モンスター/アルバトリオン

Last-modified: 2024-12-02 (月) 08:33:12
種族
古龍種(古龍目 煌龍亜目 アルバトリオン科)
別名
煌黒龍(こうこくりゅう)
英語表記
Alatreon
危険度
MH3・MH3G:★6, MHP3・MHX・MHXX:★8
登場作品
MH3, MHP3, MH3G, MHX, MHXX, MHW:I
狩猟地
神域, 溶岩島, 幽境の谷

目次

編集について

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モンスター/アルバトリオン/MH3~MHXX
モンスター/アルバトリオン/MHW:I以降

生態・特徴

概要
"暗黒の王""闇夜に輝く幽冥の星""黒き光を放つ神"など多種多様な異名を持ち、
見る者によってその姿を変え、稲妻の様とも、闇の様とも噂される《煌黒龍》。
その名を呼ぶことすら憚られる“禁忌の存在”であり、
神をも恐れさせる最強の古龍」と謳われ、かの者自体を神と崇める者も少なくない。
あらゆる天災を操り、あらゆる生命を奪う「破壊の象徴」とされ、
かの龍の後には死しか残らず、その到来は人類にとって破滅を意味するとも云われる。
その名の由来は「夜明けの凱旋」。
天災の具現と邂逅を果たしてなお、生を保ち還った者を讃える呼称が転じたものである。
その生物としての理を覆した驚くべき特徴の数々は、異常異質の一言に尽きる。
通常の生物と異なり、全身は天を向いて生え揃った鋭利な刃の如き漆黒の"逆鱗"、
そして逆鱗が重なり合って形成された"逆殻"と呼ばれる甲殻に覆われている。
纏う逆鱗は触れるもの全てを無慈悲に引き裂く恐るべき凶器であり、
逆殻は受けた衝撃を跳ね返し、攻撃そのものを破壊する不壊の鎧である。
総逆鱗の由来は今以って不明であり、本来であれば生物が存在し得ない領域、
火山の火口や超深海域に身を置く生態に由来するとの説もあるが、これも確証には至っていない。
逆立つ鱗と巨大な棘を携えた尾は見るものを夢幻の世界に誘い込む妖気を帯びるとされ、
時空を切り裂き、世界をも消滅させるのではないかと思わせる程の禍々しさを湛える翼は、
広げれば闇が拡がったようにも、光が差したようにも見える。
だが最大の特徴は、数多の角が折り重なり、二股に分かれて形成された異形の大角である。
天を貫くかのように伸び、天を統べるほどの力を持つことから「統天角」と呼ばれるこの角は、
その身に宿す桁外れの自然の力を操るための制御器官ともされ、
不気味な紫光を放ち、巨大な龍属性エネルギーを滾らせるという。
何かしらの伝説や伝承に名を残す他の古龍と異なり、文献や古文書などに記されていた例は皆無に等しい
これは、煌黒龍が根城とする地で発生する、人知を超えた異常現象に起因する。
脚を踏み入れば迷い、向かった者は決して戻らない死地として古来より恐れられてきた『神の領域』を敢えて侵し、
その姿を確かめようなどと考えた者自体が皆無に近かったのである。
また、本種の実在と能力を記した公の文献も僅かながら存在していたが、
その常軌を逸した内容を認められない者達の手で焚書に処されたともされる。
それ故、生態、出現経緯、その他一切の情報は謎のベールに包まれ続け、
数少ない目撃者の証言や噂話から得られた外見的特徴と、他に類を見ない能力の概要のみが伝え残されていた。
神とも、また悪魔とも称され、ある時は業火と龍雷を従え、またある時は雷光と氷刃を従えるとされる所以は、
この「黒き太陽」が有する特異且つ強大な能力に他ならない。
その恐るべき能力の正体は、煌黒龍が宿す不安定かつ規格外の属性エネルギーである。
通常、モンスター一体が扱える属性エネルギーは、毒や周囲の環境を利用している場合を除き一種類である。
これは基本的に古龍種であっても例外がごく僅かに確認されているのみだが、
その中でも煌黒龍は例外中の例外と言うべき存在であり、
信じ難いことにその身一つにあらゆる属性エネルギーを内包している
そしてこの全属性のエレメントは全身を覆う逆鱗の先端にまで浸透するほどの規模で生成され続けており、
煌黒龍の意思や行動とは無関係に「流出」を起こし、前代未聞の現象を発生させる。
途轍もない轟音と煌々たる光を放って空気の色さえも変質させながら、
大嵐」「炎の雨」「落雷」「猛吹雪」などの凄まじい天災を次々に巻き起こすのである
この天災の余波は煌黒龍の周囲に留まらず、その地域一帯を覆い尽くして余りある規模を誇り、
同地では突然嵐になったかと思えば次の瞬間には激しい吹雪が吹き荒れるなど、
我々の常識を遥かに超えた天変地異が続発する。
未だ嘗て、攻撃の意図すら持たず、秘めたる属性エネルギーのみで
周囲にこれほど甚大な影響を及ぼすことが確認されているモンスターは存在しない。
その影響は飛竜の業火を物ともしない王立古生物書士隊の飛行船をあっけなく撃墜するほどであり、
つまりは煌黒龍から引き起こされる天災こそ、神域を不可侵領域足らしめて来た原因である
神域全体は生物はおろか草木一本すらも存在しない魔境と化しており、
その光景はこの世のものではなく、神話で語られる"冥界"を彷彿とさせるという。
煌黒龍が自らに宿す想像を絶する規模の属性エネルギーを自らの意志で行使する場合、
鱗や甲殻の内部から行使する膨大な属性エネルギーの光が漏れ出す
その様は人の目にはあたかも体色そのものが変化したように見え、
見る者によって姿が異なると聞き伝わる伝説はこの特徴に由来するものと推察される。
だが他に類を見ないほどの属性エネルギーを自在に操るにも関わらず、
アルバトリオンに各属性に纏わる器官が存在するらしいという報告は未だ存在しない。
五大属性の行使に伴って龍属性エネルギーを活性化させる様子から、
一部では巨大な龍属性エネルギーを各属性へと変換しているのではないかとの考察もある。
しかしながら、単一のエネルギーを全く異なる性質の自然現象として具現化する原理など
正に前代未聞であり、それこそ人智を超えた能力と言うほかにないだろう。
アルバトリオンが宿す属性エネルギーがそれまでのものから大きく変異する時、
それに応じて『エスカトンジャッジメント』と呼ばれる異常現象が発生する。
この現象は煌黒龍の全身から解き放たれた壮絶なエネルギーが衝撃波のように周囲に拡散されるもので、
神罰の如くその場に居合わせた者の命を一瞬にして奪い去る力を持つ。
自然環境を丸ごと塗り替える極大規模の天災の波状攻撃の前では防御も回避も意味をなさず、
加えてその発生を食い止める術は一切確認されていない。
この現象に直面した上で生存できる可能性があるとすれば、外部から属性エネルギーを流入させ、
煌黒龍から解放されるエネルギーの影響力を緩和できた場合だろう。
即ち煌黒龍の体色や周囲の空間の色から解き放たれるであろう属性エネルギーを把握し、
それに応じた属性エネルギーをぶつけることで解放されるエネルギーを抑制するのである。
とは言えこれはあくまで理論上の話であり、また解き放たれるエネルギーの膨大さから、
その影響を最小限に食い止めようとも、重ねて対策を講じなければ致命傷は免れないと推察される。
最後の審判に抗い得るかは、神と相対した狩人のみぞ知るところである。
煌黒龍に関する逸話
何処から伝わったのかは不明だが、
「周囲の天候が不気味に変化し続け、更には上空を通過する飛行船の墜落事故が相次ぐことから
"神の棲む領域"と呼ばれるとある地帯に、"煌黒龍"なるモンスターが存在する」
という形で、その存在はかねてよりハンターや飛行船乗りの間で噂されていた。
"神の棲む領域"、通称「神域」と呼ばれる未開の地。
ギルドにより飛行禁止区域に定められているこの火山地帯に迷い込む船や密輸船は後を絶たないが、
それにも関わらず、この区域を無事に通過できた飛行船は唯の一つとして存在しない。
ハンターズギルドからは詳細な情報の発表はなく、正確な事故原因は不明とされているが、
巷ではその原因は火山弾の命中、ガスの引火などと推測され、船乗りの間で恐れられている。
そんな中、謎のモンスターを目撃したと主張する者たちの証言が、
生物が存在するかも定かではない神域付近で集中しているという奇妙な事実も明らかになった。
聞かれる証言はどれも極めて不明瞭で、そのモンスターは白い光を放っていたと言う者もいれば
煮えたぎるマグマの如く赤かったと主張する者もあり、
夜の闇よりも黒い漆黒だったと主張する者もあったらしい。
このように、その姿形についての情報は多種多様かつ要領を得ないものであったが、
何れの目撃者たちも、最後には口を揃えてその姿は恐ろしくもあり、神々しくもあった、と述べたという。
この証言から出た噂話はハンターの間に広まり、
いつしか《煌黒龍》という言葉だけが一人歩きするようになった。
しかし、目撃証言が定まらないことから、そこに確固たるイメージはなく、
ぼんやりとした噂と黒い不安だけが広まっている状態である。
神域の伝説と調査の進展
現在、その危険要素の多さから王立古生物書士隊やハンターによる正式調査は行われておらず、
謎のモンスターの詳細はおろか、正確な座標すらも未だ判明していないとされている神域であるが、
一部のギルド上層部にのみ、この地帯に関するある極秘情報がもたらされていた。
神域において謎の墜落事故を繰り返していた数多の飛行船が、どれも異常という他ない状態で発見され、
その中には凄まじい炎により焼け爛れたものだけでなく、
凍り付いているものや、雷に打たれたようなものまであったというのである。
このような現象は、火山付近のモンスターの攻撃としても自然現象としても明らかに不自然であり、
ハンターズギルドは王立古生物書士隊と共に緊急に神域の観測を開始した。
しかし、神域へ調査に向かった書士隊の飛行船は帰還することなく、
神の棲む領域と謎の存在に関する情報を綴った一編の航空日誌を残して何処ともなく消え去った。
幸いにしてこの航空日誌はとある地質調査員の手により回収され、
王国による綿密な復元作業ののちギルドの知るところとなったと思われるが、
その日誌から判明したと思しい神域の存在について、ギルドは一切を世間に公表せず、口を閉ざしている。
ハンターズギルドが煌黒龍なる謎の龍を第一級の危険モンスターと認定し、
"アルバトリオン"と呼称しているらしいという話もあるが、それも真偽定かならぬ噂に過ぎない。
しかし、新大陸を調査している「新大陸古龍調査団」の元に、
ある日突然、上述した通り存在すら定かではなかった「アルバトリオンと呼ばれる古龍」の目撃報告が齎され、
同調査団の手によって調査が実行された結果、本種の謎や新たな情報が解明されていき、
編纂者の手によって情報が編纂された後に、ハンターズギルドに本種の正確な情報が齎されていっているという。

概要

  • 煌黒龍』と称される伝説の古龍。
    MH世界の頂点に君臨する禁忌のモンスターの一角であり、
    かつては公式から存在が明言されずにいたモンスターである。
  • その別名の通り、煌く紫黒の体色が特徴。
    作中では様々な異名で語られ、ギャラリーでは「暗黒の王」と称されるほか、
    資料では「黒き光を放つ神」「闇夜に輝く幽冥の星*1とも呼ばれている。
    ハンター大全3では煌黒龍に関する記述として「白い光を放つ」という逸話が掲載されており、
    王国の地質調査員もアルバトリオン出現の際に「次第に大きくなっていく光」を観測している。
    総じて「暗黒」「闇夜」といった"陰"のイメージと、
    「光」や「輝き」といった"陽"のイメージが綯い交ぜになっており、
    シリーズを通して「闇でもあり光でもある存在」として描かれている。
    • 「黒」を含む別名を冠していながら「光」の性質が強調されるモンスターは存在せず、
      現状ではアルバトリオンのみが該当する特徴である。
    • アルバトリオン自身も発光器官の他に、
      体(素材)自体が金属光沢を有し、自身と周囲の光を反射している。
      この要素も、アルバトリオンの「煌き」という特徴の一因になっており、
      これらの関係か、アルバトリオンの素材は金属質寄りらしく、
      作られた武具が金属的な質感を持ち、動かした際に金属音を発する物が多い。
    また、「黒龍がベースだが、白い龍赤き龍とも語られる」という設定イメージから、
    黒龍の名にに加えて別称である"暗黒の"から成る「」を冠したものとも解釈できる。
    あるいは、「煌めく黒龍」と併せて二つの意味合いを持たせた掛け詞としての別名かもしれない。
  • 巨大な翼と強靭な四肢を誇る、正統派の西洋ドラゴンに近いビジュアルを持つ。
    モーションはMH2で登場した大型古龍種のそれをアーキタイプとしているが、
    戦闘中も常に頭部を高く擡げた姿勢を取る、独自モーションが多数存在するなど相違点も多い。
    • のちのMHW:Iでは骨格と独自モーションそのままに、
      姿勢がドス古龍のそれと同じ水平体勢に変わり、どちらの動きもできる事が明らかになった。
    アルバトリオンは「既存骨格をベースとしながら独自モーションを多数搭載したモンスター」の祖という側面もあり、
    本種を皮切りに、マガラ骨格だが翼脚ではなく翼として完全に発達させたネルギガンテ
    そのネルギガンテと同様の骨格を持つ超大型モンスターのベヒーモス
    バルファルクと類似する翼構造でありながら
    翼脚の用い方が全くと言っていいほど異なるアン・イシュワルダなど、
    既存骨格をベースに、全く違う方向性の動きを行うモンスターが増えていく事となった。
    • また、後述する通り体高や全長はドス古龍とは比較にならないほど巨大である。
      戦闘を通して常に頭部を擡げた姿勢を取り続けることもあり、
      相対するとクシャルダオラなどとはまるで異なる印象、威圧感を感じられるだろう。
  • 本種の最大の特徴は、
    モンスターハンター世界の常識では到底考えられない異常に特出した戦闘能力である。
    この"異常さ"こそが煌黒龍アルバトリオンの象徴とも言え、
    このモンスターをあらゆる意味で異質な存在足らしめている。
    • 本来であれば古龍種でさえ有り得ない、全属性のエレメントを宿す桁外れの性質
    • 存在するだけで嵐や吹雪、落雷、炎の雨といった天変地異を次々と引き起こす、
      モンスターハンター史上類を見ないほど莫大なエネルギー
    • 触れた者全てを引き裂く刃とまで謳われる、
      生物としての基本構造を根本から無視して全身に逆向きに生えた「逆鱗」「天鱗」
    • 他のモンスターとは一線を画する攻撃的な形態を持ち、
      如何なる攻撃でも傷付かず、そればかりか受けた衝撃を跳ね返すとされる「逆殻」「天殻」
    • 龍であっても数本しか生えないはずの角が幾重にも重なりあって形成された、
      明らかに異様な形状で天を貫くが如く聳える「統天角」
    • 陸海空の全領域に完全適応し、他の生命が存在できない極限地帯を根城とする、
      あらゆる生物の常識を完全に逸脱した生態
    ご覧の通り、規格外の象徴たる古龍の中でも際立って規格外の性質が多い
    その悉くが超常的であるためか、作中では頻繁に「」と形容されるほか、
    中には「神をも恐れさせる」と評する者も存在する。
    • MHW:Iで復活を果たした際に追加された最大技「エスカトンジャッジメント」の際、
      その莫大な属性エネルギーの影響で、音の聞こえ方が悪くなるという演出が存在する。
      また、復活を告知したPV内ではエスカトンジャッジメントの体勢に入った後に、
      明らかに轟音だと判別できる程の属性エネルギー放出音が鳴り響いているのが確認でき、
      何方とも、アルバトリオンが有する「莫大なエネルギー」が、
      想像以上のモノであると痛感させられる要素と言えるだろう。
    • そもそも「全く攻撃の意図がないにもかかわらずあらゆる天変地異を巻き起こす」という性質自体、
      「天災」と比喩される古龍の中でも極め付けの異端である。
    • あまりにも異常な能力を幾つも兼ね備えていることから、
      しばしばファンの間ではネタとしてではなく大真面目に
      「煌黒龍は古代文明が遺した生体兵器の類ではないか」といった旨の説が唱えられてもいた。
      だが公式でそれを匂わすような文脈は今のところ一切確認されておらず、
      後述する設定開示でも「古龍らしい雰囲気を内包したデザイン」にしたと語られている。
  • メインシリーズにおいて、の五大属性全てを操る唯一無二のモンスター
    昨今においても自力で二つの属性を扱うモンスターは比較的稀で、
    三~四属性となると(古龍種であろうと)周囲の環境に依存しなければ発揮不可能というのが原則なのだが、
    アルバトリオンは全ての属性を、それも環境に一切左右されることなく自在に発揮する
    この特徴は公式設定において「あらゆる自然の力を操る」と表現されており、
    まさしく自然の猛威の象徴たる古龍の中でも特級の存在と言えよう。
    • ただし、アルバトリオンの規格外ぶりはそれだけに留まらない。
      MHW:Iでは行使する火属性・雷属性・氷属性の攻撃の多くが龍属性の雷を纏っており *2
      通常時の時点で各属性+龍属性の二属性を同時に行使可能であることが示されている。
      複数の属性を扱えるモンスターの中でも二属性を完全同時に放出できる種は
      メインシリーズどころか外伝作品オリジナルモンスターまで含めても極僅かで、
      なおかつ龍属性との同時放出を火・雷・氷という複数属性に渡って行える存在は前代未聞である。
    • そして属性転移に伴って属性エネルギーを解放する最強の大技では更に極まり、
      氷活性状態では氷属性龍属性雷属性を同時解放して、
      フィールドを覆い尽くす超巨大氷柱赤雷落雷の嵐を、
      火活性状態では火属性龍属性雷属性を同時解放して、
      フィールド全体を吹き飛ばす極大爆発赤雷落雷の嵐を巻き起こし、
      一帯を壊滅させつつ周囲の環境そのものを激変させてしまう。
      つまり、アルバトリオンは最大で三つもの属性を全く同時に行使し
      のみならずその三属性に由来する天災規模の自然現象を同時発生させることをも可能としているのである。
      一体どこまで盛れば気が済むのか
    • これらの法則に当てはまらない属性は水属性のみ。
      アルバトリオン自身は「発火性の不凍液」を放つことは出来るが、
      純粋な水についてはどういう状態になっているのか、明らかになっていない。
      しかし、MHW:Iにおいてアルバトリオンと初めて邂逅する時、
      氷活性状態から火活性状態に移行する際に、
      明らかに液体が蒸発するような音が発せられる事が確認できるため、
      前述の液体以外の水はアルバトリオン自身の属性の力の影響を受けて変じてしまっている可能性が高い。
  • 黒龍の一角ではあるが、白き龍とも赤き龍ともされるというコンセプト、
    生命が存在しない火山の噴火口超深海域といった領域を根城とする生態など、
    他の禁忌のモンスターが有する象徴的な要素を統合したかのような設定を持つ。
    これらに加えて総逆鱗の古龍天災の化身神を恐れさせる神といった独自の象徴的要素も有しており、
    その存在感は禁忌のモンスターの中でも屈指の領域にあると言っても過言ではない。
    • 超自然的な設定全部載せとでも評すべき豪華なモンスターだが、
      それだけに正体や他の禁忌モンスターとの関係が掴み辛い部分も大いにある。
      果たして、この謎の龍の全貌が明かされる時は来るのだろうか……。
  • "アルバトリオン"なるこの龍の名称は、神域を調査していた古生物書士隊が命名したという設定である*3
    この日記が発見されたのは、MHP3の時間軸でもほんの1年前という設定であるため、
    アルバトリオンという名称が正式に使われるようになったのは世界観的には比較的最近のようだ。
    • この経緯ゆえに、禁忌の存在の中では唯一「伝承や伝説に由来しない名を持つモンスター」でもある。
  • 古龍は何かしらの「天災および自然現象を象徴している」とされるが、
    アルバトリオンはその性質上、「あらゆる天災、全ての災害」を象徴していると思われる*4
    • ただ、開発者インタビューによると「様々な天災の象徴」という設定は
      天災や属性の象徴たる他の古龍より優越した存在であるというイメージから来ているらしく、
      アルバトリオンのそれに関しては単純にモチーフや自然現象の体現とも言い兼ねる部分がある。

