キエフ級駆逐艦
性能諸元
性能諸元の数値は、アップグレード・基本特性・艦長スキル・ブースター・迷彩などの補正がかかっていない素の状態の数値を入力してください。
部位ごとの装甲厚や散布界など、ゲーム内には載っていない情報は将来ゲーム内で見れるようになる可能性があるので暫定で0や0-1などとする
・基本性能
Tier | 6 | 種別 | ツリー艦艇 |
---|---|---|---|
艦種 | 駆逐艦 | 派生元 | Boevoi |
国家 | ソ連 | 派生先 | Udaloi |
生存性 | 継戦能力 | (A) 12,000 (B) 13,500 | |
装甲 | 6-20mm ・艦首・船尾 6-19mm ・上部構造 10-19mm ・主砲 13mm ・重要区画 16-20mm | ||
機動性 | 機関出力 | 0,000馬力[hp] | |
最大速力 | 38.0ノット[kt] | ||
旋回半径 | 690m | ||
転舵所要時間 | (A) 6.7秒 (B) 4.8秒 |
隠蔽性 | 通常 | 主砲発砲時 | 火災発生時 | 煙幕内からの主砲発砲時 | |
---|---|---|---|---|---|
海面発見距離 | 7.5km | 10.8km | 9.5km | 2.9km | |
航空発見距離 | 3.8km | 6.4km | 6.8km | - |
射撃管制装置 | 艦体 | モジュール | 主砲射程 | 最大散布界 |
---|---|---|---|---|
A-B | mod.1 | 9.8km | 0m | |
mod.2 | 10.8km | 0m |
主砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 180度旋回 |
---|---|---|---|---|---|---|
A-B | 130mm/50 B-2LM | 3基×2門 | HE弾 1900(8%) AP弾 2500 | 7.5秒 | 18.6秒 |
副砲 | 船体 | 口径 | 基数×門数 | 最大ダメージ(火災) | 装填 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|---|
B | 85mm/52 92-K | 1基×2門 | HE弾 1200(4%) | 4.0秒 | 5.0km |
魚雷 | 艦体 | 口径 | 基数×門数(片舷) | 最大ダメージ | 装填 | 射程 | 雷速 | 発見 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A-B | (前期)533mm 5連装 2-N | 2基×5門(10門) | 14400 | 100秒 | 6.0km | 60kt | 1.3km | |
(前期)533mm 5連装 2-N | 2基×5門(10門) | 15100 | 80秒 | 8.0km | 65kt | 1.4km |
対空砲 | 艦体 | 口径 | 基数×門数 | 秒間平均ダメージ | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
A | 12.7mm DShKM-2B 37mm 70-K 76mm 39-K | 4基×2門 4基×1門 1基×2門 | 20 23 3 | 1.2km 3.2km 3.5km | |
B | 25 mm 2M-3 37mm 70-K 37 mm 66-K 85 mm/ 52 92-K | 4基×2門 4基×1門 1基×2門 1基×2門 | 24 23 8 4 | 3.1km 3.2km 3.5km 3.5km |
・アップグレード
スロット0 | スロット1 | スロット2 | スロット3 | スロット4 |
○ | ○ | ○ |
1 | 主砲改良2 | +15%:主砲旋回速度 +5%:主砲装填時間 | |
照準システム改良1 | -7%:主砲弾の最大散布界 +20%:魚雷発射管旋回速度 +5%:副砲最大射程 -5%:副砲弾の最大散布界 | ||
対空砲改良2 | +20%:対空砲座の最大射程 | ||
2 | ダメージコントロールシステム改良2 | -15%:消火時間 -15%:浸水復旧時間 | |
操舵装置改良2 | -20%:転舵所要時間 | ||
推力改良2 | -50%:最大出力への到達時間 | ||
3 | 隠蔽システム改良1 | -10%:被発見距離 | |
操舵装置改良3 | -40%:転舵所要時間 -80%:操舵装置修理時間 | ||
目標捕捉装置改良1 | +20%:最大視認距離 +20%:魚雷発見距離 +50%:敵艦強制発見距離 |
