No512 コロンボ/元ネタ解説

Last-modified: 2022-04-14 (木) 14:37:34
所属Royal Navy
艦種・艦型C(カーライル)級軽巡洋艦
正式名称HMS Colombo (D89)
名前の由来Colombo (旧)英領セイロンの首都、現スリランカ最大都市
起工日1917.12.8
進水日1918.12.18
就役日(竣工日)1919.6.18
退役日(除籍後)1948.1.22(売却後解体)
全長(身長)137.6m
基準排水量(体重)4290英t(4359t)
出力Yarrow式重油専焼缶6基Brown-Curtis式蒸気タービン2基2軸 40000shp(40554.8PS)
最高速度29.0kt(54km/h)
航続距離10.0kt(20km/h)/5900海里(10930km)
乗員334名
装備(建造時)6inch50口径MkXII単装砲5門
ヴィッカース3inch単装高角砲2門
ヴィッカース2ポンド機関砲x2(2x1)
21inch四連装魚雷発射管2基8門
装備(1943)4inchMkXIX連装両用砲3基6門
ボフォース40mm機関砲x4(2x2)
エリコン20mm機銃x14(6x2+2x1)
21inch四連装魚雷発射管2基8門
装甲舷側(機関部):3inch 弾薬庫:2.25inch 甲板:1inch
建造所Fairfield Shipbuilding and Engineering Company,Govan, Glasgow
(フェアフィールド・シップビルディング・アンド・エンジニアリング社 スコットランド国グラスゴー市ゴーヴァン区)
  • コロンボはイギリスが一次大戦期に大量建造したC級軽巡洋艦の後期タイプ、通称「カーライル級」のうちの1隻。
    1917年12月起工、18年12月進水、19年6月就役。
  • 就役するころにはもはや戦争の佳境は過ぎ去っていたためあまり活躍できず、就役から10年余りは東洋艦隊に属し極東方面に展開していた。
    1930年に入ってからは一時期北アメリカ・西インド艦隊に転属するも再び極東方面に戻されるなど、往時の大英帝国を支えた植民地をあちらこちらで警護する英巡洋艦らしい艦生を過ごしていた。
    しかし軍縮条約という制約こそあるものの種々の進歩が絶えない中では(特に大型軽巡の出現など)、コロンボ含むC級も陳腐化が否めない状況になりつつあった。
    そんななか1930年代半ばから浮上した旧式軽巡の防空巡洋艦化改装は、まさしく転機…かに思えた。
    実際のところはというと、新たに搭載する4inch両用砲の供給不足などから生じる遅れから、コロンボに順番が回ってきたのはインド洋方面でも戦端の開かれた1942年頃となってしまっていた。
    それでもコロンボは、本国に戻って艦橋を大幅にリニューアル、運用効率の高いボフォース機関砲・エリコン機銃を搭載して格段に防空能力の強化に成功した。
    C級はその使い勝手の良さから北海から大西洋、地中海、インド洋、太平洋と広く展開しており、その分損失艦もあったわけであるが、コロンボは見事終戦まで生き残った。
    1948年1月除籍、同年5月解体。