形態変化

  • アルバトリオン最大の特徴は、極めて特殊な形態変化を持つことである。
    戦闘中、時間が経過すると特定モーションを合図に形態変化を行い、
    それに伴い体色はおろか、攻撃属性・弱点属性・モーションまでもが著しく変化する
    なお、この形態変化はシリーズ毎に若干の違いが見られる(後述)。
  • アルバトリオンは「あらゆる属性を司る」という驚愕の設定を持つが、
    MH3~MHXXまでの作品では形態毎に全く異なる2属性を発現させ
    ある時は火属性龍属性を、ある時は雷属性氷属性をその身に宿す形で属性を行使する。
    すなわち、形態変化を行うごとに扱う属性、更には弱点属性までもが完全に一変することになる。
    このような特徴は古龍種においても類例がなく、アルバトリオンの規格外ぶりを象徴する要素の一つと言える。
    • 長らく水属性を宿した攻撃は見られていなかったが、
      MHW:Iでの復活に際し、とうとう水属性攻撃が追加された。
  • 弱点が変化するという特性上、他の古龍と異なりアルバトリオンには致命的な弱点属性が存在しない
    このことから、討伐の際は強力な無属性武器、MH3Gであれば爆破属性武器が推奨されることが多い。
  • 宿す属性により神域の環境が激変する点は後述するが、
    この環境変化、なんとアルバトリオンを討伐した後も収まらない
    放出が止まっても環境変化が持続するほど膨大な属性エネルギーの影響ということなのか、
    はたまた討伐されてなお属性エネルギーの放出が持続しているのかは不明だが、
    いずれにせよ討伐に伴って大規模な環境干渉が途絶える他の古龍達とは一線を画している。
  • そもそもこの形態変化がアルバトリオンの意思によるものなのかは全くもって未解明である。
    存在するだけで天災を呼ぶ莫大なエネルギーを有する以上、
    この形態変化もアルバトリオン自身の意思と無関係に自然発生している可能性も捨てきれない。
火龍モード/地上モード/赤黒モード*5
戦闘開始時の形態。甲殻の節々から赤い光が漏れる火龍モード
この形態の怒り時には口内から炎を吹き出す。
この形態では龍属性+火属性を用い、火炎ブレスや突進など地上メインで苛烈な攻撃を繰り出す。
地面から噴火を引き起こす行動を多用するのも特徴。
なお、この形態で滞空することはまず無く、移動手段は専ら突進攻撃である。
弱点は氷属性、次点で水属性
弱点とは言うものの、他の属性と比べると効きが良いと言った程度であり、
火、龍、雷属性は全くと言っていいほど効果が無い。
神域の様子もモードチェンジに合わせて変化しており、
この形態ではフィールド全体に火の粉が大量に舞うようになる
空模様は紫に朱色を混ぜたかのような異様な色合いとなっており、神域全体の空気が僅かに赤みがかる。
  • また、BCには隣エリアから猛烈な熱風と火の粉が吹き込んでいる。
    この影響により現在のアルバトリオンのモードが分かるが、
    BC待機中にアルバトリオンの属性が変化することはないので、落ち着いて再出撃しよう。
氷雷モード/空中モード/蒼白モード*6
火龍モードで一定時間が経過する(作品によっては条件を満たす)と、
電撃を纏いつつ雲に雷を走らせ滞空、身体から蒼白い光を放つ氷雷モードに突入する。
この形態では怒り時に口内から冷気を漏らすようになる。
この形態では火龍モードとは打って変わって雷属性+氷属性を操り、
吹雪ブレスや高高度からの全体氷柱落とし、電撃を纏った滑空と滞空攻撃メインでハンターに襲い掛かる。
空中における機動力は極めて高く、素早い回り込みやバックで翻弄されてしまいがち。
龍風圧を伴う滑空からの追撃や高威力+雪だるまやられの吹雪ブレスなど
脅威となるモーションが非常に多いので、ギミックやアイテムを駆使して一刻も早く地上に下ろしたい。
  • 地上一辺倒だった火龍モードとは異なり、空中だけでなく地上でも行動する
    地上に降りた状態では広範囲に及ぶ落雷攻撃などこの形態オリジナルのモーションのほか、
    カーブ突進や引っ掻き攻撃といった火龍モードのモーションまでも繰り出してくる。
    ただし、突進も引っ掻きも龍光を纏わない。
弱点とする属性も火龍モードとはガラリと変わり、龍属性火属性が有効になる。
このモードにおける弱点である龍属性はアルバトリオンの弱点属性の中で最も効きが良いが、
如何せん滞空時間が長く、地上に降りても全体氷柱落としで離脱してしまうこともあり、
龍属性という選択肢を敢えて捨て、攻撃チャンスが多い火龍モードの弱点を突ける武器を担ぐハンターが多い。
このモード中は神域全体を包む暗雲に雷が走り、時々フラッシュするようになる
神域の大地も定期的に稲光に晒されるようになるので印象としては明るいが、
よく観察すると雲を含む空の色も青白く変質しており、神域全体は若干暗くなっている。
  • BCからは、隣エリアで落雷が発生していることが確認出来るようになる。
    余談だが、氷雷モード滞空時にBCに戻ると地上に降りてくる場合が多いため、
    モドリ玉で戦略的撤退を試みるのは結構有効な手段である。
この状態で一定時間経過するか、過度のダメージを与えて叩き落とすと地上に降り
(地上にいた場合は一旦滞空してから地上に降りる)、再び火龍モードへと移行する。
  • ちなみに氷雷モード時に尻尾を切断すると、本体が火龍モードに戻っても、
    切断された尻尾は氷雷モード時の青白いまま。当然ながら逆もそうである。

攻撃パターン(MH3~MHXX)

  • アルバトリオンの攻撃パターンは非常に多彩であり、また上述したモード毎に著しく変化する。
    アルバトリオン自身の攻撃力もさることながらモーション値が非常に高く、どの攻撃も極めて危険。
    以下に、特に厄介なもののみ記述する。

モード共通

噴火咆哮
怒り移行時は確定で、戦闘中は低確率で繰り出す。
突如体を持ち上げ、高級耳栓及び金剛体でしか防げない咆哮を放つ。
咆哮自体の判定は短いため回転回避で回避可能だが、影響で周囲3か所に発生する噴火が厄介。
吹き上がる地点はランダムで、接触すると大ダメージの打ち上げと共に火属性やられまで発症してしまう
咆哮で拘束されると足元から吹き上がる火柱を回避できずにそのままキャンプ送りにされる場合もあり、
他のモンスターと違って咆哮中も油断できない。
角突き上げ
MHP3より追加。
その巨大な角を振りかざすようにして前方を攻撃する。
右→左と連続で攻撃し、また振り上げる際に大きく頭を引くため見た目以上に攻撃範囲が広く、
接触しただけで打ち上げられるため、起き攻めのトリガーとなりやすい。
頭突き
いきなり上体を上げ、巨大な角を突き出す。
頭部に接触すると吹き飛ばされ、前脚では尻餅をつかされる。
基本的に頭部に接触しなければ危険は無いが、
G級個体の場合前脚に触れただけでも大きなダメージを受けてしまうので注意。
非常に出が速く回避が困難なこともあり、至近距離では常に警戒すべき攻撃である。
バックジャンプ強襲
アルバトリオンの数ある攻撃の中でもまず間違いなく5本の指に入る危険な攻撃
詳細はリンク先を参照。

火龍モード

龍雷突進
一吠えした後、赤黒い龍属性のオーラを纏いながら突進する。
直進ホーミング急カーブの3つのパターンがあるが、
予備動作では全く判断がつかないのが厄介。
更に突進終了時に角を振り上げることがあり、これに接触すると大ダメージ+かちあげ。
突進と角振り上げの二回攻撃判定が発生すること、そしてそのホーミング性能から起き攻め性能が高く、
起き攻めされた場合はその攻撃力の高さからどれだけ防御力が高くとも死亡確定なので、
起き上がりにアルバトリオンが突進をかましてきた場合は潔く諦めよう。
  • MHXでは起き上がるタイミングを調整することができ、若干対応しやすくなっている。
    下記の通りMH3では尾にも攻撃判定があったため、突進後に背後を狙うのはタブーであった。
龍雷引っ掻き
爪に赤黒い雷を纏わせ、前方~側面を薙ぎ払うように引っ掻く。別名ドラゴンクロー
予備動作が全くと言っていいほど無い上、位置取りによっては二回連続で行うこともあり、
更に龍属性攻撃であることから被弾しただけで戦力低下を余儀なくされるなど
張り付きが基本である近接武器にとっては非常に頭の痛い技。
大剣などでアルバトリオンの振り向きに合わせて頭を殴ろうと溜めていると、この攻撃にやられることもよくある。
この攻撃後は前述の頭突きや角突き上げ、または後述の爆炎ブレスに繋いでくる場合が多い。
  • なお、上記の二つの技は氷雷モードでも使用してくるが、龍雷は付加されない。
爆炎ブレス
口から火炎弾を発射、着弾地点を巨大な炎の竜巻で焼き尽くす。
ガード強化無しではガード不可広範囲長時間に渡る当たり判定
三拍子揃った凶悪な攻撃で、加えて発射までのタイムラグもほぼ存在しないため
モーションを見てからの回避はまず不可能
前述の引っ掻きや角突き上げ後に使用することが多く、
これで起き攻めされネコタクのお世話になったハンターは数知れない。
この爆炎ブレスを含め火龍モードのアルバトリオンは正面付近への強烈な攻撃が多いため、
基本的に火龍モードのアルバトリオンの正面に立つのは控えたほうが良い。
火炎竜巻はガ強無しでガード可能だが、火炎弾本体はガ強がなければガード不可なので注意。
なお、ハンターが遠距離~中距離にいる場合使用頻度が上がる。
  • MHXではグラフィックが変更され、着弾地点の岩盤を砕いて巨大な火柱を噴き上げる禁忌らしいものとなった。
    ガード関連の性質自体は旧作と同じで、当たり判定は若干短くなっている。
    初出のMH3では後ずさりしながら予備動作を行っていたが、MHP3以降は後退モーションがオミットされた。
    加えて火炎弾を放った後、頭が低位置にある時間が長くなったため、ブレス後の頭に攻撃を入れやすくなった。
バックジャンプ爆炎ブレス
此方も火龍モードの攻撃中でもトップクラスに危険
上述の爆炎ブレスの亜種であり、バックジャンプを行うと共に爆炎ブレスを吐き出し正面の相手を焼き尽くす
怒り時専用攻撃なのだが予備動作がほぼ無く、その上威力、範囲はそっくり凶悪な爆炎ブレスそのまま。
初見で不用意に近づいたハンターを悉く消し炭にし、熟練ハンターにすらリオレウス以上に恐れられる攻撃である。
アルバトリオンに密着していればバックジャンプした方向に回転回避を行うことで避けられるが、
中距離にいた場合はどうしようもない。
アルバトリオン側を向いている場合は緊急回避も行えないので、
接近中カウンター的に繰り出された場合は全てを諦めて静かに合掌するほかない。
また、かなりレアだがバックジャンプ爆炎ブレス→爆炎ブレスという極悪コンボも存在する。
バックジャンプブレスにより瀕死のところに範囲の広い火炎竜巻ブレスが飛んできて力尽きたり、
アルバトリオン側に回転回避してバックジャンプブレスをやり過ごしたと思ったら、
正面から火炎弾が直撃して力尽きる事がある等、その恐ろしさは筆舌に尽くし難い。
龍雷回転攻撃
MHP3より追加。
火龍モード時の必殺技
龍雷を発生させながら力を溜めるように身構え、龍雷を放出して回転しつつ飛び跳ね近くのハンターを吹き飛ばす。
動きは形態変化時の動きにそっくり。足元を陣取っていると行ってくることが多い。
威力はそこそこある上、飛び跳ねた後の着地にも攻撃判定は残っている。
幸い予備動作は長めなので、動きを見たら即座に離れるようにすれば当たらない。
前述したように着地にも判定はあるため、一連の動作が終わってから近づくようにしよう。
MHXでは龍雷のエフェクトが消滅したものの、無属性ではなく龍属性を纏っており、
食らうと従来通り龍属性やられに陥る。

氷雷モード

電撃滑空
滞空時のみ使用。
青白い電撃をその身に纏い、龍風圧を発生させながら凄まじい速度で滑空してくる。
やはり予備動作が殆どなく初っ端から最高速度、おまけに飛竜種とは比べ物にならないほど速い
遠距離でも十分危険な攻撃なのだが、真の脅威は滞空しているアルバトリオンの後脚付近にいた場合。
上で述べた通り予備動作が殆どないため、脚付近に張り付いている場合攻撃の発生を察知しにくく、
他人狙いの滑空に巻き込まれる危険性が極めて高い
また、滑空終了時に振り抜く尾にも判定が存在しており、
滑空方向への緊急回避でやり過ごそうなどと考えようものなら、容赦無く尾による第二撃に打ち据えられる
更に龍風圧の効果範囲がかなり広い為、本体を回避しただけでは風圧を受けて尻餅をつかされてしまう。
この滑空の後には後述の稲妻スタンプに繋げてくる場合が多いのだが、
滑空の終わり際で龍風圧を受け尻餅を付くと稲妻スタンプの直撃を食らうことになる可能性が高い。
稲妻スタンプの攻撃力は極めて高いため、
滑空攻撃を回避する際は出来る限り余裕を持って避けておくこと。
  • MH3では電撃を纏う場合とそのまま滑空してくる場合があり、後者は更に速度が速い。
    MHXでは予備動作が長くなったものの、滑空スピードがさらに上昇している
稲妻スタンプ
滞空時のみ使用。
腕に光る電撃を纏わせ、地面を砕き割るほどの勢いで叩き付ける。別名かみなりパンチ
高速・高誘導の単発、低速・低誘導の3連、高速・ジグザグの4連と3パターン存在し、
MH3では叩き付けた場所に噴火が発生、MHP3からは震動+雷属性の強い判定が残る。
アルバトリオンの各種攻撃の中でもトップクラスの攻撃力を誇る
脅威となるのはMHP3からの振動付きバージョンで、
3連スタンプの1、2回目に振動を受けた場合次のスタンプの被弾がほぼ確定
更に雷撃のエフェクトと共に判定が残り続けるため根性を貫通する
その上当たり判定が腕&震動&雷撃の三段構えになっているせいで、
ガード可能武器では腕をガードできても震動を食らってしまい、
続く雷撃をガードできず結局被弾するというパターンも多々ある。
特に、真下付近で盾を構えていると起こりやすい。
出の早い単発で虚を突かれてキャンプ送りにされることも多いため、
滑空との凶悪コンボと併せて耐震などで対策をしていきたい。
ちなみに、3連と4連は終了後に確定で頭を下げて威嚇する。
頭を下げる前から準備しておけば、集中付きなら大剣やハンマーの溜め3も入る。
大剣やハンマーで頭破壊を狙うなら、この威嚇は全て、しかも溜め3で取る位の気持ちで狙うべきだろう。
滞空落雷(MHP3より追加)
滞空時のみ使用。
天に向かって咆え、落雷を発生させる。
自身の前方にバリアの如く3本の雷を落とすパターン
プレイヤー1人(オトモ含む)をピンポイントで狙い、2回雷を落とすパターンの2種類が存在。
前者は近接武器、後者はガンナーへの迎撃において高い性能を発揮し、
特にピンポイントで雷を落とすパターンは攻撃後の反動・隙を狙われやすい。
雷本体は祖龍やキリンのものよりも太く、両者のものよりも1本当たりの攻撃判定が広い。
食らうと確定で雷属性やられに陥るため、天に向かって咆えるモーションを確認した場合は
回避に専念しておくのが無難である。
なお、ピンポイント落雷の後は確定で威嚇動作が入るため、
落雷を読み切れれば頭部へ会心の一撃を叩き込むことも可能。
吹雪ブレス
滞空時のみ使用。
口から溶岩をも凍てつかせる超低温のブレスを薙ぎ払うように吐く。
その場で前方を薙ぎ払い続けるパターンと前進しながら吐くパターンの二種類があり、
威力もさることながら当たると雪だるま状態にされてしまう。
吹雪の射程から攻撃範囲が意外に広く、後者は左右に薙ぎ払いながら接近してくることもあって
不意打ちで繰り出されると餌食になりやすい。
超大型モンスターにあるまじきスピードで攻撃を仕掛けてくるアルバトリオンを前に
雪だるまで不自由な動きを晒すのは極めて危険、というかうまく立ち回らないと瞬殺される
幸い攻撃範囲はアルバトリオンの前方に限られるため、近距離であればさほど警戒する必要はないが、
MH3Gの場合拘束バリスタを構えたハンターを迎撃するかのように繰り出してくる場合もあるため注意。
  • MHXでは極太吹雪ビームに近いエフェクトとなった。
    当然ながら範囲も超拡大しており、過去作の感覚で避けると見事に雪だるまにされる。
氷塊ブレス
滞空時のみ使用。
口から巨大な氷塊を3発 (MH3では1本)同時に撃ちだす。
発射された氷塊は灼熱の地面に刺さっても一定時間残り続け、ハンターの行動を妨害する。
ちなみに氷塊は攻撃することで破壊できるが、そんなことをしている暇はないことが多い。
正面に立つと不意打ちのように使用してくる場合が多く、速度も速い。
また、位置次第では前述の雷撃滑空の軌道が刺さった氷塊で横にずれることもあるため注意が必要。
全体落雷
MHP3より追加。地上時のみ使用。
前脚を擡げつつ天に向かって咆哮、周囲に十数発の蒼白い雷を降り注がせる
雷はアルバトリオンの周囲に降り注ぐのみならず
ターゲット一人の周囲に集中して落ちる場合もあり、非常に危険。
雷の落ちる直前に地面が青白く光るエフェクトが起こるため落下地点はある程度予測できるが、
如何せん降り注ぐ速度と数が尋常でないため
回転回避で避けた先に狙いすましたかのように別の雷が落ちるなんてこともザラ。
威力も一発一発が滑空攻撃並みとかなり凶悪なので、場合によっては緊急回避でやり過ごすのもあり。
なお、全体落雷の後確定で威嚇を行うので、この猛攻を凌げば頭部に一発叩き込むことが出来る。
  • 初出であるMH3では氷柱落としという、前方に3本の巨大な氷柱を落とすという類似の技を用いる。
  • MHXでは落雷の前兆として当たり判定のない細い雷が発生するようになっている。
    前兆から落雷の発生までは少し長くなったが、回避及び反撃には短期記憶力が必要となる。
全体大氷塊落とし
嘶きつつ錐揉み回転しながら高度を上げた後、
空中に氷の息を吹き付け、上空からフィールド全域に巨大な氷塊を連続落下させる
氷雷モード時の必殺技
必ずパーティ(オトモ含む)の内の一人をピンポイントで狙う氷塊が存在し、
ターゲットにされた場合ピンポイント落氷塊と全体落氷塊の波状攻撃に晒されることとなる。
落下してくる氷塊は地面に映る陰で判別でき、走っていれば回避可能だが、
その場合も他の氷塊は容赦なく降り注ぐので、此方にも注意を払っておくこと。
なお、自分が狙われている時に氷塊に当たった場合、
次々と落下してくるピンポイント氷塊に起き攻めされる可能性がある
攻撃値自体も非常に高いので、当たった場合は即前転の後、即ダッシュでその場から離れよう。
  • MHXでは所定の位置に移動する過程がなくなり、錐揉み回転で上昇し次第即放ってくるようになった。
    大氷塊の数が増加しているのみならず、大氷塊が落ちるポイントに発生する影のタイミングが遅くなっており
    影を見てから避けようとするとまず間に合わずに被弾する
    この関係で事前に落ちる場所を予測して回避することが困難になり、
    走っていてもランダムで落ちてくる大氷塊に当たってしまう危険性がある。
    ただし、この攻撃を繰り出した後は、狙われたハンターの元に降りる。
    他の技に派生することもないので空中モードでは貴重な攻撃タイミングにもなる。

