アクション/劫火

Last-modified: 2025-07-11 (金) 12:53:29
強力なブレスだ!瓦礫の隙間に避難せよ!

初代ラスボスにして禁忌のモンスターの筆頭格たるミラボレアスの最大技
地獄すら生ぬるい悪夢の再来にして、
世の終末に全世界を焼き尽くすと言われる大火」という意味を持つ仏教用語をそのまま体現した、恐るべき攻撃。

目次

概要

  • 時は2020年10月1日、MHW:Iの長い旅路の最後に満を持して登場した黒龍ミラボレアス。
    古龍の王たる者破壊の象徴などの超大物を経て追加された初代ラスボスだが、
    MHXXでの戦闘能力からどのような変更が加わったのか、何より前述の2頭が持っていたような、
    ハンターを一撃で死に至らしめるような必殺技は持ち合わせているのかに対し注目が集まっていた。
    事前に戦闘概要が明かされる事は無かったため、配信後に恐る恐る黒龍に挑んだハンターたちは、
    やがてミラボレアスの秘める恐ろしい真髄を目の当たりにすることになる…。

発動の流れ

  • 一定ダメージを与えると発動する。天空に舞い上がり、所定の位置に移動した後に長い溜め動作の後、
    フィールド全域を焼き払う火炎放射を発射し、シュレイド城前の広場を瞬く間に火の海へ変える。
    これだけでもシリーズ屈指の大技だが、しかしここまでは言わば「予備動作」であり、
    一定時間経過後に火炎放射の出力を爆発的に上昇させ、全てを焦土に変える超絶的な劫火でもって
    誇張でもなんでもなく背景まで含めたシュレイド城そのものを炎の濁流で覆い尽くしてしまう
    そのワールドエンド級のインパクトからも容易に察せられるが、
    劫火に呑まれたハンターは問答無用で蒸発し
    即死する
    この攻撃の動作に入った瞬間からモドリ玉が使用不可能になるため、
    安全地帯を探り、そこに退避してやり過ごすことが必須の攻撃である。
    • ベースキャンプと戦闘エリアが近いため、タイミング次第ではキャンプから劫火を眺める事も可能だが、
      黒龍が放った炎にシュレイド城が包まれ、戦闘エリアの総てが炎の濁流に押し流されていく光景は壮絶の一言。
      更に劫火の脅威は単なる熱量のみにとどまらず物理的な破壊力も伴っており、
      初回の劫火は砦前に設置された防護柵のみならずシュレイド城を囲う城壁までも焼き払って吹き飛ばし
      2回目の劫火に至っては防護壁を貫通して背景のシュレイド城すらも炎の海で覆い、一部を炎上させてしまう*1
      世界に冠たる大国シュレイドが一夜にして滅び去ったのも無理はないだろう。
      なお、観察については上述の通りキャンプから戦闘エリアへ移動する翼竜にぶら下がった状態でも可能である。
      ぶら下がり時間が長いと勝手に降ろされる為、うっかり降りて消し炭にならないように注意。
  • 前半と後半で演出が異なるためか、ダメージ判定が特殊な攻撃である。
    予備動作と言える火炎放射は火属性の小威力連続HIT判定の攻撃を範囲内に発生させ、
    本命の劫火は強制即死判定を有する長持続1HIT判定の火炎を発生させ続ける*2という構造になっている。
    また、劫火は見た目通りに広がるように当たり判定が走るため、
    即座に火炎放射範囲内全体が劫火に曝される…という事にはならず、
    ミラボレアスから遠距離にいるハンターには出力が高まった後も一定の猶予が存在する。
    特にギミックを用いた退避が必要不可欠な1回目、2回目の劫火ではこの性質を利用し、
    最後の最後まで足掻き、落ち着いて対処するよう努力したい。

