- 神域にて発見された『煌黒龍』と称され、あらゆる天災と属性を司る異質な古龍。
「黒龍」の名を冠する禁忌のモンスターの一体で、全身を覆う逆鱗と天をも貫くかの様な大角が特徴。
なお、記事容量の都合から作品毎の詳しい概要は以下の記事に分割されている。 素材から作られる武具、BGM等はこちら。
目次
基本情報 
- 種族
- 古龍種(古龍目 煌龍亜目 アルバトリオン科)
- 別名
- 煌黒龍(こうこくりゅう)
- 英語表記
- Alatreon
- 危険度
- MH3・MH3G:★6 MHP3・MHX・MHXX:★8
- 登場作品
- MH3, MHP3, MH3G, MHX, MHXX, MHW:I
生態・特徴 
- 概要
- "暗黒の王"、"闇夜に輝く幽冥の星"、"黒き光を放つ神"など多種多様な異名を持ち、
見る者によってその姿を変え、稲妻の様とも、闇の様とも噂される《煌黒龍》。
その名を呼ぶことすら憚られる“禁忌の存在”であり、
「神をも恐れさせる最強の古龍」と謳われ、かの者自体を神と崇める者も少なくない。
あらゆる天災を操り、あらゆる生命を奪う「破壊の象徴」とされ、
かの龍の後には死しか残らず、その到来は人類にとって破滅を意味するとも云われる。
その名の由来は「夜明けの凱旋」。
天災の具現と邂逅を果たしてなお、生を保ち還った者を讃える呼称が転じたものである。
- 生物としての理を覆した驚くべき特徴の数々は、異常異質の一言に尽きる。
通常の生物と異なり、全身は天を向いて生え揃った鋭利な刃の如き漆黒の"逆鱗"、
そして逆鱗が重なり合って形成された"逆殻"と呼ばれる甲殻に覆われている。
纏う逆鱗は触れるもの全てを無慈悲に引き裂く恐るべき凶器であり、
逆殻は受けた衝撃を跳ね返し、攻撃そのものを破壊する不壊の鎧である。
総逆鱗の由来は今以って不明であり、本来であれば生物が存在し得ない領域、
火山の火口や超深海域に身を置く生態に由来するとの説もあるが、これも確証には至っていない。
逆立つ鱗と巨大な棘を携えた尾は見るものを夢幻の世界に誘い込む妖気を帯びるとされ、
時空を切り裂き、世界をも消滅させるのではないかと思わせる程の禍々しさを湛える翼は、
広げれば闇が拡がったようにも、光が差したようにも見える。
だが最大の特徴は、数多の角が折り重なり、二股に分かれて形成された異形の大角である。
天を貫くかのように伸び、天を統べるほどの力を持つことから「統天角」と呼ばれるこの角は、
その身に宿す桁外れの自然の力を操るための制御器官ともされ、
不気味な紫光を放ち、巨大な龍属性エネルギーを滾らせるという。
- 何かしらの伝説や伝承に名を残す他の古龍と異なり、文献や古文書などに記されていた例は皆無に等しい。
これは、煌黒龍が根城とする地で発生する、人知を超えた異常現象に起因する。
脚を踏み入れば迷い、向かった者は決して戻らない死地として古来より恐れられてきた『神の領域』を敢えて侵し、
その姿を確かめようなどと考えた者自体が皆無に近かったのである。
また、本種の実在と能力を記した公の文献も僅かながら存在していたが、
その常軌を逸した内容を認められない者達の手で焚書に処されたともされる。
それ故、生態、出現経緯、その他一切の情報は謎のベールに包まれ続け、
数少ない目撃者の証言や噂話から得られた外見的特徴と、他に類を見ない能力の概要のみが伝え残されていた。
- 神とも、また悪魔とも称され、ある時は業火と龍雷を従え、またある時は雷光と氷刃を従えるとされる所以は、
この「黒き太陽」が有する特異且つ強大な能力に他ならない。
その恐るべき能力の正体は、煌黒龍が宿す不安定かつ規格外の属性エネルギーである。
通常、モンスター一体が扱える属性エネルギーは、毒や周囲の環境を利用している場合を除き一種類である。
これは基本的に古龍種であっても例外がごく僅かに確認されているのみだが、
その中でも煌黒龍は例外中の例外と言うべき存在であり、
信じ難いことにその身一つにあらゆる属性エネルギーを内包している。
そしてこの全属性のエレメントは全身を覆う逆鱗の先端にまで浸透するほどの規模で生成され続けており、
煌黒龍の意思や行動とは無関係に「流出」を起こし、前代未聞の現象を発生させる。
途轍もない轟音と煌々たる光を放って空気の色さえも変質させながら、
「大嵐」「炎の雨」「落雷」「猛吹雪」などの凄まじい天災を次々に巻き起こすのである。
この天災の余波は煌黒龍の周囲に留まらず、その地域一帯を覆い尽くして余りある規模を誇り、
同地では突然嵐になったかと思えば、次の瞬間には激しい吹雪が吹き荒れるなど、
我々の常識を遥かに超えた天変地異が続発する。
未だ嘗て、攻撃の意図すら持たず、秘めたる属性エネルギーのみで
周囲にこれほど甚大な影響を及ぼすことが確認されているモンスターは存在しない。
その影響は飛竜の業火を物ともしない王立古生物書士隊の飛行船をあっけなく撃墜するほどであり、
つまりは煌黒龍から引き起こされる天災こそ、神域を不可侵領域足らしめて来た原因である。
神域全体は生物はおろか草木一本すらも存在しない魔境と化しており、
その光景はこの世のものではなく、神話で語られる"冥界"を彷彿とさせるという。
- 煌黒龍が自らに宿す想像を絶する規模の属性エネルギーを自らの意志で行使する場合、
鱗や甲殻の内部から行使する膨大な属性エネルギーの光が漏れ出す。
その様は人の目にはあたかも体色そのものが変化したように見え、
見る者によって姿が異なると聞き伝わる伝説はこの特徴に由来するものと推察される。
だが他に類を見ないほどの属性エネルギーを自在に操るにも関わらず、
アルバトリオンに各属性に纏わる器官が存在するらしいという報告は未だ存在しない。
五大属性の行使に伴って龍属性エネルギーを活性化させる様子から、
一部では巨大な龍属性エネルギーを各属性へと変換しているのではないかとの考察もある。
しかしながら、単一のエネルギーを全く異なる性質の自然現象として具現化する原理など
正に前代未聞であり、人智を超えた能力と言うほかにないだろう。
