Gadjah Mada

Last-modified: 2023-01-25 (水) 21:31:41

ガジャ・マダ (N級駆逐艦 ノンパレール)

Gadjah Madah.jpg

性能諸元

性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能

Tier6種別ツリー艦艇
艦種駆逐艦派生元Fushun
国家パンアジア派生先Hsienyang
生存性継戦能力(A) 12,000
(B) 14,300
装甲6-16mm
・艦首・船尾 15-16mm
・上部構造 10mm
・主砲 6mm
・重要区画 15-16mm
対水雷防御ダメージ低減0%
機動性機関出力44,000馬力[hp]
最大速力36.0ノット[kt]
旋回半径590m
転舵所要時間(A) 4.9秒
(B) 3.5秒


隠蔽性 通常主砲発砲時火災発生時煙幕内からの主砲発砲時
海面発見距離6.9km11.1km8.9km2.4m
航空発見距離3.4km5.8km6.4km-


射撃管制装置艦体モジュール主砲射程最大散布界
A-Bmod.110.1km0m
mod.211.1km0m


主砲船体口径基数×門数最大ダメージ(火災)装填180度旋回
A-B120mm/45 CPXIX3基×2門HE弾 1700(8%)
AP弾 2100
5.0秒18.0秒


魚雷船体口径基数×門数(片舷)最大ダメージ装填射程雷速発見
A-B(前期)533mm QR Mk.Ⅵ2基×5門(10門)15,000130秒8.0km60kt0.9km
(後期)533mm QR Mk.Ⅵ2基×5門(10門)15,500120秒8.0km60kt0.8km


対空砲艦体口径基数×門数秒間平均ダメージ射程
A20mm Oerlikon Mk4
40mm/39 QF Mark VII
4基×1門
1基×4門
14
13
2.0km
2.5km
B20mm Oerlikon Mk20
40mm Bofors Mark IV
4基×2門
1基×2門
24
23
2.0km
3.5km



・アップグレード

スロット0スロット1スロット2スロット3スロット4
搭載可能アップグレード
1Main Battery Modification 2-min.png主砲改良2+15%:主砲旋回速度
+5%:主砲装填時間
Aiming Systems Modification 1-min.png照準システム改良1-7%:主砲弾の最大散布界
+20%:魚雷発射管旋回速度
+5%:副砲最大射程
-5%:副砲弾の最大散布界
AirDefense 2_0.jpg対空砲改良2+20%:対空砲座の最大射程
2Damage Control System Modification 2-min.pngダメージコントロールシステム改良2-15%:消火時間
-15%:浸水復旧時間
Steering Gears Modification 2-min.png操舵装置改良2-20%:転舵所要時間
Propulsion Modification 2-min.png推力改良2-50%:最大出力への到達時間
3Concealment System Modification 1-min.png隠蔽システム改良1-10%:被発見距離
Steering Gears Modification 3-min.png操舵装置改良3-40%:転舵所要時間
-80%:操舵装置修理時間
Target Acquisition System Modification 1-min.png目標捕捉装置改良1+20%:最大視認距離
+20%:魚雷発見距離
+50%:敵艦強制発見距離

・開発ツリー

開発ツリー
軍艦名
(必要経験値/購入クレジット)
モジュールスロット
(必要経験値)
当艦モジュールスロット1
(42,000)
モジュールスロット2
(63,000)
モジュールスロット3
(105,000)
Hsienyang
(210,000/-)
 
船体
Hull-min.pngGadjah Mada 船体B1,800,000
魚雷
Torpedoes-min.png魚雷 533mm Mk IX*225,000
射撃管制装置(照準装置)
Gun Fire Control System-min.png照準装置 VI mod.2225,000

・消耗品

搭載可能 消耗品

搭載可能 消耗品

十字キー左
応急工作班I.png応急工作班無制限消耗品動作時間:5 秒
準備時間:40 秒
十字キー上
発煙装置I.png発煙装置4 回消耗品動作時間:30 秒
煙幕の持続時間:70 秒
準備時間:120 秒
警戒レーダーI.png警戒レーダー2 回艦艇の発見:7.5 km
消耗品動作時間:15 秒
準備時間:180 秒
十字キー右
エンジンブーストI.pngエンジンブースト2 回最大速度:+8 %
消耗品動作時間:120 秒
準備時間:180 秒