1回目、2回目

  • 上述の性質上、強制即死判定の放射が避けられない1回目と2回目の劫火は、
    定められた安全地帯に退避し、攻撃そのものをやり過ごす必要がある。
    1回目はフィールド北東にある瓦礫(樽のようにも見える変形した壁)に隠れ、
    2回目は撃龍槍の更に奥にある砦内にて、スイッチを起動して防護壁を作動させることで、安全地帯を作る必要がある。
    しかしどちらも劫火の熱量に耐えられず、使用後は遮蔽物となった壁が溶けて消滅、使えなくなる
    劫火発動時には、新大陸古龍調査団のメンバーが「強力なブレスが来る」と危険勧告、
    そして対応する安全地帯への退避を勧めてくるため、1回目の劫火は聞き逃さなければ容易に対処できる。
    ただし、2回目の劫火は城壁をよじ登って高台の奥の砦に避難し、
    更にスイッチを起動させて防護壁を出すという過程を経なければならない関係上、
    1回目よりも時間を取られやすく、退避が間に合わないということも十分起こり得る。
    この時だけは全てを諦めて合掌するしかない。
    また、上述の通りPTプレイではメンバーの退避状況によっては、
    「逃げ遅れた味方を見捨てて防護壁を起動しなければならない」
    という非情な決断を下さなければならない事も多々あり、
    この攻撃だけでも世のハンター達の間で数々のドラマを生み出している。
    演出、威力、規模全てにおいて圧倒的な凄まじい攻撃である。
    • ちなみに劫火の判定は上空にも及んでおり、
      崩れ去った防護壁の上空を過ぎ去る火炎放射も劫火の判定を持っている。
      防護壁を起動して退避した後、遊び半分でその場から高く跳躍すると
      上空を過ぎ去る劫火に接触して即死するという珍事が発生する。
    • 3回目以降も含め、劫火の予備動作に入ったミラボレアスは飛び立つときに風圧を発生させるため、
      至近距離で風圧に煽られてしまうと間に合わなくなる可能性が高まる。
      逆に言えば、発動時に風圧無効状態(無効スキル発動・SA状態・ガード状態)であれば退避しやすくなる。
      それなりに連携が取れるのであれば、予め撃龍槍の前にハンターが固まって誘導して戦えば
      退避も時短でき、クラッチ壁当ても狙えて一石二鳥である。

3回目~5回目

  • 固定の安全地帯は2回で消滅してしまうにもかかわらず、
    最終形態以降もミラボレアスの残体力が一定を切る毎に3回、つまり計5回使用してくる
    3回目以降はそれぞれミラボレアスの真下付近が安全地帯となっており、
    そこまで逃げることができればやり過ごせる。
    受付嬢から「黒龍の足元へ退避しろ」という指示が飛ぶため真っ直ぐに足元を目指したくなるが、
    劫火の範囲は「ミラボレアスを起点とした扇状」である為、
    ミラボレアスの真下ではなく斜め方向に向かっていく方が退避が間に合いやすい。
    • 残り体力がトリガーである都合上、撃龍槍を直撃させるとダウン復帰後に高確率で発動してくる。
      心震える名曲をバック灰燼と化さないよう、退避の心構えはしておくこと。

