武器/渦巻く骨の塊鎚

Last-modified: 2024-12-20 (金) 15:38:57

蛇王龍を屠りし英雄に刻まれる
無慈悲な打撃の破壊と創造
汝の魂に誉れあらんことを。
(渦巻く骨の塊鎚~激震王ラグナトワード)

螺旋に続く刻を創りたもうた
蛇帝龍の鎚。
第五の残映は
古の記憶を大地に刻みつける。

(帝鎚ダラアンゴニア、蛇帝鎚クバルマデュラ)

目次

概要

  • MH4のラスボスである蛇王龍ダラ・アマデュラの素材を用いて作られたハンマー。
    強化すると「七難八苦を砕くラグナ」となる。
  • 一言で言えば螺旋状(正確には大小2枚の円盤を持つ)の巨大ハンマー。
    • 回転ギミックが付いており、先端と持ち手近くの小さな円盤が常時回転している他、
      抜刀すると巨大な2枚の円盤も回転し始め、
      大小2枚の丸鋸を束ねた棒を振り回すような格好となる。
      デザイン、ギミックともに中々凝った武器である。
    この形状は名前の通り渦巻骨を使っているからなのだろうが、
    どちらかというとアマデュラが巻き付いている千剣山をモデルにしているようにも見える。

性能

MH4

  • 攻撃力は発掘武器を除きナンバー1の1196
    防御力+30やスロットを2つ兼ね備え、覚醒で爆破属性230を得る。
    一方で会心率は-15%と無視できるものではなく、斬れ味もなしでは緑、匠ありでも短い青と極短い白が出現するのみ。
    特に白ゲージはスキルで補強してもなお維持が難しいため、基本的に青ゲージで運用することになる。
    • しかし元の攻撃力が異常に高いので、物理期待値は青ゲージ・会心率込みでも全ハンマー最高となる
      さらに白ゲージであれば、元よりトップだった物理期待値がさらに10%上昇することとなる。
      ハンマーには弾かれない攻撃が多く、斬れ味の質の悪さが大きなデメリットにならないことから、
      物理攻撃を重視するハンマーでは最強候補に挙げられる1本である。
      丁度いいことに高レベルギルドクエストへ行くためにはダラ・アマデュラを倒す必要があるので、
      初めて高レベルにハンマーで挑むのならおあつらえ向きである。
  • 覚醒させる場合は実質スロ2+αを失うことになるため、見た目ほど小回りが利かなくなる。
    爆破属性230はそれなりに強力であるが、火力UPに回せるスキル枠を潰してまで採用するかは悩み所。
    爆破属性を選ぶか、物理攻撃力の向上を選ぶかは、装備構成や担ぐ相手などでよく考えよう。
    • ラギア一式との相性は悪くない。
      覚醒に加えて、ハンマーと相性の良い集中があるため、斬れ味の悪さは心眼効果でフォロー出来るし、
      弱点特効で柔らかい頭を殴り続ける運用なら緑ゲージでもそこまで困らない。
      スロットも多いのでお守り次第では匠を発動させる事も出来るだろう。
  • これだけ高い性能を持つだけあって、製作難度もかなり高い。
    まず、初期の渦巻く骨の塊槌の生産には、
    尻尾の切断が主な入手方法である素材「蛇王龍の尾殻」が4つも必要となる。
    当然ながらハンマーで尻尾の切断は無理であるため、破壊が面倒な下半身を砕くしかない。
    七難八苦を砕くラグナへの強化には、レア素材である「天剣の龍玉」も必要となる。
    • なお、「渦巻く骨の~」という名称から、「渦巻骨」を大量に使いそうであるが、
      実は生産に渦巻骨は一つも用いない
      ラグナへの強化には渦巻骨を用いるが、それでも6つとそれほど多いわけではない。

