アクション/【グライド】

Last-modified: 2024-04-08 (月) 00:43:29

その名の通り空中を滑空するアビリティ(いどうコマンド)。
シリーズではネバーランドピーター・パン及びティンカー・ベルから魔法の粉をかけられるという形で習得することが多い。そうでなければ便利さゆえか、だいたいストーリーのかなり終盤(場合によってはクリア後)に習得することになる。
単体での回避性能はドッジロールよりも高く、走るよりも基本的に高速で、さらにジャンプだけでは届かない高所にも行けるので移動手段としても有用なアビリティ。
しかし、特定の状況を除き、ずっと空を飛べるわけではなく、だんだん高度が落ちていく。


グライドが登場する作品でグライドの性能を上げるには、上級アビリティ「スーパーグライド」を装備する作品と、グライド自体のレベルを上げて強化する作品がある。


グライド

KH

ネバーランドをクリアすると習得。ティンクに粉をかけてもらった時点ではまだ習得できないので注意
共有アビリティとして他のワールドのゲストを含む全キャラが使用可能。
グライド中は「たたかう」コマンドを行えないが、グライドをやめた直後からすぐに行えるため特に不自由はない。
一部マップではこれは使えず、下記のオートグライドになる。手間取ったプレイヤーも多いはず。


他作品とは異なりグライドとスーパーグライドは共存可能で、×ボタンでグライド、□ボタンでスーパーグライドを使用できる。
今作のスーパーグライドは移動速度こそ速いものの小回りが効かないため、戦闘中の滞空手段としてはグライドのほうが使い勝手が良い。

KHII

ファイナルフォームグロウアビリティ
Lv2以上なら登り坂にぶつからない限り滑空し続けることができるため、平地での移動でも使いやすい。
移動時間が経過するに従って徐々に加速する特性がある。レベルの増加に伴い最高速度が上がる。
Lv3ならソラの地上移動の3倍、LvMAXなら4倍に到達する。

  • 通常は徐々に加速していくが、スティックを入れてのエアドッジから出すと最初からそのレベルで出せる最高速度で飛べる。
    フォームチェンジ中以外はこれが最速の移動手段となる。
    再現データロクサスが使う「キーブレード解放」や留まりし思念が使う「超乱舞」などはこれらを使いこなさないと避けきるのは難しい。
  • 最高速時のスピードはKHIのスーパーグライド以上。もはや舞空術の領域。
    • しかも速い割に小回りが利くため、急な曲がり角や狭い道にも対応しやすく暴発してもリスクは小さいと至れり尽くせりな仕様。
  • 本作のみの特徴として、レバーニュートラルで移動せずにホバリングが可能。ゆっくり下降していくが、Lv2以上なら浮き続けられる。
    ホバリング中にスティックを倒した際、初動は必ず向いている方向に進む。
    また、グライド中でも直接「たたかう」コマンドを行えるようになった。DaysやRe:codedでもこの仕様を継承している。
    • エアドッジから出してホバリングすると、そのときに向いている方向に拘わらずエアドッジで移動した方向にスッと移動する挙動を見せる。
      エアドッジ後の落下時ならどのタイミングでホバリングしてもこの挙動になるので、普通に落下しているような場面でいきなり横にスライドする動きは若干シュール。

オートアサルトで自分の眼の前でキーブレードを回転させることができる。
これを利用して一部のXIIIキノコとの戦いを有利に進めることが可能。


後に同社から発売された「ディシディア ファイナルファンタジー」にて、この特性を元にした性能を持つキャラが登場している。

Re:COM

オリジナル版には無かった要素の一つ。
ネバーランドに入ると習得。使い勝手はKHIと同等。
グライドをキャンセルするとグイッと微妙に加速して落ちる独特の慣性が働くが、使用感に影響はないだろう。

