轟竜の素材を加工した狩猟笛。
荒ぶる竜の轟きは、心と大地を
揺らす。
(ストライプドラゴング)
MHP2で初登場した狩猟笛。生産時の名前はストライプドラゴング*1。
本項ではティガレックス亜種、ティガレックス希少種、
そして二つ名持ちモンスターである荒鉤爪ティガレックスの武器も扱う。
目次
轟鼓【虎鐘】
- ティガレックス素材を使用した狩猟笛。
殴打部が巨大な円形になっており、さながら銅鑼のようになっている。
銅鑼の縁には叩いて音を出す仕組みなのか、バチのようなパーツが付属している。
殴打部周囲には轟竜の牙が7つ取り付けられており、これで打撃の威力を上げていると思われる。
- ティガ武器ではおなじみの高攻撃力・低会心率という設定。
特に会心率は-20%~-30%と大きめなのでこまめに当てていくプレイスタイルでないと扱いづらいかもしれない。
音色は亜種武器および演奏周りのシステムが大きく変わったMHRiseを除き、全作品で紫空赤を貫き通している。
この音色自体も同じくMHP2から初登場であり、当武器のアイデンティティと言える。
寒さも暑さもなんのその。素早く動き回り、聴覚を保護し、攻撃力を高めて叩く。まさに轟竜らしい音色である。
- ストライプドラゴングから強化して作成され、
他の武器種と同様にティガレックスを象徴する「轟」「虎」の名が付されている。- モチーフは「鉦(しょう)」という楽器だと思われる。
これは雅楽や京劇で用いられる、金属製の皿の形をした打楽器。
お寺でよく見る巨大な釣り鐘を、持ち運べるサイズにまで小型化したもの*2であり、
音色はまさにこの武器と同じもの。 - 強化前の武器名の由来は銅鑼+格闘技で使われるゴング+ドラゴンであろう。
轟竜素材を用いた武器としてのダブルミーニングとなるニクい銘であると言える。- MHP3~MH4Gではストライプゴングと銘を改め、「銅鑼」「ドラゴン」の含みが消失してしまった。
相方のティガハンマー、ストライプストライクと語感が合わなくなってしまった感も否めない*3。 - ただ、モンハンの世界観的にはドラゴンは龍を指す言葉で、竜はワイバーンのはずである。
銅鑼との掛け言葉にしたかったとは言え、飛竜種の武器に付けるには少々ミスマッチか。
- MHP3~MH4Gではストライプゴングと銘を改め、「銅鑼」「ドラゴン」の含みが消失してしまった。
- モチーフは「鉦(しょう)」という楽器だと思われる。
- 読みは「ごうこ【こしょう】」である。G級強化で「【だいこしょう】」。
なのでカリピストからは胡椒と呼ばれている。
振り回してもくしゃみが止まらなくなるという事は無いので安心してほしい。
- 攻撃時や演奏時にはジャーン!!ジャーン!!と銅鑼の音が鳴り響く。
華やかさよりも重厚な圧力といった感じの、まさに轟竜らしいサウンドと言える。
MHW:Iでの再登場以降は銅鑼らしさは影を潜め、素朴な笛の音色で
牙を剥く轟竜のイントロ付近のメロディを奏でるようになった。
以前の豪快な感じに比べると、不穏さやプレッシャーを感じるものとなっている。
MHP2(G)・MHF
- ティガレックス通常種のみが登場するMHP2の最終強化は轟鼓【虎鐘】。
攻撃力強化【大】と聴覚保護【小】が吹けるので、ソロプレイ・パーティプレイを問わず重宝する。
特にMHP2G以前では自前の攻撃力を強化でき、防御まで抜かりが無いのでファンも多かった。
しかし、音色の問題で4つまで音符を溜めなければ防御力強化【大】が出せないため、
PTなどで迅速に攻防強化だけをかけたい場合は紫緑赤の笛を担いだ方がいいかもしれない*4。