MH4G

  • 続くMH4Gでは強化先が追加された。
    激震王ラグナトワード」、「帝鎚ダラアンゴニア」と強化され、最終強化で「蛇帝鎚クバルマデュラ」となる。
    なおラグナトワードにはG★3で戦える古龍の素材が必要なので、
    必然的にラグナから強化できる時期は遅くなる。
  • 極めて高い物理攻撃力を以って上位で猛威を振るっていたラグナだが、
    G級では一転して厳しい立場に追い込まれている。
    • まず斬れ味は匠でも白までと、劣悪さは相変わらず。
      会心率も-10%まで改善はされたが低いことに変わりはない。
      覚醒で爆破320が現れるが、突出して高いわけではなく、セールスポイントとは言い難い。
      ここまでは上位と同様である。
      そして肝心の攻撃力は、まさかの1508。武器倍率にしてたったの290である。
      参考までに他の武器群を持ち出すと、アマデュラ武器の最終強化は武器倍率300以上である。
      300未満なのはこのクバルマデュラのみ
      本来ならば圧倒的な攻撃力で斬れ味や会心率のハンデを覆す形となるのだが、どうしてこうなった。
      • 上位からG級に掛けての強化の過程では、多くの武器で武器倍率が100前後増加する調整となっており、
        上位発掘武器とG級発掘武器の差も丁度そのくらいになっている
        (上位発掘の最高性能が230、G級発掘武器は340、会心率は同じ)。
        一方でこの武器の上昇量はたったの60となっており、あからさまに低い。
      この謎の調整から、本武器(及び同じような状況にある崩天鎚オテルオンカム*1)の性能については、
      開発側の設定ミスすら疑われる状況となっている。
      仮にこの武器が今のオテルオンカムと同じ武器倍率330、
      オテルオンカムが他のウカムル武器と同じ360だったとしても、決してバランスブレイカーになる程の強さではない。
      後述のハンマーとの比較を見るに、むしろその武器倍率で然るべきと言える状況である。
  • このような性能では今作で大量追加された強大な物理ハンマーに勝てるはずもなく、
    今作最強クラスのハンマーであるミラガルズイーラとの差は歴然。
    あちらは攻撃力1612紫ゲージ、マイナス会心無しに加えて素で火属性260まで宿しており、
    スロ数と防御力ボーナス以外で天地の差を付けられている。
    祖龍素材から作成できるミラアンセスルインに関しても、これと同じ攻撃力だが、
    あちらは匠で紫ゲージ40、さらに会心率もこちらと違って0%なので勝ち目は無い。
    それどころかあの土砂竜のハンマーにすら物理火力とスロットで敗北しており、
    こちらは防御力ボーナスと継戦能力でどうにか張り合えるかどうかといったところ。
    しかもあちらは超がつくほど作製難度が低いので、この武器が完成する頃にはとっくに出来上がっている。
    • そして覚醒で爆破ハンマーとして使おうとすると、砕光の滅鎚が立ちはだかる。
      あちらは攻撃力1456・会心率0%と期待値の差が2.75しかない上に、匠で紫が40も出現する。
      しかもそれでいてあちらは覚醒不要で爆破属性350も宿す。
      こちらは前述のとおり覚醒させても属性値320、空いたスロット2は覚醒必須な時点でチャラ。
      要するに、勝てる要素が殆どないのである。
    以上の様に、どちらで運用しても中途半端で終わってしまう性能であり、
    MH4での活躍が嘘のような残念武器となってしまった。
  • そしてトドメと言わんばかりに要求される素材もおかしく、
    天剣の龍神玉は勿論、他の最終強化には使われないことが多い古龍の大宝玉まで要求される始末
    はっきり言ってこんな性能に貴重な大宝玉を使うのは全くオススメできない。
    趣味武器としてラグナのまま据え置き、龍玉や大宝玉は他の武器の強化に先に使うのが得策である。
  • 一応、防御の極限強化を施せば防御力ボーナス込みで防御力105になるため、
    裸で挑むクエストには最適解となり得る。この辺りは上位時代と同じと言える。
  • 現在ではイベントクエスト配信終了に伴い、新規で始める場合は他の人とのローカル通信を利用しない限りは
    最終強化一歩手前の「帝鎚ダラアンゴニア」までの強化しかできなくなっている。
    まあこれは他のアマデュラ武器にも全て言えることではあるのだが、
    ハンマーの場合はただでさえ元々最終強化でも残念武器だったために輪をかけて悲惨な状況になってしまっている。

