概要
Ver.7.1ストーリー【ゆりかごの守り人】で初登場したキャラクター。CVは青山吉能。
かつて【創造神グランゼニス】より【ムニエカの町】の守護を任された守護天使だった。
自身の故郷には存在しない生の営みに尊く美しい輝きを感じた彼女は、ムニエカの町をかけがえのない宝物として町の平和を永遠に守り抜くことを誓う。
しかし【ジア・クト念晶体】の侵攻によって町はすべて破壊し尽くされ、住民たちは全員肉体を失い、魂だけの存在となってしまった。
大切な町とその住民たちがいなくなることに彼女は心を痛めるが、ふと赤髪の人形師から「壊れてしまったら直せばいいだけ」と言われたことを思い出す。
幸いにも住民たちの魂は無事であり、住民たちの人形を作って【ムニエカ地方】に残された創生のチカラで彼らの魂と人形の体を結び付け、蘇らせることに成功する。
全員分の体を作るのは途方もない作業だったが、優れた人形師だった【エドアルド】の協力でやり遂げることができたという。
しかし、この時点ではあくまでも天使としての物の見方しか出来ておらず、人間側からの見方が出来ていなかったため、後述の悲劇を招く事となる。
事実上の不老不死や死者蘇生という禁忌に手を染めた代償は重く、死ねない身体に縛り付けられた住民の魂は徐々に澱み、ケガレていく。
ケガレが溜まった住民は歪な形で生かされ続けることへの苦痛と絶望に耐えきれず発狂してしまい、ついには自殺者まで出てしまった。
なお、この苦痛と絶望は住民達が人形と化した当初から抱いていた紛れもない本心であり、ケガレによって新たに生まれたものではなく、元々の感情が増幅されただけである。
住民の肉体については人形師のエドアルドがメンテナンスできるが、魂のケガレについてはルーミリアが浄化を行う他なかった。
ところが、ケガレた住民はルーミリアに容赦なく負の感情をぶつけてしまい、長期間ストレスの捌け口となりながら浄化を行い続けた彼女の心身も疲弊していく。
とは言え上記にもある通り、住民達の負の感情を生み出してしまったのはルーミリアの独善による行動が原因なので、ある意味では自業自得と言えなくもない。
彼女は最終手段としてケガレの浄化機関「浄化の聖花石」を【ムニエカの深層】に作成するが、そのために力の大部分を使ったことで一時的に実体と記憶を喪失し、辛うじてエドアルドの作った【ドロテア】の人形に憑依することでどうにか生きながらえる。
以来自身が何者かであるのかも忘れてドロテアとして生きてきた。なお、ドロテアとなっていた時に本来の記憶を取り戻す過程で過去の自分の言動を強くなじっていたため、当時の自分のやった事が如何に愚かであったかを悟り、反省したようである。
しかし最終的にはエドアルド自身もケガレに侵されてしまい、大量のケガレを取り込んだルーミリアの人形が【天使人形ルーミリア】と化し、あわやスクラップにされかかる。
このとき天使の力と実体を取り戻し、エドアルドを救出する。
そして、これを自分の罪としてすべて受け止める覚悟を決め、ルーミリア自身の力で天使人形は消滅するが、人形の攻撃と受けたケガレに耐え切れなかったエドアルドの魂もまた消えてしまうことになった。
その後は住民たちのケガレをすべて浄化することに成功する。
ちなみにあまり容姿を褒められたことがないのか、【ポルテ】に「キレイなおねーさん」や「あの姿(どろにんぎょう)のドロテアもかわいくて大好き」と言われたときは、恥ずかしがりながらお礼を言うという微笑ましい可愛らしさを見せる。
そして【マギエル】が自分を呼んでいることを知ると【主人公】に【女神の弦】?を授け、ムニエカの住民たちが最後まで幸せであることを祈って去っていく。
その後マギエルの招集で【ゼニスの封宮】に赴き、同じく目覚めていた【バトラエル】、【トープス】と再会を果たす。
そして【創失】の呪いを断つために主神である創造神グランゼニスに創生のチカラを返還。最期までムニエカの住民たちのことを思い浮かべており、彼らに心から愛していたと言い残して消えていった。
しかし、エドアルドとルーミリアが消えたことにより、ムニエカの町は今後の希望を残す形で区切りの付いた【アマラーク城下町】や【メネト村】とは異なり、もはや人形である住民の肉体が朽ちる時までしか未来が残されていないという、後味の悪い終わり方を迎える事となってしまった。
ただ全く救いが無いという訳では無く、後にサブクエスト【あたらしいお友達?】で人間の移住者が現れたため、ルーミリアの愛した町は新たに人間の町として再興する可能性が残されている。
【アマラーク城下町】を守ろうとしたバトラエルは敗北を喫する最後の最後まで敵と戦い続けたが、ルーミリアはどうだったのであろうか。
さすがに町が滅ぼされるまで何もしていなかったとは思えないので、バトラエルと同じように敵と戦い、最終的に侵略者を撃退する事は出来たが、町と人々までは守り切れなかったという事かもしれない。