セローフ(71号計画軽航空母艦)
性能諸元
性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能
Tier | 5 | 種別 | ツリー艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 空母 | 派生元 | Komsomolets |
国家 | ソ連 | 派生先 | Pobeda |
生存性 | 継戦能力 | (A) 38,600 (B) 39,500 | |
装甲 | 全体 | 10-120mm ・艦首・船尾 16-30mm ・上部構造 10-50mm ・補助区画 16-21mm ・重要区画 19-120mm | |
機動性 | 機関出力 | 124,600馬力[hp] | |
最大速力 | 35.5ノット[kt] | ||
旋回半径 | 880m | ||
転舵所要時間 | (A) 13.3秒 (B) 9.5秒 |
隠蔽性 | 通常 | 主砲発砲時 | 火災発生時 | 煙幕内からの主砲発砲時 | |
---|---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 12.9km | - | 14.9km | - | |
航空発見距離 | 9.0km | - | 12.0km | - |
副砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|---|
A | 85mm/52 92-K | 8基×2門 | HE弾 1,200(4%) | 4.0秒 | 4.5km | |
B | 100mm/56 B-54 | 8基×2門 | HE弾 1,400(6%) | 3.8秒 | 4.5km |
対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
A | 12.7mm DShK 37mm V-11 85mm/52 92-K | 20基×1門 4基×2門 8基×2門 | 72 37 30 | 1.2km 4.5km 4.5km | |
B | 12.7mm DShKM-2B 37mm 46-K 100mm/56 B-54 | 20基×2門 4基×4門 8基×2門 | 102 49 79 | 1.2km 3.5km 4.5km |
・艦載機
編成・搭載能力 | 攻撃隊の規模 | 飛行中隊の機数 | 甲板上の機数 |
---|---|---|---|
1飛行隊 | 6 機 | 12機 |
航空管制 | 管制 | 搭載機数 [予備機数] | ||
---|---|---|---|---|
(初期) Type? mod.1 | 戦闘機 中隊[ 機] | 雷撃機 中隊[ 機] | 爆撃機 中隊[ 機] | |
(後期) Type? mod.2 | 戦闘機 中隊[ 機] | 雷撃機 中隊[ 機] | 爆撃機 中隊[ 機] |
雷撃機 | 名称 | HP | 巡航速度(最大速度) | 被発見距離 | 復旧時間 | 最大ダメージ | 雷速 | 魚雷射程 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
前期 | Polikarpov R-5T | 1,700 | kt( 156kt) | 10.0km | 60秒 | 3,833 | 41kt | 6km | |
後期 | Grokhovsky G-37 | 1,800 | kt( 166kt) | 10.0km | 70秒 | 3,833 | 41kt | 6km | |
反跳爆撃機 | 名称 | HP | 巡航速度(最大速度) | 被発見距離 | 復旧時間 | 最大ダメージ(火災率) | 反跳回数 | ||
前期 | CDB Shon | 1,500 | kt( 162kt) | 10.0km | 60秒 | 6,100(35%) | 2 | ||
