御強化【小】といった限定的な用途の物ばかりで少し物足りない。
- 最終強化は「白骸の惑笛」。
ブッチギリの攻撃力250に会心率-25%、無いよりはマシかもしれない程度の龍属性18。
そして素でそこそこの緑、匠+2でようやく青ゲージ30というなまくら。
要するに崩笛イコカムルバスの龍属性版みたいなものである。
ちなみに音色は下位と全く変わらない。音色1は白のままである。
とはいえ実はこの笛の運用上、紫に上がらなくても別に問題は無かったりする。
3音旋律、しかも音色1-2-2と柄殴りを絡めたコンボを使えば最速で完成するため、
サッと攻撃力強化【小】を演奏して、あとは威力に任せてひたすら殴打というのが持ち味なのだ。
緑ゲージを逆手にとって鈍器運用をするか、匠で青ゲージに引き上げるかは好みだろう。
攻撃力強化が使えるため、パーティプレイでの使い勝手も意外と悪くない。
ただし風圧無効や聴覚保護といった旋律は一切使えないため、本当に火力だけが長所の笛である。
逆に言えばその分音色3を使わない立ち回りでも問題がないため、
ストライカースタイルでもパーティプレイで担ぎやすいとも言える。- 似たような性能の狩猟笛としては、サウンドofソロウがある。
順番が違うだけの音色に攻撃力190と会心率25%、龍属性25にスロット1つ。
見た目の攻撃力に差はあるが、匠発動時の期待値はほとんど同じである。
ただあちらは匠+2で長い白ゲージが出るため、
サウンドofソロウの方が当然斬れ味が落ちにくく、最大火力をより長く維持できる。
まあ、その代わりに白骸の惑笛は音色3を使わずに最速で攻撃力強化を演奏できるという長所があるため、
単純な好みだったり素材の都合で好きな方を作ればいいレベルの違いだろう。
サウンドofクライがオストガロア攻略に便利なのが最大の問題かもしれない。
- 似たような性能の狩猟笛としては、サウンドofソロウがある。
MHXX
- G級ではHR解放後に強化ができ、LV7で究極強化の白骸惑笛スピカとなる。
性能の方はというと攻撃力370に会心率-25%と龍属性22、
斬れ味は素は緑60だが斬れ味レベル+2で白40という極端だが実用的な性能。
大きな変化としては音色1が紫に変わり、紫赤黄となっている。
これによりメリットの一つだった音色3を使わずに攻撃力強化を演奏できるという点が失われてしまっている。- ライバルは上位と変わらずサウンドofドゥームだがあちらは音色1が白のままで、
赤は音色3なため攻撃力強化の演奏のしやすさではスピカが勝っている。
どちらも基本的な攻撃性能は大して変わらないため好みで使いわけていいだろう。- 火力の上げやすさでは元の会心率が高いドゥームに遅れをとるが、
伸び代という面では会心率の上限まで余裕があるスピカに分がある。
- 火力の上げやすさでは元の会心率が高いドゥームに遅れをとるが、
- ライバルは上位と変わらずサウンドofドゥームだがあちらは音色1が白のままで、
極星笛ディエーヴ
MHX
- 上位オストガロアを征すれば、処女といふ名の白骸からの派生で生産できる。一発生産は不可能。
最終強化は「憂悶ナル笛星ディエヴ」。
他武器と同じく、攻撃力190と龍属性13と、ほぼ無属性武器。
斬れ味も延長不可の白10に異常な長さの青ゲージである。
気になる音色は紫橙黄。
高周波、全属性耐性強化、属性攻撃強化、属性やられ無効、聴覚保護【小】&風圧軽減である。
防御サポート寄りの旋律にちょっと物足りない威力、異常なまでの継戦能力…と白骸の惑笛とは実に対照的。
属性値は無いも同然だが、リオス種やイャンガルルガといった相手に有効な旋律が揃っている。
ちなみに、処女の銘を失ったからか*1処女といふ名の白骸よりもスロットが一つ増えている。
これにより「処女じゃなくなったから穴が開いた」と、
カリピストからよろしくない方向のネタ武器として扱われる事に...
何、穴がもう一つ開くとビッチになる?…それ以上いけない。
また、完全砥石不要レベルの斬れ味とスロット2によってスキルをいくらでも積み込めるのも強み。
MHXX
- 極星笛の方はLV5で究極強化の極星憂笛ディエガロアとなる。
性能の方は攻撃力310龍属性17と上位の頃とほとんど変わっていない。
では特徴的だった斬れ味はどうなったかというと…
相変わらずの異常な青ゲージに実用的な白ゲージと雀の涙の紫ゲージという極端な斬れ味になっている。
音色は当然変化なく紫橙黄のままである。
- 今作での立場は上位の頃よりだいぶ苦しくなっている。
斬れ味の補助が不要な狩猟笛のポジションとしては、メインモンスターのバルファルクの素材を使った
赫醒笛エディウスが存在する。
しかし向こうは低攻撃力・高属性値・旋律は攻撃重視と、こちらとはまるでタイプが異なるので
そもそも競合相手にはならない。
- しかし両者まとめて、
- 攻撃力310に龍属性60、攻撃力強化【大】旋律に
匠追加分が全て紫と高性能を備えた祖龍武器ミラアンセスアリスト - いくぶん属性値が落ちるものの有用な紫空赤の音色と便利なスロット3を持つ黒龍武器ミラメノス
- 攻撃力310に龍属性60、攻撃力強化【大】旋律に
- 一応ディエガロアの属性値は微々たるものであるため、
無属性武器と割り切って大連続狩猟や同時狩猟クエストに担いでいくという活用法はある。
全属性耐性強化&属性やられ無効、聴覚保護&風圧軽減といったサポート旋律の汎用性に関してはピカイチであり、
何を相手にしてもとりあえず対策でき、かつそこそこの威力で殴れるという唯一無二の強みを持つ。
スロット2とそこそこな白ゲージがその利点を活かせる為、いざと言う時役立つだろう。
……が、汎用性という面で見ると、ミラトリオの残された一角が高く厚い壁として立ちはだかる。
余談
- お察しの通り、名前で例の変態弓のような扱いを受けている。
誤解の無いように繰り返しておくが、この「処女」は乙女座のことである。紳士諸君には残念な知らせである。
ただし乙女とは本来処女と同義の言葉なので紳士諸君は気を取り直していただきたい。
と、言いたいところだがギリシア神話における乙女座とは、冥府の王ハデスの妻であるペルセポネのこと。
紳士諸君には残念な知ら(ry
え?むしろそっちの方が唆る?
- ちなみにこの笛、やたらとデカい。
面積で言えばパイプオルガン、厚みで言えばアコーディオンなど並ぶものはあるが、
幅も奥行きもあるボリューム感は他にない。
特に極星武器の方はでかいマントを羽織っているようでものすごく邪魔。
ふらっとハンターで登場すると強烈なインパクトを与える一本である。