MH3

  • HR51以上で解放されるクエスト群、街(オンライン)★6の最終クエストに登場。
    オンラインモードのラスボスである。
    ギルドマスターによれば、長年の謎であった神域の現象の正体をようやく掴んだようで、
    観測されたモンスターをアルバトリオンと命名。
    急遽として討伐に動き出したが、任せるに足るハンターがおらず奔走していたところ、
    ★5までの数々の困難なクエストをこなしてきた主人公が現れたため、秘密裏に依頼を下すというストーリーである。
  • 過去作のミラボレアスにあったような強力なブレスなどの一撃必殺と呼べる技は無いが、
    今までのラスボスとは比べ物にならない程動きが速く機敏。
    一撃必殺が無いとは言え全体的な攻撃力は非常に高く、
    更に強力な属性攻撃を多用するため、回復や属性やられに気を使う必要がある。
    • アルバトリオンの技は、一つ一つが一般的な大型モンスターの最大の大技に相当する攻撃力を持つ。
      頻繁に使う突進ですら攻撃値80と高く、これはあのラギアクルスの大放電と同じである。
      その他の技もほとんどが攻撃値80~100で、俗に一撃必殺と呼ばれる150~200の技はないものの、
      機敏に動きながらこの威力の攻撃が休みなく飛んでくるのは脅威そのものである。
    • 突進はMHP2Gのナナ・テスカトリと同様のモーション。
      予備動作があるが、代わりにフィニッシュ時に角竜のように角を振り上げるモーションが追加されており、
      当たると大ダメージ+かち上げ(残念ながらかち上げはMHP3以降)と、
      突進を食らうよりも数段危険な状態に陥ることとなる。
      が、本当に危険なのは一緒に動かす尻尾であり、
      チャンスとばかりに下がった尻尾を狙って斬りかかる大剣や太刀は容赦なく吹き飛ばされる。
      突進は避けたのにこの尻尾に当たってしまった、というハンターは非常に多く、
      前方の角打ち上げと共に殆ど隙のない危険な攻撃として恐れられていた。
    • クシャルダオラ以上の滞空能力を持ち、威嚇で角に帯電、
      その状態で約1分経過すると全身帯電して氷雷モードに移行、長時間滞空しさらに激しく動き回る。
      飛んでしまうと、氷結ブレスやクシャルダオラに似た攻撃(雷パンチ、滑空突進)、
      全体氷柱落としなども行うようになる。
      • この帯電中は頭部に一定ダメージを与えることで怯ませ、帯電を解除できる。
        そして両角を破壊すると帯電不可能になり、同時に滞空を封じることが出来る。
        角破壊が能力の制限に関わってくる点もMH2の古龍たちに類似しているといえるか。
        なお、クエストが撃退形式ではないためか、体力の残りに関係なく尻尾の切断が可能。
    • その他、3シリーズで登場したモンスターの中で唯一龍風圧を発生させることが出来るモンスターである。
  • 肉質面では頭以外は全体的に固く、特に翼は非常に強固な上、属性ダメージもほとんど通らない。
    破壊するには睡眠爆破を利用するなど、工夫が必要になる。
  • 上述した厄介な特性を封じるためにも、『どうやって角を破壊するか』が戦略のカギとなってくる。
    • 多いのはやはり睡眠爆破だが、アルバトリオンを眠らせた時に前足と後ろ足の間にいると
      眠って倒れこんできたアルバトリオンの足と足の間の絶妙な隙間に嵌って出られなくなる
      起こすまで出られないのでこれでは爆弾を置きに行くことが出来ない。
      レムオルニスナイフなどを使って眠らせるのに躍起になっていると、閉じ込められる可能性が高い。
    • また、MH3のオンラインモードでは、2~3人が麻痺属性の太刀で攻撃して、
      麻痺したところを高火力を出せる武器で頭部を攻撃するという戦法がよく行われていた。
  • 後述するMHP3やMH3Gと比べればまだ発展途上で、脅威となるモーションも少なかった。
    しかもMH3の撃退のない仕様から体力が低く、さらに麻痺や睡眠、スタンに弱かったことから、
    MH3最盛期ではこのアルバトリオンのタイムアタックがブームになった時期があった。
    早いPTなら5分針、さらに短いものでは0分針(5分以内)で倒せてしまう。
    立ち位置的にも突然クエストに現れて暴虐の限りを尽くすイビルジョーの方がプレイヤーに恐れられていたり、
    なにより特徴的ス○夫のような頭部がネタにされたりと、
    ラスボスであるにもかかわらず結構微妙な扱いを受けていた。
    もっとも、この時期があったから今の超強化されたアルバトリオンがいるのかもしれないが。
    • しかしながら、麻痺に弱い点に目を瞑って真面目に挑むと、
      後のMH3Gにも引き継がれる、異常とも言える肉質の硬さと、
      高い攻撃力に反して俊敏な動きで立ち回ってくる特徴が相まって、
      イビルジョーすら霞んで見える存在と化す。*7
      禁忌のモンスターとしての風格はこの時代から十分に備えていた、と考えて良いだろう。
  • また、龍属性に弱いケースが多い古龍種であることや装備の龍耐性値が低いことなどが原因で、
    当時は龍属性武器をアルバトリオン相手に担いで行ってしまう人が非常に多かった。
    実際は火龍モードではほぼ龍属性が効かない上、龍が弱点となる氷雷モードでは
    近接武器が当てにくいことも多く、知らず知らずのうちに討伐時間がかかってしまうケースが多かった。
    • 但し龍属性の相性はたしかに悪かったのだが、
      今作は事実上龍属性武器が最強になっている武器種も存在していたので、
      結果的にではあるが手持ちで一番強い龍属性武器を選ぶことがそのまま武器選択の最適解に繋がるケースもあった。
      このように「武器種次第では龍属性武器(厳密にはアルバやジョーの武器)が最適解」
      というケースが実際に存在してしまっている(当然だが武器種によって異なる)こと、
      加えて当時はラスボス及び裏ボスであるアルバトリオンやイビルジョーの武器のみ
      「他の武器にはない紫ゲージがある」=最強武器、といった風潮、
      そして武器種によってはそのような誤解も存在していた。
      当時はまだ今ほどネットにおける情報網のレベルが(かなり発達してきてはいたが)高くはなく、
      こうしたMH3特有の少し入り組んだ事情に伴って情報が錯綜してしまったという背景もあるかもしれない。

MHP3

  • 裏ボス『三界』の1体として登場。
    かなり大胆なモーションのマイナーチェンジや仕様変更がなされており、
    現在のアルバトリオンはMHP3のそれが基盤になっていると言っても過言ではない。
    また、地形ダメージがなくなった代わりに神域が狭くなっている。
    詳しくは神域のページを参照
  • 演出面でも、角帯電時に帯電の影響で光るほか、
    回転離陸時に雷を纏い体色が青白くなるエフェクトが追加され、
    更に青白状態になったときは雷雲が発生し、フラッシュが起こるようになっている。
    一方で、突進の開始際及び終了時に角から発生していた龍属性オーラの赤白い演出はカットされた。
  • 新モーションに角の振り上げが追加、2回振り上げて前方にいるハンターを打ち飛ばす攻撃と、
    龍属性オーラを帯びながら氷雷モードに移行するようなモーションで、
    周りに張り付いているハンターを吹き飛ばす回転攻撃が追加された。
  • 突進の尻尾判定が弱体化し、接触した場合でものけぞるのみとなった。
    が、引き換えに突き上げの判定が強化され、
    アルバトリオンから見て左側だと頭部に触れただけで大ダメージを受ける&宙を舞うことになる。
  • 角帯電も強化され、角完全破壊でも封印が不可能となった(一応氷雷モードへの移行準備時間が増える)。
    MH3では空中戦で本領発揮だった氷雷モードは地上でもかなりの戦闘力を発揮するようになり、
    地上時は自身の周囲or標的とその周囲に雷を落とす全体落雷攻撃、
    ブレスのモーションで前方に複数雷を落とす攻撃が追加された。
    • 飛行中は前方に3発連続or間を置いて計2発標的にダイレクトに雷を落とす落雷攻撃が追加。
    • 連続雷パンチは攻撃地点が噴火しなくなった代わりに雷の判定が残るように変更され、
      高速ジグザグは4連続から3連続に減少した(MH3Gでは4連続に戻っている)。
    • 前方に上から一定時間残るつららを3発落とす攻撃はなくなったが、
      代わりに氷塊発射ブレスが地面に刺さり、その後一定時間残るようになった。
    • 前作では滑空攻撃が雷を纏うタイプと雷を纏わないが速度が速いパターンの2パターンがあったが、
      こちらでは全て雷を纏い、かつ速度が速いパターンに統一された。
  • とはいえ、相も変わらず飛行時は閃光玉で強制的に叩き落せるため、
    強化されたとはいえ基本的にはMH3と大方同じ戦法が通用していた。
    特にこちらでは閃光玉で撃墜された後、3秒ほどもがくようになったため、
    頭や翼を攻撃できるチャンスが増えた。
    更に前作では攻撃後の確定威嚇どころか、そもそも威嚇動作自体が存在しなかったため、
    動きを覚えるとしっかり攻撃チャンスに変えられるようにバランスが調整されている。
  • ソロ戦を考慮してか、鬼畜攻撃と言っても良い強襲はスピードが遅くなり回避しやすくなったほか、
    全体的に肉質も軟らかくなり、どの武器でもちゃんとダメージを与えられる。
    特に転倒中の頭は、ハンマーのスタンプすら空振りしてしまうぐらいに激しく動くモーション*8となっていたが、
    本作以降はほぼ動かなくなったため定点攻撃でも簡単に頭を攻撃できるようになり、角の耐久力も大きく落ちた。
    ただ、翼の肉質は相変わらず硬いため破壊したいなら肉質無視系の攻撃手段があると楽だろう。
    また、ガード強化を付けたガンランスでは削りダメージもめくられることもまずないので、
    慣れれば比較的平易な難易度となる。
    • 本作およびMHX系列では火龍モードと氷雷モードで物理肉質が変化し、
      火龍モードと比較して氷雷モードでは主に四肢と翼が軟化する。
      翼に関しては元が硬すぎる上に狙うチャンスがほとんどないので誤差同然だが、
      四肢に関しては肉質値が約1.5倍ほどになり。弱点というほどではないがかなり柔らかくなる。
      近接武器では飛行状態では四肢以外ろくに殴れないので調整の一環であろう。
  • 今作では高台を利用した散弾ハメという戦法が存在し、
    唯一散弾Lv2をしゃがみ撃ちできる凶刻【時雨】が担がれた。
    高台の上でしゃがみ、ひたすら散弾の雨を浴びせかけるのである。
    何度角が刺さろうが怯みでキャンセルされるために、高台が壊される心配はなくなる。
    ソロであれば火事場を発動させて、PTであれば集中砲火で一気に討伐まで持って行ける。
    • ただし、位置が悪いとアルバトリオンの攻撃に巻き込まれてしまうため、油断は禁物。
      また、この方法だと翼を破壊するのは狙わなければ難しい
      優先的に狙っていくことになる角の破壊(=天角の入手)は容易だが、翼膜を入手するには不向きな方法である。

MH3G

  • MHP3に引き続き、裏ボスとして登場。
    上位では真の村最終ポジションであり、クエスト「英雄の証明」をクリアすると挑戦できる。
  • 今作にてグラフィックに若干のリデザインが行われ、瞳の色が暗い赤色から鮮やかな赤色へと変わった。
  • 今作では真の裏ボスというべきポジションに収まったためか、正しく超強化が施された。
    • 基本的な動きはMHP3に準じており、角を折ったとしても飛行は防げない
    • どころか角帯電状態がオミットされ、同時に帯電解除の概念が消えたため
      たとえ角を完全に破壊しても事前に飛行状態への移行を阻止することは不可能
    • 滞空状態への移行タイミングも調整され、怒り移行時のカウンター咆哮から、バックジャンプから、
      終いには何の前触れも無くいきなり滞空を始めたりと殆ど予測不可
    • 怒り状態時は閃光玉が一切効かないため、
      従来の「閃光玉で引きずりおろして強制的に地上戦を展開」という戦法が通用し難い。
      特にアルバトリオンは怒り移行の蓄積ダメージが非常に少なく、また怒り状態時間も長い
      全国のハンターが悲鳴を上げることとなった。
      • これについては、新たにバリスタ用拘束弾が神域に設置されているので、
        怒り状態時に滞空されてしまった場合は、バリスタを命中させることで動きを封じることができる。
        拘束弾は一応ダメージがあり、また3分毎に再使用可能になるので積極的に使っていきたい。
        ただし、全体大氷塊落としの予備動作の最中では拘束弾を当てても落ちないどころか怯みすらしない
        しっかり攻撃後の隙を狙っていきたいところ。
      • モドリ玉を使ってBCに戻り、暫くしてからアルバトリオンのいるエリアに戻ってみると、
        大抵の場合滞空をやめて降りてきてくれる。
        どうしても地上戦に持ち込みたい場合の最終手段としては有効か。
    • 肉質はまさかのMH3基準
      MHP3での柔らかさはどこへやら、G級ともなれば翼への攻撃はでも問答無用で弾かれる
      • ガンナーに至っては、一番柔らかい頭でも弾肉質はなんと25
        参考までに、MHP3においては60である。
        各種属性で攻められる弓や、属性弾・肉質無視弾を効率よく利用できるライトボウガンはまだいいとしても、
        物理弾主体で戦わざるを得ないヘビィボウガンにとってはまさに地獄
        ソロならば不屈や火事場といった大幅な火力強化をしない限り、
        時間切れや弾切れと常に隣り合わせの戦いを強いられることとなる
    • 滞空中はスタンを取るか睡眠or麻痺状態にならない限り墜落しない
      非怒り状態時であれば閃光玉でも叩き落とせるが、判定がかなりシビアなため難しい。
    • スタン以外では(頭部へのダメージでも)絶対に転倒しない
      これにより、地上でアルバトリオンを転倒させられる武器種が大幅に制限された。
  • 通常の村クエスト「煌黒龍アルバトリオン」に登場する個体は、
    攻撃力も上位なのにG級クエスト並に設定されている。
    • 攻撃倍率はなんと5.8
      具体的には、MH3及びMHP3の強化クエスト「神への挑戦」に登場する
      攻撃倍率4.0の個体に防御力400で挑むと防御力600で挑んだ時とほぼ同じ被ダメージを再現できる。
      なおこの攻撃倍率5.8は、旧シリーズのMHP2G方式に置き換えると大体攻撃倍率3.2である。
      これはG級クエストとしては一般的な数値ではあるのだが、上記の通り他の大型モンスターに比べ
      攻撃がかなり速い上に一発一発が攻撃値80~100前後と非常に重く、
      かつ4種類もの属性を駆使してくるため、大ダメージは避けられない。
      結局のところ、高攻撃力且つハイスピードなアルバトリオンの猛攻をかいくぐりながら、
      それぞれ剣士は肉質に、ガンナーは弾切れとアイテムの消費に苛まれつつ
      上位のソロ専用クエストでヒイヒイ言いながらの戦いを強いられることになる。
  • 飛行している時間が増えて頭が非常に狙いにくくなったことにより、
    そもそも角の部位破壊自体が極めて困難になるというとんでもないことになってしまった。
    両方の角の破壊には基本値で700もある頭の部位耐久値を4回もゼロにする必要があるのだが、
    このダメージ量はアルバトリオンの総体力の約3分の1に匹敵するとんでもない数値である。
    僅かな隙を狙ってちまちまと頭を殴り続けていればいずれ破壊はできるが、すぐそこには制限時間が迫る
    一方、他の部位を攻撃しながらチャンスに狙っている程度だとほぼ確実に破壊完了前に倒してしまう
    村クエや上位のイベントクエストでは「天をつらぬく角」が部位破壊しないと手に入らないため、
    その破壊難易度に頭を抱えるハンターは数知れず。
    ただ、後にイベントクエストとして配信されたG級の神の再臨では、
    剥ぎ取り・基本報酬で角系統の素材が出るようになっているため、少しは角の入手はマシになっている。
    • また、前作までは翼膜も部位破壊報酬限定で、基本報酬にはイベクエ以外では出なかったのだが、
      今作では(確率自体は低いものの)基本報酬でも入手できるようになっている
      もっとも、ここまでタフな個体を相手に、肉質の堅い翼の破壊まで行うのは非常に困難であるため、
      この仕様変更はある意味当然なのかもしれない。
  • ただし、上でも書かれているように、動き自体はMHP3基準である。
    地上時もブレス発射後の隙が相変わらず大きく、威嚇モーションもそこそこの頻度で行ってくれる。
    また、厄介といわれる滞空攻撃も、特定の攻撃の後に確定で威嚇動作を行うので、
    よく観察すればそれなりに攻撃を当てるチャンスはある。
    …というか、これほどまでの強化が施された挙句、完全にMH3時代の動きに戻っていたとしたら
    もうやっていられなかっただろう。
    • 爆炎ブレスがガード強化なしでもガードできるようになった他、ランス/ガンランスであればガード性能+2で
      すべての攻撃をノックバックなしで安全に受けきれる*9ようになり要求されるスキルはかなり軽くなった。
      ただし稲妻スタンプは振動までガードする分スタミナ消費が激しく、
      氷塊ブレスで不意のめくりが発生するなどまだ厄介な問題は残っている。
  • 弱点としては、本作で登場した爆破属性が非常に有効である点が挙げられる。
    その初期蓄積値はわずか55
    かのパチンコなどを担ごうものなら、開幕は正に爆発の嵐となる。
    耐性上昇値も45と耐性自体も低く、更にその爆発ダメージはなんと300もある。
    数値だけで聞いてもわかりにくいかもしれないが、このダメージは大タル爆弾G2つ分に匹敵する
    全体防御率を考慮すれば、実質的には大タル爆弾G3つ分に肉薄する特大のダメージを与えられる。
    体力が高いため相対的にはそこまで大きなダメージではないが、耐性が低い分爆破回数は相当稼げる。
    部位破壊を狙う上ではこの上ない力となるだろう。
    • しかしながら、追加ダメージを与え怯みを頻発させる爆破属性の特性上、
      怒り移行のダメージ蓄積量が非常に少ないアルバトリオンを一気に怒らせてしまいやすい。
      アルバトリオンの怒り状態持続時間はMH3Gに登場するモンスター中でも屈指であるため、
      爆破属性武器を担ぐ場合、常に怒り状態のアルバトリオンを相手にするくらいの覚悟を持つべし。
      スキルに余裕があれば挑戦者+2を発動させておくと良いかもしれない。
  • 武具の強化先に要求される素材から、G級個体の存在が早い段階で示唆されていたのだが、
    発売後しばらくはG級個体が存在しなかったため、アルバトリオンの武具が強化できなかった。
    その後、攻略本などにアルバトリオンの武具の最終強化系が記載され、
    相変わらず高い水準を誇る性能から、一刻も早いG級アルバトリオンの解禁が待たれていた。
  • そして来たる2012年5月2日、全国のハンターが待ち望んでいたG級個体の狩猟クエストが配信された
    詳細はこちらを参照。

MH4(G)

  • アルバトリオン自体は登場せず、「竜人問屋での素材交換」および
    オトモ装備用の端材という形でのみの出演となる。
    また、「元祖」黒龍ミラボレアスの復活によって、
    新旧シリーズの『黒龍』の名を持つモンスター達の共演が(装備という形でだが)実現した。
    • 最早この素材に限った話ではないが、
      災厄の化身たるアルバトリオンの素材を平然と手に入れてくる竜人商人は一体何者なのか。
      例えばこちらが天剣の龍玉を99個集めてくれば、
      竜人商人は当たり前のように天をつらぬく角を99個準備して待っている。
  • ただし、素材交換のためには高難度クエストをクリアする必要がある。
    • 上位素材はHR100で登場する最後の強化クエストを突破しなければならない。
      事実上、モンスター素材の中では恐らくMH4で最後に出会うことになるだろう*10
      • なお、交換に必要とされるモンスター素材は強化クエストの主である蛇王龍のものである。
        対応する蛇王龍素材に加え、翼膜と天角の素材交換では希望の証Gも要求されるため、
        日頃から高難度クエストに出向いて希望の証Gをかき集めておくことをオススメする。
    • MH4GではG級素材も登場。
      入手可能にする条件は、古文書第5巻、【剣】の巻で解禁される『高難度:不朽不滅を謳う帝』のクリア。
      内容はダラ・アマデュラ亜種の討伐であるが、G級強化されたメテオを含めた技の数々や肉質の変化、
      ソロでは時間切れも有り得る体力に翻弄されるため、やはり難易度は高い。
      • 本作では後にグラン・ミラオスの素材も入手できるため、全ての『黒龍』の共演が果たされた

