FF14元ネタ:蛮神関係

Last-modified: 2022-09-04 (日) 04:20:38

 FF14元ネタ、蛮神や蛮神に類するボス・人物のページです。ネタバレ注意。ザコなどのモンスター類もここです。


蛮神

イフリート
ウルダハの近隣に住まうアマルジャ族の信仰する神。アマルジャ族の祈りにより蛮神と化したものをヒカセンが討滅するのが最初の蛮神との戦いになる。炎の属性を持っており、履行技は「地獄の火炎」。
初出FF3。ヒートラという魔法により召喚される召喚獣。炎の魔法のほか、意外にも回復魔法も扱う強力な召喚獣だった。次シリーズのFF4ではイフリートという単独の召喚獣として登場し、以後のシリーズではほとんど常連レベルで名前を連ねることになる。シリーズにより人型をした魔神、もしくは二足歩行する毛深い野獣として描かれている。
タイタン
リムサ・ロミンサ近郊に拠点を構えるコボルド族が信仰する神。岩そのものでできた巨大な魔神であり、土属性の力を保有する。履行技は「大地の怒り」。
初出FF3。ハイパという魔法により召喚される召喚獣。ボコボコに殴る、ガンガンに蹴るといったパワータイプの技を持つ。FF4にて正式にタイタンという召喚獣となり、以後のFFシリーズでも常連となる。相撲力士のような半裸の巨人姿であることが多い。
ガルーダ
グリダニアおよびクルザス中央高地付近に縄張りを持つイクサル族に信仰されている神。6つの翼を持った鳥と女性が融合したような容姿をした姿であり、風属性を内包する。履行技は「エリアルブラスト」。
初出FF3。雷属性を有する伝説の怪鳥という設定のモンスターであり物語中盤の凶悪なボス。しっかりと対策と準備をしなければ手も足も出ないほどの強さ。ほか、FF7やFF9にも登場。召喚獣というより、モンスターやボス扱いされていることが多い。
ラムウ
黒衣森に拠点を置くシルフ族に信仰されている神。守り神としての存在であり蛮神とは異なると思われていたが、静かに暮らしたいというシルフ族の思いを受け取り争いを鎮めるために降臨した蛮神。雷属性を意味し、履行技は「裁きの雷(いかずち)」。
初出FF3。スパルクという魔法により召喚される召喚獣。「かみのいかづち」「てんのいかり」といった雷の魔法を使う。FF4にて正式にラムウという召喚獣となり以後のFFシリーズでも常連となるが、雷属性の召喚獣は複数存在しており同時に登場することも多い。足元まで伸びた白髭の老人としての姿が多い。元ネタはギリシア神話における全能の神ゼウス。
シヴァ
イシュガルドの伝承にある魔女であり、氷の巫女イゼルの祈りによりイゼルの身体を依り代としてよみがえった蛮神。氷の属性を持ち、剣と弓と杖を多彩に切り替えて攻撃する。履行技は「ダイヤモンドダスト」。
初出FF3。アイスンという魔法により召喚される召喚獣。FF4にて正式にシヴァという召喚獣になり、以後のFFシリーズでは常連となる。青に近い白肌と薄いヴェールをまとった美しい女性の姿で描かれることが多い。
リヴァイアサン
リムサ・ロミンサの近海を根城とするサハギン族が信仰する神。大海を統べる海蛇の王であり水の属性を持つ。ヒカセンは偏属性クリスタルの力を利用することで防御しながら戦うことになる。履行技は「タイダルウェイブ」。
初出FF3。リバイアという魔法により召喚される召喚獣。魔法自体は浮遊大陸にいるリバイアサンを倒すことで手に入る。海蛇のような姿はこの頃から。FF4ではそれなりの力を持つ上位召喚獣として登場し、以後のシリーズでもほぼ常連として登場する。脚のない長い胴の竜、海蛇(シーサーペント)や海竜の姿であることが多い。
ビスマルク
アバラシア雲海を巣とするバヌバヌ族が信仰する神。雲海の神という別名がある通り空を自由に浮遊する巨大なクジラである。雲の属性、というよりも天候を自在に操る力があり、雷や雨の技を使用する。履行技は「バブルブロウ」。一方で原初世界ではレイクランドに浮かんだ浮島として登場し、こちらでは妖精としてヒカセンの協力をしてくれる。
初出FF6。白鯨の姿をした幻獣であり、魔導研究所のカプセルに捕らえられていたひとり。ただしFF14のビスマルクの外見に関してはFF10のシンを彷彿とさせるクジラ姿でもあり、原初世界にてビスマルクの浮島は「ケンの島」と呼ばれているなど類似点もある(FF10のシンがFF6ビスマルクの元ネタという見方もある)。
アレキサンダー
とあるアウラ・ゼラの一族が低地ドラヴァニアにて呼び降ろした蛮神。その姿は都市に匹敵するサイズの超巨大なロボットに似た姿であり、全身がスーパーコンピューター並みの演算機能を持っており科学の力を内包している。時間の停滞、および巻き戻しの能力すら持っており、さながらSFチックですらある。
初出FF6。仲間キャラのひとり、カイエンのイベントにてその存在が語られ魔石を手に入れることができる。機械でできた城塞のような見た目であり、聖属性の魔法攻撃である「聖なる審判」という召喚技を発動するほか、ホーリーの魔法を修得できる。以後のシリーズでも頻繁に登場し、とくにFF9やFF13ではイベント的な意味でも重要な役をつとめた。
ちなみにFF14以外のシリーズではアレ「ク」サンダーであり、風の谷のナウシカに登場する巨神兵をモデルにしているという説がある。
バハムート
レイド関係を参照。
フェニックス
レイド関係を参照。
ナイツオブラウンド
イシュガルド教皇であるトールダン7世と蒼天騎士団が、始祖であるイシュガルド王と十二騎士を身に宿して現世に現れた存在。強い願いと祈りにより出現したという意味で蛮神に分類される。6.11実装の絶竜詩戦争においてはさらに発展した蒼天騎士団たちのストーリーを見せた。
初出FF7。隠し召喚獣。召喚技のアルティメットエンドは1分以上の召喚演出があるがその威力はFF7ではゲームバランス崩壊並みに強く、9999ダメージが最大なところでトータルダメージが13万に及ぶため半端なザコは塵ひとつ残らず消し飛ぶ。ほか、FF零式やPFFなどにも登場。
ちなみに元ネタは言うまでもなくアーサー王伝説であり、十二人の騎士は円卓の騎士たちをあらわしている。
神竜
帝国を滅ぼさんとして呼び出された蛮神というよりも破壊の神であり、バハムートと同等な力を持つとされる。
初出FF5。オメガを追い掛けて空より現れた存在として語られ、ステータスだけで見ればオメガよりも強い隠しボスにしてFF5史上最強のボス。さまざまな即死級の技を繰り出すが、こと「タイダルウェイブ」は破滅的なダメージであり対策をしなければレベル99でもまったく歯が立たない。