後期 | Kochyerigin BSh-1 | 1,600 | kt( 171kt) | 10.0km | 70秒 | 6,100(35%) | 2 |
・アップグレード
スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
○ | ○ |
1 | 副砲改良1 | +10%:副砲最大射程 -10%:副砲弾の最大散布界 | |
航空管制改良1 | -15%:航空機準備時間 | ||
飛行機隊改良1 | 20%:航空機帰還速度 | ||
2 | 副砲改良2 | +20%:副砲最大射程 -20%:副砲弾の最大散布界 | |
飛行機隊改良2 | +3%:急降下爆撃機のHP +3%:雷撃機のHP | ||
対空砲改良2 | +20%:対空砲座の最大射程 |
・開発ツリー
軍艦名 (必要経験値/購入クレジット) | モジュールスロット (必要経験値) |
当艦 | ━ | モジュールスロット1 (20,001) | ━ | モジュールスロット2 (30,000) | ━ | モジュールスロット3 (50,000) | ━ | Pobeda (260,000/-) | ━ | 次の軍艦2 (-/-) |
船体 | ||
---|---|---|
Serov 船体B | 1,290,000 | |
航空機(雷撃機) | ||
Kochyerigin BSh-1 | 160,000 | |
航空機(急降下爆撃機) | ||
Brokhovsky G-37 | 160,000 |
・航空機消耗品
搭載可能 消耗品
十字キー右 | |||
---|---|---|---|
哨戒戦闘機 | 3 回 | 消耗品動作時間:60 秒 消耗品準備時間:10 秒 | |
十字キー上 | |||
エンジン冷却 | 2 回 | 消耗品動作時間:5 秒 消耗品の準備時間:80 秒 |
ゲーム内説明
セローフはプロイェークト 68 巡洋艦の船体をベースとした軽艦隊航空母艦の設計案であり、ソ連で 1930 年代の後半に開発されました (プロイェークト 71)。
設計年:1939
解説
- 概要
ソ連ティア5空母。ここからソ連空母の特徴である反跳爆撃が使えるようになる。
- 母艦
非常に足が早く、35.5Ktと全空母中でも最速の速力を誇る。
これは駆逐艦でもそうそう追いつけないほどの機動力であり、高い転舵性能のおかげもあって配置転換が容易で逃げ足が非常に早い。
対空性能は良好だが隠蔽性は悪い方なので、卓抜した速力を活かして上手く間合いを調整しよう。
副砲はとりたてて目立つ性能ではなく、狙って利用する機会はほとんどないと思われる。
- 航空機
Komsomoletsと同じく、雷撃機、爆撃機ともに編隊が一斉に攻撃に参加するという、ソ連空母特有の特徴を本艦も受け継いでいる。
ソ連空母の最大の特徴と強みと言える反跳爆撃が使えるが、操作性が他の空母の爆撃機とは大きく異なるのでAI戦などで十分に練習をしておくことを強く推奨する。
艦載機の速度が爆撃機、雷撃機のどちらも早く、Tier5ではWeserに次ぐ高速で機動力に優れている。
その一方で艦載機のHPが低いため、対空が極端に高い相手だと攻撃開始前にある程度落とされてしまう事も。- 雷撃機
6機編成中隊の各機1発ずつの一斉投下をおこなう。
一発あたりは低威力で鈍足で浸水率も低いが、射程6㎞と非常に長射程であり、遠投すれば損失無しで運用し続けることも可能。
収束がやや遅いので十分に余裕を持った距離から攻撃体勢に入りたい。
収束前は非常に間隔の広い扇型、収束後は密集した並行直進と状況によって使い分けることが可能である。
母艦との距離次第では一投目到着前に疑似十字雷撃(攻撃爆撃)も可能。
大型艦の進行方向に対してほぼ垂直に突入して集中投下、煙幕内の敵艦には広めの範囲に拡散投下する等、臨機応変に使い分けていこう。