詳細は消耗品を参照

ゲーム内説明

本艦は N 級駆逐艦であり、イギリスで建造された後、オランダ海軍に引き渡されました。1951 年にインドネシアに売却され、ガジャ・マダとして配備されました。強力な主砲と雷装を誇る本級は、当時としては極めて優れた設計と言えました。
就役:1942
同型艦艦数:24

解説

  • 概要
    パンアジアティア6駆逐艦。インドネシア海軍旗艦ガジャ・マダである。
     
  • 主砲
    • 砲塔について
      第二と第三砲塔は、艦橋に邪魔される事なく、全周で回転させる事が出来るため、砲を気にせずに船を操舵出来る強みがある。
    • 射角について
      射角は利点と欠点で大きく分れている。 まず利点として、砲塔の前方への射角が非常に優秀な点である。わずかに射角を向けるだけで、最大火力で射撃する事が出来る。
      逆に、後方への射角は悪い。特に一番砲塔は射界が80度ほどしかなく、真後ろには1基2門しか向けられず、2基4門を向けるのにもかなり傾けなければならない。それくらいなら撃たずに逃げるのが得策である。
      追撃戦は優秀だが、撤退戦(引き撃ち時)には実質砲火力は同格最低まで落ち込む点に注意しよう。
    • 弾道について
      弾道はかなりの山なりを描く。遠距離(6~7km以遠)の巡洋艦や戦艦に対しては慣れれば十分な命中が見込めるものの、全力で回避運動して退避する駆逐艦に命中させるのはかなり難しい。対駆逐艦に対してはある程度距離を詰めなければならないが、後述する深度魚雷の特性により詰め過ぎないという難しい立ち回りを要求される。
    • 射程にについて
      通常で11.1kmあり、十分と言える。艦長スキルで伸ばせば12~13kmまで延長可能であるが、伸びた分だけ更に高い山なりを描く。射程延長により戦艦と巡洋艦に対する煙幕射撃がより有効に行える様になるが、射撃による発見距離が伸びる欠点も存在する為、余裕があれば検討する程度で良い。
    • 主砲総論
      装填速度(5秒)、主砲旋回速度(18秒)は、射角(前方)、射程(11.1km)、発火率(8%)の全てが優秀な数値で取り回しやすい強力な主砲を装備している。
      口述する優秀な煙幕による煙幕射撃をより効果的に行える様になるので、強力な砲を有効活用しよう。
       
  • 魚雷
    魚雷は射程8kmながら5連装2基10門とTier6としては異例の門数を誇り、雷速と発見距離はそのままで前Tierの撫順より威力が上昇している。
    ただし、パンアジア駆逐艦固有の深度魚雷の為、駆逐艦に命中させられないという大きな欠点が存在する。きちんと前線前方を警戒する敵駆逐艦が存在する場合、本艦の魚雷の命中率は大きく低下してしまう。
    対面の駆逐艦を全滅に追い込めれば欠点は実質無くなるので、強力な魚雷で思う存分敵艦に魚雷を当てよう。装填時間が2分とTier比でかなり長いという欠点もあり、使いどころはしっかりと見極めるべきである。
     
  • 対空
    低対空である同格日本駆逐艦と同レベル。煙幕内で長時間潜伏している時に張り付けられれば、1~2機撃墜を期待できるかどうか。上空を通過したり攻撃の為接近された程度では、撃墜は期待出来ないので、空母の戦闘機か味方巡洋艦にフォローを貰うのがベストである。
     
  • 機動力
    速力が36ktとやや低いのが気になるが、転舵性能も含めた機動力評価はTier6駆逐艦全体としては平均程度である。砲駆の宿命として回避運動をしながら砲撃戦を行うと、最高速度の低さからどうしても低速力がかなり目立ってしまうのが痛い所。
    また地味に辛い点として減速性能の悪さがあり、全速力からの煙幕への引き篭りや減速急転舵に多少なりとも悪影響がある。
     