・開発ツリー
軍艦名 (必要経験値/購入クレジット) | モジュールスロット (必要経験値) |
当艦 | ━ | モジュールスロット1 (42,000) | ━ | モジュールスロット2 (63,000) | ━ | モジュールスロット3 (105,000) | ━ | Udaloi (210,000/-) |
船体 | ||
---|---|---|
Kiev 船体B | 1,800,000 | |
魚雷 | ||
魚雷 53-38U | 225,000 | |
射撃管制装置(照準装置) | ||
照準装置 VI mod.2 | 225,000 |
・消耗品
搭載可能 消耗品
十字キー左 | |||
---|---|---|---|
応急工作班 | 無制限 | 消耗品の動作時間:5 秒 消耗品の準備時間:40 秒 | |
十字キー上 | |||
修理班 | 2 回 | 回復:0.5% HP/秒 消耗品の動作時間:28 秒 消耗品の準備時間:80 秒 | |
十字キー右 | |||
エンジンブースト | 2 回 | 最大速度:+8% 消耗品の動作時間:120 秒 消耗品の準備時間:180 秒 | |
十字キー下 | |||
発煙装置 | 2 回 | 消耗品の動作時間:20 秒 煙幕の持続時間:85 秒 消耗品の準備時間:240 秒 |
詳細は消耗品を参照
ゲーム内説明
キエフ級駆逐艦(プロイェークト 48)は、「大艦隊」計画の下で開発された嚮導駆逐艦であり、ソ連初の嚮導駆逐艦であるレニングラード級に基づいて開発されました。キエフは、他の同型艦と同様、強力な兵装と極めて高い速力を備えていました。
設計年:1939
解説
- 概要
ソ連Tier6駆逐艦。前Tierから更に大型化し、より強力な火力を持つ。
隠蔽能力や機動力は悪化しているが、アップグレードスロット3が使用可能になったため、一方を補うことが可能である。
- 抗堪性
HPは向上しているが、前Tierと比較すると特に高さ方向に巨大化しており被弾しやすくなっている。
上部構造も13mm厚であり、砲塔も同様に装甲が無いので主砲停止に注意。
Tashkentツリーと違い、独立して修理班を装備できるようにになった。
- 主砲
Boevoiから1基増えて主砲が連装3基の6門装備となった。
射界は改善され前後とも30°くらいで全門指向できる。あらゆる局面でその強大な火力を発揮できるだろう。
これまで同様、砲戦になった場合は弾道性能の優位を生かして適切な距離を取ろう。
注意点としては、連装砲塔になったものの砲塔に装甲が無く、火力喪失のリスクが常に付きまとうことである。特に、駆逐艦の戦術の1つである「真正面を向いて被弾面積を減らす」機動を行うと前方2基の砲塔が一度に停止するリスクがある。
余談だが、B船体は射程が5kmもある副砲(高角砲)を持っている。接近戦を行うと一生懸命砲撃するカワイイやつだが、いかんせん主砲が強力すぎるので目立たない。
- 対空火力
対空射程は短い。単純に射撃時間が短くなるため敵攻撃機がなかなか減らない。
しっかり射線に入れられてしまうと舵の重さで躱しきれないので投下前に回避行動は通常通り行うこと。また爆撃は艦の大きさもあって多めに受けやすい。
- 魚雷
初期は2基×5門となり、魚雷を更新すると8km射程を獲得する。
隠蔽能力を強化すれば隠蔽雷撃が可能な距離を増やすことができる。そのため魚雷の使用機会は増えるためできる限り隠蔽は短縮したい。
- 機動力
前Tierと比較して旋回半径が若干低下している。速度は38ノットと高速艦が増えた昨今の中では中堅に位置する。
特に操舵はかなり重い。速度があるので方向転換速度はあまり気にならないが、旋回半径は前級と変わらず大きく駆逐艦の感覚で操舵することはできないので注意。隠蔽を捨てた運用にして操舵装置改良3を装備すれば転舵時間が2.9秒と大きく改善する(転舵装置改良2も付けると2.3秒)。
但し、主砲の項で述べたように照準速度と範囲の改善によって、大胆に舵を切っても砲撃に支障をきたさないようになっている。砲戦時の回避運動はやりやすくなっているだろう。
- 隠蔽性
7.5kmという海面発見距離*1はもはや駆逐艦とは言い難い目立ち具合だが、キエフは隙あらば砲撃するのであまり問題にならないだろう。(7.5kmでは巡洋艦のバイタル貫徹は望み薄なのは残念ではあるが。)
これは5.6kmまで縮めることが可能だが、それでも他国の隠蔽マシマシの駆逐艦からは必ず先に見つかるがこの点は諦めるしかない。
- 総評