当然ながら敵艦に対して艦首、艦尾から突入してもろくに命中を期待できず、当たっても雀の涙程度の威力に留まるので、焦らずに回り込んでから攻撃するのも手である。 - 反跳爆撃機
6機編成中隊の各機1発の一斉投下による反跳爆撃を行う。
反跳爆撃という個性的な攻撃方法を持つ為、他の空母の爆撃機とは使い方や操作性が明確に異なっている。
また、速力が少しだけ雷撃機より早いので索敵の際はこちらをメインに使うのが良いだろう。
爆弾が横一列に並んで飛んでいく関係上、雷撃機と同じく敵艦の進行方向に対して垂直に近い位置から突入するのが基本となる。
発進すると爆撃機の進行方向に3つのラインが表示され、一番手前のラインが直接投下、2番目が1段スキップ、3番目が2段スキップの目安となっている。
スキップ回数が2回と控えめなため防空外からの遠投はやりにくいが、前述の通り反跳させずに直接ぶつける事も可能なので相手や状況によって上手く使い分けたい。
基本的には2番目のラインを目安にして1段スキップで狙いをつけて投下するのが最も当てやすい。なのでこれをメインに間合いを計るのがいいだろう。
一発当たりのダメージ6100、装甲貫通力は32㎜で数値上の火力は十分ある。
ただし、爆弾の投下間隔が広いため、狙いを絞り切っても大型艦に全弾当てるには最大距離で狙う必要がある。
無理に全弾当てようとはせず、2~3発をきれいに当てていくのを心がけると効率良くダメージを稼げるだろう。
足が速い駆逐艦などは1番目のラインを被せるように狙いをつけて直接投下して当てるのも有効である。敵艦の進行方向を慎重に見極めつつ状況に応じて使い分けよう。
駆逐艦側からすると非常に避けにくく被弾しやすい極めて厄介な攻撃なので、駆逐艦を処理したい場合や索敵はこれを主力にするのが良いだろう。
なお、空母や一部の巡洋艦のような極端に側面装甲が薄い艦艇は(狙ってやるのは難しいが)反跳爆撃でバイタルをぶち抜く事がある。
- 雷撃機
- 総評
中隊による一斉攻撃という暴力装置
母艦・艦載機両方の速度が優れており、一斉攻撃する関係で空撃ちの必要がないので、攻撃モーションの癖に慣れてしまえば扱いやすい空母と言える。
そのぶん、攻撃毎に全機が帰艦するためスポット能力は良好とはいえない。
場合によっては戦闘機を観測機代わりとして配置して視界を確保するという手も考慮しておきたい。
基本的に雷撃機は大型艦相手に、爆撃機は駆逐艦相手に対して使っていくと効率よく立ち回れるだろう。
他の空母と同じく、火災と浸水のコンボも有効なので持続ダメージを利用した削りも念頭に置いておこう。
特に中近距離での爆発力はすさまじいものがあり、対空が低い単艦相手なら単独で返り討ちにできるほどの火力を投射可能である。
攻撃回数を上げるため前線に近い島裏に張り付きたいところだが、当然ながらリスクも大きいので盤面の状況はよく見ておく必要性がある。
史実
1920年代中盤、ソビエト海軍では「小艦隊」思想*1の嵐が吹き荒れていた。
未成巡洋戦艦の空母改装案や練習艦の空母改装案を吹き飛ばしつつ吹き荒れた嵐が過ぎ去り始めたのは1930年代中盤のこと。とうとう「小艦隊」の主導者たちが地位を追われ始めたのである。なぜそういうことが起こり始めたのかは、『1930年代中盤』という時期から察して欲しい。例のアレだよ、アレ
状況が変化したことで空母保有の機運は再び高まりつつあった。早くも1936年には海軍中央造船研究所で17750t級航空母艦設計案の開発作業が開始されている。
そして、1938年2月にとうとう次期大規模艦隊整備計画である「大艦隊」計画に航空母艦を組み込むことが本決まりとなり、新型航空母艦に対する戦術的・技術的要求が海軍参謀総長のレフ・ハラーによって承認された。
- 艦の主要任務:公海および敵地沖合における艦載機を使った攻撃。それに加えて、偵察や防空
- 基準排水量:10000tから11000t
- 速度:30ノット
- 航続距離:4000マイル以上