  • 生存性
    継戦能力14300とTier6の駆逐艦としては平均程度であり、機動性も速度がやや低いのを除けば並程度である。しかし、後述する消耗品(煙幕)の性質上この艦の生存性は他国の駆逐艦と比較するとかなり高い。
     
  • 隠蔽性
    最良値で5.0kmと砲駆としては異例の非常に優秀な数値。同Tierでは日駆を除く全ての駆逐艦に対して先手を取る事が出来る。砲駆でありながらツリー上の艦のほとんどに対して優位を取れるため、序盤の偵察やCAP等の駆逐としての仕事が十分に可能である事といえるだろう。
     
  • 消耗品(煙幕)
    本艦を含め、パンアジア駆逐艦の特筆すべきは展開時間が長く(30秒)、準備時間が短い上に数が多い(4回)煙幕である。最後の煙幕の消滅から再使用までの時間が短いので、非常に取り回しが良い。味方への支援や煙幕射撃、敵艦からの緊急退避等で用途は多岐に渡る。
    ただし、BelfastAtlantaなどのレーダー艦と相対する事が多くなる同Tier帯において、これまでの煙幕射撃による一方的な射撃から一転して、一瞬で丸裸にされた上で丸焼きにされる場面が多くなる。
    優秀な煙幕を所持出来るが、過信しないようこれまで以上に慎重且つ、大胆な行動が本艦には求められる。
  • 消耗品(警戒レーダー)
    煙幕と交換で使用可能、動作時間が15秒とOrkanよりも5秒短く、範囲も1.5km短い7.5km。
    駆逐レーダーの強み、運用法について

    駆逐レーダーの強み、運用法についての考察
    駆逐艦の持つレーダーは効果時間と効果範囲が狭く、駆逐艦自体の強みを活かした運用法が出来なければ巡洋艦レーダーの完全な下位互換となってしまう。
    しかし巡洋艦のように敵駆逐艦や煙幕内の敵を撃破するといったことは難しいが、巡洋艦とは違い高い機動性と隠蔽性があり巡洋艦には使えない場所での発動ができる他巡洋艦にはない牽制効果を期待できる。
     

    1. 隠蔽性
      レーダー巡洋艦の多くは隠蔽性を最大限稼いでもレーダーの効果範囲よりも被発見距離が長く島影でなければその位置が先にバレる。また巡洋艦である以上前へ出過ぎれば集中砲火により撃沈され生還ができない。
      駆逐艦は効果範囲が短いとはいえ被発見距離のほうが短く相手に位置がバレていない状態でも発動しやすく、駆逐艦であるため敵駆逐やレーダーに注意すれば前線からの生還も容易。潜伏していれば発生源も分かりづらくそもそもレーダー無しでも一方的に敵を発見できうる高めの隠蔽性を持つ。
       
    2. 機動性
      巡洋艦の機動力は戦艦よりマシとは言え隠蔽性の問題からもどこからでもどこへでもというわけにはいかない。レーダーなどを警戒したやや遠い煙幕には届かないこともしばしば。
      駆逐艦なら状況が許せば少し遠い煙幕でも近づいてレーダーを照射しその後帰ってくるということができる。敵艦からのカウンターのレーダーなどには注意が必要だが、回避性能も高いため生還もそれほど厳しくない。
      また敵駆逐艦と接敵した際に敵駆逐艦が離脱しながら煙幕を使ってくれれば、そのまま追いながらレーダーを使い発見時間を引き延ばせる。
       