MHFでは逆にこの旋律がメリットとなり、嵐ノ型において攻撃と属性を同時に強化することが可能。
- MHP2Gでは更に1ランク上の轟鼓【大虎鐘】が存在する。
斬れ味レベル+1無しで紫ゲージが30もあり、自慢の攻撃力は1508まで上昇。
轟竜の天鱗が1枚必要なので作成には少々苦労する。
MHFにも後のアップデートで真・轟鼓【虎鐘】という強化先が実装され、
こちらは攻撃力1300と、生産方式の特殊な進化武器を除けば
フォワード.4までは剛種武器などと並ぶ笛の攻撃力トップタイに君臨していた。
- MHFではHC武器版の御斑大鼓が存在し、
轟鼓のいい所だけを抜き出したような高性能笛で人気が高い。
MHP3
- MHP3ではストライプドラゴングから轟鼓【虎鐘】とカーサスドラゴングに分岐し、
亜種武器はさらに吼鼓【鬼咬】へ強化することができる。
- 通常種武器のこちらはMHP2Gの特徴を色濃く受け継ぐ性能。
高い攻撃力200に会心率-20%を持ち、斬れ味は素でMAXまで達しているが白ゲージはすごく短い。
使える旋律は攻撃力強化【大】、聴覚保護【小】、耐雪耐泥、暑さ無効、寒さ無効。
やはりパーティプレイにおける火力増強と汎用性の高さが売り。
音色の順番がMHP2の頃から変わり紫赤空になっており、
演奏のシステムの変更もあって、聴覚保護【小】が吹きにくくなっている。
MH4(G)
- MH4ではついにティガレックス希少種が登場。
通常種武器、亜種武器、希少種武器の強化系統が統一され、
高攻撃力・斬れ味青・マイナス会心という亜種武器の特徴は引き継ぐが、
武器スロットは没収され、斬れ味も右端まで届かなくなった。
ただし、会心率はかなり改善され、希少種素材で強化を行うとついにプラス会心に転換する。
詳細は後述の希少種武器の項を参照のこと。
MHX
ストライプドラゴング最終型は
大地を震撼させる轟鼓。その
轟きは聞きし者を畏服させる。
(轟鼓【虎鐘】)
- MHXではティガレックス通常種のみが続投し、最終強化は轟鼓【虎鐘】。
地味にスロットを1つ獲得したのは亜種武器の名残かもしれないが、
基礎性能はMHP3以前の通常種武器の特徴に立ち返っており、
攻撃力200に会心率-15%と素で最大の斬れ味ゲージという特徴を取り戻している。
ただし、白ゲージは20と少なく、業物によるフォローが無いと白ゲージ維持は難しい。
音色は紫空赤で、MHP3と同じく攻防一体の旋律と汎用性が売り。- ちなみに、MHXでは攻撃力強化【大】の旋律を持つ狩猟笛の攻撃力が軒並み抑えられており、
攻撃力200オーバー&白ゲージ運用&攻撃力強化【大】を併せ持つという狩猟笛は非常に少ない。
ソロでもマルチでも、高い威力と汎用性を期待できる優秀な笛の一つといえる。 - 地味に強化途中の名前もストライプゴングからストライプドラゴングに戻っている。
- ちなみに、MHXでは攻撃力強化【大】の旋律を持つ狩猟笛の攻撃力が軒並み抑えられており、
MHXX
- 通常種武器の究極強化は轟鼓【大虎鐘】となる。
- 攻撃力320
- 会心率-15%
- 匠で延長不可の紫20
- 変わらない無属性
- 音色は紫空赤
- スロット1
今作ではプライマルホルンの斬れ味が上位の頃から改善され攻撃力も同値なため、
匠が必要とはいえ物理期待値ではあちらに譲る。
素の状態、およびこちらも見切り+2をつければこちらがわずかに上回るものの、
流行りの超会心構成とは相性が悪く、またスロット1の差でさらにスキルを盛られてしまうこともしばしば。
マイナス会心は痛恨会心が有効なほど酷くはなく、強化された後述の二つ名版に出番を奪われがちである。