MHX

  • MH3Gから長らく姿を見せなかったアルバトリオンだが、MHXにおいて満を持して復活
    遂に表舞台に再臨することとなった
    • 今作では前作で存在していた予測変換防止機能が存在せず
      結果、発売日に有志が『アルバトリオン』の予測変換を発見
      界隈全体がお祭り騒ぎになるという事態が発生した。
  • クエストが解禁されるのは、何とHR80
    終盤も終盤、集会所★7『煌黒龍アルバトリオン』においてその姿を現す。
    MHXにおいてこれ以降HR達成で解禁されるクエストは確認されておらず、
    本作のアルバトリオンは、文字通り最後の敵としてプレイヤーの前に立ち塞がることとなる。
    • クエストは従来通り、討伐時間50分の一発勝負。
      ドス古龍や前作のミラボレアスとは異なり撃退は不可能なので注意。
    • 2016年6月24日より、恒例のイベントクエスト「神への挑戦」が配信されたため、
      (勝ち目があるかどうかは別として)HR解放後すぐにアルバトリオンに挑戦できるようになった。
      後述の通り舞台が変わっている以外は、過去作と内容は概ね変わらない。
  • 復活に際してグラフィックが新規で描き直されており、過去作と比較して遥かにリアルになった。
    3シリーズでは赤褐色の印象も強かった体色が刷新され、
    本来の体色である禍々しく、煌めく紫黒色が強く前面に出ている。
    甲殻の節々から漏れ出る光も強調されたほか、
    周囲の光を受け、別の体色に見えるようになっており、
    煌黒龍の別称通り煌めく性質がよりわかりやすくなっている。
    紫黒色に煌めく甲殻から光を放ちながら闊歩する様は、ある種の美しさ、神の如き威圧感が感じられる。
    • MHXでは4シリーズと比較しモンスター全般の質感や陰影、光の表現が強化されたが、
      派手な形態変化を持ち、更に元々体が煌めくアルバトリオンは特にその恩恵を受けていると言えるだろう。
      その他、グラフィック向上により逆鱗や逆殻の形状も細部まで確認できるようになり、
      設定描写がより分かりやすくなっている。
      元々の体色を赤褐色に変える形で表現していた溶岩地帯でのアルバトリオンの様子が、
      描画の進化によって本来の体色で実現できるようになったとも言える。
    • 瞳の色はMH3Gでリデザインされた鮮やかな赤色を踏襲している。
  • 攻撃を含め、演出も全体的に派手になっている。
    氷雷モードへの属性変化時は周囲に雷エネルギーの粒子冷気が放出され、
    その後アルバトリオンが飛行を始めると同時に激しいフラッシュと大規模な電撃が発生する。
    火龍モードへの属性変化時は滞空したアルバトリオンがドス黒い龍属性エネルギーの塊に包まれ、
    地面に降り立つとともにエネルギーが拡散して形態変化が完了する。
    • なお、火龍モード移行モーションをよく見ると、全身が龍属性エネルギーに包まれる際、
      一瞬ではあるが黒いエネルギーの中に怒り喰らうイビルジョーの如き朱い目が浮かび上がっていることが分かる。
      怒り喰らうイビルジョーが噴出させるオーラも同じ龍属性エネルギーであるため、意図的な演出だと思われる。
    また怒り時の演出も変更され、旧作では口から氷や炎が漏れ出すのみであったが、
    今作では身体から属性エネルギーが溢れだすようになる。
    常に属性エネルギーを流出させているという設定の片鱗を再現したものであろう。
  • 今作ではラスボスのオストガロア、裏ボスのアマツマガツチが専用アイコンを獲得する中、
    登場モンスターの中で唯一アイコンが?となっている。
    禁忌のモンスターにはアイコンが存在しないというルールは、本作でも健在のようだ。
  • 今作では登場フィールドが変更され、神域ではなく何と溶岩島に登場する
    • この理由については、公開された設定を見る限り矛盾なく説明可能ではあるのだが、
      MHX発売当時にそういった設定を想起させる情報は一切無かったため、
      この変化に対して大きな疑問を投げるハンターが多発する事態を招く結果となった。
      3シリーズでの描写から、「アルバトリオンと神域と呼ばれる土地は密接に結びついており、
      切っても切れない関係である」という認識がごく一般的だったことも原因だろう。
  • 今作でも通常のクエストでは「天をつらぬく角」は剥ぎ取りや基本報酬では入手できず、
    入手手段は部位破壊報酬のみ。
    ただ、幸いなことに角の部位破壊がサブターゲットに設定されているため、
    角だけを破壊してサブ帰還…というマラソンを行えば、過去作と比べて割と効率的に角の入手が可能。
    このため、オンラインではひたすら角の破壊のみを繰り返すサブタゲマラソン部屋も多い。
    ただし契約金の方がサブ報酬額よりも高いので受ける度に所持金が減っていく。所持金が少ない場合は注意したい。
    なお、天角と並ぶ凶悪素材である翼膜は確率こそ低いものの3G同様に基本報酬に含まれている。
    • 同じくレア素材である瑠璃色の龍玉を狙う場合は報酬での入手率は非常に低いため、
      メイン、サブの報酬よりも確率が高く回数も多めな剥ぎ取りにかけた方がよい。
  • ちなみに本作ではミラボレアス一族が再びリストラされてしまい、
    MH3Gで共演したグラン・ミラオスも未登場となったため、彼らとの共演は叶わなかった。

戦闘能力

  • 基本的な仕様は、恐るべき強さを誇ったMH3Gのそれと同じである。
    • 帯電の概念はMH3G同様、完全に消失。
      当然ながら角を折ったとしても能力の行使および飛行に全く影響はない
      また、滞空時はスタンを取らない限り墜落しないという鬼仕様も据え置き。
      後述の閃光玉耐性も併せて、同作に登場しているクシャルダオラとは雲泥の差である。
      • なお、火龍モードでもジャンプで空中にいるときに脚を破壊しても
        空中で一瞬怯んでから普通に着地するだけである。
    • やはり怒り状態時は閃光玉無効
      更に問題なのが、今作ではフィールドの関係上、MH3Gで唯一の救いとなっていた
      バリスタ用拘束弾が存在しないことである。
      つまり、怒り時に滞空したアルバトリオンを能動的に降す方法はスタン・乗りを除き存在しない
      エリアルスタイルの登場により、滞空しているアルバトリオンにも攻撃を当てること自体は容易になったものの、
      やはり拘束と地上降ろしを同時に行えた拘束弾の消失は痛い。
    一方、MH3Gであまりの強さに悲鳴を上げるハンターが続出したためか、
    戦闘能力そのものはMH3Gと比較してかなり引き下げられている
    最大の脅威だった火力も調整され、同ランク帯の防具でも危険だったMH3Gとは異なり、
    剣士で防具を限界まで強化していれば一気に致命傷を負うことは少なくなった。
    • 一部攻撃の速度や範囲が下方修正された。
      例として全体落雷は攻撃範囲がやや縮小され、数も減少している。
    • MH3Gでは120秒と非常に長かった怒り状態だが、今作では60秒に半減した。
      怒り状態時の猛攻に晒される時間が短くなったことで、攻守ともに付け入る隙が増えたと言える。
      怒りやすさは健在だが、頻繁に通常状態に戻る影響はやはり大きい。
      ただし、これに関しては挑戦者の発動が短くなったというデメリットもある。
    • 脚を攻撃して怯みを取ることで転倒させられる、MHP3以前の仕様に戻った。
      特にPTプレイ時は集中攻撃を仕掛ける貴重なチャンスが復活したことになり、
      この点でもかなり戦いやすくなっている。
  • また斬撃・打撃関連の肉質もMH3Gと比較してかなりマイルドになっており、
    翼以外は青ゲージでもそれなりに刃が通る。
    異常過ぎた角の部位耐久値もマトモな数値に変更されたようで、
    意識して頭部を攻撃していれば、睡眠爆破に頼らずとも2段階の角破壊が可能である。
    ただし相変わらず翼は非常に硬く、白ゲージでも全くヒットストップが起こらない上に
    部位耐久値自体も極めて高いため、積極的に狙っても全く部位破壊できないなどザラである。
    前述の通り今作でも煌黒龍の翼膜が基本報酬に含まれているのが救いか。
    対弾肉質についてもやや改善されているようで、頭部への射撃に弱点特効が乗ることから
    MH3G時代より軟化している。
    • 連射弓や通常弾などで頭だけを攻撃するように戦うと分かりやすいが、
      MH3G以前では2回の怯みでようやく片方を破壊できた角が
      今作では1回の怯みで片方が破壊される。
      耐久値の変更があるかは不明だが前述の通り3シリーズよりは明らかに破壊しやすくなっている。
    • ただし、その代わりなのかは不明だが3Gに比べ爆破に強くなっているので注意。
      4人全員が爆破武器を担いでもあまり爆発が起こらない上、爆破自体のダメージも下がっている。
      しかし強くなったといってもモンスター全体で見ればまだ標準的な数値であるため、弱くなくなったという方が正しい。
  • 今作では多くの攻撃の仕様やエフェクトが変更され、過去作から遥かにド派手になっている。
    代表的なものとしては、吹雪ブレスが超極太の吹雪ビームとでもいうべき大技となった。
    その規模たるや、控え目に見積もっても過去作のそれの3倍近くはあり、
    同モーションのクシャルダオラやテオ・テスカトルのブレスとは比較にならない凄まじさである。
    また、火炎ブレスは竜巻ではなく、大噴火の如く超規模の火柱を噴き上げるものに変更されている。
    • この火炎ブレスはとりわけエフェクト過多で、盛大な岩盤隆起を引き起こしたうえ、
      天に立ち昇る超巨大な焔の柱を発生させ、火の粉破砕した岩の破片を巻き上げるものとなっている。
      エフェクトの派手さもさることながら、
      3シリーズと演出が全く異なっており、初見で驚いたプレイヤーは多いだろう。
      なお二重三重にエフェクトが発生する関係からか、
      ジャスト回避を決めた際に若干の処理落ちが発生する場合がある。
    そして中でも目を引くのは、最大級の大技である全体氷塊落としの仕様変更である。
    アルバトリオンが高高度まで上昇してから大氷塊を落としてくるのは同じだが、
    定位置移動が控えられたほか、大氷塊の落ちてくる数・速度共にかなり強化されている。
    また、この技が発動している最中は広大な溶岩島全域にブリザードが発生し、
    更にプレイヤーカメラ(プレイヤーの視点)そのものが凍てつく演出が入る。
    大氷塊落としの際にカメラを動かすと分かりやすいだろう。
    • ちなみに全体氷柱落としの際に怯ませる等の条件を満たすと、
      高高度に移行せずその場で氷柱落としを行う仕様がある。
      その場合、モーション終了後は着地せずそのまま滞空行動を繰り出すので注意が必要。
    その他、突進や引っ掻きの際に纏う龍雷もやや大規模になっているほか、
    落雷についても、本命の雷の直前に攻撃判定を伴わない雷が発生するようになったため、
    視覚的にはかなり派手さが増している。
    • 前兆として発生する落雷にはハンターに対する当たり判定こそないものの、
      オブジェクトに対する当たり判定は存在するらしく、
      氷ブレスによって地面に突き立った氷柱が、この前兆落雷で破壊される場合がある。
  • 今作ではアルバトリオンも乗り状態が実装された。
    乗り中のモーションはドス古龍と同様で、滞空しながら激しく暴れ回る。
    • ただし、乗り難易度はMH4Gを含めた全モンスター中最高クラス
      暴れモーションがかなり長い上に頻度も高く、最高で3連続まで暴れてくる。
      おまけに滞空するため、剣士仲間からの援護も満足に受けられない場合が多い
      更に、二つ名持ちモンスター同様、赤色ゲージの蓄積が早い
      スタミナMAXは大前提、自信がなければ強走薬の服用が推奨されるレベルであり、
      あのミラボレアス以上にシビアな戦いとなる
      また、強走薬を持ってしても連続で暴れる僅かな隙につけ込んでゲージを伸ばされてしまうと、
      容易く追いつかれ、振り落とされてしまう
      PTプレイの場合は打ち上げタル爆弾(G)での支援も有効(というか推奨)なので、
      討伐に向かう際は持ち込むとよい。
      ただしアルバトリオン自体がかなりの巨体を誇るため、ドス古龍と違い空中で暴れていても地上に攻撃判定が届きうる
      爆弾設置の際は注意されたし。
      また溶岩スレスレで乗りを狙うと失敗しやすいことから、できるだけフィールド中央付近で戦うよう心がけたい。
    難易度と引き換えに乗り成功時のメリットは非常に大きく、
    地面に引き摺り下ろした上で破壊困難な翼や角を狙うことができる。
    滞空中のアルバトリオンを強制的に地上に降ろせるという意味でも
    乗り状態を成功させることは他のモンスターのそれよりも遥かに重要なので、
    なんとしてでも空中戦を制したいところ。
    乗りが成功しやすくなる乗り名人の効果は大変大きいので、乗りを積極的に狙う場合は是非とも発動させていこう。
  • 形態変化の流れが過去作よりもスムーズになっており、
    頻繁にモードを切り替えながら多彩な属性攻撃を連発してくる。
    非常に素早いにもかかわらず、攻撃はどれも防御力600台でも7割近い大ダメージを受ける大技ばかりであり、
    オストガロアやアカムトルム、高LV二つ名持ちモンスターらと何ら遜色ない破壊力を持つ
    またどれも強烈な属性を伴っていることから、耐性次第では即死もあり得る。
    肉質の軟化やハンター側の戦闘力の大幅強化など、MH3(G)と比較してマシになった部分は多々あるが、
    アルバトリオン自体がそもそもかなりの強敵であり、攻撃の一部は寧ろ強化されている。
    とりわけ怒り時の攻撃は非常に苛烈になるため、
    (特に3Gの)アルバトリオンに慣れていなければ瞬く間に沈められてしまうだろう。

MHXX

  • 今回は村★10において、MH3G同様村クエストで戦えるようになった
    しかしその為には村★10のキークエストを全て制し、
    更に覇竜、崩竜、嵐龍、骸龍という歴代ラスボス達を全て討伐する必要がある
    幸いにも、MH3Gの村クエほど理不尽な攻撃力ではなく、
    しっかり防具の耐久力を上げておけば十分耐えられる程度に温情的である。
    最悪G級防具を揃えてから行けば、問題なくクリアできるだろう。
    • このクエストのクリア後は、改めて村のG級相当クエストが解禁される。
      MH3Gのように狂ったステータスではなくなったのは、
      その後に正規の村G級クエストが控えているという今作の事情が関与していると思われる。
    • クエストが解放されると、激しく驚愕した調査隊の隊長から
      とてつもないモンスター」「神とも、神を超えるとも言われる…あの…!」という発言が聞ける。
      第三者視点から煌黒龍をマトモに評した台詞は非常に珍しい(MHP3以来)のだが、
      残念ながら新たな設定情報はなく、アルバトリオンの強大さを改めて示唆するのみにとどまっている。
      • 今に始まった事ではないが、「神」なのか「神を超えるもの」なのかイマイチはっきりしない設定である。
        あるいは、「神を超える神」ということなのか…。
        いずれにせよ、アルバトリオンが「神」をも凌駕するほどの力を持つ存在として
        畏怖されていることは確かなようである。
    • 英語版では「人々はそれを神と呼んでいる」という台詞で、
      原型を残しつつややマイルドな表現になっている。
  • 集会所では、前作同様にHR80でG級クエスト神への抵抗が登場。
    G級専用の新規モーションはなく、MHXで肉質や体力値が大幅に改善されたこともあって
    過去作で何度も狩猟してきた人からすれば戦いやすい部類である。
    とはいえ、当然ながら体力や火力はG級相当なので油断は禁物。
    生半可な腕や覚悟で挑めばあっという間に返り討ちに遭ってしまうだろう。
    特にガンナーは自身のマイナス耐性の属性攻撃に当たる=ほぼ即死といった絶妙な攻撃力に設定されているので、
    苦手な属性の攻撃には細心の注意が必要。
    • 困った点として、上位でのサブタゲマラソンが問題視されたのか
      サブターゲット条件が頭部と翼の破壊になってしまった。
      おまけに、サブターゲット報酬に(天角のG級相当品である)天を統べる角は無い。
      そのため、サブタゲマラソンの価値は激減してしまった。*11
    依頼者は「煌黒龍を畏れる神官」なる人物。
    依頼文には「あらゆる天災を操り、あらゆる生の命を奪う」、
    かの龍の後には死しか残らず、かの龍の到来は我々にとって破滅を意味する」など、
    正に天変地異の具現とも言うべき凄まじいスケールの文言が書き連ねられている。
    • 「かの龍の後には…」という表現は、既に煌黒龍が何処かの地を滅亡させてきたかのようにも読める。
      MHX(X)において煌黒龍は溶岩島に登場しているが、これを世界観に則って解釈するならば、
      既に死の環境へと変貌させていた神域を離れ、今度は溶岩島に現れたということなのかもしれない。
      当の溶岩島はアルバトリオンが現れるまでもなく既に滅亡寸前なのだが
    • なおこの神官だが、「震えて滅亡を待つ事を厭うのならば、己の手で滅ぼしに行くのだ」とも語っており、
      神たるアルバトリオンを討ち滅ぼすようハンターたちに勧告してもいる。
      畏れている割には中々不遜な事を言っている気もするが、
      世界滅亡が近いので、やはり討伐を依頼するのは一生物としては当然の行動である。
  • 10/20には、G級イベントクエスト煌黒はとこしえにが配信された。
    「さらに手強くなった伝説のモンスターが登場!!」という触れ込みの通り、
    強化されたG級アルバトリオンが相手となる。
    攻撃倍率が大幅に上昇しており、ガンナーではあらゆる攻撃が即死となるレベル。
    一方、邪翼、妖尾、瑠璃色の龍神玉といった部位破壊素材、激レア素材が
    基本報酬で登場する確率もまた大きく上昇しているため、挑戦する価値は十分あるだろう。
  • 既存のクエスト名では足りなくなったためか、今回追加されたクエストはどちらも新規のクエストタイトルである。
    村上位では『黒き光を放つ神』、G級では上述もした『神への抵抗』というクエスト名となっており、
    アルバトリオンについて『神』という呼び名が浸透していることが分かる*12
    • また、上記のG級イベントクエスト『煌黒はとこしえに』ではクエスト名にこそ「神」の文字はないが、
      依頼主の「たそがれに佇む神官」がアルバトリオンを幾度も『神』と形容している。
  • 今作ではミラボレアス種の黒龍、紅龍、祖龍が復活し、新旧の禁忌モンスター双方が参戦することになった。
    ここまで来たなら紅龍特殊個体とグラン・ミラオスも出して欲しかったという声もあるが、
    禁忌のモンスター6種が揃ってしまったらスタッフの仕事量世界がどうなるか分かったものではない。
    • クエスト報酬金やHRPに関しては、ミラボレアス種がアルバトリオンを上回っている。
      ただし、ウカムルバス討伐クエストの報酬金が祖龍ミラボレアスのそれよりも高額であったり、
      極限イビルジョーよりも狂竜化イビルジョーの狩猟クエストの方が報酬金が高く設定されていたりと、
      報酬金と設定上の強さや格に乖離が存在するという事例はシリーズを通しても多数確認されており、
      「報酬金が高い=世界観的に強い」とは必ずしも言えないだろう。
      この辺りは希少種の記事の余談に詳しいので、そちらも参照のこと。
    • 本作におけるクエスト解禁順はミラボレアス種の方が後になっている*13ため、
      これにおいては黒龍らの前座となり一歩引けを取ることとなった。
    • なお、今作でも配信されている『神への挑戦』の依頼文には手が加えられていない*14