      • なお自艦が砲撃しても大したダメージはならない上に敵艦隊からの反撃のリスクが大きい。通常は砲撃を控え、安全な時にだけ自分も砲撃すること。
        敵へのダメージは味方艦からの援護に頼らざるを得ないが、援護さえあれば敵駆逐艦へもダメージを蓄積させていくことができ瀕死の艦艇を撃沈する程度なら時間の短さもそれほど問題にならない。
        特に見失った直後や敵の潜伏位置が分かりやすい煙幕などへはより効果的な援護が望める。隠蔽性を活かして索敵し敵駆逐艦へダメージを重ねていこう。
        最も効果的な援護は空母との連携で、煙幕の近くへ雷撃機を準備しレーダー照射から停止中の敵へ雷撃するという戦術。もし他の敵艦や敵航空機がいなければ航空機は発見されることなく一方的に攻撃できる。できる状況は稀だが。
        援護が欲しい時はレーダーを使う前にチャットであらかじめ宣言しておこう。味方の援護がなければダメージはろくに与えられない。
      • レーダー艦がいると警戒されるまでは不意打ちのレーダーがしやすく、またレーダー艦がいると認識された後も潜伏状態を続ければ敵にとってはどこにいるか分からない駆逐艦だけでなく、いつどこから来るか分からないレーダーにも警戒しなければいけないという状況となる。
        敵駆逐艦からすれば最初の1~2回なら耐えることができるかもしれないがHPの減った状態ではレーダーが決定打となる危険まであり、勇猛でなければ前にでることすら難しく勇猛であれば死ぬ危険は通常よりもさらに高い。
      • つまり警戒心の強い敵であればこちらが苦手な接近戦を相手から避けてくれる他、ダメージによって進攻を諦める時期がかなり早まるなど高い牽制効果を期待できる。
        もちろん警戒してくれる敵ばかりではないが、そうでない油断している敵なら撃沈を狙っていこう。
         
    3. レーダーの効果範囲
      強制発見範囲を拡大するのはソナーも同様、駆逐艦でもドイツ駆逐艦やLightningが持っておりソナーの場合は効果時間が長い・即味方艦から見えるという長所を持っているが、レーダーとソナーで決定的に違うのはソナーの効果距離は被発見距離未満という欠点。
      効果範囲の大きい独駆Lightningで隠蔽性を上げてもわずかに小さく、そのためソナーで敵を発見するにはかなり近くまで近づかなければならず状況が限られる。またそこまで接近すると相手に位置がバレることがほぼ前提となるため反撃を受けやすく、効果時間が長い反面相手を発見するには大きなリスクを背負うことになる。煙幕を使えば艦本体を隠すことはできるものの位置自体はバレバレでレーダーを受ける危険が大きい。
      しかし駆逐艦レーダーは距離が短いといっても隠蔽性を上げれば1km以上は被発見距離の方が短くレーダーの効果範囲の方が一回り広い。極端に広いわけではないが相手のおおよその位置さえ分かればレーダーで相手を一方的に発見することもでき、援護を貰えれば一切見つかることもなく敵駆逐艦へ打撃を与えることも可能という点がソナーとは決定的に違う。
       

    その他の考え方

    • 艦判別
      駆逐艦同士で占領合戦などをしているとき早めにレーダーを使うことで敵艦の位置と数、そして種類を判別するという使い方。
      できれば援護によるダメージで敵を退散させたいが、相手がどの駆逐艦なのかを早めに察知しどの程度警戒するべきかを判断するのにも使える。
      こちらは煙幕が使えない分、多数の敵駆逐艦に追われるといったことは絶対に避けたいため安全策として早めに使ってしまおうということ。
    • 警戒網
      なるべく敵艦が近くにいると分かっている時に使いたいが、近くにいると分からない時にも使うことで敵が近くにいないかどうかを事前に察知することもできる。これがかなり重要かと。
      煙幕が無い分敵との接敵には慎重にならなければならず、可能ならば発見されることなく立ち回りたい。かと言って前進しなければ雷撃も索敵もできないため、前進したいがより敵を警戒しなければならない時にレーダーを先に使っておくことで突然見つかってしまうというリスクを減らすこともできる。
      特にエンジンブーストを組み合わせてレーダーを使い「相手が誰であっても小さいリスクで前線ラインを一気に押し上げることができる」という先行レーダーは地味に強力で、またもし潜伏していた敵駆逐艦の位置が分かれば味方艦もそれに応じて立ち回りやすくなる。位置が分かれば時には味方のレーダー巡洋艦もレーダー照射をしやすくなることもあるだろう。
      その他突然の警戒レーダーで敵を見つければ敵からすれば「前触れもなく突然レーダーを照射された」という事態であり敵の警戒度を引き上げさせることができる、かもしれない。場合によっては警戒してくれることで駆逐の苦手な接近戦を相手側から避けてもらえる、かもしれない。
       