余談

  • 「ラグナ」の由来は北欧神話の世界における終末の日、「ラグナロク(Ragnarök)」のことか。
    「神々の運命」あるいは「神々の黄昏」と訳され、神々の戦いのほか究極の破壊を表すともされる。
    • ただしラグナロクが由来となるとややこしい事態が発生する。
      同じハンマーで、既に「ラグナロク」という名称が使われているのだ。
    • ラグナロクが語られる北欧神話には、人間界を囲い込むほどの巨体を誇る大蛇、
      ヨルムンガンド(ミドガルズオルム)が登場する。
      神話では通った大地を削り崩し身体をうねらせ津波を起こすなど途方も無い被害を出しており、
      どことなくダラ・アマデュラを思わせる。
    • また、ヨルムンガンドを倒した(実際には刺し違える形で共倒れであったが)神である雷神トールの武器も、
      ミョルニル」というハンマーである。この辺もハンマーでラグナロクという名前をチョイスした理由かもしれない。
  • かつてイランで崇拝されていた神に「ウルスラグナ」があり、名前が「障害を打ち破る者」を表す点から
    この神もモチーフの一端であるのかもしれない。
    • この神はインド神話における雷神インドラに対応し、インドラは「障害」を意味する悪龍ヴリトラを倒した事から
      「障害を打ち破るもの」ヴリトラハンの別名を持っていた。
  • 七難八苦(しちなんはっく)とは、仏教用語の七難(流行病・外国の侵略・内乱・風水害・火災・霜害・日月食など)と
    生死老病の根本四苦、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦の八苦から。
    なお、八苦の「苦」は「肉体的な痛み・苦しみ」ではなく「思うようにならない苦しみ」のことである。
    困難な状況、思うようにならない運命をも打ち砕くほどの力を示していると思われる。
    • 戦国時代の武将山中鹿介幸盛が「我に七難八苦を与えたまえ」と語るエピソードは有名。
    • MH4GではG級強化先の性能が謎の設定をされてしまった関係で、
      まさにこの武器自体が七難八苦に打ち砕かれることとなり、
      それまで愛用してきたハンターたちにとっては悪い意味で「激震王」となってしまう結果になった。
  • MH4のラグナには、トップクラスの攻撃力にマイナス会心、そして防御ボーナスを持ち、
    匠で斬れ味が2段階上がり、さらには覚醒で爆破属性を帯びるハンマー…と、
    MH3Gのアイツを彷彿とさせる要素がてんこ盛りである。
    もちろん偶然だろうが、見た目の面でもどことなく"アレ"を思わせるような形状をしているし…。
    ただ、今作では匠と覚醒を揃えるのが前作以上に難しくなっており、
    爆破属性自体も弱体化されている。加えて属性値も取り分け高いわけでもない。
    そのためう○こ爆破ハンマーが2度天下を獲ることは叶わなかった。
    そして、後作の4Gで性能がう○こになってしまった。
    • ちなみに4Gの1508という攻撃力は、件のう○こ爆破ハンマーと同じである。
      そもそも作品が違えば環境も違うため単純比較はあまり意味はないが、
      向こうは紫が出るため実際の攻撃力は向こうが上となる。

関連項目

モンスター/ダラ・アマデュラ
モンスター/ダラ・アマデュラ亜種
武器/アマデュラ武器
武器/冥淵巨鎚アネモス - 渦巻くものを模した外見のラスボス素材ハンマーの後輩


*1 他の武器倍率は360~370だが、オテルオンカムだけ武器倍率330と異常に低い
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