武器/ミラガルズイーラ

Last-modified: 2023-11-29 (水) 01:51:08

目次

ミラガルズイーラ

紅龍の憤怒を封印せし神器。
滾る怒りにねじ曲げられた角が力の行き場を求めて暴れ狂う。

概要

  • MH4Gに登場する特殊な紅龍(ミララース)の素材から誕生するハンマー。
    デザインはミラバスター系統のものを踏襲しているが、
    憤怒に我を忘れた黒龍の体色を反映し、臨界間際を思わせる橙色のグラデーションを帯びている。
    • 所謂『ミララース武器』であるため、上位のミラバルカン武器を強化していく双剣やランスとは異なり、
      ミララース素材を用いた一発生産でのみ入手可能。
      逆に言えばG級で紅龍を討伐できれば即座に作れるため、面倒な強化段階を必要としないのは利点。
  • 本項目では、通常状態の紅龍ミラボレアス(ミラバルカン)G級素材から作製できるハンマーである
    ミラバルカンバスター」についても紹介する。

性能

  • その性能は驚異的というほかなく、
    • 生産ハンマー第3位の攻撃力1612(武器倍率でいうと310)
    • この高攻撃力を誇りながら会心率0%とマイナスではない
    • 紫ゲージ30
    • おまけ程度の火属性260
    • スロット0
    属性値は控えめなものの、なんと物理期待値が生産ハンマーの中でトップ*1
    間違いなくMH4Gにおける生産ハンマーでは最高峰と言える性能だろう。
    なお、MH4Gにおける生産ハンマーで武器倍率300を超えかつ斬れ味紫を得られるのは本武器のみである。
  • スロットが存在しないのは惜しいが、
    これだけの物理性能を持ちながら、マイナス会心率が無いうえにデフォルトで属性もあるため
    見切り覚醒も不要であり、匠で出現する紫ゲージも妥協点であるため業物も好みで良いレベル。
    従って必須となるスキルは文字通り匠か真打のみ
    また、火力盛りしなくとも既に十分な攻撃力も有するため、生存スキルに回しやすいのもポイント。
    よって、スロットは無くともスキルの自由度は非常に高い。
    • 惜しいことに、MH4Gのボスモンスターはマガ三種ウカムルバスゴグマジオスオオナズチぐらいしか
      火属性が有効なモンスターがいないので、属性まで完璧に活用できる相手は少ない。
      もっとも、上記のように物理攻撃の性能がぶっ飛び過ぎているので、
      無属性武器として扱っても何ら問題ないほどの強さではある。
  • もう全部ミラガルズイーラでいいんじゃない?」と思う人もいるかもしれないが、意外とそうはいかない。
    今作では他の属性ハンマーも相応に強化されているのだ。
    • そこそこの物理性能を持ちながら非常に高い属性値を持つ、龍属性のミラデモリッシャーや、
      水属性の豪破鎚【倭撫子】あたりは、属性の通り次第で十分に逆転し得る。
      また雷属性の鬼神鎚【金鬼】と龍属性2号となるミラアンセスルインは、
      ミラガルズイーラには一歩及ばないがかなりの物理性能を持ち、
      属性値は並だがそれぞれの属性が特に良く通る相手であればミラガルズイーラよりもダメージが出ることがある。
    ただしこれは本当に微妙なレベルの話であり、
    属性の通りが普通程度の相手だと火が全く効かなくてもミラガルズイーラが最強になってしまうことが多い
    例えば(龍と水が有効な)テオ・テスカトルの事例でも、
    柔らかい頭を溜め3スタンプ部分or縦3振り上げで狙った場合に一番威力が出るのはこの武器である*2
    • なお、生産ハンマーではぶっちぎりの物理火力であるが、極限強化で攻撃力強化を施したとしても、
      最上位クラスの発掘ハンマーには届かない*3
      とはいえ、ブラックミラブレイド覇重笛クーネハウカム等と同様、
      中堅発掘武器に匹敵、もしくはそれ以上の性能を持っている時点でとんでもない強武器なのは確かである。
      上位~準最上位クラスの発掘ハンマーを手に入れるまでの繋ぎとしては充分すぎる性能と言えよう。
  • 上述したゴグマジオスとの相性は抜群。
    前半戦は火属性効果によって肉質を軟化させつつ凄まじい物理性能で畳み掛けることが可能であり、
    肉質が更に軟化する後半戦では、引き続き圧倒的な破壊力が猛威を振るう。
    作れるのは撃破後になるが、その後ゴグマジオスと戦う際には最適解となり得る一振りといえよう。
  • 製作難易度は、上記の性能にしては比較的控えめ。
    G級紅龍素材は紅焔角が3つ、魔神眼が2つ、紅焔殻が5つと平均程度しか要求されない。
    ただし、レア素材の古龍の大宝玉を2つ要求される
    G級古龍装備には大量に要求される上、物欲センサーにも引っかかりやすい素材である。
    上述した通り総合性能最強クラスのハンマーなので苦労してでも作る価値は大いにあるのだが、
    それでも必要な装備の優先順位を考えて、計画的に作成すべきである。