MHW:I
- MHWorldでは未登場であったティガレックスがMHW:Iにて参戦、本武器も復活と相成った。
武器スペックは- ティガ武器としては控えめな攻撃力1176、恒例の会心率-20%
- 斬れ味は素でかなり長い白80、匠でも紫は出ない
- 属性解放で爆破330
- 音色はMHWorldのシステムにより並びが変わって紫赤空
- スロットなし
- RARE11
Lv3スロットを1つ持つ上にパーツ強化に対応しているため少々厳しい相手。
こちらは斬れ味ケアスキル不要の長い白ゲージを生かして、
火力スキルや生存スキルを盛り込んでいくことで差別化を図ろう。
MHRise
- ティガレックスの参戦と共にこの武器も続投。
発売時点ではストライプドラゴングIIで強化が打ち止めとなっていた。
演奏音は「牙を剥く轟竜/ティガレックス」のイントロ部分となっている。
- ストライプドラゴングIIの性能は、
- 高めの攻撃力200、低めの会心率-20%
- デフォルトで青30、匠Lv3から白ゲージ
- おなじみの無属性、今作では属性解放システムは登場しない
- 聴覚保護【小】、攻撃力強化、高周衝撃波
- スロットは無し
- 百竜スキルは攻撃力強化II、会心率強化II、大音量演奏
また、ドラグマ【壱式】から小型特効が引き継ぎ可能
さらに、バインドボイス【小】を無効化しながら攻撃力強化を吹けるので、殴り性能はトップクラス。
多少の騒音はものともせず、大音量演奏と高周衝撃波で騒ぎ立てるやかましさも(素材元同様)トップクラス。
- 同じ無属性笛では
お馬ヒドゥントーンIIがライバル。
あちらは素の攻撃力こそ低いものの会心率40%に匠無しで白ゲージを持ち、
理論上の火力はこちらの青ゲージを僅かに上回る。
さらに、スロットが空いているのでスキルの自由度は段違い。
こちらは素の攻撃力が高いため、なるべく匠Lv3以上を発動させておきたいところだが、
発売時点では匠の発動が非常に困難な点が向かい風。
演奏攻撃や鉄蟲糸技における衝撃波は攻撃力と斬れ味補正を参照し、属性と会心率(マイナス含む)は参照しないため、
それらの攻撃をメインに据えることで他の笛との差別化を図ろう。- 一方で、強化前のストライプドラゴングIは下位武器としては頭一つ抜けた火力を誇り、
上位序盤程度なら難なく突破できるだけの性能を持つ。
ライバルのお馬も下位にはいない。
一発生産できない点と轟竜の牙を4本揃える手間こそあるが、
上位序盤を安定してクリアしたいなら作成するのもアリだろう。
- 一方で、強化前のストライプドラゴングIは下位武器としては頭一つ抜けた火力を誇り、
- また、地味ながら小型特効と高周衝撃波の旋律を併せ持つため、
狩るのが面倒なデルクスを簡単に狩ることができる。
同じ組合せができるロア=ルドラと比較するとこちらの方が火力があるため、
デルクスを狩る必要があったらこの笛を担いでみるのもいいだろう。
別に小型特効がなくとも狩れるのだが。
Ver.2.0~
- Ver.2.0からストライプドラゴングIIの強化先として轟鼓【虎鐘】が追加。
当武器が最終強化形となっており、性能は以下の通り。- ストライプドラゴングIIから更に高まった攻撃力210
- 更に念願だった素の白ゲージを獲得、長さは30(匠無効)
- 会心率-20%、無属性、スロット無しは依然変わらず
- 旋律も変更はなく聴覚保護【小】、攻撃力UP、高周衝撃波
- 百竜スキルは会心率強化がII→IIIにランクアップ、他は据え置き
上記の通り演奏攻撃や鉄蟲糸技で発生する衝撃波は属性と会心率を参照しないため、