- 航空機搭載量:45機(単発爆撃機30機/戦闘機15機)
- 搭載機が格納庫に収納されている状態から45分以内に、全機甲板上に準備されている状態であれば20分以内に全機発艦可能であること
- 6~8門の130mm砲と、解放式の100mm連装両用砲を4~6基搭載。130mm砲を搭載しない場合は100mm両用砲を12基に増やすこと
- 8丁の37mm機関砲に加えて、12.7mm機銃を数丁搭載すること
- 艦の重要区画には新型軽巡洋艦と同等の装甲保護を持たせること
さらに、38年6月には
- 基準排水量を13000tに増やす
- 速度は34ノットに引き上げる
- ディーゼル機関の搭載を検討する
- 130mm連装砲を3基6門、解放式100mm両用砲を16門、37mm機関砲を16丁、12.7mm機銃を20丁搭載すること
といった内容の改定が行われた。
また、ここで煙突をどこにどう立てて排煙するかという問題が検討された。
この時点では両舷に煙突を配置するか、もしくは右舷に煙突一体型のアイランド型艦橋を建てるかする予定だったようだ。
71号のナンバーを割り振られた航空母艦の設計作業は海軍中央造船研究所改め第45設計局に委託された。36年からコツコツと航空母艦設計案を作成していた経験と成果が大いに役立ったことは言うまでもない。
39年5月には小型空母の予備設計が完了し、併せて200分の1サイズの風洞実験用スケールモデルも作成された。
コムソモリスク・ナ・アムーレの第199造船所にて1番艦が1942年に起工されることも決定された。ソ連は航空母艦保有に向けた階段を着々と登りつつあった。
起工時期の決まった71号計画艦であるが、この艦は同時期に設計作業の進んでいた68型軽巡洋艦の船体をベースに設計されている。
とはいえ68型と違い艦橋構造物が右舷側に偏っているため、重量バランス調整のため右舷側の装甲を100mmから75mmに削減し、ボイラーをいくつか左へオフセットするという設計変更がなされている。
また、航空母艦は船体が主砲発射の衝撃にさらされることもなければ、砲撃戦に参加して敵艦に砲弾をぽこじゃかと撃たれることもまずないであろうとの考えから、特殊鋼ではなく通常の造船用鋼材が建材に用いられることになっていた。経費節減のためである。
クリーブランド級→インディペンデンス級のように巡洋艦船体をそのまま空母改装したものではないが、青葉→龍驤のように巡洋艦船体をほぼ別の艦と言ったほうがいいほど大幅に改設計したものでもない、両者の中間のような設計手法と言っていいだろう。
武装はキーロフ級で運用実績のある100mmB-34単装砲が8基に12.7mmDShK単装機銃が20基、それから開発途上の37mm46-K四連装機関砲が4基。かつて提示された要件と比べて大幅に軽武装なものとなっていた。
航空機の搭載機数も30機(単座戦闘機20機、複座偵察/爆撃機10機)と要件から大幅に減少している。全長146m/全幅18m/高さ6mの1段式格納庫ではそれが限度だろうとの算段であった。
また、搭載機の比率が戦闘機寄りになったことは艦の運用が攻撃任務重点から(二義的な任務だったはずの)防空任務重点になったことを意味していた。艦本体が軽武装なのも同様の理由に基づいている。
1939年8月、71号計画艦2隻を含む艦隊整備計画の草案が海軍人民委員から正式に提出された。
提出された71号計画艦は海軍科学技術委員会によって検討され、概ね肯定的な評価を得ることに成功した。
しかし、格納庫容積の小ささとそれに伴う搭載機数の少なさが問題視された。格納庫の容積を拡大し、さらに爆撃機の搭載を完全に放棄して40~45機の戦闘機を搭載することが科学技術委員会から提案された。
海軍科学技術委員会の勧告には他にも「100mm単装砲を8基から12基に増やすか、もしくは130mm連装両用砲8基に換装する」といった内容も含まれており、こうした諸々の提案を受け入れる場合改設計と大型化は避けられなかった。
