No448 フランドル/元ネタ解説

Last-modified: 2023-01-17 (火) 21:20:02
所属Marine nationale
艦種・艦型アルザス級戦艦
正式名称Flandre
名前の由来Flandre 現在のベルギー・オランダ・フランスにまたがる地域
起工日未起工(フランス降伏により中止)
進水日未進水(同上)
就役日未就役(同上)
除籍日(除籍理由)-
全長(身長)
(1案/2案/3案)
252m/256m/265m
基準排水量(体重)
(1案/2案/3案)
40000英t(41000t)/42500英t(43200t)/45000英t(46000t)
出力
(1案/2案/3案)
不明 172358PS(170000shp)/192635PS(190000shp)/223051PS(220000shp)
最高速度
(1案/2案/3案)
31.0kt(57.41km/h)/31.0kt(57.41km/h)/32.0kt(59.26km/h)
航続距離不明
乗員不明
装備(1案)380mm45口径M1935三連装砲3基9門
152mm55口径M1930三連装砲3基9門
100mm連装高角砲12基24門
37mm機関砲(搭載数不明)
25mm機銃(搭載数不明)
装備(2案)406mm三連装砲3基9門
152mm55口径M1930三連装砲3基9門
100mm連装高角砲8基16門
37mm機関砲(搭載数不明)
25mm機銃(搭載数不明)
装備(3案)380mm45口径M1935四連装砲3基12門
152mm55口径M1930三連装砲3基9門
100mm連装高角砲8基16門
37mm機関砲(搭載数不明)
25mm機銃(搭載数不明)
装甲(1・2案)舷側:330mm 上部甲板:170~180mm 下部甲板:40mm
装甲(3案)舷側:350mm 上部甲板:170~180mm 下部甲板:40mm
建造所未定
  • アルザス級戦艦はフランス海軍が設計した最後の戦艦。
    前級のリシュリュー級ですら1隻たりとも工期100%での就役を果たせていない*1ことから分かる通り、起工前にドイツ軍の侵攻を受けてフランスが降伏したことで建造中止に追いやられている。
    複数の設計が存在しているが、後述するように実際の最終決定設計は1案(380mm三連装砲3基)であった。
    しかし3つあった設計案のうち最大にして最強の案がどうしても目を引きがちで、フランドルも、またソノミラで実装されていた1番艦アルザスも380mm四連装砲3基の案をモチーフとしている。
    • アルザス(Alsace)のほかの艦名候補として、ノルマンディー(Normandie)、フランドル(Flandre)、ブルゴーニュ(Bourgogne)があった。
  • 上の表からもわかるように、アルザス級の設計は3案存在し、三連装砲搭載の案も存在した。
    図鑑説明文にもあるように最終的に建造されることとなったのは1案=380mm三連装砲3基搭載案であった。
    これは380mm砲という既存の砲身を用いることで新たな装備設計・試作などの手間を省きつつ、一方で四連装砲3基では船体が過大になり過ぎることを考慮したものであると言われる。
    • 当時のフランスにおける造船設備(とりわけ造船用大型ドック・船台)の乏しさがリシュリュー級の時点で問題視されていたこともあり、ドックの拡幅などは30年代あたりから着手されていた。
      これらの設備改良は40年代に入ってからの完成となるが、もし406mm砲という新口径を採用していた場合、主砲開発の遅れすなわち新型戦艦の配備遅延につながることが必至であったことから、さらなる大口径砲の採用は見送られてしまっていた。

*1 1番艦リシュリューは95%、2番艦ジャン・バールは76%、3番艦クレマンソーは10%→建造中止、4番艦ガスコーニュは発注完遂前に中止