素で高い攻撃力と白ゲージを持つこの笛の利点だけを活かし、
その代わりに属性は持たず会心率はマイナスという欠点の影響を小さくしてしまえるのである。
高周衝撃波もダメージそのものはオマケ程度だが同様の性質を持ち、無属性である欠点を十分補える。
- また、素で匠無効の白ゲージということで、匠の分のスキル枠を業物や攻撃、
弱点特効、KO術、翔蟲使い等に割くことが出来るのも大きな利点。
アプデまで百竜笛一強状態であった狩猟笛環境に一石どころか二石も三石も投じる名笛である。
- ライバルとなるのはアプデ前から目の上のタンコブであった百竜笛V、
同じくアプデによって更なる強化を得た夜笛【逢魔】、そして突然の空襲を仕掛けてきた爆鱗鼓バゼルライド。
これらはどれも「攻撃力UP旋律を持つ物理主体の競合武器」でありながら必要なスキルや旋律が絶妙にバラけている為、
相手やメンバーによって持ち替えていけるという面白い関係にある。
いっその事全て作ってそれぞれの笛に合わせたマイセットを組んでしまうのも一興である。
- 最終強化への強化素材として、同アプデで追加された古龍の素材を要求される。
…のはいいのだが、それがよりによって炎王龍の尻尾というのがカリピスト的に辛いところ。
幸い必要数は1だけであり、尻尾を切らずともターゲット報酬で12%という比較的高確率で入手できるので
物欲センサーにさえ引っかからければそこまで苦労はしないだろう。
- Ver.3.0で百竜笛も含めて最終強化笛が出揃ったが、
素で十分な白ゲージを持つ物理特化笛という立ち位置は変わらず安定している。
むしろ龍気活性や死中に活、弱点特効等物理威力を底上げするスキルが詰め込まれた赫耀シリーズが登場したことで、
それらのスキルと抜群の相性を誇るこの笛の人気は一層高まったと言える。
MHR:S
大気を打ち震わせる轟竜の鼓。
担う狩人を不敗の豪傑に変え、
屍の山の頂上で勝鬨を轟かす。
(轟鼓【大虎鐘】)
- MRティガレックスの参戦がM★4からのため、ストーリー中盤まで強化はお預け。
後述の通りこの事実は大きな問題になるが、ともかくまずは轟鼓【虎鐘】改に強化される。
攻撃力は一気に310まで伸びたが、斬れ味白は10増えただけで他もほぼ変わらず。
大音量演奏は相変わらず乗る……が、百竜スロットLv2さえあれば乗るので、
今回はあまり差別化になっていない。
- M★5で轟鼓【大虎鐘】に再強化される。
今回も炎王龍の靭尾を要求される上、轟竜の天鱗も必要になる。
幸い、M★5ではティガレックスの2頭クエストが解禁されるので、数はこなしやすい。
今度は斬れ味が素紫20になったが、攻撃力は+10されただけで他はやっぱり変わらない。
- 最終的に傀異化素材を投入することで轟鼓【大虎鐘】改となる。
甲殻だけでなく爪も要求されるため、解放されるのはMR50とやはり遅い。
肝心の性能だが……- 順当に高まった攻撃力330
- 斬れ味は素紫30、匠は無効
- 会心率-20%、無属性、スロット無しは最後まで変わらず
- 旋律も変更はなく聴覚保護【小】、攻撃力UP、高周衝撃波
- 百竜装飾品スロットはLv2
たしかにしっかり獲得した紫ゲージと、高攻撃力に攻撃力UP旋律を乗せた高周衝撃波の威力は最高クラスのまま。
それは変わらないのだが、環境の変化はそれだけで変わらずトップを取れる程度ではなかったのだ。
- 追撃に属性が補正付きで乗る鉄蟲糸響打の登場により、今回の狩猟笛は通常属性笛が大躍進している。
しかも属性笛でも一定水準の物理攻撃力を有しており、斬れ味紫もさして珍しいものではない。