一応海軍科学技術委員会の勧告に沿って「71b」として知られる大型航空母艦設計案の作成作業も開始されたが、結局大型空母を作るのか小型空母を作るのかを決断する時間がソ連海軍には残されていなかった。
第二次大戦が勃発した結果、1940年1月に起工済みの艦艇の竣工を最優先とする決定が下され、多くの艦艇の新規起工作業が延期されてしまったのである。当然71号計画艦も作業延期組に含まれていた。
この作業延期が71号計画艦の事実上の終焉となった。延期している間に1941年6月22日が来てしまったし、海軍のことを考える余裕が生まれる程度に戦局が好転した頃にはソビエト海軍の興味が「大戦の戦訓を反映させて設計した新たな航空母艦設計案」へと移ってしまっていたためである。
小ネタ
:艦名の元ネタ
本艦の艦名である「セローフ」はおそらくソ連邦英雄であるアナトリー・セローフにちなんだものであろうと思われる。
戦闘機パイロットとしてスペイン内戦に派遣され、撃墜8・共同撃墜7を記録した。さらに、戦隊指揮官として戦闘機のみでの飛行場襲撃作戦を行いフランコ軍の航空機12~80機を地上で撃破する大戦果も挙げている。
指揮官として共和派を悩ませていたフランコ軍の夜間爆撃に対する迎撃戦術を確立したり、前線飛行場の防空監視網システムを構築したりといったアイディアマンな一面もあったようだ。
これらの働きによって赤旗勲章2個とソ連邦英雄の称号を得たが、1939年5月にUTI-4練習機(I-16の複座型)を操縦しての移動中に墜落事故を起こし死亡した。
なお、ロシアのスヴェルドロフスク州には彼を顕彰するために「セロフ」と改名された都市が現在もそのままの名前で存在している。
- I-153
説明不要と思われるので省略
- I-180
I-16の更なる発展型としてポリカルポフ設計局で1938年夏から開発が始まった、空冷14気筒エンジン搭載の戦闘機。
同年12月、ソ連邦英雄であるヴァレリー・チカロフによって最初のテスト飛行が行われたが、着陸体勢に入ったところでエンジンストールを起こしてチカロフが死亡するという最悪の結果に終わった。
国民的英雄であるチカロフの死亡事故という大惨事のインパクトは大きく、本機の主任設計技師であるドミトリー・トマシェヴィッチを筆頭にポリカルポフ設計局から複数名の逮捕者を出す大事件に発展してしまった。
なおトマシェヴィッチは放り込まれたブタ箱で普通に航空技術者として仕事を続けた。ソビエトではよくあること
ともあれ開発作業はその後も継続されたが、53回目の試験飛行で再度テストパイロットの死亡事故を起こすわ、本機の生産を担当する第21工場がI-180製造用の人員を自分たちの計画であるI-21戦闘機の開発作業に回してI-180の製造を遅延させるわ、搭載エンジンであるM-88に欠陥が発覚して飛行禁止命令を食らうわと踏んだり蹴ったりな有様となり、結果量産は中止されてしまった。
その後I-180の代わりに第21工場が量産することになったのは「保障付き塗装済み棺桶」との誉れ高きLaGG-3である。I-180のほうがよっぽど高性能だったのに……全幅 10.09m 全長 6.88m 自重 2020kg 全備重量 2638kg 発動機 M-88R 空冷星型14気筒(1100hp) 乗員 1名 最大速度 585km/h 実用上限高度 11000m 航続距離 900km 武装 7.62mm ShKAS機関銃 2丁 12.7mm BS機関銃 2丁 爆弾 200kg - R-5/R-5T
1930年代前半に大量生産された多用途機。軽爆撃機、偵察機、攻撃機、さらには郵便機や旅客機に救急や測量に地質調査と手広くこなして1940年代末まで使い倒された。
R-5Tは極東で使うことを目的に作られた雷撃機型。魚雷を積むために着陸装置を改修している。
