クーロンズゲート キャラ

Last-modified: 2021-04-26 (月) 18:22:41

主な登場人物

小黒(シャオ・ヘイ)
「クーロンズゲート」の中ではもっとも重要な位置を占める人物。龍城飯店の二階に住んでいるがその詳しい出自は龍城飯店の店主リッチはおろか誰も知らない。二年前、ひょっこり九龍フロントに現れてリッチのバーを手伝いながら暮らしている。女性という外見でか弱そうに見えるが行動力に富んだ大胆な性格で危険な場所へも積極的に出掛けていく。
リッチ
九龍フロントの宿にあたる龍城飯店の店主でありマスターである男。ぶっきらぼうで愛想が良いとは言えないが、九龍フロントだけでなく陰界におけるしきたりを主人公に教えてくれる貴重な水先案内人。また、スネークとはなにかと対抗する位置におり、彼らと戦う主人公には協力的になってくれる。是空のリーダーであるウェイとは知り合いではあるが、特にリッチが是空に加担しているわけではない。
ウェイ
九龍フロントでは気孔師として店を構えているが、その実態はスネークと対立している組織、是空のリーダーである。序盤に出会った主人公に協力と支援を申し出てくれる。
紅頭と呼ばれる赤装束の少年を率いており、彼らと一致団結して陰界各地で情報を集めてはスネークに対抗しようとしているが、主人公が現れるまでは実際のところスネークとの戦いは硬直状態であった。主人公の動きもあって活性化した是空だが、龍脈を探すという目的を前にウェイはストーリーのなかで行方不明になってしまう。
李弘(リー・ホン)
九龍フロントでは質屋を営んでいる小太りの男。扱っている品物は多岐に渡るようだが、どうにも胡散臭いのが否めない物ばかり。ただ李弘は質屋と言いつつ買取はしていないようで、主に品物販売しかしていない。
性格は義理堅く小黒のことを気に掛けるなど人情に厚い一面もあるが、「この時代の品物に興味はない」などの発言など、何かと謎の多い人物。
ゲームキッズ
くるくると回るデバイス型眼鏡のようなものを常に装着している少年。コンピューターやネット、ハッキングやデータ改ざんといったような技術に長けている人物であり、アクセスカードの改造もお手の物である。基本的には遊戯中心での凄腕ゲーマーでしかなくスネークや是空といったような組織とは関わっていないが、主人公に協力する過程でスネークに狙われることはある。
山高帽男
主人公の行く先々で現れる謎でしかない人物。行先に詰まった時や危険な時、あるいは主人公の大目的である見立てに関するアドバイスや案内などをしてくれる。陰界の住民たちとはまったく関わりがない様子であり主人公の前に現れるタイミングも一定していないが、味方であることは間違いないらしい。
陰陽師
九龍フロントの奥地でもある美女大世界のさらに奥にラボを構える変わった姿の男。役職的には発明家と科学者の間くらいの位置であり、マッドサイエンティストという言い方も当てはまる。ハイテンションで人の話をあまり聞かず一方的に喋り倒す性格だが、その知識は並々ならぬものがあり陰陽道に根差した造詣が深い。「ご先祖様」という台詞が時折聞かれるあたり、彼の先祖である人物がどこかの時代にいるようだ。
夏(シャ)先生