なんだったら斬れ味白・攻撃力-50と飛び抜けて素の攻撃力が低い赫絶の澄翼ステレジアにも、
属性有効なら属性値の暴力に勝てない。
なら属性の通りが悪いガランゴルムのような相手に担げば……となるも、
より高攻撃力を突きつめた土砂笙【厳ノ音】改や角王笛ブロスバルドン改が立ち塞がる。
特に土砂笙は赤旋律で高周衝撃波を持つため、衝撃波付き演奏ループで殴り倒す戦法ではまず勝てない。
それなら旋律の有用性で、となれば火力を代償に最高級の旋律を取り揃えた鬼神電鼓【緋ノ魂】の下位互換と化す。
無属性笛としては決して火力不足ではなく、MR帯で危険物と化した音の防壁を持たないことも評価点ではあるのだが……。- ただし、「攻撃力強化が吹ける」「素で紫」「高い攻撃力」ということから、
無印環境と同じく震打のダメージの伸びは全狩猟笛の中でもトップクラス。
他の狩猟笛と同じこと・環境の主流に乗ろうとしても下位互換になりがちなので、
どちらかと言えばこの方向で個性を出していった方が輝けるだろう。
- ただし、「攻撃力強化が吹ける」「素で紫」「高い攻撃力」ということから、
- ストーリー攻略用途としてもあまり頼れない。
轟鼓【虎鐘】がM★4まで倉庫で眠っている間、土砂笙【獣ノ音】が二度も強化されているからである。
そしてやっと轟鼓【虎鐘】改に強化できる、という目前で鉄蟲糸響打の使用が解禁される。
無印Riseに近いままの環境を牽引してくれる土砂笙と違い、こちらは出た瞬間から本領発揮した属性笛に包囲され、
復活間もなく逆風に晒されるのだからたまったものではないだろう。- さらには、余談の項にもある通り轟竜の重牙が7個も要求される。
頭部破壊すれば60%で2個と入手はまあまあしやすいが、一度の狩猟では足りないだろう。
上述のように素材集めにおあつらえ向きのクエストがあるので、よっぽど運が悪くなければ【虎鐘】改、
【大虎鐘】のどちらにも強化可能になるだろう。
ラスボス撃破後は傀異化素材不要のラスボス笛がすぐ現れ、以降で旗色が良くなることはない。 - さらには、余談の項にもある通り轟竜の重牙が7個も要求される。
- バージョンアップに伴い、傀異錬成にステータスボーナスが追加されたことで、やや風向きは変わっている。
ライバルとなるトゥリパや【緋ノ魂】と異なり、この狩猟笛は無属性なので、ボーナスが攻撃力に全振りされるのである。
道のりは長いが、完全に強化を終えればスロットフル解放ボーナスによる斬れ味+20により、
業物すら不要なストレスフリーな斬れ味に、攻撃力370を兼ね備えた火力の化け物が爆誕する。
元々の斬れ味が優秀で百竜スロットも最低限備えているため、
傀異スロットは全て攻撃力強化に気兼ねなく注ぎ込め、
スキルや旋律抜きで390にも達する攻撃力に更に攻撃力強化旋律を上乗せ可能。
倍率強化である攻撃力強化旋律がここで生きてきて、さらにライバルを突き放す物理火力となりうる。
「とにかく火力に一点特化でこだわった」この狩猟笛が叩き出す震打の威力はまさしくティガレックスの咆哮のごとしである。- 他の無属性笛である厳ノ音やブロスバルドンと比較すると、攻撃力アップ以外の旋律にやや難があり、
高周衝撃波が音色3で取り回しづらいのが厳ノ音よりも辛く、
ブロスバルドンと違い聴覚保護が【小】止まりなのも意外と引っかかる場面が多い。
ただ、こちらはフォロー不要の斬れ味でスキル自由度が高く、表示攻撃力の低さも、
最終的に攻撃力アップ旋律で引っ繰り返せるため、総合的な殴り性能で言えば決して引けを取らない。
無属性笛自体が環境に微妙に噛み合ってない難点は変わらないが、それでも十分一線級の性能と言えるだろう。