ボスモンスター

アトモス
浮遊する巨大な生物のような魔物であり、闇の世界アライアンスにボスとして登場するのが最初。以降も異界ヴォイド関連のイベントで登場もしくは語られるなどしており、口のような部分から妖異や魔物を召喚する、ヴォイドゲートの性質がある謎めいた生物ないし魔物という分類の存在。実態はいまだ不明。
初出FF9。アレクサンドリアが侵攻された際にブラネが召喚した巨大な召喚獣。敵味方の区別なくすべてを吸い込んで無に帰してしまうという性質を持っている。ちなみにFF6で登場するテュポーンがやや似たような容姿をしているが、こちらは吸い込むのではなく吹き飛ばす技が得意。以後のシリーズではFF13、DFFなどに登場。
ティターン
アライアンス、古代の民の迷宮のラスボス。マントのついた鎧を着た巨大な魔人のような姿であり、身の丈以上の巨剣を振り回して攻撃するザンデの部下。次元斬や微塵切りといったような剣技のほか、エンシェントフレアという全体即死魔法を使うためきちんとギミックをこなす必要がある。
初出FF3。FF3の悪役である魔王ザンデの直属の部下として古代の民の迷宮に登場。剣を持った姿はFF14のティターンとほとんど変わらないが、使う攻撃はフレアだけ。以後のシリーズではFF零式にて幻獣として登場する。
ちなみにティターンという名前はギリシア神話における神の名であり、ゼウスなどよりもさらに古い時代の神。
アモン
アライアンス、シルクスの塔の道中ボス。「異才のアモン」という肩書を持った科学者であり、始皇帝ザンデを崇拝するあまりザンデの死後彼を蘇らせたうえにクリスタルタワーに停止の魔法を施した――と見せかけて暁月にて再登場することになる、ストーリーでも重要なキャラである。
初出FF3。エウレカにいるボスでありバリアチェンジや炎の魔法を使う。以後のシリーズではFF11のみに登場。
ザンデ
アライアンス、シルクスの塔のラスボス。元は古代アラグ帝国初代皇帝。始皇帝とも呼ばれており、その墓所がクリスタルタワーとなっている。ザンデと一部の配下はアラグ帝国崩壊の寸前でクリスタルタワーごと時間を止め、現代までの時を眠りについている。
初出FF3。FFシリーズでは唯一「魔王」という肩書がある珍しいボス(「まおうザンデ」という戦闘時ネーム)。主人公の味方であるドーガやウネと同期となる魔導士だったが、師である大魔道士ノアから受け継いだ能力に不満を持ちクリスタルタワーの力を用いて世界中の光の力を弱め闇の氾濫を引き起こそうと画策した。
暗闇の雲
アライアンス、闇の世界のラスボス(エデン再生編1層のボスでもある)。ヴォイドの力を色濃く受け継いだ妖異としての登場であり、使う技は零式波動砲などDFFの技が使われている。FF Wikiによれば身長40m、バスト20m、ウエスト13m、ヒップ21m。160cmの人間換算するとB80,W52,H82。
暗闇の雲自体はFF3が出典だが、FF14の暗闇の雲はとくにキャラクター設定がないモンスター扱い。FF3では終盤のボスとして登場するが、このボスと戦うためにはまず古代の民の迷宮を突破してからセーブポイントが存在しないクリスタルタワーを突破し、さらにザンデや2ヘッドドラゴンなどの強敵ボスを倒した末というわけで当時リアタイで攻略しクリアしていた小学生は数えるほどとされるほどの鬼畜難易度。もちろん暗闇の雲自体もめちゃくちゃに強い。ほか、キャラクターとしてはDFFなどにも登場。
ケツァクウァトル
