【ロレンス】

Last-modified: 2024-03-14 (木) 06:41:15

DQ4

NPCの仲間キャラ:DQ4
【ホイミン】【スコット】―【ロレンス】―【オーリン】【ホフマン】【パノン】【ルーシア】【ドラン】

三章で【スコット】と同様に雇える用心棒で、戦闘に参加するNPC(以降【NPC戦闘員】と表記)。
NES版での名前はLaurent。DS以降の英語版ではLaurelと少しだけもじり、スコットの名をHardieにし、二人合わせて嘗てのコメディアン二人組「ローレル&ハーディ」を意識したネーミングになっている。
 
グラフィックは【詩人】で、肩書きは【旅の詩人】
【エンドール】【宿屋】の2階におり、600Gで5日間雇える。スコットと合わせて雇うと1000Gとなる。
この1000Gという額を高いと感じるかお手頃と感じるかはプレイヤー次第、あるいは【はじゃのつるぎ】次第か。
スコットと違い、【トーマス】を連れたままでも雇える。
 
2章と5章にも登場しており2章では「みぎてに てつのつめ ラララ……。」という勝利の歌を歌ってくれる。
……が、リメイク版では詩人なのに音痴という設定になり、【ブライ】に歌を酷評される。
本人も音痴であることは自覚しており、歌では稼げないため魔法を覚えて用心棒稼業を始めたらしい。
 
5章では【リック】【モニカ】の結婚式について、「とても良いこと」「(魔物との争いが激化する)こんな時代だからこそ、人同士の争いは避けなければ」と評する。
人同士の争い(=二国間の戦争)に言及するあたり、一般には明かされていないはずの【ボンモール】のエンドール侵略計画についてどこかで知ったことが窺える(【トルネコ】の仲間になっている前提ならば知っていておかしくないが)。
 
小説版ではとある誓いを立てているらしく、女のような口調で喋る。
CDシアターでの声優は里内信夫。

能力

 FC版PS版DS版
ちから4
すばやさ18
たいりょく-26-
みのまもり--9
かしこさ-35
うんのよさ-16
攻撃力28
守備力25
最大HP58
最大MP68

 

魔法使いタイプでステータスは低いが、MPが高く、【ホイミ】【ギラ】【ラリホー】の呪文を器用に使える。
この呪文ラインナップは初代主人公が最も早く覚えるもの3つであり、回復・攻撃・補助の基本が揃っている。
この頃の作品では既に僧侶系という概念ができているため、逆にこうしたバランス型の魔法使いは珍しいと言えるだろう。
ちなみに、DQ4で攻撃呪文を使うNPC戦闘員は意外にも彼だけ。
トルネコのレベルをあまり上げずに【女神像の洞窟】に挑むときは、彼とスコットを連れて行くと大きな助けになる。
 
攻撃力は低いが、【どくがのナイフ】を装備しているため、たまに敵を麻痺させてくれる。
というより、行動パターン【まひこうげき】を持っている。
逆に、通常攻撃を持たないため、本作のNPC戦闘員では唯一【会心の一撃】が出せない仕様になっている(【ドラン】も通常攻撃を持たないが【痛恨の一撃】を持っている)。
…のだが、実はFC版では「かいしんのいちげき!」の表示と効果音が出ないだけで会心の一撃相当の打撃がときどき発生する。
仲間にしてステータスを確認するとホイミが使えるため「やった!」と思うが命令できないため、戦闘でギラやラリホーを使いまくり、ホイミを使って欲しいときにはMPが切れていることも多い。
さらに ランダム行動(偏向型)で、【ホイミン】【ルーシア】ほど極端に回復呪文を優先する思考になっていないので、使ってくれるかどうかは運次第。
NPC戦闘員は学習機能もないため、効かない相手にもずっと呪文を使い続ける。
この章では唯一ホイミが使用できる仲間であるだけに、戦闘でMPを乱用するルーチンが何とも残念。
一応前述の通り麻痺攻撃があるため、ダンジョン内でMPが切れても完全な戦力外にはならないのが救い。
 
