【そらの うえのほうで なにかが とじたような おとが した!】

Last-modified: 2024-02-27 (火) 06:16:35

DQ3

メッセージの一つ。
【ゾーマ】を倒して【ラダトーム北の洞窟】から外に出ると凄まじい地響きのような音が鳴り響いてこのメッセージが出る。
もっとも、直前にゾーマの城が崩れ去り、魔王の爪痕から掃き出され、さらに魔王の爪痕が閉じたときと、繰り返し轟音を聞き続けているので、ここまで来るともはや轟音は印象に残りにくいかもしれないが。
その音の正体は勇者たちが元居た世界への通り道である【ギアガの大穴】が閉じるというものであった。
このタイミングでルーラの行き先がアレフガルド内だけになる。
また銀の竪琴に似たMEとともに世界がだんだんと明るくなり、パーティ内に死者がいれば生き返った旨のメッセージが出るという、なかなか粋な演出がある。
そうでなくともこのタイミングでHPやMPが最大まで回復する。死者がいない場合は特に回復した旨のメッセージは出ないが、【ウィンドウカラー】が瀕死を示す緑だった場合には白に戻るので回復を実感できるだろう。
麻痺や毒も治るが、どちらにせよゾーマを倒した時点で毒ダメージは受けなくなっているのであまり意味はない。
 
こうして【アレフガルド】に朝を取り戻した勇者たちだったが、故郷の【アリアハン】へは二度と戻れなくなったのである。
魔王を倒した達成感と、二度と戻れないという悲壮感が同時に込み上げてくる瞬間と言える。
同じく【おうじゃのけん】を作ったジパング人も帰れなくなったことを後悔していたが、ここを新たな故郷として受け入れている。

なお、堀井雄二は【ドラゴンクエストマスターズクラブ】にて、

あの後、勇者ロトは母親のトコロに仲間をつれて帰った、と考えてくれても良かったんだよ。

だから、勇者ロトは最後に行方しれずになっちゃったんだよね。

と言及している。
また、2015年1月13日に放映されたTV番組『中居正広のミになる図書館』では「ギアガの大穴が塞がったのは上の世界の分までエンディングの台詞を考えるのに疲れたから」(当時DQに登場した台詞はすべて堀井ひとりで書いていた)と、堀井自身が語っていた。
 
そのためか、小説版ではアレフガルド残留、ゲームブック版では特定の条件で上の世界に帰還、DQ3のその後を描いたロトの紋章では子孫が上の世界に帰還、とその結末はバリエーションに溢れている。

GBC版

バグの力によって、GBC版のみゲームの中でも、ラスボスの【ゾーマ】撃破後に【岩山の洞窟】の特定の場所で【リレミト】を唱えると、本当に【上の世界】へ戻れる(※ゾーマを倒す前でも、岩山の洞窟の特定の場所でリレミトを唱えると、上の世界の【ノアニール西の洞窟】の入り口に移動するというバグ技がある)。
しかし、戻ったところで【ルーラ】は使えず(ルーラでは、【ラダトーム】を含めたアレフガルド大陸の町にしか行けない)、敵と出会わない(固定敵はいる)平和な世界を闊歩できるというぐらいしかできることがない。
ちなみに、上記の方法でゾーマ撃破後に上の世界に戻り、上の世界の住人たちに話しかけると、彼らは、なぜか、勇者たちがゾーマを倒したことを知っているという流れで会話をしてくる。
 
なお、ここでセーブすると二度と前の状況に戻らなくなるので要注意。

小説版

小説版では、アレフガルドで勇者一行は顔見知りである【賢者】から「ゾーマを倒すと二度と元の世界には戻れなくなる」という事実を聞かされる。
【戦士】【僧侶】はその事で悩み苦しむものの、勇者アレルは唯一の帰還手段である【キメラのつばさ】をジパングの刀鍛冶に独断で渡しに行き、これで彼らが帰還できない事が決定した。

CDシアター

CDシアター版では、上記の事実をゾーマ本人より聞かされる。
「余の魔力で彼の地とアレフガルドは結ばれる。余が壊せば、二度と再び彼の地へ戻れぬ。
 それでも余を倒せるか?」
というゾーマの問いに、勇者アレルは
「かまわない! お前が倒れれば、アレフガルドも僕の世界も救われるんだ!」
と力強く答え、大魔王との激闘が始まるのだった。

ゲームブック

ゲームブック版では、【しあわせのくつ】を持っている場合のみ、勇者一人だけが上の世界に戻ることができる。

ロトの紋章

【タオ】導師の回想の中で、彼が下の世界に降りようとしたその時にギアガの大穴が閉じたさまが描かれている。