どうも露語圏ではShON(コムソモレツが積んでるソ連初の艦載機)とR-5Tが混同されてる様子で、ShONのほうを「R-5を改良して作られた」「着陸装置を改修して魚雷を搭載できるようにした」なとど紹介してる文献も散見される。全幅 15.30m 全長 10.56m 自重 1965kg 全備重量 3347kg 発動機 M-17F 液冷12気筒(680hp) 乗員 2名 最大速度 244km/h 実用上限高度 6100m 航続距離 800km 武装 7.62mm DP機関銃 2丁 7.62mm PV-1機関銃 1丁(後部) 爆弾 500kg - G-37
1932年ごろからパーヴェル・グロホフスキーによって開発作業が始まった双胴双発の多目的輸送機。
用途に応じて様々なタイプのキャビンを胴体下に吊り下げて運用する設計になっていた。WoWsでは魚雷を吊り下げている部分に半円状のキャビンが収まると思って欲しい。
キャビンの種類は10~12人の落下傘兵を運ぶものであったり、10人ほどの旅客を乗せるものであったり、5~10人の負傷兵を収容するものであったり、担架に乗せられた4人の患者を移送するものであったり、総重量1tまでの貨物を収納するものであったり、宣伝ビラを満載して上空からバラ撒くものであったりしたようだ。
事故や損傷が発生した場合、または任務の内容がそれを必要とする場合はキャビンそのものをパラシュート投下することも可能な設計になっていた。何ならキャビンの代わりに爆弾を積んで投下することだって可能だった。なのでまぁ、魚雷を積んで投下してもおかしくないといえばないだろう。たぶん。
1934年に初飛行をして1936年末まで試験飛行を続けたようだが、結局正式採用されることはなかった。
なお、WoWsに登場している「G-37」は実機と少々形状が異なる。おそらくG-37の開発計画末期に提案されていた、主翼を再設計しM-34Nエンジンに換装して時速400km/h発揮可能にする『G-37A』案を具現化させたものであると思われる。全幅 23.70m 全長 15.20m 自重 4000kg 全備重量 6250kg 発動機 M-17 液冷12気筒(680hp)2基 乗員 3名 最大速度 285km/h 実用上限高度 8050m 航続距離 1700km - BSh-1
1936年に輸入したアメリカのヴァルティーV-11をライセンス生産した単発攻撃機。
元々のV-11が工業製品としては大変優れていたものの、軍用機としては国産攻撃機とどっこいどっこいかやや劣るという程度のものだった上、兵装やエンジンを国産品に置き換えていく過程で重量が増加し、国産エンジンは原型機が積む米製エンジンより馬力も信頼性も劣る代物だったので、試作段階から性能面でのじんわりとした不満がついて回る代物となってしまった。
さらに全金属性航空機の製造経験がない第1工場が生産担当になったことや、V-11がソ連のものより遥かに進んだ電子機器を多用する設計であったことは完成品の製造を深刻に妨げる要因となり、またどうにか出来上がった完成品に多くの欠陥を発生させる原因ともなった。
繰り返しになるが、軍用機としての性能はともかく工業製品としては当時のソ連製品より遥かに優れた技術の塊だったのである。やはりアメリカの壁は高かった。まぁそうした先進技術を吸収することもライセンス生産の目的ではあったのだが。あったのだが……つらい……
とりわけ米ソのプレキシガラスの品質差は深刻であったようで、原型機のV-11では操縦手の視界良好だったのに国産プレキシガラスを使うBSh-1では相当に視界が悪化していたそうである。ほんとつらい……
そうこうしているうちに時間だけがどんどんと経過して1939年となり、1936~37年時点では「国産機よりほんのり劣る」という程度だった国産機との性能差が一層悪化して軍用機として完全に陳腐化してしまったため、量産計画は中止されてしまった。