      このようにレーダーは敵艦に撃沈狙いだけでなく判別や警戒にも使っていきたい…がしかし回数を増やしても最大3回しか使えない。準備時間も長いため使い所で使えないなんてことがないようにも注意したい。
      攻撃や援護が望めない場面ではあえて使わず温存しておくのも重要。
       
      ただこうしたレーダー駆逐艦の運用法(先行レーダーや連携の徹底など)をしっかり覚えれば、煙幕とは違った役割の強力な駆逐艦になれる…はずだ。
    • 敵側から見たレーダー駆逐艦を考える
      実際優秀なレーダー駆逐艦が相手側にいると中々厄介。
      通常なら一方的な被発見を受けにくい高隠蔽の駆逐艦でも一方的な被発見をされやすく、前へ出ると突然のレーダーで一方的に打撃を受けることがあり撤退を余儀なくされることもしばしば。レーダーそのものは短いが巡洋艦のものと判別は難しく、また敵艦隊の状態を見誤って逃げ遅れるとそのまま沈む。
      また味方の駆逐艦が退いている所・いない所に準備済みの敵のレーダー駆逐艦がいると通常の駆逐艦なら駆逐艦への警戒が必要でやや高リスクとなる進攻もレーダーを使った前進なら低リスクの進攻となるため、一気に距離をつめられて不意の雷撃に襲われることもよく起こりえるなど駆逐艦以外でも警戒が必要。しかもポーランド駆の場合は緊急回避の難しい高速魚雷だ。
       
      相手がレーダー駆なら大きな弱点として煙幕が無い分砲駆で追えれば沈めやすいものの反撃は受けやすくまた巡洋艦が警護していたり事前に退避されてしまうと手が出せない。かと言って敵は逃げるばかりでなくレーダーを駆使して低リスクで前進できるため酷いと手も足も出ない。
      もし駆逐艦で遭遇した場合こちらの煙幕は単純に使ってもレーダーで一方的な攻撃を受ける危険があるため相手への攻撃も考慮して使うタイミングをよく考え、また使うなら止まらず逃げながら使いたい。
      あるいはレーダーのクールタイムなどを狙って前進し牽制に魚雷を撒いたり状況が良ければレーダー駆逐本体を見つけ出して攻撃しよう。クールタイムであれば煙幕での退避もしやすい。
      あとは相手が立ち回りをミスしてくれるかあるいはレーダーを使い切るまで待つといった長期戦も覚悟しよう。ただ何もせず待つのではなく、うまく位置取りをして敵艦隊のスポットを行いそれらを味方艦隊が撃沈してくれるのを願おう。幸いレーダー駆であれば駆逐艦の煙幕をかぶせた巡洋艦砲撃の危険は薄い。
       
      敵駆逐艦単体であれば火力はたかが知れているため戦況が良ければレーダーを恐れすぎる必要はない。…と言っても駆逐対駆逐の砲撃戦ではそれなりの力があるためあくまで戦況が良ければだが、敵の援護が薄く味方の援護の強い有利な状況では敵駆逐艦はレーダーがあろうと有効打を望めないため敵駆逐は撤退せざるをえない。
      • ちなみに先手レーダーや連携の徹底を疎かにした対煙幕や対占領などに決め打ちするレーダー駆は安易な煙幕待機や煙幕砲撃さえしなければ全く怖くないとすら言える。敵が前に出てきていれば遭遇で発見でき、煙幕が無いためこちらだけ援護があってそのまま追えれば簡単に沈められる。
        有利な状況なら駆逐艦が強引に前へ出て見つけにいってもいいかもしれない。
     