Days

グライドのパネルをセットすると使用可能になる。
パネルには、リンクエリアが2マスのものと4マスのものがある。
前者はやはりネバーランドで手に入る(ただし、実際にパネルが手に入るのはミッション終了後)。後者はトライアルシンボルを集めるともらえる。
 
なんと全員が使用できる。

  • ストーリーモードだと、ロクサスが使うとミッションに同行している機関メンバーも空を飛んでついてくる(DAY193以降)。これはミッションモードだと全員が操作キャラとして使えるためである。
    • 強面で悪役の中年男性達が華麗に空を舞う姿は相当にシュール。ソラ達やロクサスだからこそ違和感がない絵ヅラだったのがよくわかる。

久々の空中戦(オートグライド)がある……が、やっぱり動きづらい。
一応ターゲットに向かって飛んでいくようになるアビリティもある。


高レベルならなんと坂道でさえも滑空する。移動速度もKHII並みといえるほど速い。
リフレクトガードもそうだがDaysのアクションアビリティは全体的に妙に高性能。
リンクエリアにセットすると発動するアビリティに「ホーミンググライド」と「グライドアタック」がある。
ちなみに、エアスライドを発動した直後だと、最初から最高速度で滑空できる。

リンク専用パネル一覧

同名のパネルを「グライド」のリンクパネルにリンクさせることでグライドの性能を上げることができる。

グライドアップ

1枚リンクするごとにグライドのレベルが1上がる。

ホーミンググライド

ロックオンした敵を自動追尾するようになる(十字キーを押している間はその方向に進む)。

グライドアタック

エアスライドの動作中に発動すると、まっすぐ突進するようになる。ダメージは与えられないものの敵をひるませることが可能。

  • ただし壁にぶつかると弾かれる。突進していたのに武器が弾かれるモーションをするため少し変。

BbS

ヴェントゥス専用のいどうコマンド。
ネバーランドのイベントで入手でき、それ以降はショップでも取り扱われる。
……なのだが、下記の通り先にスーパーグライドを取る方法が存在しており、知っていると使う機会が無くなる。
更に今回はドッジロールが優秀で回避に必要になる事も少なく、これが絶対に必要という状況も無いので存在感が薄い。

コマンドチャージで制作できるわけではないため、アビリティ取得のために装備する機会も無い。
さらに言うとグライド系コマンドは1種類しか装備できないので、グライドとスーパーグライドの共存もできない。
 
本作では延々と平地を移動できる他、上り坂に当たっても滑空し続ける。
また、グライド中やグライドをやめた直後は「たたかう」コマンドやデッキコマンドの使用を受け付けない。
加えてエアスライドを使った後にグライドを行ったり、逆にグライドの後にエアスライドを使うこともできない等融通の利かなさが目立つ。
純粋な移動技としての用途が見込まれるが、さすがにスーパーグライドでないとキーブレード墓場の竜巻を振り切るような芸当はできない。

Re:coded

オリジナル版には無かった要素の一つ。
ゲームクリア後に習得することができるようになる。
移動が面倒くさい今作の救世主。
移動速度も速く、敵の攻撃を避けやすい。
タイムアタック系のトロフィー回収にも役立つことだろう。
一部のフロアトライアル(ジャンプ回数○○回以下や○○秒以上の接地禁止など)も楽になる。

3D

ソラ専用のいどうコマンド。
シンフォニー・オブ・ソーサリー宝箱から入手。仕様はBbSと同様。
本作ではフリーフローアクションがあるため、依存率は従来の作品より低め。
特にグライド終了後の落下中はエアスライドが使えない仕様が祟り、ノンストップでマップを駆け抜けるような芸当は難しい。
その代わりいちいち壁を経由せずに長距離を移動できるため、マップ中心の浮島などに向かう際はこちらのほうが動きやすい時もある。
要所要所で使い分けるのが肝要。

KHIII

キーブレード墓場での大群戦をクリアすると入手できる。
また、ブリッツフォームの固定アビリティとして装備されている。そのため、最速でアレンデールをクリアした時点で使用可能になる。