既に完成していた機体はしばらく放置された後に「まだ動く」機体だけが非武装化された上で民間へと払い下げられたそうである。そうした機体たちも大祖国戦争で人員輸送や偵察任務に投入されて消耗していき、どうにか戦争を生き残った少数の機体も全て処分されてしまったようだ。全幅 15.25m 全長 11.40m 自重 2911kg 全備重量 4056kg 発動機 M-62IR 空冷星型9気筒(840hp) 乗員 2名 最大速度 339km/h 実用上限高度 7200m 航続距離 1700km 武装 7.62mm ShKAS機関銃 4丁 7.62mm ShKAS機関銃 1丁(後部) 爆弾 400kg
- ゲーム内表記について
本艦の名前「Serov」をロシア語で発音した場合、"o"の位置にアクセントが来るため「セローフ」のようになる。しかし、実装時のニュース記事では、「セーロフ」表記のものや「セローフ」表記のものがあるなど表記がまちまちとなっており、プレイヤーを混乱させているかもしれない。留意されたし。なお本ページの名前は、港画面でカーソルを当てた際に出てくる「セローフ」を採用している。
コメント欄
- いやいや爆撃で空母のバイタル入るのやばすぎwwレンジャーハカイチしたんだが。 -- 2022-04-30 (土) 23:25:53
- 俺もバイタル抜いた時はびっくりしたわw -- 2022-09-27 (火) 15:38:13
- 最近ティア5帯は空母これしか出てこないし、どっちか一方的になってマジでつまらん -- 2022-05-10 (火) 23:55:47
- こいつ、というかソ連空母で一番ヤバイのは「ある程度の距離以内に近づかれると戦闘機で攻撃機を迎撃するのが事実上不可能になる」って点。 -- 2022-05-28 (土) 02:58:34
- プロイェークト072 妄想空母セーロフ -- 2022-06-25 (土) 22:00:08
- プロイェークト4545 紙上空母ポベダ -- 2022-06-26 (日) 08:26:31
- プロイェークト674 WG製空母コムソモレツ -- 2022-06-27 (月) 16:53:16
- 実在しない艦が一番強い・・・実在しないからどーにでもできるわな -- 2022-07-14 (木) 20:13:30
- コイツ足速すぎねえ?最後に残った一隻だったから追いかけてたけど全然追いつかなかった -- 2022-07-14 (木) 20:32:20
- 35.5ノットだからな。多分現在実装されてる空母で最も高速。翔鶴よりも速い -- 2022-07-14 (木) 20:49:37
- 日巡並みの足だな。そこいらの巡洋艦は愚か遅い駆逐艦もおいていかれる。 -- 2022-07-15 (金) 08:18:17
- 駆逐艦の天敵よねコレ。やたら強力な反跳爆撃といい、if艦艇なのに異常に高性能すぎる気が -- 2022-10-02 (日) 21:13:39
- 次回アップデートでソ連空母だけ隠蔽性が上がるってどういうことなん? -- 2022-09-29 (木) 20:23:07
- パッチノートに書いてあるよ。以下引用「初期パラメータが上部構造の高さを考慮していないものだったため、これを考慮したものとしました。」 -- 2022-09-29 (木) 21:07:37
- 運営が言う通り、上部構造の高さが隠蔽性に影響を与えるなら、巡洋戦艦を改造して あまりのデカさに恐竜と呼ばれたレキシントンより、純粋に航空母艦として建造されたミッドウェーの隠蔽性が劣るなんて考えられない。レキシントンは馬鹿みたいににデカい煙突を備えていた一方、ミッドウェーの飛行甲板は ベースとなったエセックス級より二メートル低かったのは事実。つまり いつものクソ運営の結論ありきの出まかせ戯言。 -- 2022-10-03 (月) 00:01:25
- まぁ感情構造物の無い日本空母が隠蔽悪化してる時点で運営の言い分は通らんわな -- 2022-10-03 (月) 00:26:14