- アルバトリオンが宿す属性エネルギーがそれまでのものから大きく変異する時、
それに応じて『エスカトンジャッジメント』と呼ばれる異常現象が発生する。
この現象は煌黒龍の全身から解き放たれた壮絶なエネルギーが衝撃波のように周囲に拡散されるもので、
神罰の如くその場に居合わせた者の命を一瞬にして奪い去る力を持つ。
自然環境を丸ごと塗り替える極大規模の天災の波状攻撃の前では防御も回避も意味をなさず、
加えてその発生を食い止める術は一切確認されていない。
この現象に直面した上で生存できる可能性があるとすれば、外部から属性エネルギーを流入させ、
煌黒龍から解放されるエネルギーの影響力を緩和できた場合だろう。
即ち煌黒龍の体色や周囲の空間の色から解き放たれるであろう属性エネルギーを把握し、
それに応じた属性エネルギーをぶつけることで解放されるエネルギーを抑制するのである。
とは言えこれはあくまで理論上の話であり、また解き放たれるエネルギーの膨大さから、
その影響を最小限に食い止めようとも、重ねて対策を講じなければ致命傷は免れないと推察される。
最後の審判に抗い得るかは、神と相対した狩人のみぞ知るところである。
- 煌黒龍に関する逸話
- 何処から伝わったのかは不明だが、
「周囲の天候が不気味に変化し続け、更には上空を通過する飛行船の墜落事故が相次ぐことから
"神の棲む領域"と呼ばれるとある地帯に、"煌黒龍"なるモンスターが存在する」
という形で、その存在はかねてよりハンターや飛行船乗りの間で噂されていた。
- "神の棲む領域"、通称「神域」と呼ばれる未開の地。
ギルドにより飛行禁止区域に定められているこの火山地帯に迷い込む船や密輸船は後を絶たないが、
それにも関わらず、この区域を無事に通過できた飛行船は唯の一つとして存在しない。
ハンターズギルドからは詳細な情報の発表はなく、正確な事故原因は不明とされているが、
巷ではその原因は火山弾の命中、ガスの引火などと推測され、船乗りの間で恐れられている。
- そんな中、謎のモンスターを目撃したと主張する者たちの証言が、
生物が存在するかも定かではない神域付近で集中しているという奇妙な事実も明らかになった。
聞かれる証言はどれも極めて不明瞭で、そのモンスターは白い光を放っていたと言う者もいれば
煮えたぎるマグマの如く赤かったと主張する者もあり、
夜の闇よりも黒い漆黒だったと主張する者もあったらしい。
このように、その姿形についての情報は多種多様かつ要領を得ないものであったが、
何れの目撃者たちも、最後には口を揃えてその姿は恐ろしくもあり、神々しくもあった、と述べたという。
この証言から出た噂話はハンターの間に広まり、
いつしか《煌黒龍》という言葉だけが一人歩きするようになった。
しかし、目撃証言が定まらないことから、そこに確固たるイメージはなく、
ぼんやりとした噂と黒い不安だけが広まっている状態である。
- 神域の伝説
- 現在、その危険要素の多さから王立古生物書士隊やハンターによる正式調査は行われておらず、
謎のモンスターの詳細はおろか、正確な座標すらも未だ判明していないとされている神域であるが、
一部のギルド上層部にのみ、この地帯に関するある極秘情報がもたらされていた。
神域において謎の墜落事故を繰り返していた数多の飛行船が、どれも異常という他ない状態で発見され、
その中には凄まじい炎により焼け爛れたものだけでなく、
凍り付いているものや、雷に打たれたようなものまであったというのである。
このような現象は、火山付近のモンスターの攻撃としても自然現象としても明らかに不自然であり、
ハンターズギルドは王立古生物書士隊と共に緊急に神域の観測を開始した。
しかし、神域へ調査に向かった書士隊の飛行船は帰還することなく、
神の棲む領域と謎の存在に関する情報を綴った一編の航空日誌を残して何処ともなく消え去った。
幸いにしてこの航空日誌はとある地質調査員の手により回収され、
王国による綿密な復元作業ののちギルドの知るところとなったと思われるが、
その日誌から判明したと思しい神域の存在について、ギルドは一切を世間に公表せず、口を閉ざしている。
ハンターズギルドが煌黒龍なる謎の龍を第一級の危険モンスターと認定し、
"アルバトリオン"と呼称しているらしいという話もあるが、それも真偽定かならぬ噂に過ぎない。
概要 
- 『煌黒龍』と称される伝説の古龍。
MH世界の頂点に君臨する禁忌のモンスターの一角であり、
かつては公式から存在が明言されずにいたモンスターである。
- その別名の通り、煌く紫黒の体色が特徴。
作中では様々な異名で語られ、ギャラリーでは「暗黒の王」と称されるほか、
資料では「黒き光を放つ神」「闇夜に輝く幽冥の星」*1とも呼ばれている。
ハンター大全3では煌黒龍に関する記述として「白い光を放つ」という逸話が掲載されており、
王国の地質調査員もアルバトリオン出現の際に「次第に大きくなっていく光」を観測している。
総じて「暗黒」「闇夜」といった"陰"のイメージと、
「光」や「輝き」といった"陽"のイメージが綯い交ぜになっており、
シリーズを通して「闇でもあり光でもある存在」として描かれている。- 「黒」を含む別名を冠していながら「光」の性質が強調されるモンスターは存在せず、
現状ではアルバトリオンのみが該当する特徴である。
- アルバトリオン自身も発光器官の他に、
体(素材)自体が金属光沢を有し、自身と周囲の光を反射している。
この要素も、アルバトリオンの「煌き」という特徴の一因になっており、
これらの関係か、アルバトリオンの素材は金属質寄りらしく、
作られた武具が金属的な質感を持ち、動かした際に金属音を発する物が多い。
黒龍の名に火、白に加えて別称である"暗黒の王"から成る「煌」を冠したものとも解釈できる。
あるいは、「煌めく黒龍」と併せて二つの意味合いを持たせた掛け詞としての別名かもしれない。 - 「黒」を含む別名を冠していながら「光」の性質が強調されるモンスターは存在せず、
- 巨大な翼と強靭な四肢を誇る、正統派の西洋ドラゴンに近いビジュアルを持つ。