対処法

  • 内部的には劫火も「火属性のブレス」という扱いであるため
    頭部破壊に伴って威力を弱体化させることが可能
    具体的には1段階破壊で強制即死判定が消失して純粋な高威力のブレスになり、
    2段階破壊で更に弱体化するという形になる。
    ただし、後述する事実故にこれを行っても基本的に即死は免れないが、
    1段階破壊であればスリップダメージを秘薬などで帳消しにする事で、たとえ火耐性マイナスでも耐え凌ぐ事が、
    2段階破壊であれば、体力200からの被弾かつ精霊の加護LV4以上が発動している環境下で、
    直前のスリップダメージ込みでも生還が見込める。
    つまり、真反対に飛ばれ風圧も受けてしまった、直撃が不可避な状況に陥ったとしても、
    頭部が1段階でも破壊できていればスリップ部分を連続緊急回避でやり過ごし、劫火本体をあえて受けるのも手。
    この場合、体力の回復はミラボレアスが降りて来るまでに十分間に合う。
    このように、たとえ劫火の範囲から退避することが不可能な状況であっても、必ずしも終わりではない。
    ただいずれにせよ、頭部を最低1段階は破壊しなければ対ミラボレアスの勝機は薄いだろう。
  • 上述の通り、劫火はミラボレアスの残り体力に依存して発生する。
    これはすなわち、定期的にこちらに自由な時間が与えられることも意味している。
    退避後は気を休めて続く戦いに備えるのもよいが、斬れ味の回復、
    怪力の種などのバフアイテムの掛け直しなど、やれることはやっておこう
    • 特に最終形態のミラボレアスは高威力、広範囲の技を矢継ぎ早に繰り出すため、
      劫火の範囲から退避した後を除けば、研いでいられるようなタイミングは皆無といってよい。
      また、斬れ味の回復が定期的にできることを見込んで、匠のスキルポイントを落とすことも検討できる。
      攻略時では特に使われがちな斬れ味維持のための達人芸の依存度も低い。
      これにより、スキル枠に余裕を持たせることができ、空いた枠に砲撃手・火耐性・破壊王・精霊の加護など、
      攻略を安定させるスキルを入れることも可能。
    • 怪力の種、鬼人の粉塵などによる攻撃力の向上は、
      激戦必至なクエストの成否を分けることもあり、通常のクエスト以上に有効性が高い。
      1秒でも早くクリアに持っていく事で結果的に生存率も高まるという理屈である。
    • 硬化系の防御バフは超絶火力のミラボレアスに対しては焼け石に水と思われがちだが、
      適切に最大強化した高水準な防具を着込んだ上で粉塵や薬を飲んでおけば、
      チャージブレスが直撃しても根性無しでミリで生き残るというシチュエーションも十分にあり得る。
    攻撃を加えたい場合は、バリスタを用いれば近接武器でも劫火中にダメージを与えることが可能。
    特に不慣れであれば、時間の都合上2度目の移動式速射バリスタを使う機会が往々にしてあり、
    このバリスタのダメージも加えることで2度目の兵器ダウンも視野に入るため、無視できない要素である。
    仰角の問題で頭や胸を狙えない防護壁側以外からの劫火の場合は、翼付近を狙うとよい。
    • 劫火中ではないが、中には敢えて劫火に飛び込み、ミラボレアスの着地地点付近で待機することで、
      劫火後に降りてきたタイミングに合わせて真・溜め斬りや居合抜刀気刃斬りなどの大技を当てる猛者もいる。
    また、劫火を凌いだ後、ミラボレアスの降下中は確定で撃龍槍を当てられるタイミングである。
    防護壁の反対側から劫火を撃ってくるパターンだった場合は火の海に飛び込む必要があるが、
    それ以外のパターンは、劫火の炎が止んだタイミングで撃龍槍のレバーに近づき、起動しても間に合う。
    通常使用時と異なり、撃龍槍直撃時の確定大ダウンは発生しないが、
    撃龍槍のレバーの前で凶悪な威力のブレスを避けつつ、ミラボレアスが突進してくるのを
    待ち続ける必要がないという利点がある。起動タイミングの選択肢として覚えておくと良いだろう。
    以上のように、劫火は即死のリスクと引き換えに戦略面で多くのメリットが存在しており、
    演出だけの待ち時間と思っているのであれば、それは勿体ないと言える。
    5回目の劫火の降下中に撃龍槍を当て、石ころで討伐を狙うハンターも居るとか居ないとか
  • ボスやゲームによっては、ミラボレアスの劫火のような
    「規定ダメージの付与など条件による形態移行」はスキップできるケースがままあるが、
    ミラボレアスの場合だと、基本的に遮蔽物・防護壁を破壊するブレスの発生はどうしても避けられず、
    それ以降のHP毎の劫火はダメージ次第でスキップできる(撃龍槍は使わなくても討伐可能)。
    • これはMODなどではなく、なんと正規の方法で確認されている事象である。
      4人PTでの綿密な連携は前提となるが、
      「第一形態に拘束によってHPのほぼすべてを削り切り、拘束が解け次第第二形態の劫火へ移行。
      劫火が終わって着陸次第今度は第三形態の劫火を発動、終了後に移動式バリスタによる射撃で即トドメ」
      という流れでのTA動画が実装後2年の時を経て実際に上がっている。
      更に、ごく一部の変態プロハンはソロでもこれを成し遂げてしまう模様。
    • また、ガンランスパーティでは雪だるまと竜杭砲を活用した瞬殺戦法まで編み出された。
      紛れもなくバグ技であるので諸々の問題はあるが、ネットに動画が残っているので一見の価値あり。
      トウモロコシに続き、雪だるまを介して
      ガンランスに再びボコられるミラボレアス種の心境は推して知るべし。