九龍フロントの海鮮中心に家を構える人物。物腰のやわらかい仙人のような老人であり、陰界や鬼律など多方面に様々な知識を持っている有識者。九龍フロントのみならず全体の情報にも精通しており、小黒やリッチとも繋がりがある。特に小黒のことは娘か孫のように親身に接しており、日頃からなにかと助言をしていたらしい。主人公が小黒の協力をするにあたり夏先生も手助けをしてくれるが、そのせいもあってスネークの陰謀に巻き込まれてしまう。
張魯(チャン・ルー)
スネークたちの一員であり、望師(ワンシー)と呼ばれる幹部のひとりである。しかし実際は是空のスパイであり、幹部という位置を利用してさまざまな情報をスネークから引き出してウェイに渡していた。しかし物語中で双子ということが発覚し、その双子の弟である張陵(チャン・リン)との邂逅によりまとめてスネークに妄人路に送られてしまうことに。噛み合うハサミという妄人に変えられた彼らの末路はまさに悲劇となった。
双子師
スネークの一味。スネークの打ち出した双子政策というものがあり、これは鳴力という双子同士が呼び合う強力なパワーを利用するべく双子を集めようとするもの。双子師と呼ばれる者たちはその玄関口として双子屋というものを運営管理しており、多くの双子またはこれから双子を作ろうとする夫婦を大々的に集めている。双子たちは双子師のセミナーを受けて鳴力に覚醒するまで修行に励むことになる。それにはクーロネットなども利用されており、媽妃などのスネーク幹部も関わっている。
ミスター・チェン
九龍を牛耳る顔役。マフィアのボスといったような出で立ちであり海鮮中心の亀料理屋を営んでいる。スネークの目指す不老不死の恩恵にあやかろうと手下として九龍フロントを中心にうろついてはスネークに敵対する人間を片っ端から脅して回っている。双子を無理やり鳴力に覚醒させる危険な薬、ブルークロウを製造してスネークの指示のもとばら撒いていた。スネーク以前から九龍に君臨していたが典型的な悪人なこともあり嫌っている人間は多い。
媽妃(マー・フェイ)
スネーク幹部の中年女性。双子師たちを統括しており、双子屋でのセミナーに時折顔を出しては双子たちの鳴力覚醒を促している。会員たちの噂としては媽妃はメディアという、鳴力の媒介者としての力を持っているらしい。特に双子たちが最初に参加する「おはじめ式」という会で教祖的な位置を取り、会員たちの力を引き出そうとしていた。性格は強欲で威圧的、残忍。九龍フロントに住むコニー楊(ヤン)という女性と浅からぬ縁があるらしい。
剥製屋
双子中心の奥に店を構えている剥製屋の男。剥製といえども店内に特に展示している様子もなく、なにを販売しているのかは謎である。鬼律に関する知識が豊富であり鬼律に当てると一発で消滅させられる鬼律玉を作ることもできるようだ。三尸(サンシー)という三位一体の鬼律を捕まえるコンテストを開催しているがその思惑や目的は謎。なにかと怪しい言動も多く、スネークの居城でもある双子中心にも近い位置に住んでいることもあり不審な人物である。
婆童
媽妃同様、双子同士を感応させる能力がある媒介者。尼僧のような恰好をした双子師四天王の直属の手下である。両方の肩に双子の死骸を纏わせて主人公を攻撃してくる。