MHW:I

  • 環境が一新されたMHWでは他の黒龍種共々リストラとなった本種であったが、
    その拡張版であるMHW:Iの無料大型タイトルアップデート第4弾の目玉としての追加が、
    2020年3月に配信されたデベロッパーズダイアリーVol.5内において発表された。
    • 世界的にも余程衝撃的だったのか、参戦発表からしばらく経たない内に
      ツイッターのトレンドランキングでは国内だけでなく、
      世界ランキングの1桁位にカタカナで「アルバトリオン」が食い込んだ。
    • 当初、本種を目玉とする大型アップデートは同年5月に配信予定だったが、
      同時期に新型コロナウイルス感染症が流行、緊急事態宣言が出されるまでの状況に至り開発が中断
      その後緊急事態宣言の解除により事態が収束方向に進んだのを受けて開発を再開し、
      2020年7月9日に配信される事となった。
      なお、同感染症による開発への影響は大きく、
      一部言語において「汎用ボイスが採用される箇所が増える」事がアナウンスされている。
    • 本情報の解禁直後、アルバトリオンの情報に関するツイートもなされた。
      既に「禁忌のモンスターの秘匿化」は、前年2019年のモンハン15周年をきっかけに破られており、
      「公式による情報公開」が行われることはもはや不思議なことでは無いが、
      今まで徹底した情報規制が行われていたが故に、この事に驚きを抱くハンターも少なくない。
      • ただし、「関わる記録の大部分が喪失」といった設定は受け継がれているようで、
        他のモンスターのように詳細な生態や戦闘形態は公開されていない。
    • MHWorldからMHW:Iにかけて
      「大型アップデートでは古龍種か古龍級生物が追加される」という法則が続いているが、
      今回の追加もその法則に則ったものとなっている。
    • 本種はMH3のオンラインの方のラスボスを務めたこともあるモンスターであるが、MHW:Iでは
      アップデート第3弾まで過去作におけるオンラインのラスボスが一切登場していなかった為、
      その括りの復活枠としてはMHWorldを通して初参戦となる(オフラインの方のは参戦済み)。
  • 復活に際して、様々な生物的特徴が変更されている。
    • 本種のネタ的な意味でも特徴的な統天角は、
      過去作に比べて角が折り重なって形成されている様がより鮮明に表現されている。
      また尻尾については太さが増し、
      腹側の中央部分には逆鱗が生えておらず、船のキールのように鋭く尖っているのが確認できる。
      クシャルダオラと同様に翼の骨格も変化している。
    • 以前のシリーズでの直立姿勢を基本とした動きから、
      他のドス古龍骨格モンスターと同じ、屈んだ姿勢で各種行動を行うようになった。
      これにより、従来より頭部が狙いやすくなったと共に、後述するギミックも過敏にならずとも狙えるようになった。
    • サイズも従来の3105.8cmから2474.69cmと6m以上も小型に変更された。
      かと思われたが、これは誤表記であったようでアップデートVer.15.01にて
      『アルバトリオンのサイズ表記が、正しく表記されていなかった不具合を修正します』
      とされ、2969.63cmが今作での正しいサイズであった模様。
    • 鳴き声もリファインされ、
      生物の発するものとは思えない機械的で甲高い呻き声とでも形容すべき声になり、
      咆哮は強いノイズを伴った割れ鐘のようなものになった。
      加えて攻撃などの際に、時折まるで機械が軋むような声を出すこともある。
      アルバトリオンの武具自身が金属の性質を帯びたような音を発するため、
      その大元であるアルバトリオンを反映させた形となったのだろう。
  • 初登場から10年以上の時を経て遂にモンスターアイコンが用意された。
    禁忌のモンスターでモンスターアイコンが設定されたのは初となる。
    後述する炎活性状態氷活性状態の逆さ絵状になっている。
  • ストーリー上ではムフェト・ジーヴァの偵察任務終了後、特別任務「宵闇の煌黒星」が発生。
    三期団の団長に話しかけると会議シーンに切り替わり、しばらく話し合いが行われた後クエストが受注可能に。
    そして、なんと幽境の谷の最下層に降臨し、調査に向かうこととなる。
    ちなみにこの特別任務クエストが発生する会議にて、アルバトリオンの脅威を知った調査班リーダーは
    「出来れば仲間を集めて調査に臨んで欲しい」と締めくくっている。
  • 調査を完了しても今回アルバトリオンが幽境の谷に現れた理由は不明なままであるが、
    調査班リーダーの見立てでは
    ムフェト・ジーヴァの不在こそがアルバトリオンにとって計算外だった」可能性もありうると指摘されており、
    「もし調査団が介入せず、創造を繰り返す者合切を破壊する者
    出会ってしまっていたら、一体どうなっていたんだ…?」と語っていた。
    どうせ主人公が両方討伐しにいくだけだろとか言わない
    • 本種を「破壊の象徴」と呼び、それを強調し始めたのは今作からであるが
      ムフェト・ジーヴァの「創造」と意図的に対比させたものだろうか。
    • 後に明らかにされた公式設定資料集にて、アルバトリオンは現大陸から、
      ムフェト・ジーヴァ及びゼノ・ジーヴァの揺籠たる繭の殲滅
      を目的として幽境の谷にやってきた事が明らかにされた。
      かのネルギガンテと同じく、世界のバランスを取る為の自然の自浄作用の一種と言えるかもしれない。
  • 作中では「アルバトリオンのような存在がこの世界に生きているという事実を認められない一派が、
    数少ない資料の悉くを焼き捨ててしまった」と説明されている。
    この事実を受けたフィールドマスターは、アルバトリオンの襲来に際し
    「アルバトリオンを正しく知り、正しく恐れるきっかけを作りたい」と語っていた。
    そして「無闇な恐れは『知らない』から来る、その暗闇を照らし道を示すのが『知識』」とするその姿勢は
    まさに不可思議で恐ろしくあまりに強大な「天災」に立ち向かおうとする人類のそれであり、
    モンスターハンター世界において、人間が古龍という存在とどのように向き合うものなのかを
    アルバトリオンをあらゆる自然災害の象徴という側面から改めて描いたもののように思える。
    • 一方で、受付嬢はアルバトリオンを実際に目の当たりにした感想として
      共存することは不可能だと感じた」、
      その存在を認めたくなかった人達の気持ちが少し分かる」と語っている。
      かつて未曾有の存在であったムフェト・ジーヴァと見えた後であっても
      モンスターと人間の共存方法模索のスタンスを取っていた、
      そんな彼女ですらも価値観を変えられてしまうという、
      煌黒龍が禁忌とされていた由縁の一端を垣間見ることが出来るエピソードであった。
      • 受付嬢のこの所感を信じるならば、煌黒龍の存在を認めず焚書に処した者達は、
        本種の能力の異常性だけでなく、「共存自体が不可能である」という事実への恐れも抱いていたことになる。
        上記の通りフィールドマスターは正体不明のままに畏怖されているアルバトリオンについて、
        調査に赴かんとする主人公に対して「正しく知り、その上で恐れる」ことが必要だと説いたが、
        しかしその結果として煌黒龍が人類と共存不可能な脅威であることが改めて浮き彫りになったのは、
        なんとも皮肉な結末と言えるかもしれない。
  • 特別任務をクリアすると、
    イベントクエスト「宵の恒星」「明けの死星」を受注できるようになる*15
    • 煌黒龍の3つのクエストはいずれも、
      本作の世界観上において非常に重要な意味を持つ「星」をクエスト名に冠している。
      かつて幾たびも「神」と呼ばれたように、新大陸でもなお超常の存在としての異彩を放っているようだ。
    • 特別任務は一度クリアすると他人の救難に参加する以外にプレイする手段がないため、
      クリア出来るプレイヤーはどんどんイベントクエストに移ってしまい、
      クリア出来ないプレイヤーだけが特別任務に取り残されてしまう。
      これらの事情が重なり、オンラインの特別任務は配信から日が経つにつれ環境が悪化、
      さながら蠱毒のような状況となっている。
    • アルバトリオン戦では「必ず会敵状態で始まり、モドリ玉が使えない」と言う条件が課されている。
      そのため、ベースキャンプに戻っての支給品やアイテムの補充も一度倒れない限り出来ない。
      特に本作においては適切な専用装備と後述の仕様の把握と確かな腕前がクエストクリアに必要不可欠であるため、
      それらを知らない未クリアプレイヤーが特別任務に残り続け、
      ますますクリアが難しくなるといった悪循環が起こっている。
  • アルバトリオンの攻撃倍率は、有志によって16.15倍と判明している。
    各モーション値も高めで、それでいて並の歴戦古龍の攻撃倍率を2倍近くも上回っている。
    たとえ最高峰の防御力を誇るEXドラゴン一式を最大強化で固めてもタダでは済まず、
    中途半端な防具では直撃2発で余裕でキャンプ送りにされる。
    本作でもトップクラスの力を持つモンスターの1頭であり、準備はケチらず徹底しよう。
    武具カスタム有り無しで難易度が激変する典型的なモンスターである。
  • その後、特別任務「暁の凱還」にて再び相まみえることになる…のだが、
    前述の特別任務やイベントクエストと比較すると異常に弱い
    それもそのはず、このクエスト、同アップデートで追加されたクエスト
    「黒龍ミラボレアス」の前座ポジションなのである。
    報奨金も通常のクエストより大幅に引き下げられて報酬も不味くなっており、
    なんと黒龍ミラボレアスの半額となっている。
    アップデートで追加されたモンスターが次の追加モンスターの前座となるのはモンハン史上前代未聞である。
    • クエスト報酬は採取でも取れる骨や覇王の証に装飾品が数個程度だが、
      部位破壊と剥ぎ取りでは専用素材が手に入るので安心しよう。
      運が良ければしっかり瑠璃色の龍神玉も排出される。
    • 「暁の凱還」の個体がどれくらい弱いかと言うと、
      10000弱というマスターランクのドスジャグラスよりも低い体力と言えばその異常さが分かるだろう。
      そのため討伐すること自体は容易なのだが、
      このアルバトリオンは瀕死になると確定でエスカトンジャッジメントを放つように設定されている。
      マルチプレイ時では体力や耐性値の増加も相まって、
      パーティの構成や武器種によっては属性ダウンを取る前に体力を削りすぎてしまい、
      フルパワーのエスカトンジャッジメントを放たれて仲良く全滅…という笑えない事態にもなりかねない。
      本末転倒な結果にならない為にも、可能な限りソロあるいはペアでの狩猟に挑みたいところである。
      いっそ『敢えて物理特化にしてエスカトンを甘んじて受け入れ1~2乙前提で強引に体力を削って倒す』
      というソロ戦法も有効。
    なお断っておくと、体力は兎も角その辺の古龍を上回る圧倒的な攻撃力は他のアルバ討伐クエスト時と何ら変わらない。
    あくまでも『体力が低いので他クエスト時よりはクリアしやすい』だけに過ぎないので、
    前座だからと半端な装備とウデで雑に立ち回っていると即ズタボロにされて拠点に帰る羽目になる。
    まだ「宵闇の煌黒星」をクリアできていない場合や後に控える更に強大な邪龍の討伐を目指すのであれば、
    最低でもこの前座アルバトリオンは余裕をもって倒せるようにしておきたい。
  • MHW:Iでは禁忌のモンスターの設定の掘り下げが行われているが、
    それでもなお情報が少ないため、描写をどう受け止めて考えるかはプレイヤーに委ねられ、
    現在も世界観側、ゲームシステム側問わず多種多様な説が唱えられている。
  • クエストクリアBGMは、なんと初出であるMH3シリーズで用いられた「成功!!!」が採用されている。
    当時のアルバトリオンを知るハンター諸氏にとって、
    死闘の末に流れるこのBGMに感慨を覚えたハンターは少なくないだろう。

戦闘能力

  • 本作では行動や状態変化が一新されており、
    アルバトリオンの属性状態を表すモードは「炎活性状態」「氷活性状態」、
    そして「龍活性状態」の3つで構成されるようになった。
    また、各形態毎にアルバトリオンの体表から漏れ出る光の色も鮮明になり、
    炎活性状態では「灼熱の炎の如き橙色の光」、
    氷活性状態では「凍てつくような青色の光」が放たれ、
    通常状態や武具で見られる「紫洸」は龍活性状態の時に光るようになった。
    天角の部位破壊後、砕けた跡の色も状態によって変化する。
    • この光ギミックは更に細かい仕様が存在しており、
      アルバトリオンが相反する属性の力を受けてダウンし、倒れている間は体表から漏れ出る光が消え失せる
      その後、体勢を立て直した際の軽い威嚇と共に行われる属性エネルギーの放出と共に、
      消え失せていた光が戻る…という変化が起こる。
      討伐を果たし、倒れ込んだ時もこれら「属性エネルギーの光」は消失するため、
      1分間のみであるが、アルバトリオンの純粋な漆黒の体躯を鑑賞する事が可能である。
  • 従来は形態ごと「炎・龍」と「氷・雷」の2属性を使い分ける形であったが、今回は
    • 炎活性状態:火、雷、水、龍
    • 氷活性状態:氷、雷、水、龍
    と、炎活性に対する氷のような活性状態に相反する属性は使用しなくなるが、
    活性状態に関係しない龍と雷、後述する水は全状態で使ってくる
    更に龍活性状態では5属性全ての攻撃を行ってくるため、
    多彩なレパートリーの攻撃に翻弄されないようにしたい。
    • 各属性耐性が高いに越したことはないが、全属性を防具の構成やスキルで上げる事は現実的に厳しい。
      特に龍属性やられはクエストの成否に直接かかわってくるので、
      ダメージ減少にはつながらないが属性やられにだけはしっかり対策していきたいところ。
      • しかし逆に言えば、ほとんど全ての攻撃に属性効果が付与されているということなので、
        ウチケシの実さえ持ち込めば普段の狩りよりも災禍転福の発動がかなり容易にできる。
        被弾を調整できるプレイヤースキルがあるならこちらも一手だろう。
    • この活性状態はクエストによって開始時点の活性状態が変わるようになっている。
      特別任務「宵闇の煌黒星」とイベントクエスト「宵の恒星」では炎活性状態で始まり、
      イベントクエスト「明けの死星」では氷活性状態で始まる。
      そしてアルバトリオンのイベントクエストが期間内にある場合、
      「宵の恒星」「明けの死星」は1日ごとに入れ替わるようになっている。
      これらは開始時の活性状態が変わるだけで、報酬内容が変化するわけではない模様。
    • ただし、個人ごとにどちらが受注可能であるかは違うと公式発表されており、
      自分が「宵の恒星」を受注可能でも、他人は「明けの死星」を受注可能な状態である可能性がある。
      そのためマルチプレイなら、どちらかを集中してやることが可能となっている。
      救難信号クエストに参加する場合は、しっかりとクエスト名を確認しておくこと。
      • なお、このクエストの種類はデータごとに判定されており、
        サブデータも作っているハンターはキャラデータさえ変えれば好きなほうをソロでも選べることも。
        とはいえ仮に3つデータがあったとしても1/4の確率で全データのクエストが被るので、
        いつでも自由な方をソロで遊べるかは運ゲーといったところ。
    • 今作ではついに水属性の攻撃を行う姿が確認された。
      過去作でもアルバトリオンはすべての属性を扱えると謳ってこそいたものの、
      実際のゲーム内では水属性攻撃を行なっては来ず、
      自身の超高熱で蒸発、もしくは超低温で凍結していると解釈される事が多かった。
      それだけに、あろうことかたとえ「氷活性状態」であっても水ブレスを吐いてくる姿は、
      過去作のアルバトリオンを知っている狩人にとっては中々に衝撃である。
      • さらにこのブレス、水属性攻撃であると同時になんと油のような性質も持っている。
        地面に着弾すると跡が残り、アルバトリオンの放つに触れることで引火
        燃え盛るダメージ床へと変貌し辺りを火の海に変えてしまう。
        「氷活性状態でも凍結しない」「火を受けると燃え盛る」という点から、
        実際にはただの水ではなく超低温でも流動性を保つ可燃性の不凍液ではないかと見られるが、
        解説が無い故に詳細は明らかとなっていない。
    • 従来から氷属性攻撃により地面に発生する氷柱だが、
      今作では氷柱に雷がヒットすると赤く光った後爆発するというギミックも追加されている。
      • ムフェト・ジーヴァが発生させる劣化した岩片にはブレスや大技を遮る盾として使えるギミックがあったが、
        こちらにはそういった要素は何もなく、ただの爆発する障害物である。
    • 雷と水は活性状態に影響されず使ってくるが、雷の攻撃は地上で、水の攻撃は空中でしか使ってこない。
      アルバトリオンがどこにいるかを把握し対処したいところ。
    • PS4などの機種の処理能力を活かし、能力による「天候急変」も従来作品より明確に現れ、
      谷の至る所に点在する、冥灯龍(赤龍の脱皮殻)の「幽幕」を火炎放射によって炎上させ
      幽幕が溶けて零れ落ちる地獄のような光景を作り出している。
      また、谷が吹雪に包まれた際には揺らめく幽幕が完全に硬直、凍結し、
      更には幽境の谷を包んでいた炎を一瞬で氷に変えるなど、
      “あらゆる天災”を次々と引き起こす姿を拝むことができる。
  • さらに、モード変化時に莫大な属性エネルギーを放つ大技「エスカトンジャッジメント」を会得。
    詳しい仕様は攻撃パターンの項目で述べるが、対策を怠ればほぼ確実に力尽きることになるので、
    いかにエスカトンジャッジメントを攻略するかが本作における狩猟のポイントになってくる。
    • なお、デベロッパーズダイアリーでも「食らったらアカンやつ」と称されている。
    • 実装後しばらくは絶対に属性武器がないと乙が避けられないと思われていたが、
      実は、エスカトンジャッジメントをされる前に倒すことも出来る。
      その代わり突き詰めた立ち回り、限界まで盛った物理火力が求められ、成し遂げるのはとても困難である。
    • エスカトンジャッジメントが放たれる際、アルバトリオンは非常に強く発光し、
      ベースキャンプにいれば谷底にかかった霞みの光が変化する光景を見ることが出来る。
      かつて神域でアルバトリオンを見たという王国の地質調査員の報告書には
      「次第に大きくなる光と轟音」「周囲の空気さえアルバトリオンの周りから変えられていく」
      といった目撃証言が書かれていたが、
      彼が見たという光景は、これに近しいものだったのだろうか。
  • エスカトンジャッジメント始め、属性の力が強調されているアルバトリオンであるが、
    MHW:Iのアルバトリオンは無属性攻撃を一切繰り出してこない
    過去作品で無属性攻撃だった攻撃は龍雷を帯びて龍属性化しており、
    必然的に何がしらの属性攻撃に晒される事になる。
    そして、龍属性やられはエスカトンジャッジメント対策に致命的な影響を及ぼすため、
    アルバトリオンに挑む際は、最低でも龍属性やられが発症しない状態で挑むことが望ましい
    • 全属性を扱うアルバトリオンならではの属性連携攻撃もあり、
      水ブレスが地面に着弾すると跡が残り、アルバトリオンの放つ炎に触れることで引火
      燃え盛るダメージ床へと変貌しスリップダメージを発生させる。
      また、氷塊ブレスや全体大氷塊落としの着弾地点には巨大な氷の塊が設置され、
      この氷の塊に落雷が当たると龍属性の爆発が発生する
  • 肉質がシリーズ全体でみてもかなり軟化している。
    前脚は属性肉質がかなり柔らかく、
    特に頭部に至っては斬肉質85*16と、傷をつけても88にしか上昇しないほどである。
    そのため、無理に傷つけを狙わなくとも会心率さえ確保しておけばダメージ的な損失はほとんどないといえる。
    ただ、横から攻撃すると吸われやすい胴体の肉質は例外的にかなり硬い。
    懐に潜り込んで戦う場合、翼に傷を付けると胴体にも傷が付くのでダメージを稼ぎやすくなる。
    • 肉質の軟らかさの代わりに体力がソロでも52500とかなり高い。
      前脚や頭部で効率よくダメージを与えなければ長期戦は免れないだろう。
      • ちなみにアルバトリオンの頭部よりも柔らかい頭部斬肉質が設定されているのは、
        MRマム・タロト(パージ後)の90(傷92)、上位ドドガマル(顎赤熱時)の100(傷100)くらいである。
    • 一方の弾肉質はさほど柔らかくなく、かつ属性肉質と反比例するような設定をされており、
      弓などはダメージを伸ばしにくい。
  • 怒り状態では閃光玉が効かない」という仕様は今作でも健在。
    怒り時はぶっ飛ばしもできないので、滞空するアルバトリオンへの対抗策は限られてくる。
    地面スレスレをホバリングするように飛ぶので、
    大きく振り下ろしたり切り上げるような攻撃なら脚にダメージを加えることが可能。
    • 敵を見失うとしばらく索敵を行った後、自分から降りてくるので
      これを利用すれば怒り時でも素早く降ろす事が可能。
      隠れ身の装衣やけむり玉を使用することで見失わせることができるが
      索敵モーションが長めな関係でけむり玉1個だと降りてくる前に効果が切れやすい。
      また、マルチプレイやオトモが居る場合はちゃんと全員が隠れないと索敵状態にならない。
  • 前述の通り、今作のアルバトリオンは狩猟中にモドリ玉の使用が一切できなくなっている。
    この為、ガンナーは一度力尽きる以外の方法でキャンプに戻って弾を補充することができない。
    • なお、未発見状態であればファストトラベルを利用してキャンプに戻ることは可能ではある。
      ただし、一度発見された状態ではたとえ隠れ身の装衣を使用しても効果時間いっぱいまで警戒を解かないどころか、
      なぜか攻撃をしてきたり、挙句には一瞬発見状態になったりするので、
      一度戦闘状態になったら基本的に戻る術はないと言っていい。
  • 1回の龍活性化状態で角が1段階ずつしか破壊できない、
    前脚の部位破壊のオミットといった細かい変化が確認されている。
    特に前者は、アルバトリオンとの戦闘において強い意味を持つ要素となっている。
    • 通常、龍活性の次は「炎または氷のうち前回と異なるモード」にチェンジする。
      しかし角を破壊すると「モードチェンジできない」旨のアナウンスが流れ、前回と同じモードに戻る。
      つまり火または氷武器を担いで戦う場合、龍活性時に角を折るのが必須条件となる。
  • ぶっ飛ばしは可能だが、幽境の谷の構造の都合で地上ではかなり難度が高い為、飛行状態から叩き落とす為に使う方が無難。
    但し無闇にクラッチで張り付くと、後述の龍雷スタンプや突進で逆に叩き落とされる危険性がある。
    決まれば確定でダウン+頭の角に大ダメージなので、非怒り時なら転身の装衣で強引に捕まって墜落させてしまってもいい。
    • 体力が落ちるにつれて怒り状態になりやすくなり、
      二回目のエスカトン以降は少し殴るだけですぐキレるので、
      そういう意味でも非怒り時に強引に落とせる転身は有効。
    • ちなみにもう一方の禁忌と異なり、よろけ怯みが存在する。
      手数を稼ぐチャンスなので、涎を垂らしていたらクラッチして怯み時間を延ばして殴ろう。
  • 解禁タイミングはMR24で、かつ「ムフェト・ジーヴァの偵察任務を終えた後」になる。
    攻撃力は確かに高いのではあるが、この後に控えるミラボレアス程に高いわけではない。
    また、純粋な実力でねじ伏せてくるミラボレアスと異なり、
    アルバトリオンはエスカトンジャッジメントに起因するギミック性に重点を置いたモンスターなので、
    解禁直後に挑むのは相変わらず無謀ではあるが、ある程度装備を整え、龍属性やられ対策を施した上で、
    回数を重ねて動きを覚えて対応できるようになれば、
    あとは属性抑止をしっかりこなせばMR100以上までやり込まずとも勝機は見えてくるだろう。
    特に属性抑止においては属性ダメージ、すなわち手数が重要であることを意識し、
    より手数のあるコンボを模索することが勝利への近道になるだろう。
    • 特に意識したいのは「前脚を狙う」こと。
      全てのモードにおいて、アルバトリオンに属性ダメージを大きく与えられる部位は、
      共通して前脚なので、ここを積極的に狙えるように立ち回れるようになりたい。
      素早く属性エネルギーの抑制が1回でもできれば、
      エスカトンジャッジメントを耐えられるようになるため、前脚を積極的に狙い、
      属性抑止のダウンを1回でも取れば、部位破壊の立ち回りにも余裕が生まれる事にも繋がり、
      総合的に見て大きなメリットが得られる事になるだろう。
    • 武器については、初遭遇クエスト及び「宵の恒星」では炎活性状態から始まる特徴故に、
      アルバトリオン実装を目玉にしたアップデートで一緒に実装された特殊個体「氷刃佩くベリオロス」の武器が
      炎活性状態の第1弱点属性である氷属性武器として高い性能を持っている。
      少なくとも近接武器種と弓においては武器選びに迷ったらこれを選んでおけば問題ないなど、
      アルバトリオン討伐に挑む段階から強力なサポートが得られる環境が整っているのも見逃せない*17
    • 防具についても直前に解禁され、属性の力を極めて高める赤龍の防具を一式纏い、
      立ち回りを突き詰めていけばエスカトンジャッジメントの抑制がかなり楽になる。
      また、同防具は全ての属性を操るアルバトリオン相手には嬉しい属性やられ耐性も付いているため、
      Lv3を発動すればエスカトンジャッジメント抑制最大の障害となる龍属性やられを始めとした、
      全ての属性やられを防具の属性耐性関係なしにシャットアウトできるのも嬉しい所。
    • 一連のアップデートをすべて終え、本種の初期属性変更、
      及びマム・タロトとムフェト・ジーヴァの周期変化を除いた、
      全てのイベントクエストが常時配信状態になっているのも好環境。
      赤龍の防具を作るために挑む必要があるムフェト・ジーヴァが不在の時も、
      入れ替わりでやって来ているマム・タロトの武器は属性面で非常に優秀なモノが多く、
      どちらも上手く活用すればアルバトリオン討伐の鍵である「属性抑制」の面で大きな活躍が見込める。
      これらを役立てれば勝利を手にする可能性はグッと上がるだろう。
  • 但し、先の通り歴戦王古龍と同等以上の火力を矢継ぎ早に繰り出して来るため、
    少しでもコケると一瞬でペースに呑まれる。
    後々戦うであろう黒龍の防具を一式ガチガチに強化しても尚、一発で体力の半分近くを余裕で消し飛ばす威力で次々と攻撃してくるので、
    不慣れな内はもちろん、機動力が悪い武器では抑制が覚束ずジリ貧に陥りやすい。
    また、アルバトリオンの最後の審判に抗うには武器属性値の高さが重要なので、
    圧倒的な性能を持ちながらも属性値が貧弱な黒龍の武器を始めとした、
    物理重視の武器を担ぐと最後の審判に抗えない可能性が高まってしまう。
    純粋な実力でねじ伏せて来る相手に、
    純粋な実力でねじ伏せる事が問われるミラボレアスに対して、
    古龍種特有の能力に適切に対応し、搦め手にも正しく対応する事が求められるアルバトリオンと、
    偶然にも、戦闘面においても両者の関係は対を成すかのようになっている。
    • 後に控えるミラボレアスも含め、何も知らない新規プレイヤーから見ると、
      直前に実装された特殊個体含めて「いきなり理不尽な強さを持つモンスターと鉢合わせる事になった」と感じやすい。
      アルバトリオンから見て直前の相手となるムフェト・ジーヴァが偵察だけで済む、
      つまり本来の強さを体感する前に撃退してクリアできるのも、
      このような体感になりやすい事を助長していると思わしい。
      この問題に関してはアップデートの項目が詳しいのでそちらを参照して頂きたい。
  • 武器種の内、ガンランスは砲撃が抑制の役に立たないので、必然的に突き・殴り戦法が基本となる。
    盾持ち全般に言えるが、アルバトリオンの攻撃を悉くガードで凌ごうとすると、
    圧倒的攻撃力からくるノックバックの隙と、削りダメージの回復に時間を割かれて手数が落ち、
    結果として角破壊や抑制が間に合わずジリ貧に陥りがちである為、
    回避性能スキルを積んで各攻撃をフレーム回避して手数を増やすプレイングも視野に入れたい。
    • 幸いにもランス共々ステップ回避は通常回避より隙が少なく、アルバトリオンの攻撃は見た目に反して悉く攻撃判定が一瞬であるため、
      タイミングさえ覚えれば回避性能Lv3も積めばリズムゲーの如く凌ぐことが可能。
      延々ガード突きだけでは抑制は出来ても角破壊や体力を削り切れるか怪しくなってくるので、
      必要に応じて踏み込み突き上げ・切り上げ~叩き付け~薙ぎ払いも使って首尾良くダメージを稼いでいきたい。