Tashkentを雷駆にしてティア相応に調整した感じといったことろ。上述したように雷駆の中では隠蔽距離はワーストクラスなので敵との間合いを間違えるとあっという間に海とお友達になるので気を付けよう。
隠蔽雷撃そのものは可能なので隠蔽距離に注意しつつ雷駆のセオリー通りに行動すれば成果は出せるのでめげずに頑張って欲しい。
史実
1937年8月、国防人民委員部において「1型嚮導駆逐艦(レニングラード級)の改善案」を設計する決議が採択された。
この改善型には「48型」の型番が与えられ、設計にあたっては
- 1型が5基搭載していた防楯付きの130mm単装砲を連装砲塔3基へまとめること
- 1型に剥き出しで搭載されていた2基の76mm単装高角砲を1基の連装砲塔へとまとめること
- 4~5基の45mm or 37mm半自動砲といくつかの12.7mm機銃を装備すること
- 3連装魚雷発射管を3基搭載すること
といったことが要求された。
最高速度は1型から引き続き最大43ノットが要求値であった。
こうした要求仕様は基本的に20I型(タシケント)に求められたものとほぼ同じであったが、「兵站への影響を考慮して主兵装/主機/補機/その他機器を30型(オグネヴォイ級)とある程度共通化する」という新しい要求も追加された。
48型の実際の設計作業はニコラーエフの第198造船所で行われた。設計に際しては20I型(タシケント)の特徴もいくつか取り入れられた。
しかし、1938年7月に48型の位置付けを「1型嚮導駆逐艦の改善案」から「新設計の嚮導駆逐艦」へと変化させる決定と、それに併せた大幅な設計の見直しが指示された。
見直し前の設計案は1型よりも基準排水量が増加(2030t→2220t)したにもかかわらず安定性が悪化した上、航続距離は不十分で、しかも搭載火器の口径が多様すぎる(130mm/76mm/45mm/12.7mm/7.62mmの5種類)と様々な問題を抱えており、これが見直しに至った大きな要因だったようである。
設計側の経験不足が招いた事態であるらしい。
ここから安定性確保と航続距離増加のための悪戦苦闘が始まった。手始めに行われたのは軽量化であった。3基の3連装発射管は2基の二階建て式5連装発射管へと改められ、45mm半自動砲と7.62mm機銃の搭載は却下された。探照灯の大きさを90cmから60cmへと変更することさえ行われた。
再設計作業は1年以上にも及び、再設計が進むたびに排水量はジワジワと増えていった。
苦労の末に出来上がった完成案は1939年9月に海軍へ提出され、同年10月下旬に30型、48型、そして両級の搭載する新型主機がソビエト連邦人民委員会議の国防委員会においてスターリン立会いの下で審査されることになった。
30型、48型、新型主機の主任設計技師計3名はクレムリンのオーバルホールにおいて短いプレゼンテーションを行い、参加した人民委員たちからの肯定的な意見を勝ち取った。
肝心のスターリンはというと、会議の中で提示された図面やデータを国内の同級艦(=レニングラード級)や海外の同級艦と慎重に比較検討しており、48型の主任設計技師に48型の技術的信頼性や生存性、戦闘艦としての資質についての質問をいくつか投げかけた。技師の返答はスターリンを満足させるものであったようで、会議では無事48型と30型の建造承認がスターリンから提案され、11月21日に48型が新型嚮導駆逐艦として正式承認された。
承認に先立って既にニコラーエフの第198造船所で起工されていた「キエフ」に加え、39年中に同じくニコラーエフの第198造船所で「エレバン」、レニングラードの第190造船所で「スターリナバード」が起工され、翌40年には第190造船所で「アシガバード」と「アルマ・アタ」の起工準備作業が始まり、ニコラーエフで更に3隻(「ペトロザボーツク」「オチャーコフ」「ペレコプ」)、モロトフスクの第402造船所においても2隻(「アルハンゲリスク」「ムルマンスク」)の建造が発注され、着々と量産体制は整えられていった。
基準排水量 | 2350t |
---|---|
満載排水量 | 3045t |
全長(水線長) | 127.8m(126.0m) |
全幅(水線長) | 11.7m(データなし) |
喫水 | 4.2m |
機関出力 | 90000hp |
最高速度 | 42.5ノット |
航続距離(42ノット発揮時) | 900浬 |
航続距離(20ノットでの巡航時) | 2500浬 |
航続距離(15ノットでの巡航時) | 4100浬 |
兵装 | 130mm連装砲B-2LM 3基 |
76mm連装高射砲39-K 1基 | |
12.7mm連装機関砲DShKM-2B 4基 | |
5連装発射管2基(船体中央部) | |
乗員 | 264名(旗艦になった場合司令部要員+5名で269名) |