モーションはMH2で登場した大型古龍種のそれをアーキタイプとしているが、
戦闘中も常に頭部を高く擡げた姿勢を取る、独自モーションが多数存在するなど相違点も多い。- のちのMHW:Iでは骨格と独自モーションそのままに、
姿勢がドス古龍のそれと同じ水平体勢に変わり、どちらの動きもできる事が明らかになった。
本種を皮切りに、マガラ骨格だが翼脚ではなく翼として完全に発達させたネルギガンテや
そのネルギガンテと同様の骨格を持つ超大型モンスターのベヒーモス、
バルファルクと類似する翼構造でありながら
翼脚の用い方が全くと言っていいほど異なるアン・イシュワルダなど、
既存骨格をベースに、全く違う方向性の動きを行うモンスターが増えていく事となった。- また、後述する通り体高や全長はドス古龍とは比較にならないほど巨大である。
戦闘を通して常に頭部を擡げた姿勢を取り続けることもあり、
相対するとクシャルダオラなどとはまるで異なる印象、威圧感を感じられるだろう。
- のちのMHW:Iでは骨格と独自モーションそのままに、
- 本種の最大の特徴は、
モンスターハンター世界の常識では到底考えられない異常に特出した戦闘能力である。
この"異常さ"こそが煌黒龍アルバトリオンの象徴とも言え、
このモンスターをあらゆる意味で異質な存在足らしめている。- 本来であれば古龍種でさえ有り得ない、全属性のエレメントを宿す桁外れの性質
- 存在するだけで嵐や吹雪、落雷、炎の雨といった天変地異を次々と引き起こす、
モンスターハンター史上類を見ないほど莫大なエネルギー
- 触れた者全てを引き裂く刃とまで謳われる、
生物としての基本構造を根本から無視して全身に逆向きに生えた「逆鱗」「天鱗」
- 他のモンスターとは一線を画する攻撃的な形態を持ち、
如何なる攻撃でも傷付かず、そればかりか受けた衝撃を跳ね返すとされる「逆殻」「天殻」
- 龍であっても数本しか生えないはずの角が幾重にも重なりあって形成された、
明らかに異様な形状で天を貫くが如く聳える「統天角」
- 陸海空の全領域に完全適応し、他の生命が存在できない極限地帯を根城とする、
あらゆる生物の常識を完全に逸脱した生態
その悉くが超常的であるためか、作中では頻繁に「神」と形容される。- そもそも「全く攻撃の意図がないにも関わらずあらゆる天変地異を巻き起こす」という性質自体、
「天災」と比喩される古龍の中でも極め付けの異端である。
- モンスターハンターにおいて、火、水、雷、氷、龍の五大属性全てを操る唯一無二のモンスター。
昨今においても自力で二つの属性を扱うモンスターは比較的稀で、
三~四属性となると(古龍種であろうと)周囲の環境に依存しなければ発揮不可能というのが原則なのだが、
アルバトリオンは全ての属性を、それも環境に一切左右されることなく自在に発揮する。
この特徴は公式設定において「あらゆる自然の力を操る」と表現されており、
まさしく自然の猛威の象徴たる古龍の中でも特級の存在と言えよう。- ただし、アルバトリオンの規格外ぶりはそれだけに留まらない。
MHW:Iでは行使する火属性・雷属性・氷属性の攻撃の多くが龍属性の雷を纏っており *2、
通常時の時点で各属性+龍属性の二属性を同時に行使可能であることが示されている。
複数の属性を扱えるモンスターの中でも二属性を完全同時に放出できる種は
メインシリーズどころか外伝作品オリジナルモンスターまで含めても極僅かで、
なおかつその同時放出を火・雷・氷という複数属性に渡って行える存在となれば、言うまでもなく前代未聞である。
- そして属性転移に伴って属性エネルギーを解放する最強の大技では更に極まり、
氷活性状態では氷属性・龍属性・雷属性を同時解放して、
フィールドを覆い尽くす超巨大氷柱と赤雷、落雷の嵐を、
火活性状態では火属性・龍属性・雷属性を同時解放して、
フィールド全体を吹き飛ばす極大爆発と赤雷、落雷の嵐を巻き起こし、
一帯を壊滅させつつ周囲の環境そのものを激変させてしまう。
つまり、アルバトリオンは最大で三つもの属性を全く同時に行使し、
のみならずその三属性に由来する天災規模の自然現象を同時発生させることをも可能としているのである。
一体どこまで盛れば気が済むのか
- これらの法則に当てはまらない属性は水属性のみ。
アルバトリオン自身は「発火性の不凍液」を放つことは出来るが、
純粋な水についてはどういう状態になっているのか、明らかになっていない。
しかし、MHW:Iにおいてアルバトリオンと初めて邂逅する時、
氷活性状態から火活性状態に移行する際に、
明らかに液体が蒸発するような音が発せられる事が確認できるため、
前述の液体以外の水はアルバトリオン自身の属性の力の影響を受けて変じてしまっている可能性が高い。
- ただし、アルバトリオンの規格外ぶりはそれだけに留まらない。
- 黒龍の一角ではあるが、白き龍とも赤き龍ともされるというコンセプト、
生命が存在しない火山の噴火口や超深海域といった領域を根城とする生態など、
他の禁忌のモンスターが有する象徴的な要素を統合したかのような設定を持つ。
これらに加えて総逆鱗の古龍、天災の化身、神を恐れさせる神といった独自の象徴的要素も有しており、
その存在感は禁忌のモンスターの中でも屈指の領域にあると言っても過言ではない。- 超自然的な設定全部載せとでも評すべき豪華なモンスターだが、
それだけに正体や他の禁忌モンスターとの関係が掴み辛い部分も大いにある。
果たして、この謎の龍の全貌が明かされる時は来るのだろうか……。
- 超自然的な設定全部載せとでも評すべき豪華なモンスターだが、
- "アルバトリオン"なるこの龍の名称は、神域を調査していた古生物書士隊が命名したという設定である
(王国の地質調査員が観測日記を発見したのであり、命名者は消息不明)。
この日記が発見されたのは、MHP3の時間軸でもほんの1年前という設定であるため、
アルバトリオンという名称が正式に使われるようになったのは世界観的には比較的最近のようだ。- この経緯ゆえに、禁忌の存在の中では唯一「伝承や伝説に由来しない名を持つモンスター」でもある。