アルバトリオンを記録した書物

  • 3期団団長とフィールドマスターの話によるとかつてアルバトリオンに関する書物は存在していたらしいのだが、
    禁忌の存在を認めていない人物たち の手によってその書物が燃やされてしまったため、
    ほとんど記録が残っていないことが判明。
    そのため調査を行い、新たに編纂するという試みから特別任務が始まることになる。
    • 特別任務では当然調査団の面々も初見であるが、
      「属性武器で攻撃すれば力を抑えられそう」という発言や
      龍活性状態への移行時に角が属性制御の役割を果たしていると推測するなど、
      これまでの活動で培ってきた洞察力や知識を発揮している。
      主人公が挑む前に数名お星様にされた可能性もなくはないが
    • アルバトリオンの特別任務をクリアした後研究レベルを最大まで上げると、
      セリエナにて三期団の期団長から興味深い話を聞くことが出来る。
      それによると、アルバトリオンの調査報告を受け取ったギルドからは絶賛されたものの、
      船に乗る途中で【偉そうな人達】数人がやってきてこう言われたという。

      「君達はどうしてこうも怖いもの知らずなんだ?」
      「この世には、深入りしてはいけないものがあるのに」

    • ちなみにこの発言を伝えた後に期団長が、
      帰りの船の中で「火をつけて燃やそうか」と考え続けていたと発言をするが、
      恐らくその後の口振りから察するに「最後は闘志に火がついた」という意味と思われる。
      編纂した書物を燃やそうかと思った、というのを誤魔化しているように聞こえなくもないのだが、真意は不明である。
      決して偉そうな人たちを燃やそうとした訳ではないと信じたい。
    • イベントクエストのアルバトリオンのクエストではクリアすると調査団リーダーが
      「皆やったな!この調査記録は永遠に残るはずだ」とコメントする。
      彼の言う通り、調査団達による編纂記録は正確な情報としていつまでも残り続けるだろう。

攻撃パターン

  • 従来からアルバトリオンの形態変化毎に使い分けて来た地上・空中からの攻撃パターンは、
    どの属性活性状態でも行うようになった一方で特定の属性活性状態で使う攻撃パターン、
    及び使わない攻撃パターンといったものが存在する。
    以下ではMHXX以前から仕様変更されたものと新規に追加された攻撃パターンについて記述する。
頭突き
威力は低いが出が早い頭突きと、出は遅いが威力の高い頭突きの2パターンが存在する。
特に後者は、全身を持ち上げもはやボディプレスと言ってもいいほどの勢いで叩きつぶし、
当たり判定がどの四肢にも増え、どこに当たろうが特大吹っ飛び状態になる非常に危険な技となっている。
大剣のタックルや不動の装衣のスーパーアーマーで耐えようとしても見事に地面に寝転がり、
ソロの場合追撃がほぼ確定するため、特に気をつけるべき攻撃の一つになった。
ただし判定は一瞬で、コツを掴めばフレーム回避も安定してできるようになる。
体を振り下ろす直前、全身に龍雷を纏ったタイミングが目安となる。
龍雷突進
予備動作が少なくなり速度も大幅に上がったため回避しにくくなったが、直進しかしてこなくなった。
また、リオレイアのように連続で突進を繰り出すパターンも追加されている。最大3回までやってくる。
その代わりかフィニッシュの角振り上げはオミットされた。
さらに、特定の隙以外に後ろ足等にクラッチを行うとこれを使って振りほどこうとしてくる。
歴戦王イヴェルカーナのように多段ヒット判定があり不動の装衣や転身の装衣を着ている場合は削りに注意。
あちらと違い吹っ飛びでクラッチを引きはがしては来ない代わりに、不動を着ていればその分ダメージを受け、
装備によっては半分近く体力を削られるためゴリ押しは要注意。
龍雷引っ掻き
予備動作が長くなり、狙いも甘いことから、近接武器でも避けやすくなっている。フレーム回避も容易。
角薙ぎ払い
龍属性を纏うようになったほか、大きく体を動かし薙ぎ払うように攻撃してくるようになった。
その影響か被弾してもかち上げられることはなくなった。
ただその分判定もやや広めになっており、前脚付近にいると高確率で吹っ飛ばされる。
滞空時に回転しつつ角と尻尾を薙ぎ払ってくるものもあるが、角も尻尾も龍雷を纏っている、龍属性攻撃となっている。
龍雷滑空
予備動作が分かりづらかったXX以前と異なり、
うなり声をあげつつ軽く後ろに下がるという分かりやすい予備動作になった。その分滑空速度は相当早め。
滑空後は180°方向転換し、すぐに追撃を仕掛けてくる。
そのまま地面に降り立ちつつ、方向転換するパターンも存在する。
運が良ければ怒り状態でも意外と高頻度で降りてくれるだろう。
龍雷バックジャンプ急襲
悪名高いこの攻撃だが、今作では比較的全体的な動作が遅めになり、
ダメージもやや優しくなったため、脅威度はマシにはなった。
だがそれだけでは終わらず、旧作とは別ベクトルで凶悪なものになっている。
主に距離を取った時に使用してくるほか、引っ掻きやブレスで吹き飛ばしたところに、
起き攻めとしてこの攻撃を被せてくることが非常に多い。
特にバック小爆炎ブレスはアルバトリオンが距離を取ることもあり、高確率でこの技につなげてくる。
着弾爆発で吹き飛ばされたハンターの息の根を確実に止めにかかってくる、極悪コンボとなっている。
意外と判定は小さめなので、アルバトリオンの側面に退避さえできれば、意外と当たらない。
アルバトリオンが距離を取ったらこの攻撃を使ってくると見て動いた方が良いだろう。
爆炎ブレス
炎活性状態と龍活性状態で使用する。
従来のような着弾後に巨大な炎柱が発生することはなくなった代わりに、以下の2種類の爆炎ブレスが追加された。
  • 1つ目は、着弾後に前方と斜め左右の3方向へ連鎖爆発が発生するブレス。
    かなり遠くまで爆発が届くため、爆破方向へ逃げるのはほぼ不可能、地面をよく見て回避する必要がある。
    バックジャンプ爆炎ブレスも同様の爆発が発生し、
    怒り状態直後のリオレウスのように滞空状態へ移行することがある。
    また、ブレスの後隙をキャンセルして角振り上げ、滑空突進といった行動に繋げるようになっているため、
    安易に近づくのは危険。
    ブレスの爆発で吹き飛ばされた後、ちょうど起き上がるタイミングで滑空突進し起き攻めしてくるパターンもあり厄介。
  • 2つ目は、上体を持ち上げ頭付近の地面にブレスを打ち込み、
    周囲をドーナツ状に3回爆発させるブレス。
    攻撃としてはゼノ・ジーヴァのビックバンに近く、3回目の爆発は後脚付近にも及ぶため注意。
    なお、爆発から次の爆発までに時間的、空間的な余裕が存在するため、
    上手く爆発をかいくぐれば頭を狙う格好のチャンスになる。
    操虫棍の跳躍で回避できなくもないが、かなり判定が怪しく、
    明らかに当たっていなくても吹き飛ばされることがあるため、あまり推奨できない。
火炎流水放射
MHW:Iより、従来の爆炎ブレスに加えて射程の長い火炎放射を使用するようになった。
地上ではイヴェルカーナと同様のモーションで放つ火炎放射を使用する。
前方一直線のパターン、薙ぎ払うパターンがあり、
特に後者は要ガード強化、異常な範囲、高い威力から、ガンナーが最も警戒すべき行動のひとつとなる。
前方パターンはノーモーションと言っていいほど予備動作が短い。
あまり氷活性状態でないアルバトリオンの目の前には立たないようにした方がいいだろう。
一応発射前に鳴き声を挟むので、位置が良ければ即回避で範囲外に出れることも。
どれも地面に沿うようにしか放ってこないため、操虫棍なら跳躍で避けつつ頭部に急襲突きを差し込める。
滞空時は頭の下から前方に掬い上げる直線のパターンや、テスカト種のように前進しながら薙ぎ払うパターン、
回転しながら地面にα(アルファ)字を描くように薙ぎ払うパターンの他、
真下に放って強力なダメージゾーンを形成するパターンなど、多彩なモーションを使用してくる。
更にα字、直線、薙ぎ払いパターン共に水属性のブレスも発射してくることがある。
真下に放つものは終了後そのまま降り立ち、猛烈な熱気を周囲に拡散するパターンも存在する。だがこれは見た目だけで、ダメージ等はない。
直下パターンのブレスはミラボレアスやマム・タロトの物と違い判定が空中にまで及ぶため、
空中突進斬りなど当てようものならば、コゲ肉になりかねない。
こればっかりは操虫棍でも大人しく退避した方が良い。
特にα字に薙ぎ払うものは速度・軌道の読みづらさ・威力が相まって非常に厄介な攻撃となっている。
操虫棍でも空中まで薙ぎ払うα字のものはかなり避けづらいが、空中突進斬りでアルバトリオンに張り付くことで避けれなくもない。
α字タイプはかなり高速で薙ぎ払い、判定が一瞬なため、フレーム回避が比較的狙いやすい。いっそのことそれで避けてしまうのも手。
龍雷スタンプ
他の物理攻撃と同様、MHW:Iでは滞空スタンプは龍属性を帯びるようになった。
従来のモーションでプレイヤー(またはオトモ)1人を狙って最大2回(怒り時は3回)まで行い、
終了後に頭を下げて流れるような動作で軽く威嚇する。
振動はオミットされたが、代わりに被弾すると上述の強頭突き同様特大吹っ飛び状態になる上、
最大回数までスタンプをしていなくてもアルバトリオンは確定威嚇に移る*18ため、追撃を受ける危険性が極めて高い。
スタンプ自体の威力も高いため、ブレスを重ねられると耐性次第ではデスコンボにもなりうる。
見た目よりは判定が狭いが、その分当たった際の被害は甚大なため油断はしないように。
また、稀にクラッチに対するカウンターのように使用してくることがあり、頭部に張り付いていても特大吹っ飛びで地面に叩き落される。
そのため、ぶっ飛ばしを狙う時は注意。
ピンポイント落雷
後述の全体落雷も含めて雷属性攻撃はモードに関係なく放ってくる代わりに地上でのみ行う行動に変更された。
通常はハンターのいる地点に縦又は横のランダムな方向に一直線に走る雷を2回(怒り時は3回)放つ。
過去のものより範囲が広いため、巻き込み事故を起こしやすい。
  • また、後述の全体落雷もだが雷属性の技を使用中は角が帯電しており
    この時に頭部にクラッチするとダメージを受けてしまう
    更にこのダメージは連続ダメージで、転身の装衣が一瞬で剥がされたり
    不動の装衣で連続ダメージを食らって死亡することがある。
    雷のターゲットになってないハンターにとっては隙だらけの攻撃に見えるが、
    ぶっ飛ばしや頭部の傷付けのチャンスにはできない。
    解析によると「セミ対策」という技名が設定されているとのこと。そんな身も蓋もない…
全体落雷
MHW:Iでもこの技は継続され、前述した通り全ての状態で使ってくる
主な仕様はハンターに集中して落とすパターンが無くなっただけで従来のものに近いが、
確定の威嚇動作が無くなり、全ての雷が落ちる前にアルバトリオンは動き出すため、
懐に潜り込んでやり過ごそうとすると突進などを食らう可能性がある。
  • 本技は、アルバトリオンを中心に外側へ落ちるパターンと、
    外側からアルバトリオン側へ落ちるパターンの二種類が存在する。
    アルバトリオンが全体落雷の動作を行った際に地面を走る光の方向で
    どちらを放ってくるのか判断できるようになっている。
    雷が落ちる位置も固定なので、しっかり観察して対処できるようにしたい。
全体大氷塊落とし
性質が変化し、龍活性状態と氷活性状態で使用する「設置型攻撃」になった。
天を仰ぎながら冷気を溜め、飛び上がりつつそれを天空に放って冷気の雲を形成し、
アルバトリオンの意思とは無関係に氷柱が降り注ぐ攻撃となった。
アルバトリオン自身は冷気を設置した後は自由に動けるため、
天空から降り落ちる氷柱と、アルバトリオンの攻撃の両方に対応する必要性がある。
こちらは吹雪ブレスと異なり終了後も滞空したまま。主にこの攻撃によってアルバトリオンは滞空状態に移行する。
  • また氷塊ブレス共々着弾地点に巨大な氷の塊を設置するようになっており、
    この氷の塊に落雷が当たると龍属性の爆発が発生する
    落雷から爆発までかなりタイムラグがあり、非常にペースを乱されやすい。
吹雪ブレス
見た目が大幅に変わり、まさしく吹雪というべき見た目になった。
地上で使用する物と、滞空しつつ真下に放射する物がある。
地上パターンはずっしりと構えつつ前方広範囲にダメージゾーンとなる吹雪を放射する。
当たっても雪だるま状態にならなくなった代わりに、氷属性やられとなり行動を阻害する。
滞空パターンはギシギシという錆び付いた機械のような音と共に力を溜めつつ飛び上がり、真下に放射し円状のダメージゾーンを生成する。
終了後はそのまま地上に降りてくるので安心。バフの掛けなおしチャンスでもある。
どちらのパターンも空中に判定は及ばないので、操虫棍なら地上パターンは跳躍と空中回避で避けてから急襲突き、
滞空パターンはアルバトリオンと共に跳躍し、空中突進斬りと舞踏跳躍で滞空時間を稼いでから急襲突きと、
通常剣士では退避するべき攻撃でも攻撃を続行、ダメージを稼ぐチャンスにできる。
ダメージ自体はそこまで高くないが、他の攻撃で吹っ飛ばされギリギリ耐えたところに広範囲のこの攻撃を重ねられ、
ダメージゾーンからの退避が間に合わず乙という事態があるため注意。最悪緊急回避連打でやり過ごす方法もある。
氷塊流水ブレス
地上でも撃ってくるようになったほか、新たに薙ぎ払いつつ発射してくるパターンが追加された。
また、氷塊だけでなく水の塊のようなものも発射してくるようになった。
氷属性なら氷塊、水属性なら水たまりが着弾地点に残り、
それぞれ雷属性、火属性に反応して爆発したりダメージゾーンとなるなど、プレイヤーにとって不利益をもたらすことがある。
地上では唐突にダッシュしたのち、バックステップしながら4発ほど縦に薙ぎ払うように発射してくるパターンがある。
アルバトリオンの方から距離を取ることもあり、比較的避けやすい。
滞空時は氷属性なら機械のようなギシギシ音、水属性なら何とも表現しがたい気の抜けるような鳴き声ののち、マシンガンのように薙ぎ払いつつ超連射してくるパターンがある。
こちらは主な回避方法は小さなブレスの間隔を狙って避けるか、フレーム回避ですり抜けるかなどで、かなり避けづらい。
幸いアルバトリオンの近くなら氷塊がハンターの頭上を通り過ぎていくため、密着するのもアリ。
ちなみに頭部にクラッチしているとアルバトリオンがブレスを発射するたびに攻撃判定が発生し、
不動の装衣を着ていると帯電角がマシに思えるレベルの超ダメージを瞬時に受け、そのまま乙ってしまう。
地上、滞空共に使用してくるパターンとして、まず3発薙ぎ払いつつ撃った後更に高く頭を上げながら5発放ち薙ぎ払う物がある。
2段目の5発は1段目の3発の間を補うように放たれる。
どちらも高い所から放ってくる上、2段目となる5発は更に高い位置から発射されるため、アルバトリオンに近づけば頭上を通り過ぎることがよくある。
龍雷ノヴァ
溜めるようなモーションの後にアルバトリオンを中心とした爆発が発生する。
龍活性状態移行時には必ず使用する。
形態変化時の物はそこまで範囲は広くなく、溜め時間も長いので攻撃判定がない正面付近に移動して追撃するチャンスにもなる。
ただし既に龍活性状態になっている状態で使用する物は見た目以上に範囲が広いうえに溜め時間が短縮されており、
予備動作時にアルバトリオンに密着していた場合前転回避で範囲外に出ることはまず不可能。
ガードやカウンター、そうでないなら納刀からの緊急回避がギリギリ間に合うかどうかといったところ。双剣ならば鬼人回避連打で逃げられる可能性もある。
ただし抜け道もあり、見た目に反して判定は一瞬なため爆発に合わせてフレーム回避がしやすい。
コツは形態変化時と既に龍活性状態時のもの共に変わらず、体を軽く持ち上げるモーション終了時、地面に足をつけた時辺りが目安。
場合によっては一か八かのフレーム回避以外にやり過ごす方法がないという場面に遭遇することもあるため、慣れておいて損はない。
滞空中でも使用するが、その際は溜めモーションの後に、
ターゲットとなっているハンターに向かってかなり高速で滑空した後に爆発。
滑空が素早いうえ近づいたら即爆発するので地上と違って回避しづらい。幸い溜めは長めなのでターゲットにされているならば緊急回避を推奨する。
また、このパターンの場合終了後に必ずかなり長い確定威嚇を挟むため、狙われていないなら研ぎチャンス等にもなりえる。
エスカトンジャッジメント
MHW:Iで登場したアルバトリオンの一撃必殺技つまり、相手は死ぬ。
詳細は専用項目に譲るが、属性抑制が出来ないと乙が(ほぼ)確定する