ちなみに、第三章ではMPは基本的には自宅か【宿屋】に泊まることでしか回復できない(たとえ【カジノ】が解禁されてもFC版ではMP回復アイテムをNPCに使わせることができない)が、宿屋に泊まるたびに日数を消費する点が厄介。
ただし、わざと【死亡】させて【教会】で蘇生(費用は10G)すればMPもついでに全快する仕様を利用し、日数を消費せずに済むテクニックもある。

リメイク版

NPC戦闘員の仕様変更により、移動中にホイミを使うことができるようになった。
加えてホイミのMP消費量もFC版より減ったため、継戦能力が上がっている。
また、会話システムにより多数の会話が追加されている。
フィールド上で話しかければ雇って何日目なのかがわかる。
スコット同様、トルネコに対しても言うべきことは言うタイプ。
しかしながら、【ボンモール】にて【リック】王子の侍女から無礼な物言いをされた際、仲間会話では「あなた(トルネコ)はともかく私まで……」などと失言をして、直後にはぐらかす一面も。
 
2章の【武術大会】を観戦しており、【デスピサロ】の強さを讃える歌を歌ってくれるが、詩人風の外見なのに詩の才能は無いようで、魔法使いに転向したのもそのためらしい。
 
2章の時点での彼の名前は「*」表示だが、彼と話した後にブライと話すと、上記のように歌をひどいと言いつつ「かなりの魔法の使い手」と評してくれる。
ホイミ・ギラ・ラリホーは魔法使いとして確かにバランスの良い組み合わせだが、どれも初級呪文なので「かなりの使い手」という評価はちょっと大げさな気もする。
とはいえMPは中々の高さを誇る(エンドールに到着した時点でのブライとほぼ同等)ので、それを含めての評価なのかも知れない。

ゲームブック

五章序盤で【ブランカ】近辺にて旅立った直後の勇者と遭遇し、右も左もおぼつかない彼の為にエンドールまで同道し、その後何処かへ旅立っていくという出番が追加されていてちゃんと「旅の詩人」をしているさまが描かれていた(旅の詩人の項参照)。

ドラけし!

「ロレンス」

DQ4イベント「それぞれの旅立ち」の第3章に登場。グラフィックは吟遊詩人の色違い。
ドラ消しはDQIVポイントで入手可能で、星3の赤属性。スキルはホイミ。

「戦う詩人ロレンス」

暴走ペットパニック 終章限定ドラポンで排出される星5の青属性。
ストーリーではモンバーバラの姉妹からの依頼で事件の犯人であるエヴォスの手がかりを見つけ、アリーナ達に同行。

スキルは縦長の円形の範囲の物理防御を下げ、HPを回復する「心溶かす安らぎの歌」で、7回使える。
またバトケシ!のレアボス「魔獣オレット」に対しダメージアップ中。獲得ポイントアップ小。

知られざる伝説

FC版発売当時に出版された【知られざる伝説】では詩人としての才能の無い詩人ではなく、
ボンモールの宮廷詩人だった出自が描かれている。
エンドールに攻め込もうという野心を抱く国王を諌めた為に宮廷詩人をクビにされた後、
リックから投獄の話を聞き、その手引きで国を出奔。その後自身の術策で
エンドールとボンモールを結ぶ橋を破壊させて両国の戦争を起こさせないようにしている。
 
ただ、スコットがエンドール出身者である設定がリメイク版でも逆輸入されているのに対し、
ロレンスの方にはこの設定が逆輸入されておらず、詩の才能の無い魔法使いになってしまった。
 
一部の挿絵ではゲームを踏襲してちゃんと【かわのよろい】を着た姿で描かれているが、そのせいでパッと見詩人にすら見えない。
まぁ本作では上記の通り詩人をクビになってはいるのだが。