- 古龍は何かしらの「天災および自然現象を象徴している」とされるが、
アルバトリオンはその性質上、「あらゆる天災、全ての災害」を象徴していると思われる*3。- ただ、開発者インタビューによると「様々な天災の象徴」という設定は
天災や属性の象徴たる他の古龍より優越した存在であるというイメージから来ているらしく、
アルバトリオンのそれに関しては単純にモチーフや自然現象の体現とも言い兼ねる部分がある。
- ただ、開発者インタビューによると「様々な天災の象徴」という設定は
世界観上の立ち位置 
- 禁忌のモンスターであるにも関わらず黒龍ミラボレアスと全く関わりがない存在であり、
かつ「黒龍」という異名を冠する龍で唯一「邪龍」という立ち位置に属さない異質なモンスター*4。
ならばどういった存在なのかというと、これに関しては不明としか言いようがない。- 先発の禁忌のモンスターを例に挙げると、まず黒龍に関してはハンター大全で、
「龍と呼ばれる生物の始祖の姿を最も色濃く残した古き種族」という記述がある。
また、シュレイド王国との関連からしても「邪龍」というスタンスが明確である。
紅龍や祖龍に関しても黒龍の激昂状態だったり、龍の始祖そのものであったりと、
ゲーム内のテキストなどからどのような存在なのかが推測されており、
両者ともに滅亡した古代王国との関連性が示されるなど、人類の敵らしいイメージが存在する。
また、同じtri系列の黒龍であるグラン・ミラオスについても、
かつてタンジアの港を襲い、人類の敵として伝えられているなど「邪龍」としてのイメージは色濃く、
作中の様々な要素がミラボレアスの近縁種であることを示唆している。
- しかし、このアルバトリオンに限っては、邪龍という扱いもされていなければ、
ミラボレアスの近縁を思わせる要素もないため、立ち位置が全く見えてこない。
武器の説明文こそ「人の世に仇なす」、「龍の時代が訪れる」などと人類に敵意剥き出しだが、
肝心のアルバトリオン自身に関する逸話からは、
「神域なる場所に天災の如き能力を備えた古龍がいる」といったことしか判らず、
他の黒龍のように「過去に○○で大規模な災厄を招いた」とか、
「お伽話で△△と伝えられている」といった内容は書かれていない。
世界観を掘り下げたハンター大全はどうかというと、
こちらもゲーム内のテキストを見れば分かるような僅かな情報しか書かれておらず、
「世界には触れずにおいた方がいいものもある」と締めくくられている。
- 先発の禁忌のモンスターを例に挙げると、まず黒龍に関してはハンター大全で、
- 討伐に踏み切った経緯に関しては、人類側がその不安定かつ強大過ぎる能力を危険視し、
アルバトリオンをあらゆる生物の存亡に関わる災厄として見過ごすわけにはいかず、
種としての生き残りをかけて戦いを挑んだだけであり、村や街を強襲するなどの大きな実害が出たわけではない。
こういった意味では、性質としては古龍種本来のそれに近いと言える
(彼からみれば自分の縄張りで平和に過ごしていただけであり、結構不憫な話だが。)- なお、MHP3で確認できる観測隊の神域航空日誌には、
「意図せずとも周りの環境は問答無用に灼熱や極寒に晒される」といった内容が存在する。
もし、神域を離れるようなことがあったとすれば、気候や環境が激変し、
全生物種に計り知れないほどの被害をもたらしたことは想像に難くない。
事実、依頼文においては「種の存続を掛けた戦い」という一文が見られ、
禁忌のモンスターではお約束の世界規模の被害をもたらす可能性があることが示唆されている。
特にG級素材が顕著であり、「妖尾」や「凶爪」、
翼素材に至っては「煌黒龍の邪翼」とまんまなネーミングである。
一方で、手に入れたものは天に愛されるとされ「奇跡」と呼ばれる天殻、天を統べるとされる角など
聖のイメージを持つ素材も一部存在しており、この龍の立ち位置を余計に曖昧にしている。 - なお、MHP3で確認できる観測隊の神域航空日誌には、
- 総括すると、アルバトリオンは「黒龍」でありながらミラボレアスとの関連性が見受けられない。
むしろ設定を見ると、邪悪な"ドラゴン"の代表とも言うべきミラボレアス種の対極、
神の如き"天災"の集大成たる龍と位置づけられたモンスターのようにも思える。
また、ファンタジー作品に登場しそうな龍といったコンセプトのミラボレアス種に対して、
アルバトリオンはあらゆる面で特殊さを突き詰めた異質な龍となっており、
ここでも「王道」と「邪道」という意味で対を成している。- 実際、アルバトリオンの初登場は「原点回帰」を謳ったMH3であり、
同作において初代ラスボスの対極にあるラスボスが出現するという展開は、ある意味で理にかなっている。
現段階では両者とも公式資料が乏しく安易に関連付けることは出来ないが、
不思議な二項対立もあるものである。
- 実際、アルバトリオンの初登場は「原点回帰」を謳ったMH3であり、
- 後にデザインコンセプトの公開によって両者のコンセプトの違いが語られたが、
「ミラボレアスとは異なる存在」であることを念頭に置いた造形という意味で、
これらの考察は当たらずとも遠からずだったことが明らかになっている。
設定およびデザインコンセプト 
- 禁忌のモンスターとして長らく情報が秘匿され続けていたアルバトリオンだったが、
モンスターハンター15周年を迎えたことで遂に設定が公開された。
- コンセプトは『『MH3』における"黒龍"と同じような位置付けのモンスター』。
体躯故にハンターとの絡みが大味になりがちだったミラボレアス種に対し
対峙した際に「本当の意味で強さを感じてもらえるモンスター」として生み出された。
曰く、ミラボレアスのような存在感を持ちつつも、オンラインゲームとしての締めくくりに
アクションの力量を試せるようなエンドコンテンツとしてのラスボスを目指したとのこと。
アルバトリオンが様々な部分で他の一般的な古龍をベースとする
より古龍然とした雰囲気を内包した存在となったのは、こういった意趣によるものである。
