【悪霊の神々】

Last-modified: 2024-04-23 (火) 21:12:16

概要

【ドラゴンクエストII 悪霊の神々】【サブタイトル】になっている存在。【ハーゴン】が率いる邪教の集団が崇めていると思われる。
ゲーム内ではその正体がはっきり示されることはないが、ラスボスである【シドー】を思い浮かべたプレイヤーが多いだろう。
実際に【ファミコン神拳 奥義大全書】では、シドーのことを「悪霊の」と呼んだり、「悪霊の神々の中で、もっとも邪悪な神」(【じゃしんのぞう】の解説)と表現している。
しかしながら、シドーのほかにもいるはずの「神々」については公式に語られることがほとんどなく、ゲーム内に手がかりも乏しいので、いったい何を指すのか長年大きな謎とされてきた。
 
DQ2発売から25年以上が経過して、DQ10オンラインやヒーローズで【アトラス】【バズズ】【ベリアル】の3匹が「悪霊の神々」の名で登場するようになり、彼らが残りの神々ということで一応の決着をみることとなった。
もっとも、DQ10では【ポワン】のように原作と設定が異なっている例もあるので、はたして当初からこのような設定だったのかは不明な面もある。
また、小説版【モンスター物語】では、彼らはハーゴン配下の魔物ということになっている。
ただし、これらの作品は原作を題材にしつつ自由に創作されている節があるし、後述するようにネーミングの元ネタから見て、DQ2時点において彼らが「神々」に含まれるとする根拠が無かったわけではない。
 
ともあれ、近年では公式に「悪霊の神々」と呼称される場合はアトラス、バズズ、ベリアルを指すようになっており、一方でシドーは「破壊神」の肩書きで別枠で登場するのが恒例である。
本項でもこれにならって、以下ではとくにこの3匹を指すものとして扱う。
 
今ではドラクエの中でもトリオとして高い知名度を誇り、チームを組んで登場するのもお馴染みとなっている彼らだが、原作のDQ2では個別に戦うボスであり、トリオとして揃い踏みすることはしばらくなかった。
【ロンダルキアの悪魔達】として3匹同時に戦うことになるバトルロードを皮切りに、外伝作品から少しずつ定着してきたようだ。
立場としては大ボスでこそないが、強力な敵という立ち位置で主人公に立ちはだかることが多い。
モンスターズシリーズでは他国マスターの所有するチームという形式が大半である。

DQ2

初登場作品。前述の通り、本作のサブタイトルになっている。
実質中ボスモンスターとしてアトラス、バズズ、ベリアルの順で【ハーゴンの神殿】の4、5、6階に現れる。FC版では倒した後に【復活の呪文】を聞いてゲームを中断(リセット)すると、彼らまで復活してしまう。その不滅性は神らしいといえば神らしい。
それ以上の肉付けは無く、【ハーゴン】の護衛のような形で登場するのみだが、それぞれ元ネタの神話では高位の巨人や魔神(他の神から不興を買ったり、他の宗教から邪神とみなされたりした存在でもある)なので、神の一柱として見るのもあながち間違いではない。
また、バズズの元ネタであるパズズは悪霊の王ともいわれるので、悪霊の神々という呼び方はそこに由来していると思われる。

DQ10オフライン

【悪霊の神々コイン】で戦えるが、この三体は【魔軍十二将】にも含まれる。

DQ10オンライン

コインボスにはプチバージョン、強バージョンがある。
【冥王ネルゲル】の強バージョンでは途中でこの3匹が同時に呼び出されるほか、シドーの前座としても強化版が順番に登場する。
詳しくはこちらを参照。

ヒーローズ1

クリア後の【宝の地図】ではアトラスがボスになっているところもあり、増援でバズズとベリアルが登場。
【ディルク】によって彼らのユニット名が悪霊の神々だと言及された。

ヒーローズ2

ストーリー中

伝説の兵器を求めて【試練のほこら】を訪ねた際、【神々の秘宝】を使用した【ガゴラ】に呼び出される形で登場。どうやらガゴラとは知り合いの模様。
3匹からの試練を乗り越えないと伝説の兵器を手にすることはできないという。
 
まずはバズズからの試練で5分以内に【モンスターコイン】の枠を満タンにする試練が課せられる。
それを乗り越えると今度はベリアルから魔物の群れから【ベビーサタン】を護衛しつつ魔物を全滅させる試練となる。
それらを乗り越えて最後はアトラスと直接対決する試練となる。アトラスの試練は一定以上ダメージを与えれば成功となる。
そしてアトラスとの戦闘後、3匹からの試練を乗り越えたことを認められ、めでたく1000年前の古の大戦を終結へと導いたとされる伝説の兵器が収められた【不思議な小箱】をガゴラから授けられる。中には【アトラス】【モンスターコイン】が封じられており、箱の蓋を開ければ解放される。ただし使えるのは1回だけである。
イベントでこれを使用し、一時的にアトラスを操作する戦闘モードに移行する。

クリア後

モンスターコインによってバズズやべリアルも操作可能。アトラスと合わせるとあの伝説の3悪魔を自分の手で操れることになる。
 
【時空の迷宮】では3匹の強化版と戦える。
まずは【バズズ・強】【ベリアル・強】と戦い、これに勝つと今度は【アトラス・強】と戦うことになる。

ビルダーズ2

アトラスだけは【ムーンブルク島】のボスとしてフルカラーでの出番がある。
【破壊天体シドー】では三柱とも【黒い魔物】と化している。
【ハーゴン城】で彼らを突破した際にハーゴンが「悪霊の神々の影」と口にするが、シドーに対する際と異なり神として崇敬する念は全く感じられない。
本作の三柱はシドーと違い、完全にハーゴンの創造物なのかもしれない。

なおベリアルは【フィー】が住んでいた島の総督であるとのこと。

ウォーク

2021年5月から開催されたDQ2イベントで3体とも強敵モンスターとして登場。
アトラスは序盤のリリザで早くも登場し、バズズはルプガナでグレムリンを押しのけ、ベリアルはロンダルキアの出口に待ち受ける。
「悪霊の神々」という位置づけを明確に表すためか、アトラスは呼び出したであろうハーゴンをも呼び捨てにして見下すような言動を取っている。

ドラけし!

イベント「キラーマシンの里 終章」開催中に難敵チャレンジ三悪魔として登場。ステージに三体同時に出現する。
全4戦あり、それぞれ有効なドラけしが違う。
クリアするとベリアルの像のアイコンが貰える。