- 他の無属性笛である厳ノ音やブロスバルドンと比較すると、攻撃力アップ以外の旋律にやや難があり、
吼鼓【鬼咬】
黒く哮る狩猟笛。
その黒い音色は、飽くなき
破壊衝動を呼び起こす。
- ティガレックス亜種の素材を用いて作られる、もう一つのティガ笛。
他の武器種と同様にティガレックス亜種を象徴する「吼」「咬」の名が付されている。
それにしても、恐ろしい武器銘が並ぶ黒轟竜武器の中でも【鬼咬】とは恐ろしいネーミングである。
MHP3
- 亜種武器も攻撃力高・会心率低を継承し、攻撃力は220に達する。
攻撃力は覇笛ハウカムトルム・崩笛イコカムルバス・凶琴【秋嵐】に次ぐ高さ。
ただし、例に漏れず会心率は-20%となっているため、期待値はかなり下がるが。
ちなみに、通常種武器にない武器スロットを二つ持つおまけつき。
- 亜種武器の使える旋律は体力回復【小】・会心率UP&体力回復【小】・聴覚保護【大】。
特に、会心率UP&体力回復【小】は数少ない合わせ技の旋律である上、弱点である会心率をフォロー可能。
ただ、あくまで「会心率」なのであまり実感が沸かないかも(期待値では+5%程度)。
また、攻撃力強化【大】が無いので比較的ソロプレイ向け武器とも言える。
作成可能時期はアマツマガツチ討伐後とかなり遅く、作成難度もそこそこ高い。
- 斬れ味は轟鼓【虎鐘】とは異なり、匠無効で青ゲージ止まり。
とはいえ、その青ゲージがかなり長いため殴り続ける性能は高く、
狩猟笛には自分強化で弾かれ無効が発動するのであまり気にしなくてもいいだろう。- スキルでの斬れ味補助が一切必要なく、旋律も自分強化以外に必須と言えるものはないので、
スキル・行動ともに非常に自由度が高い武器である。
攻撃力強化が無く青ゲージでは攻撃力に不安が残るかと思いきや、
演奏や砥石の手間が省けること、火力・生存スキルを盛れることで十分巻き返せたりする強力な武器である。
- スキルでの斬れ味補助が一切必要なく、旋律も自分強化以外に必須と言えるものはないので、
MHW:I
- MHW:Iでティガ通常種とともに亜種も参戦。
通常種武器のストライプドラゴングから強化ツリーが分かれる形でこちらの武器も作成できるようになった。
最終強化には導きの地の黒轟竜素材と轟竜の天鱗を必要とする。 - 武器の性能を見ていこう。
- 通常種武器より高い攻撃力1218
- さらにひどくなった会心率-30%
- 斬れ味は白30、匠2から紫
- 属性解放で睡眠220
- 音色は紫赤緑
- スロットなし
- RARE12
- 会心率をなんとかできれば高い攻撃性能を振るうことができるのだが、
MHW:Iでは会心率周りのスキルが弱体化調整を受けており、補填には少々苦労させられる。
純粋な火力殴りでも構わないが、属性解放で現れる睡眠属性を生かして
攻撃大と回復が吹ける睡眠ぶっ飛ばし用途として扱うのもよいか。
衝鼓【叫虎】
赤く哮る狩猟笛。
その赤い音色は、継続的な
破壊衝動を呼び起こす。
- MH4で現れたティガレックス希少種の素材を用いた狩猟笛。
ティガレックス希少種の武器共通の「衝」の名が付されている。
形状は従来の轟鼓や吼鼓を、紅い大轟竜の鱗の色にしたもの。
騒がしい不協和音のようだった音色も、一転して銅鑼のような響きに変わっている。
ちなみに、カリピスト諸氏からは「しょうこ」という愛称で呼ばれ親しまれている。
MH4
- 最終強化は衝鼓【叫虎】。
攻撃力988に会心率+5%、音色はMHP2の頃の順番に戻り紫空赤。
自分強化、攻撃力強化【大】、耐雪&耐泥、暑さ無効、寒さ無効、聴覚保護【小】が演奏可能。