双子師四天王

老師(ラオシ)
大柄な体躯にフードから出ている顔は皺だらけの老人といった出で立ちのスネーク四天王がひとり。性格は老練で慎重派、しかし残酷なのは他の四天王と同様。主人公とは西城路での対決となり、命名札を求めてグエン・グエンを人質にとった老師と争い合った。態度や物言いからは四天王たちの長老的な位置にいるようにも思える。
霊師(リンシ)
長身痩躯でフードから出ている顔は美しくさえある男性のスネーク四天王がひとり。クールで冷静な性格で、飄々とした言動で主人公と相対する。しかし妄人路での戦いでは実体をさらけ出してでも主人公を仕留めようと本気で向かってきたアツい一面も。
仙師(シャンシー)
フードからの顔は仮面という、実体を持たないかのような不可思議で虚無的なスネーク四天王がひとり。言動もどこか空虚で人間的な情や存在感を見せず、表情が不明なこともありどこか幽霊のような四天王である。
巫師(フーシ)
老師に匹敵する巨躯とメイクを施した顔を覗かせる中年男性のような、どこかオカマ風の外見を持つスネーク四天王がひとり。性別を不明にさせる言動も多く、装飾品やメイクにより虚栄心が強いことも伺える。

クーロン・ナビ

ナビたちは全員、九龍フロントの案内屋に所属している九龍それぞれの街の案内人である。案内屋の統括はリッチ。
街というよりも胡同の案内をその主な仕事としており、総じて独自の移動方法を持っており鬼律などの危険もうまく回避しながら複雑で入り組んだ迷路のような胡同や街を庭のように行き来できるスキルを持っている。
彼らをクーロネット端末から雇わなければ該当の胡同に入ることは出来ない。

リトル・フライ
龍城路のナビ。少年のような小柄な人物で、常に乗っている飛行マシンで九龍内を自由自在に飛び回ることができる。性格はややサバサバとしていて突き放したような物言いをすることもあるが常に主人公を見守っており窮地には駆け付けてくれる。背が低いことはコンプレックスに思っているようで、背の高い帽子や上げ底靴で誤魔化しているところなど何かと可愛らしい人物。
ハニー・レディ
劇場の街、龍津路を担当する女性のナビ。蜂を模した肌色多めのセクシーな衣装に身を包み、同じく蜂のようにして九龍のあちこちを空を飛ぶように駆け抜けることができる。一見冷たいような物言いも見せるが実際は優しく面倒見の良い姉御肌。女性ならではの視点で主人公にアドバイスをするなど物語にも関わることも。
ミスター・ドープマン
西城路のナビ。筋骨隆々とした超長身巨躯の肉体を持つが、頭についている小さな人形が実は本体という特異な外見の男。背中には常に筋肉増強剤を仕込んでおり身体のあちこちに送り込んで補強している。片腕がドリルのように作り変えられており、その力を利用して地中を掘り進むことで九龍内を縦横無尽に突き進むことができる。性格は外見に反してフレンドリー。
バンブージー
大井路のナビ。目出し帽のような覆面と上半身裸の出で立ち。以前は香港の高所建設現場にて鳶のような仕事をしていたが落下事故により引退、ナビに転職したらしい。その素早い身のこなしで九龍中を走り回る。無口で人付き合いは良いとは言えないが決してツンケンしているわけではなく、主人公に対しては徐々に心を開いていくのかおしゃべりで気さくな一面も覗かせる。ちなみに名前の由来となっている竹の棒を常に持っている。

