HP吸収→回復を同時に行う物理攻撃。ブラッドソードなどが有名。
ただし魔法のドレイン同様、アンデッドには逆に吸収されてしまう。
同じく自分がアンデッド状態でも逆に吸収されてしまうが、敵味方双方がアンデッドなら普通に吸収可能。
異なるダメージの処理が同時に行われるためか、ダメージの表示がおかしくなるなどの不具合が時々見られる。
FF3・4では、これらの吸収攻撃(魔法含む)が「吸収属性」という扱い。
なので属性耐性を付ければダメージを減少させることができた。ただしその手段は非常に限られる。
ちなみにアンデッドモンスターは「吸収属性を吸収する」という何ともややこしい設定で防いでいた。
関連:バトル/【吸収】(属性吸収特性による回復)
FF1(GBA版以降)
オリハルコンが登場。吸収量は与えたダメージの1/4。
FF2
FF2のアンデッドモンスターや皇帝、ブラッドソードの攻撃などがこれに当たる。
普通にダメージを与えた分回復するだけでなく、攻撃回数/16の最大HP依存の割合ダメージを与えるので、
複数回の攻撃回数のダメージをくらうと、恐ろしいダメージ量になる。
特にデスライダー以降パンデモニウムに出現する敵の攻撃回数は高いので、2回以上くらうと死ぬ場合も。
FF3
前作から続投のブラッドソード、オリハルコンと、本作初登場のブラッドランスの3つ。
前作の様に強力な攻撃は出来ないが、全然癖がなく全作品中トップクラスの安定した性能を誇る。
これらともう片方の手にこれら以外の武器を装備してる場合、
与えたダメージ分HP回復というわけにはいかない。
ちなみに本作のアンデッドはそんなに強くもなく、かつ種類も少ない。
ゲーム序盤の封印の洞窟やミスリル鉱山、ハインの城など、
吸収系武器が入手出来る前のダンジョンに集中出現する程度である。
これらの武器が入手できる頃に登場するのはドラゴンゾンビやボーンドラゴン程度である。
この「アンデッドモンスターの脅威が低い」という事も、吸収攻撃の使い易さに貢献している。
FF3(DS・PSP・3D REMAKE版)
DS版では武器としてのオリハルコンが削除され(DS版ではモグネットイベント用のアイテムとして登場)、ブラッドソードとブラッドランスの2種類のみに。
さらにブラッドソードもDS版では非売品かつ1点物になってしまった。
一方でブラッドランスの方はFC版から変わらず普通の市販品として全員両手分(+α)入手可能である。
FF3(ピクセルリマスター版)
オリハルコン(短剣)の復活により、3つに戻った。
FF4
引き続きブラッドソードとブラッドランスが登場。
ただし本作のものは癖が強い上に、全能力マイナスのインパクトから敬遠した人も多いだろう。
上記のリンク先にある通り使い方次第では強力な武器ではあるが。
今作ではリリスのロッドも吸収攻撃武器として登場したが、手に入れるのはすごく大変なのにその使い勝手はお察しである…。
武器の性能そのものは非常に使いにくいが、一方で与えたダメージを100%吸収という驚異の還元率を誇る。
これで基本性能が高かったらバランスブレイカーになる危険性も有り得たので、この性能はバランス調整の結果なのだろう。
FF4(GBA版以降)
新たにレクイエムハープが登場。
やはり全能力がマイナスされるものの高い攻撃力を持つ……が、特定のイベント中しか使えないのが残念。
FF5
おなじみブラッドソード。
1ターンかかるのがネックだが、両手持ちや二刀流を組み合わせたドレイン剣なら強力な与ダメージを叩きだし、莫大なHP吸収量を誇る。
- ドレイン剣はブラッドソードと異なり物理攻撃として(というか装備中の武器の計算式そのままで)ダメージが計算される。
なおブラッドソードでは魔法剣は使えない。 - アスピル剣は双方のステータスに関わらず、残りMPの1/4を吸い取る。
ボス相手なら莫大な量のMPを吸収することができる。
MP9999からでも、計25回当てられれば10未満に出来る。敵の大抵の行動はこれで確実に封じられる。 - 調合で使える吸収攻撃も扱いとしては物理。
FF6
無敵状態の敵からも、HPやMPを吸い取ることはできる。
この時の与ダメージ量は0で、還元量の方は「無敵フラグがない状態で与えるはずだったダメージ分」となる。
カイエンの必殺剣 龍も登場。
FF8
ジャンクションアビリティ「ST攻撃J」に「ドレイン」をセットすることで通常攻撃に吸収効果を付加できる。
セットした個数により1~100%で吸収量が変化し、最大で与えたダメージと同量を回復可能。
この回復量にはカンストが設定されておらず、弱点を突けば5桁回復なんてことも起こり得る。
なお、通常の3倍のダメージを与えるあんこくにも吸収効果が付くが、
その際の回復量は通常攻撃時と同量になっているので注意。
ST攻撃Jにドレインをジャンクションして吸収しようとする場合は属性攻撃Jにも注意する必要がある。
属性が吸収されてしまう場合、アンデッドの敵に攻撃した場合と同様逆に吸収されてしまう。
一方で、アンデッドの敵が吸収する属性で攻撃するとお互いに回復してしまう。
- 例えば属性攻撃Jファイガ、ST攻撃Jドレイン、でボムに攻撃すると効果が反転する。
この状態でボムをアンデッド化(=ゾンビー)させて攻撃するとお互いが回復する。
さらに攻撃するキャラをゾンビ化しても、相手に吸収される状態に戻ってしまう。