  • 総評
    最高速度こそ平凡なものの隠蔽と旋回性能に優れた小型の船体に強力な5連装魚雷を装備、取り回しの良い主砲でその隙を補うというコンセプトの優秀な艦である。メイン武器は深度魚雷であるが、この魚雷そのものが駆逐艦に対する攻撃力を欠いており、サブ武器の主砲で如何に敵駆逐を処理できるかによって生存性や評価が変わって来る艦と言える。
     なお、本艦の主砲は英駆砲なので「微妙に遅い弾速」「ふんわり弾道」という特性を持っている。さらに砲配置が曲者で、前方射界は良いが後方射界は悪いため引き撃ちが苦手という特性もあって、慣れないと扱いにくいだろう。
    上述した砲性能のため、全体的に押すのが得意であるが、撤退による押される状況は苦手である。しかし、全体的なバランスは優れており、駆逐艦としての仕事をやりやすい艦に仕上がっている。
    故に、再装填の短い煙幕で前線を維持しつつ、強力な砲で戦線を押し上げ、追撃する戦い方が出来ると非常に高いパフォーマンスが発揮できる。主砲や魚雷がやや独特なので使いこなすのは少し大変だが、是非本艦を使いこなして戦場をかき回して欲しい。

史実

元々は、イギリスで設計・建造されたN級駆逐艦の一隻「Nonpareil(ノンパレイル)」である。だがこのN級駆逐艦は就役前に全て他国に貸与ないし譲渡された。
 
最初の持ち主はオランダ海軍である。名前も「Tjerk Hiddes(チェールク・ヒッデス)」に改名された。
だがこの時既にオランダはナチス・ドイツによって道路代わりに本土失陥していたため、イギリス海軍東洋艦隊隷下の駆逐隊に所属し、主にインド洋で船団護衛の任についていた。1944年にはイギリス太平洋艦隊の一員として米空母サラトガの護衛に参加しており、対日戦にも投入されている。
 
戦後、オランダが独立を回復して間もなく、オランダ植民地インドネシアも独立を果たす。その結果、Tjerk Hiddesは1951年にインドネシア海軍へ譲渡されることになり、再び改名される。それが「Gadjah Madah」である。
Gadjah Madahはインドネシア海軍の旗艦となり、1961年に解体された。

小ネタ

Gadjah Madah(ガジャ・マダ)とは、ジャワ島を中心に栄えたインドネシア最後のヒンドゥー教王国マジャパヒト王朝(1293~1478年)にて宰相を務めた男の名である。

彼は、当時即位していた王の危機を救ったことから地方知事に抜擢され、その後地方反乱を速やかに鎮圧するなど治績を挙げ中央政府に栄転となる。王が代替わりし女王が即位、その後幼い王子が即位すると、彼はこれを補佐する形で国政全般を掌握する。軍事的才能があったとされ、事実ジャワ島の隣にあるバリ島を制圧したのを皮切りに、周辺地域に兵を送って領地を広げマジャパヒト王朝において最大の版図を得るなど確実に武勲を立てていく。最終的に同国は南海の制海権を掌握して海洋交易ルートを確立させた。また彼の死後のことになるが、この度重なる遠征の結果スマトラ島に存在したシュリーヴィジャヤ王国を滅亡させている。これらの功績によって最盛期を呼び込んだ名宰相としてインドネシアでは英雄扱いされている。
なお、ガジャ・マダが治めていたマジャパヒト王朝は琉球王国とも交易していた。
 
彼の功績を讃え、第二次大戦後にインドネシアに設立された国立大学は「ガジャ・マダ大学」と命名されている。

コメント欄

  • 煙幕かレーダーを選択出来るが、武装面を鑑みるとレーダーの方が優位に思える。本艦は砲撃力もそこそこあるのでエリア内の駆逐を先にあぶり出し味方と連携して(ここ重要)撃破するような立ち回りが合っていると思う。それに本艦の魚雷は深度魚雷なので、煙幕内に篭る駆逐に対して効果が無いのもレーダーを選択する理由になると思う。 -- 2021-11-30 (火) 06:59:29
  • 本家だと2番、3番砲塔が全周旋回するはずなんだけどなぁ… -- 2021-12-14 (火) 22:32:55
    • 引っかかるものも無いはずなのに何故回らないのか。 -- 2021-12-31 (金) 17:50:07
    • やっぱりバグだったみたい -- 2022-01-27 (木) 20:06:46