余談

  • 名称である「劫火(ごうか)」は本Wikiを始め、当初はあくまでプレイヤー間の俗称に過ぎなかったのだが、
    後に発売されたMHW:Iの公式設定資料集にてこれが正式名称である事が確認された。
    なお、ゲーム中などでは単に「強力なブレス」などと形容されており、固有名称などは言及されていなかった。
    • 余談だが、MHW:Iで復活した金銀夫婦は新たな形態変化として「劫炎(ごうえん)状態」という新要素を伴って現れている。
      こちらは一定時間経過で頭部と胸部に青い炎を溜め込んだ強化形態であり、
      発する炎ブレスも青白く火力の高いものになるという、
      なんとなく名称や仕様がミラボレアスの劫火とその後の形態変化を思わせるものになっている。
      先に登場したのは金銀夫婦であるため、もし関連性があるとすれば
      金銀夫婦がインスパイア元な可能性もあるが、果たして…。
  • この劫火について、実際の狩猟では体験できない恐るべき設定が存在する。
    それはモーション値が500という別次元の数値に設定されていること。
    即死判定があるので値に意味はないのだが、たとえ即死判定がなくてもほぼ即死だっただろう*3
  • ここまで述べた通り、伝説の黒龍「ミラボレアス」の凄まじさを体現した攻撃技である劫火だが、
    そのシンプルかつ派手なビジュアルに反して、
    やっていることそのものは出力を極限まで高めただけの火炎放射である。
    しかし、出力を極限まで高めた火炎放射であるが故に、瞬く間に焦土へと変じていくシュレイド城一帯、
    熱量によって溶かされるのではなく、威力によって物理的に押し流されて破壊される設備
    その破壊力によって動作機構に異常を与え、その上で凄まじい熱量で焼き切られて二度と使えなくなる防護壁と、
    数多の破壊の数々を、劫火はシュレイド城や生物に対して齎している。
    余りの凄まじい迫力に、思わず本当に世界を数日で焦土にしてしまうのではないかと錯覚してしまいそうになる程である。

関連項目

モンスター/黒龍 ミラボレアス
フィールド/シュレイド城
ゲーム用語/必殺技
ゲーム用語/即死
ゲーム用語/オーバーキル
アクション/炎ブレス
アクション/火炎放射

アクション/王の雫 - ムフェト・ジーヴァにおける同ポジションの必殺技
アクション/エスカトンジャッジメント - アルバトリオンにおける同ポジションの必殺技


*1 遠方から見るとシュレイド城の剥き出しになっている骨組やボロボロになった幕といった燃えやすい部分に引火する様子が確認できる。
*2 発生回数は約40、後述するが1発500ダメージのため事実上20000ダメージ
*3 敢えてダメージ計算を行うと、攻撃倍率18でモーション値500だと18×500=9000ダメージとなり、ドラゴンシリーズ一式の防御力1091ではダメージが6.83%に抑えられるがそれでも614ダメージとなる