- つーか仮想艦なんだから考慮も糞もねぇだろ。火力と速度積みまくって代わりに隠蔽悪くして防御性能下げとこうって船だろうに。勝率だって同格の日米英独より間違いなく良いはずなんだがなぁ。バフする意味が解らん。 -- 2022-10-03 (月) 10:09:44
- 自分で使っても敵に回しても明らかに同格空母よりかなり格上の性能してるし、Tierひとつ上げてもいいまである 本体も艦載機も高性能過ぎるんだよな -- 2022-10-03 (月) 10:43:34
- 今回のアプデで爆弾25㎜抜けるようになった? -- 2023-01-18 (水) 23:07:00
- HEの基本貫徹力が25mmに調整されたのが前回アプデだから多分その認識であってると思う。反跳爆撃の都合上なかなか検証は難しいが -- 2023-01-19 (木) 12:12:48
- 25mm甲板の戦艦に上から落とすとかなり弾かれるんだよね。上から落としてる分には弾かれる可能性がある部位って砲塔くらいのもんなんだが -- 2023-01-19 (木) 17:54:11
- HEの基本貫徹力が25mmに調整されたのが前回アプデだから多分その認識であってると思う。反跳爆撃の都合上なかなか検証は難しいが -- 2023-01-19 (木) 12:12:48
- マジでナーフしろよ。防ぐ手段ないやん。 -- 2023-04-30 (日) 01:35:46
- わかる、攻撃態勢入ってからの迎撃不可能問題 -- 2023-04-30 (日) 18:40:43
- こいつにはWG神の加護(ソヴィエトバイアス)がかかってるから… -- 2023-04-30 (日) 20:17:28
- 戦艦だと厳しいけど駆逐艦や軽巡あたりなら爆撃機も雷撃機も侵入して来る方角に向かって艦首を向けるように転舵して全速力を出せば当たっても被害が最小限で済むって事を覚えておいた方がいい。普通の爆撃機みたいな動きでかわそうとすると横っ腹に反跳爆撃や雷撃をもろに食らって手痛い被害を被る。セローフの攻撃はアークロイヤルみたいに何しても無駄ってわけじゃあないよ -- 2023-04-30 (日) 20:31:41
- ロシア空母の問題の一つに、一斉投下して全機帰還体勢に入っちゃうから迎撃機がほぼ迎撃しないってクソ仕様があるのよ。まだ対空火力充実してないこのtierじゃ事実上戦闘機をほぼ無視してアプローチされるし、延々と6編隊送り続けてくるのがヤベェんだわ。 -- 2023-05-01 (月) 06:03:58
- それもう直ってないか?普通に迎撃機は帰投機に反応してる気がするが -- 2023-05-01 (月) 13:49:06
- 直ってないよ、絡まれてバリバリって音を立てて射撃される前に爆撃態勢に入ってれば、その後絡まれても一機も撃墜されない。逆に追いかけた戦闘機側だけ何故か消滅する事すらある。 -- 2023-05-09 (火) 23:21:13
- 今年に入ってから既にナーフされてるからw -- 2023-05-01 (月) 11:47:02
- こいつの対策がないってことは、アクロあたりだとハカイチされてるだろ?w -- 2023-05-02 (火) 02:35:36
- 強いとは思うけど、正直そこまでヘイト高い理由が分からん。フューリアスの方がやっかいまであるし、ぶっちゃけT5の敵空母はアクロかそれ以外かの2グループしかない -- 2023-05-10 (水) 12:49:08
- ここまでの流れを見てきた感じ逃げ足が速すぎることを文句言ってるように見えるんだが -- 2023-05-10 (水) 12:53:38
- とんでもない速さで逃げてくからなこいつ、戦艦や遅い巡洋艦だと撃ち漏らしたらもう追いつかない -- 2023-05-10 (水) 14:02:47
- 駆逐艦でもまず追いつけないくらい異様に足速いからね。元が巡洋艦をモデルにしているとはいえ、なんでこんな意味不明なくらい早いのかが謎 -- 2023-05-11 (木) 03:44:46