No475 U2511/元ネタ解説

Last-modified: 2022-03-03 (木) 18:32:51
所属Kriegsmarine
艦種・艦型XXI型潜水艦
正式名称U 2511
Unterseeboot Zweitausend Fünfhundert Elf(ツヴァイタウゼント フュンフフンダート エルフ 2000+500+11)
起工日1944.7.7
進水日1944.9.2
就役日(竣工日)1944.9.29
除籍日(除籍後)1945.5.8(1946.1.7沈没)
全長(身長)76.7m
基準排水量(体重)1595英t(1621t)
出力MAN製6気筒ディーゼルエンジン2基2軸 4000PS(3900shp)
Siemens-Schuckertwerke製電気モーター2基2軸 5000PS(4900shp)
Siemens-Schuckertwerke製静粛電気モーター2基2軸 226PS(223shp)
最高速度水上(ディーゼル):15.6kt(28.9km/h) 水上(電動):17.9kt(33.2km/h)
水中(電動):17.2kt(31.9km/h) 水中(静粛電動):6.1kt(11.3km/h)
航続距離水上:10.0kt(19km/h)/15500海里(28700km)
水中:5.0kt(9.3km/h)/340海里(630km)
乗員指揮官5名 乗組員52名
装備(建造時)2cmC/30機関砲x4
53.3cm魚雷発射管6門(艦首:4門 艦尾:2門)
装甲なし
建造所Blohm + Voss, Hamburg
(ブローム・ウント・フォス社 ドイツ連邦共和国ハンブルク市)
  • U2511はドイツの新型Uボート「XXI型」の1隻。
    既存の設計のUボートたちの苦戦を受け、多数の蓄電池と新型モーターを備えた水中高速型潜水艦が求められ生まれたのがXXI型であったが、44年春からの竣工となったため燃料・訓練期間不足や初期不良の調整で大わらわとなってしまい、戦中の戦果には乏しい。
    しかし水中行動も意識された設計は革新的な部分も多く、戦後潜水艦に多大な影響を与えた艦型でもある。
    また、戦後米英の熟練対潜部隊にも探知させなかった逸話もこの艦型であり、ドイツUボートの一つの到達点にもなっている。
  • U2511は1944年7月に起工、同年9月に進水・就役した。
  • 第31潜水隊群にて訓練を終えると、ノルウェーはベルゲンに居を構える第11潜水隊群に移籍、45年3月15日から哨戒活動に就く。
    4月30日(奇しくもヒトラーの死と同日)、U2511はノルウェーを出撃してカリブ海に向かう哨戒を開始したが、移動中の5月4日に停戦命令が下り活動を終了した。
    ベルゲンへ帰還したあと、イギリス海軍への引き渡しのため北アイルランドへ回航されしばらく待機となる。
    そして1946年になると、U2511はイギリス海軍の「デッドライト作戦」*1によってアイルランド北西海域にて自沈処分となった。

*1 連合国に降伏した100隻以上のUボートを処分する作戦