- 他の古龍種がそれぞれ特色のある属性と天災のイメージを持つことから、
「それら全ての属性を扱える古龍」「色々な天災の象徴」といった形で
他の古龍よりも上位に位置し、存在感としてはミラボレアスと同格と言えるような
『原初を感じるようなあらゆる力を秘めた存在』としてデザインされた。
全ての属性を司る設定は、オーソドックスな属性しか使わないミラボレアスとの対比でもあるらしい。- その一方、ミラボレアスとは大きな共通点も存在しており、
「ベースは黒龍だが、目撃者によって様々な姿で語られ、白い龍とも、赤い龍とも呼ばれる」
というミラボレアスが有していた世界観設定を単体で内包している。
藤岡Dは「見る人によって色々な見え方をする」*5イメージがお気に入りらしく、
属性変化に関連付ける形で改めてそういった要素を盛り込んだようだ。
- 全ての属性を扱うという設定は、属性関連の新システム*6をよりフィーチャーする狙いもあった。
「属性の変化に対応する」「色々な属性の武器を持ち寄りながら役割分担して戦う」というコンセプトが、
耐性と攻撃を切り替えながら様々な属性攻撃を行使するデザインの土台の一つだとか。
- その一方、ミラボレアスとは大きな共通点も存在しており、
- 謎に包まれていた世界観設定に関する設定だが、
「神域を含め、煌黒龍とはあの世界の中でどういった存在なのか」というド直球の疑問に対しては、
藤岡氏から「どういう存在なんでしょうね…」という全てを放り投げた回答がなされている。
何故属性が変わるのか、どういった内臓器官を有しているのかといった理屈は考えておらず、
他の禁忌モンスター同様「存在そのものに驚くようなモンスター」という立ち位置であるようだ。
諸々の発言から推察する限り、インパクトと考察の広がりを重視し
世界観設定を敢えて作っていないものとも思われる。- 影響などについては大まかにではあるが語られており、
やはりと言うべきか煌黒龍が発生させる天災によって周囲が「神域」と化し、
その周辺に踏み入った存在が行方不明になるようなイメージらしい*7。
また体色変化については「内部発光する何らかの影響」と触れられていることから、
恐らくは秘めている属性エネルギーの光の表出によるものと解釈できる。
- 影響などについては大まかにではあるが語られており、
- 15周年展では棲息域に関する設定も一部公開され、普段は火山の火口や水圧の高い深海域を始めとする
他の生命が棲息できない場所に存在しているという驚くべき事実が明らかになった。- この設定を見るに、人々の間で天災が続出する「神域」の存在が語られるようになったのは、
煌黒龍が偶然か必然かそういった人類の観測が及ばない極限地帯を離れ、
飛行船が往来する可能性のある領域に現れたためではないかとも推測できる。
後の開発者インタビューでは「煌黒龍自身は領域から動こうと思えば動ける」
「場所に固執しなければ、神域ごと移動する可能性もある」といった旨の回答もあり、
この推測は現実であるらしいことが明らかになっている。
- また同時に、神域という特定フィールドと強い結びつきがある訳ではなく、
「出現した地域が"神域化"する」と解釈した方が実情に近いことも推察できるようになった
(公式インタビューでは「そのまま住み着いたら、幽境の谷が神域と呼ばれていたかもしれません」との言及がある)。
よって、MHX(X)で溶岩島、MHW:Iで幽境の谷が狩猟の舞台となった事実についても、
神域(か他の極地)を離れて溶岩島並びに幽境の谷へ現れたという流れで矛盾なく説明可能と思われる。
- この設定を見るに、人々の間で天災が続出する「神域」の存在が語られるようになったのは、
- 名前の由来は『夜明け』『凱旋』*8。
煌黒龍と遭遇しながら生還した者たちを周囲が讃える、というシチュエーションから名付けられたとされ、
ともすればヒーローらしさを感じさせる「アルバトリオン」という語感は、こういった由来によるものらしい。
ミラボレアスは「運命の戦争」という意味合いを元に名付けられたものであったため、
そういったカッコいいメッセージを込めた名前にしたいという意図もあったようだ。- 3シリーズで用意されていた煌黒龍の登場ムービーには「闇からの凱旋」のタイトルが冠され、
「ハンターたちに夜明けは来るのか」という解説文が添えられていたのだが、
これはアルバトリオンの名の由来をほぼそのまま表した内容だったと言える。
- 3シリーズで用意されていた煌黒龍の登場ムービーには「闇からの凱旋」のタイトルが冠され、
- ミラボレアスとの関わりを一切持たないという異質なポジションについては、
上述したミラボレアスとのデザインコンセプトの違いに加えて、
「ミラボレアス」は黒龍、紅龍、祖龍という存在を包括した一つの存在であるため、
敢えて「ミラ」に括られない独立した存在を確立させたいという意図によるもの。
アルバトリオンはアルバトリオンで一つの存在であり、
伝説級のモンスターとして「黒龍」という枠組みに在るイメージだという。
- MHW:Iでは幽境の谷を訪れた理由として赤龍ムフェト・ジーヴァとの関連が示唆され、
シリーズ史上初めてとなるアルバトリオンと他のモンスターのニアミスが大いにファンの話題を攫ったが、
MHW:I公式設定資料集においてようやくそれらの関係に一定の回答がなされた。
藤岡氏によれば、煌黒龍のような禁忌クラスのモンスターは出現するだけで世界を揺るがす存在であり、
存在自体が逃げ場なく激突し合い、世界規模で縄張り争いを繰り広げているようなイメージであるという。
中でもアルバトリオンは特に自分以外を許さないという意識が強いモンスターであるとされ、
大きな力になり得るムフェト・ジーヴァ、およびその繭を撃滅しに現れたというのが真相であるようだ。- 生態考察の欄では、都合よく創り換えられたムフェト・ジーヴァの環境を創造し直すべく、
全てを破壊するカウンターのような存在としてアルバトリオンが現れたのではないかとの考察も掲載されている。
禁忌のモンスターが仕掛ける世界規模の縄張り争いは、生態系を形作る一部でもあるということだろうか。