設定・考察

世界観上の立ち位置

  • 禁忌のモンスターであるにもかかわらず黒龍ミラボレアスと全く関わりがない存在であり、
    かつ黒龍という異名を冠する龍で唯一「邪龍」という立ち位置に属さない異質なモンスター*19
    ならばどういった存在なのかというと、これに関しては不明としか言いようがない。
    • 先発の禁忌のモンスターを例に挙げると、まず黒龍に関してはハンター大全で、
      龍と呼ばれる生物の始祖の姿を最も色濃く残した古き種族」という記述がある。
      また、シュレイド王国との関連からしても「邪龍」というスタンスが明確である。
      紅龍や祖龍に関しても黒龍の激昂状態だったり、龍の始祖そのものであったりと、
      ゲーム内のテキストなどからどのような存在なのかが推測されており、
      両者ともに滅亡した古代王国との関連性が示されるなど、人類の敵らしいイメージが存在する。
      また、同じtri系列の黒龍であるグラン・ミラオスについても、
      かつてタンジアの港を襲い、人類の敵として伝えられているなど「邪龍」としてのイメージは色濃く、
      作中の様々な要素がミラボレアスの近縁種であることを示唆している。
    • しかし、このアルバトリオンに限っては、邪龍という扱いもされていなければ、
      ミラボレアスの近縁を思わせる要素もないため、立ち位置が全く見えてこない。
      武器の説明文こそ「人の世に仇なす」、「龍の時代が訪れる」などと人類に敵意剥き出しだが、
      肝心のアルバトリオン自身に関する逸話からは、
      「神域なる場所に天災の如き能力を備えた古龍がいる」といったことしか判らず、
      他の黒龍のように「過去に○○で大規模な災厄を招いた」とか、
      「お伽話で△△と伝えられている」といった内容は書かれていない。
      世界観を掘り下げたハンター大全はどうかというと、
      こちらもゲーム内のテキストを見れば分かるような僅かな情報しか書かれておらず、
      世界には触れずにおいた方がいいものもある」と締めくくられている。
  • 討伐に踏み切った経緯に関しては、人類側がその不安定かつ強大過ぎる能力を危険視し、
    アルバトリオンをあらゆる生物の存亡に関わる災厄として見過ごすわけにはいかず、
    種としての生き残りをかけて戦いを挑んだだけであり、村や街を強襲するなどの大きな実害が出たわけではない。
    こういった意味では、性質としては古龍種本来のそれに近いと言える。
    彼からみれば自分の縄張りで平和に過ごしていただけであり、結構不憫な話だが。
    • なお、MHP3で確認できる観測隊の神域航空日誌には、
      「意図せずとも周りの環境は問答無用に灼熱や極寒に晒される」といった内容が存在する。
      もし、神域を離れるようなことがあったとすれば、気候や環境が激変し、
      全生物種に計り知れないほどの被害をもたらしたことは想像に難くない
      事実、依頼文においては「種の存続を掛けた戦い」という一文が見られ、
      禁忌のモンスターではお約束の世界規模の被害をもたらす可能性があることが示唆されている。
    なお、アルバトリオンの素材には邪悪、あるいは不吉なイメージがつきまとうものが少なくない。
    特にG級素材が顕著であり、「尾」や「爪」、
    翼素材に至っては「煌黒龍の」とまんまなネーミングである。
    一方で、手に入れたものは天に愛されるとされ「奇跡」と呼ばれる天殻、天を統べるとされる角など
    聖のイメージを持つ素材も一部存在しており、この龍の立ち位置を余計に曖昧にしている。
  • 総括すると、アルバトリオンは「黒龍」でありながらミラボレアスとの関連性が見受けられない
    むしろ設定を見ると、邪悪な"ドラゴン"の代表とも言うべきミラボレアス種対極
    神の如き"天災"の集大成たる龍と位置づけられたモンスターのようにも思える。
    また、ファンタジー作品に登場しそうな龍といったコンセプトのミラボレアス種に対して、
    アルバトリオンはあらゆる面で特殊さを突き詰めた異質な龍となっており、
    ここでも「王道」と「邪道」という意味で対を成している。
    • 実際、アルバトリオンの初登場は「原点回帰」を謳ったMH3であり、
      同作において初代ラスボスの対極にあるラスボスが出現するという展開は、ある意味で理にかなっている。
      現段階では両者とも公式資料が乏しく安易に関連付けることは出来ないが、
      不思議な二項対立もあるものである。
    後にデザインコンセプトの公開によって両者のコンセプトの違いが語られたが、
    「ミラボレアスとは異なる存在」であることを念頭に置いた造形という意味で、
    これらの考察は当たらずとも遠からずだったことが明らかになっている。

設定およびデザインコンセプト

  • 禁忌のモンスターとして長らく情報が秘匿され続けていたアルバトリオンだったが、
    モンスターハンター15周年を迎えたことで遂に設定が公開された
  • コンセプトは『「MH3」における"黒龍"と同じような位置付けのモンスター』。
    体躯故にハンターとの絡みが大味になりがちだったミラボレアス種に対し
    対峙した際に「本当の意味で強さを感じてもらえるモンスター」として生み出された。
    曰く、ミラボレアスのような存在感を持ちつつも、オンラインゲームとしての締めくくりに
    アクションの力量を試せるようなエンドコンテンツとしてのラスボスを目指したとのこと。
    アルバトリオンが様々な部分で他の一般的な古龍をベースとする
    より古龍然とした雰囲気を内包した存在となったのは、こういった意趣によるものである。
  • 他の古龍種がそれぞれ特色のある属性と天災のイメージを持つことから、
    それら全ての属性を扱える古龍」「色々な天災の象徴」といった形で
    他の古龍よりも上位に位置し、存在感としてはミラボレアスと同格と言えるような
    原初を感じるようなあらゆる力を秘めた存在としてデザインされた。
    全ての属性を司る設定は、オーソドックスな属性しか使わないミラボレアスとの対比でもあるらしい。
    • その一方、ミラボレアスとは大きな共通点も存在しており、
      「ベースは黒龍だが、目撃者によって様々な姿で語られ、白い龍とも、赤い龍とも呼ばれる」
      というミラボレアスが有していた世界観設定を単体で内包している。
      藤岡Dは「見る人によって色々な見え方をする」*20イメージがお気に入りらしく、
      属性変化に関連付ける形で改めてそういった要素を盛り込んだようだ。
    • 全ての属性を扱うという設定は、属性関連の新システム*21をよりフィーチャーする狙いもあった。
      「属性の変化に対応する」「色々な属性の武器を持ち寄りながら役割分担して戦う」というコンセプトが、
      耐性と攻撃を切り替えながら様々な属性攻撃を行使するデザインの土台の一つだとか。
  • 謎に包まれていた世界観設定に関する設定だが、
    「神域を含め、煌黒龍とはあの世界の中でどういった存在なのか」というド直球の疑問に対しては、
    藤岡氏から「どういう存在なんでしょうね…」という全てを放り投げた回答がなされている。
    何故属性が変わるのか、どういった内臓器官を有しているのかといった理屈は考えておらず、
    他の禁忌モンスター同様「存在そのものに驚くようなモンスター」という立ち位置であるようだ。
    諸々の発言から推察する限り、インパクトと考察の広がりを重視し
    世界観設定を敢えて作っていないものとも思われる。
    • 影響などについては大まかにではあるが語られており、
      やはりと言うべきか煌黒龍が発生させる天災によって周囲が「神域」と化し、
      その周辺に踏み入った存在が行方不明になるようなイメージらしい*22
      また体色変化については「内部発光する何らかの影響」と触れられていることから、
      恐らくは秘めている属性エネルギーの光の表出によるものと解釈されたが、
      MHW:Iにてそれが事実だと証明され、
      実際にその時に強く表出している属性エネルギーに応じて光の色が異なり、
      アルバトリオンの力が抑制された時と討伐後の2つの場面にて、
      属性エネルギーの光が消え、漆黒の姿を露にするという表現がなされた*23
  • 15周年展では棲息域に関する設定も一部公開され、普段は火山の火口水圧の高い深海域を始めとする
    他の生命が棲息できない場所に存在しているという驚くべき事実が明らかになった。
    • この設定を見るに、人々の間で天災が続出する「神域」の存在が語られるようになったのは、
      煌黒龍が偶然か必然かそういった人類の観測が及ばない極限地帯を離れ、
      飛行船が往来する可能性のある領域に現れたためではないかとも推測できる。
      後の開発者インタビューでは「煌黒龍自身は領域から動こうと思えば動ける」
      「場所に固執しなければ、神域ごと移動する可能性もある」といった旨の回答もあり、
      この推測は現実であるらしいことが明らかになっている。
    • また同時に、神域という特定フィールドと強い結びつきがある訳ではなく、
      出現した地域が"神域化"する」と解釈した方が実情に近いことも推察できるようになった*24
      よって、MHX(X)で溶岩島、MHW:Iで幽境の谷が狩猟の舞台となった事実についても、
      神域(か他の極地)を離れて溶岩島並びに幽境の谷へ現れたという流れで矛盾なく説明可能と思われる。
  • 名前の由来は『夜明け』『凱旋*25
    煌黒龍と遭遇しながら生還した者たちを周囲が讃える、というシチュエーションから名付けられたとされ、
    ともすればヒーローらしさを感じさせる「アルバトリオン」という語感は、こういった由来によるものらしい。
    ミラボレアスは「運命の戦争」という意味合いを元に名付けられたものであったため、
    そういったカッコいいメッセージを込めた名前にしたいという意図もあったようだ。
    • 3シリーズで用意されていた煌黒龍の登場ムービーには「闇からの凱旋」のタイトルが冠され、
      「ハンターたちに夜明けは来るのか」という解説文が添えられていたのだが、
      これはアルバトリオンの名の由来をほぼそのまま表した内容だったと言える。
  • ミラボレアスとの関わりを一切持たないという異質なポジションについては、
    上述したミラボレアスとのデザインコンセプトの違いに加えて、
    「ミラボレアス」は黒龍、紅龍、祖龍という存在を包括した一つの存在であるため、
    敢えて「ミラ」に括られない独立した存在を確立させたいという意図によるもの。
    アルバトリオンはアルバトリオンで一つの存在であり、
    伝説級のモンスターとして「黒龍」という枠組みに在るイメージだという。
  • MHW:Iでは幽境の谷を訪れた理由として赤龍ムフェト・ジーヴァとの関連が示唆され、
    シリーズ史上初めてとなるアルバトリオンと他のモンスターのニアミスが大いにファンの話題を攫ったが、
    MHW:I公式設定資料集においてようやくそれらの関係に一定の回答がなされた。
    藤岡氏によれば、禁忌クラスのモンスターは出現するだけで世界を揺るがす存在であり、
    存在自体が逃げ場なく激突し合い、世界規模で縄張り争いを繰り広げているようなイメージであるという。
    中でもアルバトリオンは特に自分以外を許さないという意識が強いモンスターであるとされ、
    大きな力になり得るムフェト・ジーヴァ、およびその繭を撃滅しに現れたというのが真相であるようだ。
    そして調査団の介入がなければ実際に両者の激突が起こっていた可能性もあったとのこと。恐ろしい話である。
    • 生態考察の欄では、都合よく創り換えられたムフェト・ジーヴァの環境を創造し直すべく、
      全てを破壊する存在としてアルバトリオンが現れたのではないか、
      つまり煌黒龍は赤龍という未曾有の存在に対するカウンターであった可能性が指摘されている。
      禁忌のモンスターが仕掛ける世界規模の縄張り争いは生態系を形作る一部でもあり、
      大局的に見ればアルバトリオンの襲来もまた大自然の自浄作用の一つだったと言えるのかもしれない。
    • この現象はアルバトリオンが有する「世界規模の縄張り意識」に由来するものであることから、
      仮にムフェト・ジーヴァと同様、即ちその存在を認められない程の力を有するモンスターが現れれば、
      アルバトリオンがそれを撃滅しに現れる可能性は十分に考えられるだろう*26
      前記の通り、禁忌クラスのモンスターは出現するだけで世界を揺るがす=星への影響力が巨大すぎるが故に
      存在自体が逃げ場なく激突し合うとされており、もし禁忌クラスの存在が大々的に出現してしてしまった場合、
      両者の縄張り争いは避けられないということなのかもしれない。
    同じ禁忌モンスターである黒龍ミラボレアス出現との関連性については、
    藤岡氏から「禁忌クラスが続けざまに登場する意味を含ませたかった」と触れられている。
    曰く、直接関連があるかは分からないが、大きな力が互いに影響しあって連鎖しているイメージとのこと。
    ゼノ・ジーヴァから始まった大きな動きが玉突きのようにして世界各地に干渉していき、
    禁忌クラスのモンスターにまで波及したという流れが語られている。
    • なお、特別任務の流れから一部ユーザーの間で考察されていた
      アルバトリオンとミラボレアスの対立構造に関して、目立った言及や示唆はなされなかった。
      ストーリー上の相関を示した図説においても煌黒龍と黒龍との間に示唆する線は結ばれておらず、
      現時点では藤岡氏の言うところの大きな力の相互作用のようなものが働いた可能性があるとしか言えない状態である。
      また、一度討ち払われたはずのアルバトリオンが再び幽境の谷に現れた理由については殆ど触れられていないため、
      アルバトリオンが何を目的として幽境の谷を再訪したかは謎に包まれている。
  • 設定資料集には色々な意味で注目を集める『神をも恐させる最強の古龍』という呼び名も掲載された。
    厳密には「存在を知る人間たちからそう謳われ、崇められている」というニュアンスであるが、
    人々に畏敬の念を抱かせ、神格化さえされるほどの強大さを端的に現した一文と言えよう*27
    • 『モンスターハンター発想の法則2 禁忌の書』に掲載されたインタビューでは、
      「ミラボレアスとはまた違った方向性で、ユーザーから神格化されているような雰囲気があります」
      との問いかけがインタビュアーから公式に対して行われており、
      面白いことに本種の神格化は現実世界とモンハン世界で共通の事象となっている節がある。