連音攻撃によって聴覚保護が吹きやすくなったのも地味な強化だろう。
- 他のティガ武器同様、匠をつけても斬れ味は青止まりである。
素の青ゲージがかなり長い為、匠や業物の必要性は薄い。
高めの攻撃力にプラスの会心率を併せ持ち、覚醒をつければ爆破属性280が出現する。
匠を削っても問題無いため他の火力スキルや覚醒にスキルポイントに回せるので、
攻撃力強化旋律も合わせるとトップクラスの殴り性能を発揮できる。
- 覚醒をつけず無属性殴り笛として運用する場合、こちらを一回り上回る物理期待値と、
攻撃力強化【大】こそは吹けないものの使い勝手の良い旋律、
そしてそこそこの継戦能力を兼ね備えた覇笛ハウカムトルムと有頂天外に響くムジカ*5が強力なライバルとなるだろう。
ただ、この三本は吹ける旋律がそれぞれ全く違うので、実際の所は狩猟対象のモンスターや狩猟地、
ソロ狩りか否かによって逐次持ち替えて使うのが正解か。- 先の二本との差別化の為に覚醒を発動させ、爆破笛として運用する場合、
今度は爆砕の壊鈴と鈍器としての性能的に競合してしまうことになるが、
この笛もこちらとは全く毛色の違う旋律を持っているので、
状況に応じて上手く使い分けて行きたい所である。
- 先の二本との差別化の為に覚醒を発動させ、爆破笛として運用する場合、
MH4G
- G級クエストが追加された今作では強化先として衝鼓【叫虎】改が、
そして最終強化形として絶衝鼓【虎舞】が追加された。
- 高めの攻撃力1508に+10%の会心率を併せ持つが、匠を発動させても現れる紫ゲージはたったの10。
そのため、単純な物理威力では覇重笛クーネハウカムや叛逆笛ラーガレギオンに一歩譲る。
しかし、そのかわりに素で途轍もない長さの白ゲージを持つため、
匠いらずで継戦能力が非常に高い。
その上覚醒で爆破属性420が発現するなど、相変わらず武器としての性能はすこぶる優秀。
- 耐雪&耐泥の旋律を連音攻撃を使ってサクッと吹くことができるので、
今作で厄介な新モーションを習得したキリン亜種や、
久々に登場したウカムルバス相手に担いでいくと重宝されるだろう。
もちろん攻撃力強化【大】と聴覚保護を備えるため、非常に多くのモンスターで大活躍できる。
ルドラゴング
- 今作で登場した二つ名持ちモンスターである荒鉤爪ティガレックスの素材を用いて作成できる狩猟笛。
武器の形状は通常種と同じであるが、色合いは荒鉤爪素材の明滅する青が強く現れた
目を引く外見となっている。- 銘のルドラとはインドにおけるヴェーダ聖典で語られる暴風神の名前である。
その名が意味する「咆哮を上げる者」「叫ぶ者」は、
歩き咆哮や二連大咆哮でひっきりなしに爆音をぶちかます荒鉤爪を表すのにぴったり。 - こちらも通常種武器と同じく「ルドラ」+「ゴング」の中に「ドラゴン」の文字を含む
ダブルミーニングという特徴を保持している。
- 銘のルドラとはインドにおけるヴェーダ聖典で語られる暴風神の名前である。
MHX
- 最終強化は鉤爪鼓【荒虎鐘】。そのスペックは
- 攻撃力180、会心率+10%
- 斬れ味は素でそこそこの長さの白30、匠で延長不可
- ティガ武器恒例の無属性
- 音色は通常種武器と同じ紫空赤
- 二つ名武器ゆえスロットなし
会心率は+10%に転じたものの、期待値は10近く落ちてしまっている。
斬れ味は青ゲージが長くなったがスロットも無くなっており、正直かなり微妙な性能。
MHXX
- MHX同様G級の荒鉤爪を狩猟していく事で究極強化の荒鉤爪鼓GONGとなる。
まさかの突然のGONGというぶっ飛んだ武器銘だが通常種のライバル的存在に対抗したのだろうか…?
