No25 瑞鳳/元ネタ解説

Last-modified: 2023-01-17 (火) 21:21:43
所属大日本帝國海軍
艦種・艦型剣崎型高速給油艦→剣埼型潜水母艦(1939)→祥鳳型航空母艦(1941)
正式名称高崎(たかさき)→瑞鳳(ずいほう/ずゐほう)(1941)
名前の由来高崎鼻 島根県隠岐西ノ島に位置する岬 または 対馬舟志湾内に位置する岬の2つの説がある
瑞鳳 漢成語で「瑞」はめでたい、「鳳」は鳳凰という意味
起工日1935.6.20
進水日1940.12.27
航空母艦就役日(竣工日)(1942.1.26)
除籍日(除籍理由)1944.12.20(エンガノ岬沖海戦/英Battle of Cape Engaño 1944.10.25沈没)
全長(身長)205.5m→201.43m(1941)
基準排水量(体重)13200英t(13411.8t)→11200英t(11379.7t)(1942)
出力11号12型ディーゼルエンジン8基2軸 56000shp(56776.7PS)
→ロ号艦本式重油専焼缶6基艦本式蒸気タービン2基2軸 52000shp(52721.2PS)(1942)
乗員787~977名
装備(潜母計画)40口径八九式12.7cm連装高角砲2基4門
艦載機x3
装備(1941)40口径八九式12.7cm連装高角砲4基8門
九六式25mm高角機銃x8(4x2)
艦載機x21+7
装備(1944)40口径八九式12.7cm連装高角砲4基8門
九六式25mm高角機銃x68(10x3+4x2+30x1)
12cm二八連装噴進砲6基168門
艦載機x21+7
装甲なし
建造所横須賀海軍工廠 (現 米海軍横須賀基地) (日本国神奈川県横須賀市)
  • 大日本帝國海軍の給油艦改装空母「瑞鳳」。
    剣埼型潜水母艦「高崎」を改造して建造された改造空母である。高崎は建造途中に改造されて空母になったため、祥鳳より先に空母として完成した。
  • 本作では祥鳳型とされているが、近年の研究では「海軍の正式な分類では瑞鳳型であり、祥鳳型は戦後の資料によるもの」とされている。
    • もっとも、この「瑞鳳型航空母艦」という分類自体が一般的な艦級分類からかけ離れているという問題がある。
      瑞鳳型に分類されているのは「瑞鳳」「龍鳳」「千歳」「千代田」の4隻だが、この4隻は千歳と千代田を除いて「設計上の共通点」がなく、他の軍艦から改造された空母という「出自上の共通点」があるだけである。
      (なお、瑞鳳型が制定されたのは昭和18年であり、祥鳳は制定時には既に戦没・除籍済であったため分類されていない)
      一般的な艦級分類が設計上の共通点で分けられていることを考えれば分類方法としては些か問題があり、設計上で分類すれば「祥鳳型(祥鳳、瑞鳳)」「千歳型(千歳、千代田)」「龍鳳」の分類の方が適切と言える。
    • ちなみにこの3種類の大まかな違いは以下のようになる(艦載機は零戦+九七艦攻基準)。こうして並べてみれば、同型に分類されつつも実際は全く異なる艦であることがわかる。
      • 祥鳳型(祥鳳、瑞鳳):剣埼型潜水母艦改造、全長205m、28ノット、艦載機27機+補用3機
      • 龍鳳:潜水母艦「大鯨」改造、全長215m、26ノット、艦載機24機+補用7機
      • 千歳型(千歳、千代田):千歳型水上機母艦改造、全長185m、29ノット、艦載機30機+補用0機
         
  • 初陣としてミッドウェー海戦に臨み、主力空母を喪失した後は第一航空戦隊の一員として米機動部隊と干戈を交えた。
    人類史上6回しかない空母戦のうち「ミッドウェー海戦」「南太平洋海戦」「マリアナ沖海戦」「レイテ沖海戦」の4つに参加している(「珊瑚海海戦」と「第2次ソロモン海戦」は不参加。なおミッドウェー海戦では作戦には参加したものの戦闘自体には参加していない)。これはミッドウェー以外の5海戦に参加した瑞鶴に次ぐ数値であった。
  • 小柄な船体ながら敢闘し、最期は囮部隊としてレイテ沖海戦に参加。メッタ打ちにされ、その身を海中に没したが最後の最後まで粘った。
    瑞鳳の沈没を以って日本側の空母は全滅する事となる。