藤岡氏から「禁忌クラスが続けざまに登場する意味を含ませたかった」と触れられている。
曰く、直接関連があるかは分からないが、大きな力が互いに影響しあって連鎖しているイメージとのこと。
ゼノ・ジーヴァから始まった大きな動きが玉突きのようにして世界各地に干渉していき、
禁忌クラスのモンスターにまで波及したという流れが語られている。- なお、特別任務の流れから一部ユーザーの間で考察されていた
アルバトリオンとミラボレアスの対立構造に関して、目立った言及や示唆はなされなかった。
ボス級モンスターの相関を示した図説においても煌黒龍と黒龍との間に関連を示唆する線は結ばれておらず、
現時点では藤岡氏の言うところの大きな力の相互作用のようなものが働いた可能性があるとしか言えない状態である。
- 生態考察の欄では、都合よく創り換えられたムフェト・ジーヴァの環境を創造し直すべく、
- 赤龍の関連性と同様に大きな注目を集めていた『神をも恐させる最強の古龍』という呼称については、
赤龍及び黒龍ミラボレアスの存在が明らかにされた公式設定資料集においても変わらず掲載された*9。
厳密に言えば「存在を知る人間たちからそう謳われ、崇められている」というニュアンスではあるが、
人々に畏敬の念を抱かせ、神格化さえされるほどの強大さを端的に現した一文と言えよう。- 他方、赤龍ムフェト・ジーヴァは『古龍の王たるもの』という堂々たる肩書きが公開され、
世界規模の力を持つ煌黒龍にとっても存在を許せない大きな力として認識されていることが示されており、
アルバトリオンを相手に回しながら王の名に恥じない設定で大いに存在感を示している。
- 一方の黒龍ミラボレアスは「古龍の血が発見されておらず、他の龍とは一括りにできない」という意味深な設定の他、
『超常の力としての存在』と称されるアルバトリオンに対して『力を等しく平らげる存在』と称されるなど、
まさしく別格の如き扱いで遇されていた本編同様に、その存在感を揺らがせることなく君臨している。
- 他方、赤龍ムフェト・ジーヴァは『古龍の王たるもの』という堂々たる肩書きが公開され、
余談 
- 原点回帰を目指したMH3のラスボスとして登場した存在だが、
超自然的すぎる数々の特徴、ミラボレアスとは対極にあるかのような設定から、
むしろモンスターハンターシリーズの中でも断トツで浮いた古龍と言える。- MH3では大海龍ナバルデウス、峯山龍ジエン・モーランといった
ラオシャンロン同様に特殊な能力は持たない超巨大古龍が鳴り物入りで登場しただけに、
真のラスボスとして登場したアルバトリオンの異質さは凄まじいものがあった。
王道のラオシャンロンとファンタジックなミラボレアスという
初代の構図に倣ったものでもあるのは前述の裏設定の通りだが、
当時を遥かに上回る(オフラインボスとオンラインボスの性質の)乖離に衝撃を受けたハンターは多かったという。
ただ、そもそもの古龍のコンセプトが「既知の生物のカテゴリーから外れた者」であることを考えると、
能力的にアルバトリオンはそれを最も体現した存在とも言える。
- MH3では大海龍ナバルデウス、峯山龍ジエン・モーランといった
- 異常とも言うべき特徴を数多く兼ね備えているアルバトリオンであるが、
ゲーム上において、設定上の能力が遺憾なく発揮されているとは言い難い。
触れるだけで物体を斬り裂くとされる逆鱗も、衝撃を跳ね返すとされる逆殻も、
果てはアルバトリオンの最大の特徴である、「存在するだけで大規模な天災が起こる」という能力も、
ゲーム中の戦闘においては何ら影響を及ぼしておらず(辛うじて天候を変化させるという特徴が残っているのみ)、
最大の武器たる能力がほぼ全て取り上げられてしまっている状態にある。
一応、特徴の一つでもある複数属性を用いた大規模攻撃を繰り出しては来るのだが、
ゲームの解説文から読み取れる(生態・特徴に記されている)特徴は
その多くが再現されていないといって差し支えなく、
実際に闘い、語られていた内容との乖離感を感じたプレイヤーは少なくない。- ただし設定上の能力をそのまま実装してしまうと、逆殻によりハンターの攻撃が悉く跳ね返され、
逆鱗の影響で接触しただけでダメージが発生する、
というかそれ以前に常に天災が巻き起こり近付くどころではなくなる…等々
最早ゲームのエネミーとして成り立つか微妙なモンスターになってしまう可能性もある。
超大型モンスターにハンターが踏み潰されるなどといった現象が起こらないこと同様、
「モンスターを狩る」ゲームとして成立させるための仕様と捉えたほうがいいだろう。
煌黒龍に限らず、「世界観上の設定とゲームの仕様が一致しない」という事例はいくらでもある。
- ただし設定上の能力をそのまま実装してしまうと、逆殻によりハンターの攻撃が悉く跳ね返され、
- MH3の勲章の一つとして、アルバトリオンを狩猟した者にのみ与えられる「煌黒の指輪」が存在する。
「猛り狂う煌黒龍を討伐した証。天にかざすことで天候が狂いだす不思議な指輪。」とされているが、
こんな指輪をはめたハンターを野放しにしておいたらいつどこで荒天災害が起こるか知れたものではない。
説明文が本当だとすれば、ハンターの武器も真っ青の超自然的な破壊兵器と成り得る代物である。- 解説からすると、天候を左右する能力を持つアルバトリオンのなんらかの素材を用いて加工されたものと思しい。
ぶっちゃけそんなことが出来るなら武器もそうしてくれよと言いたい
……ところだが、その素材に秘められているのは恐らく膨大で不安定な属性エネルギーである。
流出しているだけで天災を巻き起こすほどの強大な力であるだけに、
下手に武器に宿そうものなら加工屋どころか拠点が天災で壊滅した、なんてことになる可能性もある。
そもそもの話として戦闘中に突然武器の属性が変わるのも困るし。
- 解説からすると、天候を左右する能力を持つアルバトリオンのなんらかの素材を用いて加工されたものと思しい。
- とにかく異様な形状の角が印象に残るモンスター。