余談

  • 原点回帰を目指したMH3のラスボスとして登場した存在だが、
    超自然的すぎる数々の特徴、ミラボレアスとは対極にあるかのような設定から、
    むしろモンスターハンターシリーズの中でも断トツで浮いた古龍と言える。
    • MH3では大海龍ナバルデウス峯山龍ジエン・モーランといった
      ラオシャンロン同様に特殊な能力は持たない超巨大古龍が鳴り物入りで登場しただけに、
      真のラスボスとして登場したアルバトリオンの異質さは凄まじいものがあった。
      王道のラオシャンロンとファンタジックなミラボレアスという
      初代の構図に倣ったものでもあるのは前述の裏設定の通りだが、
      当時を遥かに上回る(オフラインボスとオンラインボスの性質の)乖離に衝撃を受けたハンターは多かったという。
      ただ、そもそもの古龍のコンセプトが「既知の生物のカテゴリーから外れた者」であることを考えると、
      能力的にアルバトリオンはそれを最も体現した存在とも言える。
  • 異常とも言うべき特徴を数多く兼ね備えているアルバトリオンであるが、
    ゲーム上において、設定上の能力が遺憾なく発揮されているとは言い難い。
    触れるだけで物体を斬り裂くとされる逆鱗も、衝撃を跳ね返すとされる逆殻も、
    果てはアルバトリオンの最大の特徴である、「存在するだけで大規模な天災が起こる」という能力も、
    ゲーム中の戦闘においては何ら影響を及ぼしておらず(辛うじて天候を変化させるという特徴が残っているのみ)、
    最大の武器たる能力がほぼ全て取り上げられてしまっている状態にある。
    一応、特徴の一つでもある複数属性を用いた大規模攻撃を繰り出しては来るのだが、
    ゲームの解説文から読み取れる(生態・特徴に記されている)特徴は
    その多くが再現されていないといって差し支えない。
    • ただし設定上の能力をそのまま実装してしまうと、逆殻によりハンターの攻撃が悉く跳ね返され、
      逆鱗の影響で接触しただけでダメージが発生する、
      というかそれ以前に常に天災が巻き起こり近付くどころではなくなる…等々
      最早ゲームのエネミーとして成り立つか微妙なモンスターになってしまう可能性もある。
      超大型モンスターにハンターが踏み潰されるなどといった現象が起こらないこと同様、
      「モンスターを狩る」ゲームとして成立させるための仕様と捉えたほうがいいだろう。
      煌黒龍に限らず、「世界観上の設定とゲームの仕様が一致しない」という事例はいくらでもある。
      そもそもそのようなことを言い出せば、天変地異など持ち出すまでもなく
      自分の数倍~数十倍の体積の噛み付きや突進を受けて痛いで済むはずがない。
  • とにかく異様な形状の角が印象に残るモンスター。
    特にMHW:Iでリデザインが行われる前は髪の毛に空目するほど真っ直ぐ前方に張り出した形状であったため、
    ス○夫リーゼントなどと言われると、確かにそれにしか見えない見た目であった。
    • しかし、意外にもそれを模したバレルはかなりかっこよかったりする
      (それ以上にそのバレルの射撃音がものすごいのだが……)。
    • この明らかに不自然な形状の角は数多の角が重なり合ったものらしい。
      リーゼントらしさを際立たせている先端の尖った部分は、恐らくそれぞれ独立した角なのであろう。
      しかし一体幾つ角が重なれば、あれほど巨大で歪な形になるのか。
      「古龍の象徴」ともされる角が他に類を見ないほどに巨大であるという事実は、
      アルバトリオンの強大さを暗に示していると言えるかもしれない。
      なおこれほど発達した理由については、MHW:Iにて「属性制御を担うため」であるらしいことが示唆されている。
    • その突き出た角が仇となり、3シリーズでは高台に頭から突っ込んだ際に角が刺さることがあった。
      後の談話によれば頭の部位破壊に対する救済措置として用意されたギミックだったらしいのだが、
      禁忌モンスターである煌黒龍が岩盤に角を突き刺している様子はかなり異様である。
  • 15周年を迎えて公開された情報によれば、全身の鱗が逆鱗となっている理由は
    火山の火口や水圧の高い深海域など、他の生命体が存在しない領域に生息しているためであるという。
    • 火口や超深海を根城とする生態が総逆鱗という特徴にどのような形で関係しているのかは明かされていない。
      ただ、MHW:Iのリデザイン後のディテールからすると逆鱗はどうやら腹→背の向きに生えており、
      深海域に存在する熱水噴出孔や火口から噴出される流体を受け止めるのに有利な構造ではある*28
  • 『イラストレーションズ2』や『モンスターハンター 発想の法則2 禁忌の書』では、
    アルバトリオンのアイデア画(没案)らしきモノクロイラストが掲載されている。
    四足歩行で巨大な翼を備えたおおまかなデザインは現在のアルバトリオンと一致するが、
    燃え広がった炎のような形状の翼凶悪なまでに鋭利化した天角が特徴的。
    先に挙げた点以外にも「胸部の逆鱗と角の先端および四肢が変色している」
    「下顎に付随する巨大な牙が存在せず、
    代わりに頭の付け根から一対の湾曲した突起物が生えている」といった相違点がある。
    また、現在のアルバトリオンの角は前方に突き出すような形で生えているが、
    没デザインの角は非常に鋭利な形状をしており、また完全に斜め上方を向いて生えているため、
    まさに天を貫かんばかりの様相を呈している
    全体的に非常に秀逸なデザインとなっており、こちらの姿で登場させてほしかったという声も根強い。
    • 上記の書籍には、先に述べたアイデア画の他に現在のデザインのイメージ画も掲載されている。
      色々と細かい差異があるので、興味がある方は見比べてみるとよいかもしれない。
    • 『発想の法則2』によれば、現在のデザインとなったのはより生物らしくリファインされた結果らしい。
      謎の突起物や炎が具現化したかのような翼は流石にファンタジックすぎると判断されたのだろうか。
      ……総逆鱗という時点で十分過ぎるほどファンタジーな気もするが。
      なお、その後にMHW:Iにて更にリデザインが施されたのは上述の通りである。
  • 初めてアルバトリオンを打ち倒し、逆鱗が剥ぎ取れたことにまず歓喜し、
    しかしその後も次々と剥ぎ取れることに疑惑を抱き始め、
    最後に説明文の「全身にある」という文字を見て疑惑が確信に変わったハンターは数知れず。
    全身が逆鱗に覆われているという設定の通り、逆鱗は単なる基本素材である。
    G級では天鱗や天殻まで剥ぎ取れるが、こちらもやはり基本素材
    天角や翼膜と言った部位破壊素材目当てに連戦しているとどんどん余ってくるため、
    逆鱗だろうが天鱗だろうが、やがて換金アイテムとして1ダースいくらで売却されてしまう運命にある。
    ちなみに煌黒龍の天鱗はMH4Gでレア度9に格上げされたが、MHXXでは再びレア度8に設定されている。
    • 後述するが、他の竜・龍における逆鱗や天鱗に相当する激レア素材は
      MH3で初登場した龍玉であり、その名は「瑠璃色の龍玉(龍神玉)」である。
  • MH3Gでは野菜と酒を組み合わせた食事の一つに、ネコの属性得意の3つが含まれ、
    さらに食事効果で龍耐性まで上がるメニューが存在している。
    まさにこれを食ってアルバトリオンに挑めと言っているような献立である。
    耐性が壊滅的な防具を着ている場合には、ダメージカット率を大きく改善してくれるだろう。
    火力に繋がるスキルが何一つ付かないのが物足りないところではあるが。
  • モンハンでは属性のことを話す際、基本的に火属性のことを炎属性とは表記しない*29のだが、
    アルバトリオンの活性状態を指すときは活性が正式な名称なので注意。
    まあ誤って使っている人がいたとしてわざわざ指摘するほどの間違いでもないが……むしろ見方次第では正しい
  • ニンテンドードリーム2017年4月号ではバルファルクのデザイン案②のイラストの背面に、
    何故かアルバトリオンらしきモンスターのシルエットがうっすら映っている。
    ただし前面にいるバルファルクによってシルエットの大部分が隠されており、
    翼爪や辛うじて見える角・胸部の棘からどうにかアルバトリオンと判断できるレベル。
  • モンハンカードマスターでは、
    同じく禁忌のモンスターとされるミラボレアスミラバルカンをも超え、
    全カード中最高コスト・ステータスを誇るカードとして君臨していた。
    具体的なコストの数値はアルバトリオンが44、ミラバルカンが43、ミラボレアスが42となっており、
    これら三種全てがレアリティ最高位のGODである。
    また、通常版よりレア度・ステータスが低い、イベント限定版のアルバも幾つか存在しているが、
    ものによってはイベントでトップクラスの戦績を残したほんの数ギルドしか入手できないため、
    こちらも非常に入手難易度が高かった。
    なお、世界観的なポジションが不明なため、カード説明文には「謎に包まれた巨大な龍」としか書かれていない。
    • 続編のモンハンカードマスターGでは新仕様の強力なカード*30が続々と登場する中、
      何故かアルバトリオンの新仕様カードは一向に登場せず
      結果として今までのカードは悉く型落ちとなり、アルバトリオンは完全に引退を迎えた。
  • スマホアプリ「パズル&ドラゴンズ」にて、
    2019年8月26日から9月9日まで開催されたモンスターハンターコラボ第4弾
    黒龍ミラボレアスに続き、禁忌のモンスターとしてまさかの登場を果たした
    アルバトリオンはミラボレアスに輪をかけて公式からの発信が少なく、
    またビジュアルの開示機会も極めて僅少であった(当然ながら外部作品においては皆無だった)という経緯もあり、
    コラボに伴って名称や別名、イラストまで堂々と公開された今回の事例は、正に前代未聞といえる。
    • 性能的には火龍モードと氷雷モードをある程度意識したものとなっており、
      神をも恐れさせる「神キラー」を(超覚醒を含めると2つ)所有しているといった遊び心も見られる。
      ただ全属性を操るという特徴から、多色*31を想定していたファンも多かったようだ。
  • 2021年10月18日に稼働を開始した『パチンコ モンスターハンターダブルクロス』では、
    なんとアルバトリオンが登場する演出が存在する。
    ミラボレアスを差し置いてまさかのパチスロデビューとは誰が予想しただろうか
    【古への挑戦】という演出において、アマツマガツチシャガルマガラといった古龍達との抽選で出現する。
    禁忌のモンスターとさえ呼ばれる本種がハンター達相手に大暴れする映像は一見の価値あり。
    …ただしパチスロはギャンブルである都合上、アルバトリオンの勇姿を見られるかどうかは完全に運ゲーなのだが
  • 禁忌のモンスターとして多くのハンターに愛されてきたアルバトリオンだが、
    初登場から15年が経過したモンハン20周年の折に開催された「モンスター総選挙」において、
    全大型モンスター229種の中から第10位にランクイン、見事トップ10に食い込む大人気を示した。
    • なお、禁忌のモンスター間の順位では黒龍ミラボレアスに次いだランクとなる。
      両者ともMHW:Iに登場したモンスターである事から、
      やはり総選挙開催から比較的直近の作品で大きな出番を貰えた甲斐があったという事であろう。
    • また、人気投票の上位陣には3位にMH3のメインモンスターであるラギアクルス第3位に輝いている。
      メインモンスターとラスボスが両方トップ20に入っているのは
      マガラ種がいるMH4とMH3の2作品のみであり、同シリーズの愛されようが窺える。

素材

煌黒龍の堅逆殻
アルバトリオンを覆う堅殻。
「堅逆殻」とあるように逆鱗で形成されており、他のモンスターのものとは異なる攻撃的な様相をしている。
あらゆる攻撃から身を守り、また受けた衝撃を相手に跳ね返す力があると噂される。
最上質の甲殻は「煌黒龍の天殻」と呼ばれる。
いかなる攻撃を受けても傷付く事が無く、手に入れた者は天に愛されると噂されている。
煌黒龍の逆鱗
アルバトリオンの逆鱗。
逆鱗といえば、一匹の龍(竜)につき一枚あるかないかと言われるほどの希少素材……なのだが、意外とあっさり手に入る。
それもそのはず。アルバトリオンの場合は全身を覆う鱗が全て、通常と逆向きに生えた逆鱗なのである
つまり、煌黒龍の逆鱗は他の飛竜種における一般的な鱗素材扱いということになる。
初回討伐時の剥ぎ取りで入手し、事実を知ってぬか喜びしたプレイヤーも多いのではなかろうか。
MHX以降はレアアイテム入手時にファンファーレが鳴る為、このひっかけを看破しやすくなっている。
素材としては鱗の中でも幻とされる逸品であり、全属性のエレメントを含む。
ややこしい名前ではあるが、他の飛竜種の逆鱗並みに希少価値があるのは確かな様子。
淵が鋭い刃のようであり、触れるもの全てを無慈悲に切り裂くとされる。また加工屋の腕が試される。
極上のものは「煌黒龍の天鱗」と呼ばれるが、やはりこいつの場合は基本素材……つまり厚鱗枠である。
煌黒龍の尖爪
アルバトリオンの鋭い爪。
これから作られる武器の威力は計り知れないであろうことを思わせるほど鋭利。
脚を攻撃して破壊すると手に入りやすい。
更に高い殺傷力を秘めた爪は「煌黒龍の凶爪」と呼ばれる。
凶刃と言わざるを得ない鋭さを持ち、精製される武器も凶悪としか表現出来ない程の威力を持つという。
煌黒龍の翼膜
アルバトリオンの翼膜。
時には闇が広がったようにも、時には光が射したようにも見えるらしい。
薄くしなやかであるが、尋常でないほどの硬度を誇り、破壊は困難。
剥ぎ取り用のナイフも全く通用せず、市場価値こそ特段高くないものの素材としては非常に貴重。
より上質なものは「煌黒龍の邪翼」と呼ばれる。
この翼が時空を切り裂き、世界を消滅させる。そんな噂が、いつの間にか立つようになったという。
  • 剥ぎ取りでは手に入らず、翼の部位破壊とクエスト報酬でしか入手できない素材。
    特にMH3では部位破壊が難しく、クエスト報酬も少なめだったため、
    場合によっては天をつらぬく角や瑠璃色の龍玉よりも厄介に感じる素材であった。
煌黒龍の尻尾
鰭や棘の付いたアルバトリオンの尻尾。
伝説の中にしか存在しないと思われていた貴重な素材であり、
ハンターの素材としては需要が少ないものの、アルバトリオン素材の中では市場価値が高い。
最上質の尾は「煌黒龍の妖尾」と呼ばれる。
見ているだけで夢と現実の区別が無くなるような、妖しげな魅力を放っているらしい。
天をつらぬく角
アルバトリオンの頭部に生える大角。略して天角とも呼ばれる。
重なり合った構造をしており、非常に剥ぎ取りが難しい貴重素材。
直接剥ぎ取ろうとすると砕けてしまうが、
砕けた天角」でも素材として充分通用するほどの強度と鋭利さを誇る。
そのため、アルバトリオンの武器はまず「砕けた天角」でベースを作り、
それを「天をつらぬく角」によって強化する手法が一般的となっている。
G級では剥ぎ取りでも「天をつらぬく角」を入手できることがあるほか、
角を破壊することで、より質の高い「天を統べる角」を得られることがある。
重なりあった角の中でも最上質の部位のことで、統天角とも呼ばれるという。
  • 作品によっては攻撃によって破壊することにより、
    アルバトリオンの属性変換能力に若干の制限を加えることが可能。
  • 「略して天角とも呼ばれる」とわざわざアイテム解説文に書いてあるにもかかわらず、
    「砕けた天角」との区別なのか、一部プレイヤーからは「天つら」と呼ばれることが多い
    また、「砕けた天角」を「砕天(くだてん)」と呼ぶ人もいる。
    さらに、天を統べる角についてもアイテム解説文を無視して「天統(てんすべ)」と呼ばれることがある。
  • レア度は、MH3Gまでは「砕けた天角」と同じ6だったが、MHXでは部位破壊でしか入手できない
    入手難易度の高い素材である為なのか、後述する龍玉と同じ7へと格上げされている。
  • MHXXまでは2段階破壊までしないと報酬に出なかったが、
    MHW:Iでは角破壊自体が攻略のファクターとなっている上、
    1段階破壊した時点で報酬が出るようになった為にいくらか緩和されている。
    しかし2段階破壊しても1つしか手に入らない為、数を揃えるには些か手間がかかる。
瑠璃色の龍玉
伝説の中の伝説。
それを手にした時、その者の全てが終わってしまうと言われている。
より質が高く希少な玉石は「瑠璃色の龍神玉」と呼ばれる。
龍玉よりも一際強い輝きを放っており、
所有者だけに留まらず、世界そのものに終焉をもたらすのではないかと噂されている。
  • 素材名にある「瑠璃色」は、ラピスラズリ由来の紫がかった鮮やかな青色の事を指す言葉である。
    その大元であるラピスラズリ…言い換えて瑠璃は仏教世界の中心「須弥山」にて産する宝石とされ、
    同時に仏教の7宝の1種にして至上の色として神聖視されているモノである。
    瑠璃色は鮮やかな色彩と透明感を併せ持ち、
    幻想的で静かなイメージから、深海を連想させる存在として親しまれている。
  • アルバトリオン武器の真の力を解放するためには必要不可欠であり、その入手率は非常に低い…が、
    剥ぎ取り回数の多さのお陰で結構頻繁に手に入る。
    報酬と合わせて複数手に入ることも(無論、例のアレが発動しなければだが)。
  • 初登場したMH3ではボックス内でソートされる位置がMHP2Gでの「古龍の大宝玉」と同じであった。
  • 「瑠璃色の龍神玉」の売却価格は32000zとなっており、
    グラン・ミラオスの「光炎の大龍玉」をも超え、3シリーズでは最も高額な素材である

関連項目

武器/アルバ武器
防具/エスカドラシリーズ
BGM/アルバトリオン戦闘BGM
クエスト/神への挑戦
アクション/エスカトンジャッジメント
フィールド/神域
フィールド/幽境の谷
モンハン用語/三界
登場人物/王国の地質調査員 - アルバトリオンに関する重要な情報を持ち帰った人物。
世界観/禁忌のモンスター
世界観/天災 - アルバトリオンの比喩として頻出する表現。
モンスター/グラン・ミラオス - triシリーズにおけるもう一つの黒龍。別名もよく似ている。
モンスター/ムフェト・ジーヴァ - 破壊の象徴とされる本種とは対照的に、創造を繰り返す者と称される古龍種。


*1 この場合の幽冥は踏み入った者達に"地獄"、"神話で語られる冥界"、"あの世の光景"と言わしめた神域の景色を指すものと思われる
*2 火炎放射の根本部分、爆炎ブレスの爆発エフェクト、落雷前兆、洞窟天井から落下する氷柱などに龍属性の赤い稲妻が付随しており、落雷時には蒼白い稲妻と同時に紅雷も発生している。氷柱については落雷に反応して龍属性の爆発を巻き起こすという演出もある。
*3 王国の地質調査員が観測日記を発見したのであり、命名者は消息不明
*4 作中では、依頼主が煌黒龍を「あらゆる天災を操り、あらゆる生の命を奪う」と表現する依頼文が存在する。
*5 ここでは火龍モードに統一する
*6 ここでは氷雷モードに統一する
*7 剣士武器ですら目ぼしい弱点と言える部位が存在せず、麻痺に弱い点が救済措置として機能していたぐらいである。そして弾肉質は異常とも言える低さであり、当時のガンナーからは大いに恐れられていた
*8 端的に言えば、骨格のベースとなっているクシャルダオラなどと同じ転倒モーションだった。
*9 ガード性能+1でもノックバックこそ頻繁に発生するが削りは発生しない。
*10 ただし、キリン亜種のギルドクエスト発生の前提条件も同クエストのクリアであるため、イベントクエストおよび他人が出したギルドクエストに行かなかった場合、そちらの素材が最後になると思われる。
*11 ただし統天角も邪翼もやはり集めにくい為、需要がない訳では無い。
*12 前者はMHP3で既に触れられていた別名をそのまま持ってきたもの
*13 前作同様HR80で煌黒龍討伐クエストが解禁され、その後にHR90で黒龍、HR95で紅龍、HR100で祖龍が登場する。
*14 『神への挑戦』は作品を跨ぐ度に少しずつ依頼文が変更されている稀有なクエストである。
*15 ソロでも集会所でも救難参加でも手段は問わない
*16 打肉質も同値
*17 ボウガン2種のみ例外で、属性弾を用いて属性ダメージを与えないといけない関係上、氷刃佩くベリオロス武器が最適解になるとは限らない
*18 ターゲット以外のハンターが喰らった場合はアルバトリオンは確定威嚇に移ることはなく、そのまま攻撃を続行する
*19 アルバトリオンが過去に人類を襲撃したとする文章や伝説は一つも見つかっておらず、領域を侵犯したものに直接手を下した、といった事例すら皆無である。神域での飛行船の墜落については、アルバトリオンが半ば自動的に引き起こす天災が原因であり、意図的に墜落させたわけではない。
*20 曰く、威圧感を強調している仁王像よりも、見た人によって感じ方はバラバラながら圧倒的な存在感を纏う大仏の方が「敵わない」と感じるようなイメージとのこと。
*21 属性やられなど。
*22 現実世界でいう『バミューダトライアングル』のような感じとも。
*23 全ての活性状態にて体表、角から漏れ出す光そのものが消え失せる。これは部位破壊後の角の断面から確認できる光も例外ではない
*24 公式インタビューでは「そのまま住み着いたら、幽境の谷が神域と呼ばれていたかもしれません」との言及がある
*25 イタリア語で「夜明け」を表すアルバ(alba)、同じくイタリア語で「凱旋」を意味するトリオンフォ(trionfo)が由来とみられる。
*26 特に収束の地から誕生したゼノ・ジーヴァは他のジーヴァと比較しても特異な力を持っていた可能性が指摘されており、調査団が介入せず成体になっていればほぼ確実にアルバトリオンとの縄張り争いを招いたと推測される。
*27 余談だが上記の称号を用いた人物の一人として有名なのが赤衣の男であり、ミラボレアスの実在を知っていて尚アルバトリオンを最強の古龍と評している。
*28 後に発売されたアイスボーンの設定資料集でも同じような指摘がなされている
*29 後者はMHFに存在する複属性。
*30 Gになってから実装されたカードは、一枚として例外なくレベルアップ等の仕様がG専用のものに変わっており、従来のカードとは一線を画すステータスを誇る。
*31 「複数の属性ドロップをまとめて消すことで攻撃力が上昇する」リーダースキルを持つキャラクターの総称。