もっとも、属性吸収するアンデッドは天然に存在しないので気にする必要はほとんど無い。 - つまりゾンビ状態で符号が反転するのは攻撃側だけで攻撃側と防御側の間で符号を入れ替える効果はない。あえて属性攻撃とゾンビ状態の組み合わせを表にすると以下の表のようになる。なお、吸収(ドレイン)とゾンビ状態の基本的な組み合わせについてはすいとるの項を参照。
聖属性ドレイン 攻撃側
(聖ドレイン)非ゾンビ ゾンビ 防御側
(聖吸収)非ゾンビ 攻撃側ダメージ
防御側回復双方回復 ゾンビ 双方ダメージ 攻撃側回復
防御側ダメージゾンビ状態で攻撃側の符号が反転するのは他パターンと同じだが、防御側をゾンビ状態にすると聖属性弱体化で防御側の符号も反転する点が異なる。
ちなみに聖(と冷、地)属性はこれらの条件を満たすモンスターが存在しないのでパーティーアタックで試すしかない。
本作における吸収はステータス異常と同じような扱いを受けている。
吸収に耐性がある敵を攻撃すると、ダメージを与えることはできても回復量が耐性に応じて減少してしまう。
中盤~後半のボスはほとんどが吸収無効なため、ST攻撃にドレインをジャンクションしても回復できないことが多い。
なお、ST防御にドレインをジャンクションすれば逆に敵が回復するのを防ぐことができるが、
そもそも吸収攻撃をしてくるのが雑魚くらいでそれに悩まされることがほとんどないため空気である。
FF11
魔法のドレインだけでなく、装備品に備わる「追加効果:HP吸収」や、特定のアビリティ(踊り子の「ドレインサンバ」や暗黒騎士の「ブラッドウェポン」)等でこの効果を得られる。
FF14
近接物理DPSが「与えたダメージの一部を吸収する」アビリティ「ブラッドバス」を所持。効果時間中は全て吸収攻撃になる。
またタンクは「自身のHP(MP)を回復する」アクションを持つ。こちらは厳密には吸収攻撃ではなく、攻撃判定と同時に回復判定が発生するもの。
なおPvPでは攻撃に付随する回復は全て吸収攻撃となっており、リザルトでのヒール量には含まれない。
FFUSA
ブラッドサッカーが使う「ちをすう」などにこの効果が付いている。
フェイ(2回目)が装備している精霊の盾には吸収耐性があり、
吸収されるはずだったHPを敵から吸い取ることができる。
- 攻略本ではこの吸収耐性のマークが地属性耐性と誤記されているが、精霊の盾に地耐性はない。
FFT
ブラッドソード、血の十二弦での「たたかう」が該当する。
後は「吸血」。
吸血によりヴァンパイア化した者の攻撃は全て吸収攻撃になる。
- っていうか吸血攻撃
吸収効果を持つ武器(血の十二弦)が普通に店売りされているという非常に珍しい作品。
FC版FF3でもブラッドソードが店売りされていたが、あちらは「古代遺跡の発掘品を学者が転売している」という設定。
何の変哲もないそこらへんのショップ(しかも複数店舗)の店頭にこんな物騒なモノが並んでるのは本作だけである。
一応売っているのが「貿易都市」だけなので、もしかしたら海外からの輸入品なのかも知れないが。
本作の吸収攻撃はHPの吸収は他作品同様アンデッドに逆効果だが、MP吸収の方は何故か普通に通用する。
FFTA
ブラッドソード、血の十二弦での「たたかう」
青魔法「ドレインタッチ」、特技「竜剣」などがある。
聖剣伝説
ブラッドソードがある。
DFF
フリオニールと皇帝のEX効果で実現可能。
また、広い意味ではレベル100のアビリティ「EXPをHPに」もこれの一種にあたる。
(HPダメージが原則そのまま経験値になるため)
吸収の意味を拡大解釈すれば、ブレイブ攻撃もこれにあたるか。
DDFF
コンビネーション「吸血の魂」でも可能。
FF零式
今作の武器には吸収効果を持つものがない。
よって吸収攻撃はすべてアビリティとなっている。
HP吸収攻撃
- トレイ:バーストエリア、グランド・トライン
- シンク:リベンジブラスト(最後の一撃のみ)
- サイス:ダークゾーン(DZ効果追加が必要)
- セブン:ドレインウィップ
- エイト:迅雷の型(迅雷の型改が必要)
- クイーン:クロスジャッジ
- マキナ:ドレインソード、ダークサイド
吸収攻撃の性能は各キャラごとに違ってくるが、与えたダメージの半分だけ吸収する効果はどれも同じ。
またキルサイトやブレイクサイトに当てると効果が大きい。
ただし、敵の最大HPが吸収攻撃のダメージ上限となってしまうので、
HPが少ない雑魚相手だと与ダメージも減り、吸収量も微々たるものになってしまう。
- 今作はプレイヤー側の最大HPが非常に低いため、一回の吸収で全回復できることが多い。
MP吸収攻撃
こちらは与えたダメージの20%だけ回復する。やはりブレイクサイトやキルサイトに当てると効果が大きい。
レムの持つ2つのアビリティは、どちらも威力は少ないがこれでとどめを刺すとエネルギーのようなものを吸収して大きくMPが回復する。
しかし倒した敵からファントマを得られなくなってしまうので注意。
やはり対象のHPが少ないとあんまり回復しない。
逆にHPの多い敵にキルサイトで一撃で倒すとエネルギー吸収時の回復量は軽く1000を超える。
PFF
アンデッドの概念などないため、どの敵も吸収攻撃で普通に吸収できる。
また敵のアンデッドモンスターで、通常攻撃で普通に吸収攻撃をしてくる奴も多数いる。
弱点を突けば吸収するHP吸収、トドメを刺したら回復する暗黒剣などが使いやすく、プレミアムスキルにも設定がある。