特にMHW:Iでリデザインが行われる前は髪の毛に空目するほど真っ直ぐ前方に張り出した形状であったため、
ス○夫、リーゼントなどと言われると、確かにそれにしか見えない見た目であった。- しかし、意外にもそれを模したバレルはかなりかっこよかったりする
(それ以上にそのバレルの射撃音がものすごいのだが……)。
- この明らかに不自然な形状の角は数多の角が重なり合ったものらしい。
リーゼントらしさを際立たせている先端の尖った部分は、恐らくそれぞれ独立した角なのであろう。
しかし一体幾つ角が重なれば、あれほど巨大で歪な形になるのか。
「古龍の象徴」ともされる角が他に類を見ないほどに巨大であるという事実は、
アルバトリオンの強大さを暗に示していると言えるかもしれない。
なおこれほど発達した理由については、MHW:Iにて「属性制御を担うため」であるらしいことが示唆されている。
- その突き出た角が仇となり、3シリーズでは高台に頭から突っ込んだ際に角が刺さることがあった。
後の談話によれば頭の部位破壊に対する救済措置として用意されたギミックだったらしいのだが、
禁忌モンスターである煌黒龍が岩盤に角を突き刺している様子はかなり異様である。
- しかし、意外にもそれを模したバレルはかなりかっこよかったりする
- ニンテンドードリーム2017年4月号ではバルファルクのデザイン案②のイラストの背面に、
何故かアルバトリオンらしきモンスターのシルエットがうっすら映っている。
ただし前面にいるバルファルクによってシルエットの大部分が隠されており、
翼爪や辛うじて見える角・胸部の棘からどうにかアルバトリオンと判断できるレベル。
- 『イラストレーションズ2』や『モンスターハンター 発想の法則2 禁忌の書』では、
アルバトリオンのアイデア画(没案)らしきモノクロイラストが掲載されている。
四足歩行で巨大な翼を備えたおおまかなデザインは現在のアルバトリオンと一致するが、
燃え広がった炎のような形状の翼と凶悪なまでに鋭利化した天角が特徴的。
先に挙げた点以外にも「胸部の逆鱗と角の先端および四肢が変色している」
「下顎に付随する巨大な牙が存在せず、
代わりに頭の付け根から一対の湾曲した突起物が生えている」といった相違点がある。
また、現在のアルバトリオンの角は前方に突き出すような形で生えているが、
没デザインの角は非常に鋭利な形状をしており、また完全に斜め上方を向いて生えているため、
まさに天を貫かんばかりの様相を呈している。
全体的に非常に秀逸なデザインとなっており、こちらの姿で登場させてほしかったという声も根強い。- 上記の書籍には、先に述べたアイデア画の他に現在のデザインのイメージ画も掲載されている。
色々と細かい差異があるので、興味がある方は見比べてみるとよいかもしれない。
- 『発想の法則2』によれば、現在のデザインとなったのはより生物らしくリファインされた結果らしい。
謎の突起物や炎が具現化したかのような翼は流石にファンタジックすぎると判断されたのだろうか。
……総逆鱗という時点で十分過ぎるほどファンタジーな気もするが。
なお、その後にMHW:Iにて更にリデザインが施されたのは上述の通りである。
- 上記の書籍には、先に述べたアイデア画の他に現在のデザインのイメージ画も掲載されている。
- 初めてアルバトリオンを打ち倒し、逆鱗が剥ぎ取れたことにまず歓喜し、
しかしその後も次々と剥ぎ取れることに疑惑を抱き始め、
最後に説明文の「全身にある」という文字を見て疑惑が確信に変わったハンターは数知れず。
全身が逆鱗に覆われているという設定の通り、逆鱗は単なる基本素材である。
なお、G級では天鱗や天殻まで剥ぎ取れるが、こちらもやはり基本素材。
天角や翼膜と言った部位破壊素材目当てに連戦しているとどんどん余ってくるため、
逆鱗だろうが天鱗だろうが、やがて換金アイテムとして1ダースいくらで売却されてしまう運命にある。
ちなみに煌黒龍の天鱗はMH4Gでレア度9に格上げされたが、MHXXでは再びレア度8に設定されている。- なお、他の竜・龍における逆鱗や天鱗に相当する激レア素材は「瑠璃色の龍玉(龍神玉)」である。
火山の火口や水圧の高い深海域など、他の生命体が存在しない領域に生息しているためであるという。- 火口や超深海を根城とする生態が総逆鱗という特徴にどのような形で関係しているのかは明かされていない。
ただ、MHW:Iのリデザイン後のディテールからすると逆鱗はどうやら腹→背の向きに生えており、
深海域に存在する熱水噴出孔や火口から噴出される流体を受け止めるのに有利な構造ではある。
- 3シリーズで登場したモンスターの中で、唯一龍風圧を発生させることが出来るモンスターである。
- モンハンカードマスターでは、
同じく禁忌のモンスターとされるミラボレアスやミラバルカンをも超え、
全カード中最高コスト・ステータスを誇るカードとして君臨していた。
具体的なコストの数値はアルバトリオンが44、ミラバルカンが43、ミラボレアスが42となっており、
これら三種全てがレアリティ最高位のGODである。
また、通常版よりレア度・ステータスが低い、イベント限定版のアルバも幾つか存在しているが、
ものによっては、イベントでトップクラスの戦績を残したほんの数ギルドしか
手に入れることができないため、こちらも非常に入手難易度が高かった。
なお、世界観的なポジションが不明なため、カード説明文には「謎に包まれた巨大な龍」としか書かれていない。- 続編のモンハンカードマスターGでは新仕様の強力なカードが続々と登場する中、*10
何故かアルバトリオンの新仕様カードは一向に登場せず。
結果として今までのカードは悉く型落ちとなり、アルバトリオンは完全に引退を迎えた。
- 続編のモンハンカードマスターGでは新仕様の強力なカードが続々と登場する中、*10
- スマホアプリ「パズル&ドラゴンズ」にて、
2019年8月26日から9月9日まで開催されたモンスターハンターコラボ第4弾へ
黒龍ミラボレアスに続き、禁忌のモンスターとしてまさかの登場を果たした。