  • 今作ではネバーランドが登場せず、かといってリンク等でピーター・パンやティンカー・ベルが登場するということもなく、これまでの作品のような「何故ここでグライドが使えるようになるのか」の説明らしいものは一切ない。
    • 3Dでも説明はないといえばないが、入手できるタイミングがシンフォニー・オブ・ソーサリーという空が飛べてもあまりおかしくないような世界観のワールドであることを思うとこちらの場合はそこまで気になるわけでもない。本当に何故キーブレード墓場で手に入るんだろう…。
      • ゼアノートの器にされかけて失われた力がまた少し戻って来た…という見方もアリなのでは? そもそもKHIIのグライドでも確かにピーター&ティンクこそ登場はするものの、修得及び強化はファイナルフォーム絡みだから直接彼らが関係している訳では無いし…。
    • いずれにせよ、この後訪れる終わりの世界で駆使することになるのは間違いないだろう。

本作では3Dに引き続きフリーフローアクションがあるが、こちらの性能も習得時期が最終盤だけあって凄まじく高い。
従来のスーパーグライドやKHIIのグライド並の速度を出せる上に旋回性も高く、初速から最高速で、高度がほとんど落ちず坂を登れると総合性能は屈指。

  • だが最速の移動手段というわけではない。地形次第だがレールスライドアスレチックフロー、平地であれば小ジャンプからのエアスライド連発も十分にグライド以上の速度効率を発揮する。
    また、グライドとエアスライドを相互キャンセルすることで更なる加速も可能。
    こちらは地形を気にせずに行使でき、また各種ボタンを連打する必要無く移動を続けられるのがメリット。

また、今作では空中リフレクトガードと使用ボタンが競合するためか、KHIIにあったレバーニュートラルでのホバリングはできない。リフレクトガードの装備を外しても同様。


ボタンを共有しているダブルフライトの回数を消費せずにグライドに移行するにはコツがいる。

MoM

FIELD BATTLEにて、ジャンプした後にジャンプボタンを押しっぱなしにすることでグライドに移行する。主に空中のグライドターゲットを取得するために使うが、場合によってはジャンプして避ける敵の攻撃をグライドで避けてその先の空中の敵を殴る、などというふうにも使える。
ちなみに、概ねパーティーのリーダーが広げている両手の分くらいはグライドターゲットを取得できる。また、左右に敵がいる間はグライドをしていても問題がないため、曲によってはグライドをどう使いこなすかが攻略の鍵になるかもしれない。

仕様とはいえストーリー最初から使えるのはシリーズ中初めて。
ゲームの仕様上パーティーのリーダーであればもれなく使えるため、ソラはいつものことだがリクとロクサスはDays以来、アクアは初めて使用できるようになった。

  • MEMORY DIVEではパーティー全員がグライド状態となるので、その点を含めるとアクセルシオンはDays以来、テラは初。ワンダニャンまでもが飛べる。
  • 設定上彼らは本人ではないので現実の彼らが使えるかは別ではある。

また、ムービー内において記憶の中の終わりの世界に辿り着いたカイリが散らばった心をグライドで追いかけて収集している。

そしてMEMORY DIVE方式のスタッフロールでは全てのパーティーメンバー及びゲストメンバーが現れるため、元々飛べるピーター・パンだけではなくゲストメンバーであるディズニーキャラクター含め全員がグライドを使う

  • シンバは走っているが、エフェクトとしては飛んでいる扱いなのだろう。
  • ヘラクレスはなかなかヒーローらしい飛び方を見せてくれる。

スーパーグライド

グライドの強化版。主に滞空時間や移動速度が上昇している。
非常に快適な移動力を獲得できるが、速いぶん小回りが利かないタイトルもあるため、使い分ける必要もある。
KHI、Re:COM、BbS、3Dで登場する。
共有アビリティであるKHIを除くとこちらも基本的にソラ(BbSではヴェントゥス)のみの習得になる。