- その性能を見ていくと、
- 通常種武器より10低いだけの攻撃力310
- それを補って余りある会心率10%
- 通常種武器より長く相変わらず延長不可の紫30
- 音色は変わらず紫空赤
- 無属性、スロットなしも変わらず
- 二つ名武器の特性として狩技ゲージ蓄積1.2倍
期待値自体はこちらも匠で紫を出したプライマルホルンにわずかに劣るが、
狩技ゲージの蓄積ブーストと匠不要かつ維持しやすい斬れ味に加え、微量の会心率があるため、
弱点特効と超会心を含む会心率を利用した火力装備との相性が良くなっている。
事実、見切り+1~2まで加えた期待値ははぴーや曙光笛、真滅笛などの
並み居る強豪と同条件で比較しても勝るとも劣らない最強格。
音色もまず腐ることはない優秀な旋律が揃っており、カリピストなら是非作っておきたい一本となっている。
- 狩猟笛の評価の決め手となりやすい攻撃力強化【大】が吹けるため、
名前だけすごくて性能はイマイチと扱われやすい荒鉤爪武器の中では、
珍しくかなりの高評価を受けている。
他武器種で喰われやすいアトラル武器や銀嶺武器や鎧裂武器が、
いずれも攻撃旋律を持たない事もこの武器の評価を後押ししている。
余談
- 見た目からして7本の牙を装飾としてあしらっているが、
実際ほとんどの作品での生産や強化に各種ティガレックスの牙系素材を7本要求される。
しかもティガ系モンスター随一の石頭であるティガレックス希少種ですら例外では無い。
MH4Gの絶衝鼓【虎舞】などは大轟竜の重牙を7本である。
そのためシリーズを通して、ティガ系武器の中でも随一の作成難度になってしまう事も少なくない。
しかし、その見返りなのか大剣や太刀のように立場が乱高下することもあまりなく、
常に一定の地位を築いてきているのもまた特徴的といえる。
- MHR:Sでは重ね着専用武器「ぬいぐるみ」シリーズの狩猟笛担当にティガレックスが抜擢されている。
可愛くデフォルメされたティガレックスが先端に付いており、抜刀や演奏で口が動くギミック武器でもある。
とはいえ、演奏音はしっかり「牙を剥く轟竜/ティガレックス」となっており、ある意味これも立派なティガ笛である。
なお、轟鼓【大虎鐘】改ではイントロだった演奏パートがサビになり、音色も軽快な高音なので印象は大きく異なる。
- MHシリーズ20周年特設WEBサイトにて、轟竜と向き合う形でティガ装備のハンターがこの笛を構えている。
音を鳴り響かせる轟竜が狩猟笛に相応しいとされた為か、2ndの笛モーション値が妙に高かった為か、
MHP2ndを代表する存在としての選定と思われる。
結構奥のほうにいるが、巨大で丸い殴打部のおかげでかなり判別しやすい。
メモリアルムービーでも2007の文字と共に大きく映り込んでいる姿を確認することができる。
関連項目
モンスター/ティガレックス
モンスター/ティガレックス亜種
モンスター/ティガレックス希少種
モンスター/荒鉤爪ティガレックス
武器/ティガ武器
武器/御斑大鼓 - MHFに登場。ティガレックス素材を使ったHC武器。
武器/鬼面木魚 - マレット(バチ)の付属する仲間。こちらは木魚がモチーフ。
武器/クルルドゥダ - 最終強化のネスルジェレサがマレット(バチ)の付属する仲間。こちらは銅鑼または鐘がモチーフ。