アルバトリオンはミラボレアスに輪をかけて公式からの発信が少なく、
またビジュアルの開示機会も極めて僅少であった(当然ながら外部作品においては皆無だった)という経緯もあり、
コラボに伴って名称や別名、イラストまで堂々と公開された今回の事例は、正に前代未聞といえる。- 性能的には火龍モードと氷雷モードをある程度意識したものとなっており、
神をも恐れさせる「神キラー」を(超覚醒を含めると2つ)所有しているといった遊び心も見られる。
ただ全属性を操るという特徴から、多色*11を想定していたファンも多かったようだ。
- 性能的には火龍モードと氷雷モードをある程度意識したものとなっており、
素材 
- 煌黒龍の堅逆殻
- アルバトリオンを覆う堅殻。
「堅逆殻」とあるように逆鱗で形成されており、他のモンスターのものとは異なる攻撃的な様相をしている。
あらゆる攻撃から身を守り、また受けた衝撃を相手に跳ね返す力があると噂される。
最上質の甲殻は「煌黒龍の天殻」と呼ばれる。
いかなる攻撃を受けても傷付く事が無く、手に入れた者は天に愛されると噂されている。
- 煌黒龍の逆鱗
- アルバトリオンの逆鱗。
普通、素材として使える逆鱗は一匹の龍(竜)につき一枚あるかないか、あっても数枚しか存在しないが、
アルバトリオンの場合は全身を覆う鱗が全て、通常と逆向きに生えた逆鱗である。
前述の通り、討伐時の剥ぎ取りで、ぬか喜びしたプレイヤーも多いのではなかろうか。
鋭い刃のようであり、触れるもの全てを無慈悲に切り裂くとされる。
極上のものは「煌黒龍の天鱗」と呼ばれる。やはりこちらも基本素材である。
煌黒龍の鱗は、鱗の中でも幻とされる逸品であり、全属性のエレメントを含む。
- 煌黒龍の尖爪
- アルバトリオンの鋭い爪。
これから作られる武器の威力は計り知れないであろうことを思わせるほど鋭利。
脚を攻撃して破壊すると手に入りやすい。
更に高い殺傷力を秘めた爪は「煌黒龍の凶爪」と呼ばれる。
凶刃と言わざるを得ない鋭さを持ち、精製される武器も凶悪としか表現出来ない程の威力を持つという。
- 煌黒龍の翼膜
- アルバトリオンの翼膜。
時には闇が広がったようにも、時には光が射したようにも見えるらしい。
薄くしなやかであるが、尋常でないほどの硬度を誇り、破壊は困難。
剥ぎ取り用のナイフも全く通用せず、市場価値こそ特段高くないものの素材としては非常に貴重。
より上質なものは「煌黒龍の邪翼」と呼ばれる。
この翼が時空を切り裂き、世界を消滅させる。そんな噂が、いつの間にか立つようになったという。
- 煌黒龍の尻尾
- 鰭や棘の付いたアルバトリオンの尻尾。
伝説の中にしか存在しないと思われていた貴重な素材であり、
ハンターの素材としては需要が少ないものの、アルバトリオン素材の中では市場価値が高い。
最上質の尾は「煌黒龍の妖尾」と呼ばれる。
見ているだけで夢と現実の区別が無くなるような、妖しげな魅力を放っているらしい。
- 天をつらぬく角
- アルバトリオンの頭部に生える大角。略して天角とも呼ばれる。
重なり合った構造をしており、非常に剥ぎ取りが難しい貴重素材。
直接剥ぎ取ろうとすると砕けてしまうが、
「砕けた天角」でも素材として充分通用するほどの強度と鋭利さを誇る。
そのため、アルバトリオンの武器はまず「砕けた天角」でベースを作り、
それを「天をつらぬく角」によって強化する手法が一般的となっている。
また、作品によっては攻撃によって破壊することにより、
アルバトリオンの属性変換能力に若干の制限を加えることが可能。
なお、「略して天角とも呼ばれる」とわざわざアイテム解説文に書いてあるにもかかわらず、
「砕けた天角」との区別なのか、一部プレイヤーからは「天つら」と呼ばれることが多い。
また、「砕けた天角」を「砕天(くだてん)」と呼ぶ人もいる。
レア度は、MH3Gまでは「砕けた天角」と同じ6だったが、MHXでは部位破壊でしか入手できない
入手難易度の高い素材である為なのか、後述する龍玉と同じ7へと格上げされている。
G級では剥ぎ取りでも「天をつらぬく角」を入手できることがあるほか、
角を破壊することで、より質の高い「天を統べる角」を得られることがある。
重なりあった角の中でも最上質の部位のことで、統天角とも呼ばれるという。
ちなみに、こちらもアイテム解説文を無視して「天統(てんすべ)」と呼ばれることがある。
なおMHXXまでは2段階破壊までしないと報酬に出なかったが、
MHW:Iでは角破壊自体が攻略のファクターとなっている上、
1段階破壊した時点で報酬が出るようになった為にいくらか緩和されている。
しかし2段階破壊しても1つしか手に入らない為、数を揃えるには些か手間がかかる。
- 瑠璃色の龍玉
- 伝説の中の伝説。
それを手にした時、その者の全てが終わってしまうと言われている。
アルバトリオン武器の真の力を解放するためには必要不可欠であり、その入手率は非常に低い…が、
剥ぎ取り回数の多さのお陰で結構頻繁に手に入る。報酬と合わせて複数手に入ることも
(無論、例のアレが発動しなければだが)。
なお、初登場したMH3ではボックス内でソートされる位置が「古龍の大宝玉」と同じであった。
より質が高く希少な玉石は「瑠璃色の龍神玉」と呼ばれる。
龍玉よりも一際強い輝きを放っており、
所有者だけに留まらず、世界そのものに終焉をもたらすのではないかと噂されている。
また、「瑠璃色の龍神玉」の売却価格は32000zとなっており、
グラン・ミラオスの「光炎の大龍玉」をも超え、3シリーズでは最も高額な素材である。
関連項目 
フィールド/神域
フィールド/幽境の谷
モンハン用語/三界
登場人物/王国の地質調査員 - アルバトリオンに関する重要な情報を持ち帰った人物。
世界観/禁忌のモンスター
世界観/天災 - アルバトリオンの比喩として頻出する表現。
モンスター/グラン・ミラオス - triシリーズにおけるもう一つの黒龍。別称に強い共通点がある。
モンスター/ムフェト・ジーヴァ - 破壊の象徴とされる本種とは対照的に、創造を繰り返す者と称される古龍種。