しかし、前途洋々だった48型の運命は突如暗転してしまう。
1940年10月19日に突如発注が全て取り消され、さらには全ての起工準備作業の中止命令と「スターリナバード」の建造中止および解体までもが命令されたのである。
辛うじて「キエフ」と「エレバン」のみが建造作業の続行を許可され、「キエフ」は1942年第3四半期、「エレバン」は1942年第4四半期の竣工を目指して作業が続けられることとなった。
このような事態になった主な原因は、両用砲を搭載した大型駆逐艦である35号計画艦の登場にある。「駆逐艦」でありながら「嚮導駆逐艦」に匹敵する性能を持つ35号計画艦は嚮導駆逐艦という艦種の存在意義を粉砕してしまったのである。
ソ連海軍が対空戦闘を考慮しない主砲を「時代遅れ」と考えるようになっていたことも、この決定の大きな後押しとなった。
かくして建造段階で既に「コンセプトも能力も色褪せた旧式艦」となってしまった48型であるが、それでも建造作業は着々と進められ、「キエフ」は1940年12月11日にめでたく進水、「エレバン」もそろそろ進水が見えてきた……というところで残念ながら両艦の命運は尽きてしまった。
1941年6月22日が来てしまったのである。
開戦直後の6月29日に辛うじて「エレバン」を進水させるところまでは漕ぎ着けたものの、破竹の勢いでドイツ軍が進撃してくる状況では建造作業が続行できるはずもなく、7月10日に両艦揃って建造作業が完全に停止されてしまった。
そして、この日以降「48型嚮導駆逐艦」としての建造作業が再開される日は二度と来なかったのである。
両艦が建造されていたニコラーエフは開戦一月少々でドイツ軍による占領が避けられなくなってしまったため、他の未完成の艦艇数隻とともに曳航されてセバストポリへと落ち延びることとなった。
ところがセバストポリも安住の地とはならず、8月6日に「エレバン」はケルチへ、8月12日に「キエフ」がカミシュ・ブルンへとそれぞれ曳航されていった。
しかし戦況悪化はとどまることを知らず、両艦の逃避行は更に続くことになる。9月18日には「エレバン」がエイスクへ、「キエフ」は10月6日にポチへと移された。10月15日になると「エレバン」はアゾフ小艦隊の艦艇数隻に連れられてケルチへと避難したものの、2日後には再度エイスクへとんぼ帰りをしている。
1942年1月、とうとう両艦ともにトルコとの国境にほど近いバトゥーミまで後退するハメになり、ここでセバストポリ以来久々の再開を果たした。
バトゥーミでの疎開生活真っ最中の1944年1月、ついに2隻の建造再開計画が動き出した。とはいえすっかり旧式化した当初計画通りに竣工させるわけにもいかず、48型嚮導駆逐艦は第17中央設計局の手によって再設計されることとなった。
48-K型と命名された改修案に対する海軍の当初の要求は「37mm 70-K機関砲を8基搭載すること」や「5連装魚雷発射管2基を3連装発射管2基へと交換すること」「新型ソナーの搭載」などといった小改修レベルのものであったが、数ヵ月後にこれは取り下げられた。
海軍から再度出された新要件は
- 高射砲は76mm 39-Kに代えて85mm 92-Kを搭載すること
- 37mm B-11連装機関砲を5基搭載すること
- 新型の平屋建て式5連装魚雷発射管を2基搭載すること
- 30-K型のものと同じ新型火器管制装置を搭載すること
- 各種レーダーの搭載
といったものであり、これに従っての設計作業が44年12月に始まった。
戦争の終わった翌年秋、「キエフ」と「エレバン」は2隻揃ってようやくニコラーエフへと帰郷し、造船所の船台の上へと戻された。
これで後は設計作業を終わらせて工事再開に取り掛かるだけ……と行けば良かったのだが、設計作業では問題が噴出していた。
海軍の示した用件に従って設計した結果、排水量は2740tにまで増大し、最高速度は37.5ノットに低下し、安定性と凌波性も悪化してしまったのである。
その結果、1945年の末に48-K型の設計作業は一時棚上げされ、「キエフ」と「エレバン」の船体はモスボールされることになった。(「エレバン」はしばらくの間宿泊艦として利用されたようである)
一年の休眠期間を経て再開した設計作業は、大幅な近代化を目指すものとなった。主砲のB-2-LMは同口径の両用砲であるBL-109へと置き換えられ、対空兵装は45mm4連装機関砲3基と25mm4連装機銃2基にまとめられた。魚雷発射管は新型の5連装発射管へと換装された。
これは実質的に「旧式化した嚮導駆逐艦の船体のみを再利用した新型駆逐艦」を作る試みであった。実際、最高速度は36ノットにまで抑えられ、航続距離も3500浬で良しとされた。嚮導駆逐艦だった頃には決して受け入れられなかった部分の性能低下が甘受されたのである。