KH

エンド・オブ・ザ・ワールドファンタジアの魔人を倒すと入手できる。
グライドと同じく共有アビリティで、上記で説明した通りグライドと同時に装備でき、発動ボタンが異なる(□ボタン)ため使い分けることも可能。
グライドとはモーションが異なり、グライドは手足を大の字に広げて一身に風を受ける体勢だが、スーパーグライドは手足を体に付けて身をすぼめた体勢となっている。

Re:COM

忘却の城の未知なる宝の部屋で入手できる。
KHIと異なり同じボタンで使用するため習得するとグライドは使えなくなる。
習得というよりグライドの上書き強化に近い。
モーションの変化もKHIと同様。ただし速度はあまり増加しておらず、代わりに旋回性能も強化前のグライドと大差無い範囲で行える。
めぐりあいの地などの高低差のあるマップでの移動に重宝する。

BbS

ディズニータウンのレース会場前にある宝箱から入手。
一見するとグライドがないと取れないように見えるが、重力を無視した突進技を連発するという荒業を使うことでディズニータウン来訪直後に手に入れることが可能。
このため本作のグライドは完全に空気と化す。せいぜいファイアグライドの材料として買い足す程度。

  • 他の主人公では同じ足場にプライズポットが出現するため、この取り方はそもそもシステムに想定された範疇であったりする。

3D

やはりこちらもソラ専用。リュウドラゴンアビリティリンクで習得可能。

  • 2周目ならリュウドラゴンのLPを少し稼ぐだけですぐに習得可能。

基本仕様はBbSと同様だがレベルの概念が無く、グライドとの速度比はBbSのスーパーグライドLv4を上回る。
スーパースライドのために壁を探す必要が無くなるため、広い平野マップでの移動効率がグンと上がる。
とはいえ習得は最終盤に入ってからに限られる上、それもブリードするスピリットのアビリティリンクによるものなので全てのプレイヤーが平等に獲得できるわけではない。
本格的に活用できるのはクリア後や引き継ぎプレイ時に限る。

その他

オートグライド

KHIとDaysで登場する、ネバーランドとエンド・オブ・ザ・ワールドの一部マップで使用できる飛行能力。
名称が出たのはDaysだが、登場したのはKHIから。
空中でジャンプボタンを押すと飛行状態になり、更にジャンプボタンで上昇、ガードボタンで下降できる。
ダメージを受けても解除はされない。

  • オートグライドで飛んでいるときは身体の周りを金色の粉が舞う。

前後左右だけでなく上下操作まで加わるため、操作に慣れないと制御はとても難しい。
KHIではこの動きづらい状況でファントム最終決戦をこなす必要があるため、予め操作を練習しておきたい。

また、Daysでも強敵スカイルーラーと戦うことになる。ただでさえキツいバトルの難易度をさらに上げていると言っても過言ではないだろう。
 
Daysではグライドを使用するにはアビリティパネルをセットする必要があるが、オートグライドはグライドのアビリティは必要ない。

ファイアグライド

BbSに登場。グライドと同じくヴェントゥス専用のアビリティ。
飛翔中に炎を纏い、体当たりでファイア属性のダメージを与えられる。
スピードは普通のグライドの1.1倍で、レベルを上げることで最高1.8倍にまで上がる。


攻撃はファイア属性なのでコマンドスタイルは必然的にファイアブレイザーとなる。
ヴェントゥスの第二段階コマンドスタイルでファイア属性を参照するものは無いため、このままファイアグライドで攻撃を続けた場合はフィニッシュ技になる。


グライドより速いのだがスーパーグライドには劣る(ファイアグライドLv4でスーパーグライドLv1と同速)ため、移動コマンドとしての有用性は正直に言って微妙。かと言って攻撃性能が優秀というわけでもない。
コマンドチャージの素材がグライドであるため入手も遅く、活用するには工夫が必要。