その他の登場人物

鏡屋
龍城路に店を構える男。正義感と行動力に満ち溢れた人物であり、八卦鏡の角度を調整することで龍城路の気脈を元に戻そうと一人で胡同に出入りしていた。案の定、双子師たちに見つかって捕らえられ重慶花園にある部屋に閉じ込められてしまうことに。物語序盤の最初のクエストとなるのがこの行方不明になってしまった鏡屋を救出しにいくというものになる。
びん屋
龍城路の入口に店を構えるハゲ頭の男。びんの中にピアスを入れて鳴らすことを最大の喜びとしているようで、その言動はやや邪気に染まりかけているように見えなくもない。商売品であるびんには様々なものがあるようで、用途によってそれぞれ違ったびんを説明したり提供してくれることもある。
錠前屋
龍城路に店を置く男。龍城路においてはリーダー役のようでもあり情報に精通している。龍城路には多くの胡同への入口があるがそのすべの入口に自前の錠前をかけてしまい、危険な場所なため簡単に立ち入れないようにしたのも彼の判断によるもの。スネークの手が徐々に龍城路に及んで来ていても決して振り回されず、一歩引いたところで状況を見守る姿勢を取る。主人公には協力的で胡同に入るための鍵の提供のほか、怪しげな人物などの情報も回してくれる。
水銀屋
龍城路に店を構える男。店といえども商品の販売をしている素振りはなく、コード類に絡まれてまるで自ら拘束したかのような様相で佇んでいるばかりだ。かつては始皇帝も不老不死の万能薬だと愛飲した水銀だが毒性の知れ渡った現在は飲む者など皆無である。にもかかわらず水銀屋はかつて自分の妹に水銀を塗りたくり死なせてしまったという過去を持ち、苦悩に苛まれ続けている。
えび剥き屋の子供
龍城路に住んではいるが九龍フロントにも顔を出す少年。出会った当初から主人公には協力的であり、ゲームキッズと並んで大人びた物腰で邪気に支配されつつある陰界に順応しているたくましい人物である。剥いたえびには退魔の効果があるとしてそれを利用しつつ胡同や街同士の行き来を可能にしているようだ。
愛萍(アイ・ピン)
香港最高風水会議にスタッフとして参加していた美しい女性。陽界から陰界へ赴く主人公に冒険に役立つ風水スコープを手渡してくれるというゲーム冒頭の姿から察する通り、主人公の助手的な存在となる。その後、思いがけない形で再会することにもなる。
コニー楊(ヤン)
九龍フロントに住んでいたと思われる人物。主人公とはクーロネットのメールやリゾームでの会話でしか会うことはないのだが、その実態は媽妃の所持品となっているカバンの妄人であった。かつては普通の人間として九龍フロントにて文鳥を飼いながら暮らしていた女性だったのだが、とある事件を経て妄人にさせられてしまったという経緯である。カバンと言えども残酷な媽妃により釘で壁に打ち付けられたなんとも痛々しい姿で登場するのだが、そうなってまでも主人公に精一杯の協力をしようとしていた意志の強さを見せる。
チャーリー
茸(キノコ)売りのチャーリーと自称する一風変わった姿の陽気な男。九龍フロントを主な領域としているようで物語の中盤に主人公とも出会うことになる。本来は手品や鍵開けという器用な技術を持っているが面倒ごとに巻き込まれるのを嫌悪しており、そうした実態は隠して過ごしているようだ。外見や雰囲気のわりに慎重派であり、スネークの企みなども知りながら目立たないように動いている。
紅頭
全部で四人いるウェイの部下の少年たち。レジスタンス組織、是空のメンバーでもあり、情報収集を中心に九龍全域をまたいで駆け回っている。その目的はスネークの打倒と邪気がはびこる陰界の掃除であるが、物語中にウェイまでも窮地に陥った際にそれぞれが特殊能力を駆使しつつも危険に飛び込み、身を挺して主人公やウェイを助けようとする。
アニタ・ドール
龍津路に住んでいる美しい踊り子。女性以上に女性らしい男であるが街いちばんの別嬪だと人々が口をそろえるほどに外見も中身も美しい。本名はツイジェンという名前であり、スイジェンという双子の兄が居るが失踪したまま行方が知れていない。アニタは踊り子として生計を立てながらも行方不明の兄を探して回っており、主人公にもその捜索を依頼する。
道光帝
1850年の中国、アヘン戦争後の没落した清朝を支配していた帝王。国を挙げての神獣に関わる儀式である「天道式」を恐れており、国中におびただしい護符や魔除けを張り巡らして自身の居城である乾清宮に引きこもって久しい。それは道光帝自身、自分が見立てを受けて人ではないものに変えられてしまうことを予知していたためでもあったが、共に見立てを受ける運命であった玄太の説得を前に摂理を受け入れる覚悟を決める。
玄太(シャン・タイ)
1850年の道光帝が治める城下町に住む善良な医者。もとより見立てを受ける運命を受け入れていたが、運命を共にする道光帝の方がそれを恐れて玄太を地下牢に閉じ込めてしまう。身重であった妻と二度と会えないことを悟り、現れた主人公に子供の名前をしたためた命名札を託す。その後は運命を受け入れた道光帝と共に見立てを受けることになる。