余談

  • 「ガルズイーラ」の意味であるが、このような普通名詞は存在しないものの、
    よく似た発音の固有名詞で「ガズイーラ(Godzilla)」というものがある。
    これは何なのかというと怪獣王ゴジラの英語読みである。
    これが元ネタなのかは明言されていないが、
    怒れるミラボレアスとゴジラ、ともに生物を超えた神の如き存在という点で
    どことなく共通点があり、名称のモデルとなったのかもしれない。
    (ただ、ミラボレアスが人類含めたあらゆる生物に仇なす存在とされるのに対し、
    ゴジラは制御不能な大自然と核エネルギーの脅威の象徴とされるため、
    立場的にはむしろ逆の存在である。)
  • また、ラテン語で「怒り」を意味する「イーラ(ira)」という言葉が存在し、
    北欧神話には「ガルズ」といった「所有者の決まっている土地」または「国」という意味の言葉がある。
    その方向でこの銘の意味を考えるならば「ミラガルズの怒り」、
    つまりミラボレアスが頂点に君臨していたこの世界そのものの怒りとなるだろうか。
    • 海外版での名称は「Fatalis Iregard」。
      「Fatalis(ミラボレアス)の怒りの地」といった具合の名前である。
      ローカライズスタッフがどの程度日本語版の設定を知り得たのかは不明だが、
      少なくとも「ガルズ」は「土地・国」、「イーラ」は「怒り」であると解釈されたようである。
    • ちなみに、先述のゴジラの行動原理はズバリ『憤怒』である。
      同族を除く己の平穏を脅かす怪獣に反応し、地を焼き天を焦がすがごとき憤怒をあらわにする。
      こうなると対象がこの世から消えるか、何らかの手段で平常心に戻らない限り決して住処に帰ろうとしない。
      • 人間に対しては正義の味方のようになったり、意に介さなかったり、人間を見るや攻撃を仕掛けたりと
        作品のテーマによって差があるが、何にせよ出現するだけで天変地異に匹敵するのは言うまでもない。

ミラバルカンルイン

紅き龍の邪悪なる力を具現した禍々しき巨鎚。
邪に打ち勝つ者のみ振るうことが許される。

概要

  • MHXXにて登場した、ミラバルカンの名を冠するハンマー。
    同作で実に8年ぶりの復活を遂げたG級ミラバルカンの素材から作製できる。
    なお、ミラバルカンをモチーフとしたハンマーは外伝作品を含めても存在しておらず、
    実のところMHXXで初登場となっている。
  • 生産時点ではミラバルカンバスターという銘であり、
    素材を用いて強化することでミラバルカンバンドン、最終的にミラバルカンルインとなる。
  • デザインはミラバスター系統およびミラガルズイーラと同じ。
    こちらは従来のミラバルカン武器同様に赤黒い配色となっている。

性能

  • 気になる性能は、
    • 属性ハンマー最高クラスの攻撃力330
    • 斬れ味は素ではそこそこだが、の追加分が全て紫ゲージ
    • マイナス会心は無し
    • 高い物理性能にダメ押しするかのように爆破属性30
    • スロット3
    見ての通り、ハンマーとしては至れり尽くせりである。
    MH4Gのように純粋な物理期待値が最高というわけではないが、
    無属性ハンマーとして見ても遜色ない攻撃力があるのは間違いない。
    この武器は、そこに爆破属性も付いているのがミソである。
    真価を発揮するには斬れ味レベル+1以上が必須となるものの、
    本作では匠の発動難度が下がっているため、然程問題にならない。
  • 本作で話題を呼んでいるアトラル・カのハンマーである
    真名バアラトゲバルの紫ゲージを少し削り、防御力の代わりに爆破属性を得た
    と言えばどれほど高性能なのかお分かりであろう。
    爆破属性のハンマーとしては間違いなく最強クラスであり
    前述のバアラトゲバルと共に汎用武器の1つとして紹介されることが多い。
    • トップクラスの攻撃力を持ち、匠で実用性が大きく変わり、更に爆破属性を有するという特徴は、
      MH3Gで猛威を振るった伝説のハンマー、震撃鎚グロンド・ギガを彷彿とさせる。
      まぁ全盛期のあちらはケミキとこの武器を足して割らないようなトンデモ武器だったのだが…
      そしてブラキディオスのハンマーはまたも日陰者にされた。

余談

  • 武器銘の「ルイン(ruin)」は祖龍ハンマーと共通しており、「滅亡・破滅」あるいは「廃墟」を意味する。
    古代王国を滅亡させたミラバルカンの素材から誕生した武器に相応しい銘である。
  • 前述したようにミラバスターおよびミラガルズイーラの色違い武器なのだが、
    赤茶色の焦げ付いたような配色のせいで、タコ足が丸まったように見えるプレイヤーも一部居るようだ。
    そう考えれば白いトゲは吸盤のようである。
  • MH2には「バルカンバスター」という名称の黒龍武器が存在していた。
    こちらは黒龍素材と鋼龍の宝玉を投入して作成されるミラバスターの強化形で、
    素材から性能、解説文に至るまでミラバルカンとは何の関係もないのだが、
    同作にミラバルカンが登場することもあって紛らわしいことこの上ない。
    • やはり開発陣からも混乱を招くと判断されたのか、
      MHP2Gで「ミラデモリッシャー」に取って代わられる形でリストラされて以降、一度も復活していない。
      バルカン武器として「ミラバルカンバスター」が登場した以上、今後も復活することはないだろう。

関連項目

モンスター/ミラボレアス【紅龍】
モンスター/ミラボレアス【紅龍】特殊個体
武器/ミラ系武器
武器/ミラバスター - 黒龍武器
武器/ミラアンセスルイン - 祖龍武器


*1 狂撃化時のバースorデスを除く
*2 但し溜め3を振り上げ部分まで当てる、縦3を縦1、2までフルヒットさせることを考えると豪破鎚【優撫子】の方が高い火力を出す
*3 最高性能の発掘ハンマーだと、武器倍率360会心率-10%、会心込みの期待値の差は20以上になり、素で紫20という壊れ性能である