しかし、この大幅な改革案は「BL-109と45mm対空機関砲の速やかな供給が不可能である」という不本意な理由によって却下されてしまい、48-K型の武装は古い構成に戻ることを余儀なくされた。
その後も設計作業は続いたものの、武装を古い構成に戻すということは嚮導駆逐艦時代とあまり代わり映えしないものになるということであり、とうに「嚮導駆逐艦」から「駆逐艦」へと艦種が変更されていた48-K型にとって、これは致命傷になった。
「古い構成の武装を搭載した駆逐艦」という椅子には既に30-bis型(スコーリィ級)という「先客」が座っており、このクラスの駆逐艦と兵装や造船施設の食い合いになることが避けられなかったからである。
そして、とうとう「キエフ」と「エレバン」の建造は公式に断念されることとなった。
作業開始から11年目となる、1950年のことであった。
48-K型(最終稿) | 48型 | |
基準排水量 | 2722t | 2350t |
---|---|---|
満載排水量 | データなし | 3045t |
全長 | 127.8m | |
全幅 | 11.7m | |
喫水 | データなし | 4.2m |
機関出力 | 90000hp | |
最高速度 | 39.5ノット | 42ノット |
航続距離(巡航速度) | 3000浬(20ノット) | 2500浬(20ノット) |
兵装 | 130mm連装砲B-2LM 3基 | |
85mm連装高射砲92-K 1基 | 76mm連装高射砲39-K 1基 | |
37mm連装機関砲B-11 8基 | 12.7mm連装機関砲DShKM-2B 4基 | |
5連装発射管(平屋建て) 2基 | 5連装発射管(二階建て) 2基 | |
乗員 | 350名 | 264名/269名 |
- キエフ
建造断念の決定以降しばらくの間放置されていたようだが、1955年にヴォルガ・ドン運河を伝ってカスピ海へと移され、カスピ小艦隊に実験用機材として引き取られた。
1962年、バクー近海で行われたP-35(SS-N-3B)対艦ミサイルの発射実験において標的艦として用いられ、炸薬の入っていない模擬弾頭が撃ちこまれた。水線上への命中弾数発には耐えたが、水線下へ一発の命中弾が出るとこれが致命傷となり、命中後三分で轟沈した。
- エレバン
1953年にカスピ海へと運ばれ、1954年からはミサイル発射実験や戦闘演習に用いられる標的艦に再分類された。
1957年の3~4月、レーダー反射波がアメリカのクリーブランド級巡洋艦と同じになるよう加工された上で、56-M型駆逐艦(キルディン級)によるKSShch対艦ミサイル(後のP-1/SS-N-1 スクラバー)の発射実験に標的艦として用いられた。25~30kmの距離から数発の模擬弾頭がエレバンへ向けて発射されたが、直撃弾は出なかったようである。
同年8月、同じ条件で再実験が行われ、今度は舷側への命中弾を得ることに成功した。これによって水線下にまで広がる被弾孔が形成され、その結果沈没した。
コメント欄
- 劣化暁…? -- 2021-09-15 (水) 11:05:18
- 普通に運用違うでしょ なかなか難しいけど違う艦乗ったらちゃんと戦い方艦に合わせて変えないと辛いで 暁はスポット&要所で魚雷流して打撃与えるor敵の姿勢を変えさせる こっちは暁の役割が少し薄くなって敵駆逐を牽制する色合いが濃い 耐久減って逃げてる駆逐追うんなら断然こっちの方が有利 -- 2021-09-15 (水) 12:06:08
- 足速いから後に残るとかなり厄介。空母マッチでこいつみたら大体外周回ってくる。 -- 2021-09-15 (水) 12:11:38
- まず主砲6門乗せてるソ連砲駆を日駆と比べてる時点でな。ヘッドオンしちまうとほぼ確実に日駆が殴り殺されるのに劣化呼ばわりは流石に意味がわからん。魚雷も8キロありゃ十分に戦艦射し込めるし、勝利貢献度合いはソ連駆のが遥かに高いぞ。 -- 2022-04-25 (月) 02:43:14
- 暁も6門だし装填速度も一緒だし、何なら日榴弾なんで威力は暁のが高いというね… -- 2022-04-25 (月) 08:34:02
- Boevoiの酷さからかなりマシになった。砲撃面では主砲が2基4門しかなく、雷撃面では当てづらい偶数魚雷&射程&船体隠蔽とひどいレベルだったのが、それぞれ改善された。船体隠蔽は悪くなったけどそれ以上に射程が伸びたのがいい。耐久も雀の涙とはいえ修理班が積めるようになったし。 -- 2022-05-29 (日) 01:53:13