梁艾丹(リャン・アイダイン)
1850年の清朝では高位の女官として道光帝に仕えていた人物。若い女性だが皇帝にとっては良き相談相手でもあり、道光帝と玄太が共に見立てを受け入れる運命を知り何度となく説得し続けていた。主人公の出現にも動揺を見せず協力を申し出てくれる。美しさに合わせて強い意志と知恵を合わせ持つ有能な女官といえる。
グエン・グエン
西城路に住んでいる身なりの整ったベトナム人の男。大人しく善良で真面目な性格。写真家として活動しており、「栄光と繁栄」というテーマをもとに九龍で取材をしながら滞在している。ベトナム語しか話せないが口元に機械式の自動翻訳機を取り付けており、会話には不自由していない。出世石という特別な石に自分の願いと夢を込めていた。
JC(ジェイ・シー)
西城路にある海明大廈(カーメル・マンション)の地下でピアス屋を営んでいる飄々とした男。同じ海明大廈に住むグエン・グエンとは顔なじみであり、ベトナム語を解することもあり友人のような関係。気のいい性格で主人公にも友好的に接する。グエン・グエンが行方不明になった際などは本気で心配して主人公に救出を頼んでくるほどだった。
妖精さん
大井路の転送場を管理している妖精の兄弟たち。白いゼンマイ式バレリーナのような少し不気味な出で立ちをしており、背中にはピンク色の羽根と花らしきものを取り付けている。大井路と小姐路とを行き来する転送機を操作できるのはこの兄弟だけなので主人公は幾度となく世話になる人物。ちなみに小姐路にあるダンスホールで時折ダンスを披露しているらしい。
鍵穴男
重慶花園の地下に居を構える妄人。鍵穴から覗く行為に囚われ続けて妄想を続けた結果鍵穴そのものになってしまったが、自分が鍵穴になってしまうと覗き込むことができないのが苦悩だという。重慶花園の鍵穴中心を守る番人でありあちこちの扉に仕掛けた結界の発動者だったが、実は鬼律に鍵を取り上げられてしまい半ば強制的に結界を張らされていたに過ぎなかった。本来は協力的で気のいい妄人であり、鬼律を追い払った主人公に手助けをしてくれる。
窓男
九龍フロントの海鮮中心にある店の窓にいる妄人。非常に無口で自分の存在を気取られないようにしているが、妄想メガネを使用することで会話ができるようになる。彼曰く、窓に映り込むものがあるお陰で妄想ネタに困らず妄人で過ごしていられるがそれも近頃は邪気やマグネ気といったような外からの力のせいで苦しくなってきているということだ。海鮮パック屋の女店主とも顔なじみであるなど、主人公に対しても善良で手助けをしてくれる妄人である。
扉男
窓男の友人でもある妄人で、双子中心の地下に続く階段前の扉にいる。かつてミスター・チェンの差し金によりブルークロウを投与され、それが原因で妄人になってしまった。そのせいかチェンに対しては並々ならぬ恨みを抱いており、主人公がミスター・チェンを討とうとしていることを知り協力を申し出てくれる。ブルークロウ製造工場を爆破する際に文字通り体を張って主人公を守ってくれた。
モニタ男
大井路で出会うことになる妄人。小黒がとある事情で妄人路に迷い込んだ際、安否を気遣う主人公のために小黒の様子を逐一自分のモニタに映し出すことで状況を知らせて協力してくれていた。性格は気さくでフレンドリー、モニタといえども手足があるのであちこちを移動することもできる。
玄機(シャン・ジー)
大井路で問診屋を営む医者だが、その実態は水の妄人。厳密には水というよりゼリー状の体質だが、そうした特性を生かして地面に染み込みながら九龍のあちこちに移動することができるうえに水面に映る様々なものを妄想の糧としてほぼ半永久的にネタに尽きることがない。実は名前から察することもできるが1850年の折に道光帝と共に見立てを受けた玄太の息子である。彼自身もまた運命を受け入れねばならない立場にあるのだが、妄人という彼の状態がそれにどういう影響を及ぼすかは判然としていない。
マダム馮(フェイ)
1920年の上海、妄想島で文鳥占いをしている大柄で優しい女性。蘭暁梅の保護者であるが占いにより彼女が見立てを受ける運命にあることを知っており、蘭暁梅には話さないままその時が来るのを待っていた。そして主人公の出現により占いが現実となったことを悟り、蘭暁梅にその運命を明かす決意をする。
蘭暁梅(ラン・シャオメイ)
1920年の上海、妄想島に住んでいる少女。マダム馮の占いにより彼女は大いなる見立てを受ける存在であることが知れ渡り、島の実力者でもある王兆銘(ワン・チャオミン)は蘭暁梅の母親にその事実を告げていた。しかし、運命は占いでの結果以上の驚愕の真実に繋がっていく。清楚で華憐な少女もまた、摂理に巻き込まれた存在であった。