古代人が管理する機関というLv80のID、アナイダアカデミアのラスボスとして登場。クチバシのないのっぺりとした顔の巨鳥のような外見であり、アカデミア内の古代人がアルケオタニアを倒すために創造したが逃走、ヒカセンたちに襲い掛かってくるという流れ。雷に関する技を多用する。
初出FF8。ゲーム開始とほとんど同時に手に入るG.F.であり、召喚魔法としてサンダーストームを使用。外見はFF14のそれとまったく同じであり、クチバシのない鳥のような容姿。
ちなみに余談となるが、それまでのFFシリーズでは雷属性の召喚獣といえばラムウだったところでケツァクウァトルが採用された理由として、若い男女の学園モノというFF8の世界観設定から見て老人のような外見のラムウが絵的にそぐわなかったというスタッフのインタビューがある。
メーガス三姉妹
ゾットの塔のボスとして登場する。1ボスがラグ(ちびっこ/三女)、2ボスがドグ(のっぽ/次女)、ラスボスではマグ(ふくよか/長女)に他2人も現れ三姉妹全員と相手をする。神々の塔でもある異形の塔の機能を無理に使おうとした結果現れた三女神であり、本来であればラザハンの守護神である。ジョブ的な設定は不明だが、ドグは槍を持つ竜騎士、ラグはアサイズのようなスキルを持つ白魔道士、ラグは素早く動き回る忍者のようなポジション。ラスボスとして戦う時にデルタアタックを使用する。
初出FF4。風のバルバリシアの部下として登場し、ゾットの塔にてセシルたちに相対する。バルバリシアとならんで当時のRPGでの女型の敵やボスキャラとして珍しかった。三人揃っているとデルタアタックを仕掛けてくるが、この技ものちのFFシリーズで使われることになった。メーガス三姉妹はFFシリーズのほか、半熟英雄やブレイブリーデフォルトシリーズにも登場するなど幅広い。
ルゲイエ博士+バルナバ
バブイルの塔の2ボスとして登場する博士と巨大サイボーグ。ルゲイエ博士自体はガレマール人と思われるがその設定は不明であり、「ゼノス様のブレイン」などと自己紹介していることから自ら加担しているということがうかがえる。バルナバはルゲイエ博士の製作らしいが、登場時に博士の言うことを聞かずにパンチを浴びせるといったおちゃめな演出をした。
初出FF4。火のルビカンテの部下であるマッドサイエンティストとその製作品でもあるサイボーグのコンビとしてバブイルの塔でセシルたちと戦うことになる。ルゲイエ博士とバルナバは別々に戦うが、戦闘中に合体することで合体メカとなり強化されるという演出があった。
アニマ
バブイルの塔のラスボスとして登場。その実態はガレマール帝国の前皇帝ヴァリス・ソル・ガルヴァスの遺体を苗床として呼び降ろされた皇神という存在。各地に作られた異形の塔からエーテルを吸い上げる機構を持っていた。IDのボスにしては履行技や後半戦があるなどの点でほかのボスとは格が違うことを表している。
初出FF10。シーモアの持つ究極召喚獣であり、ストーリー中でシーモアが使役しているほか、実際に戦闘することにもなる。縦型の棺のようなものに鎖で縛り上げられたミイラのような不気味な容姿をしており即死系の魔法を操るほか、その枷が外れると強力な物理攻撃も繰り出す。以後のシリーズでも少ないながら登場しており、闇や精神汚染など容姿に比例した技や魔法を得意としている。


F.A.T.Eボス

ベヒーモス
クルザス中央高地に出現する特殊FATEのボス。強力な物理攻撃のほかに広範囲を焼き尽くすメテオやミールストームなどで無双を誇る。デフォルメされた可愛いミニオンとしても存在する。
イメージイラストとしてはFF1、ゲーム中の初出としてはFF2。闘技場にて戦闘することになるモンスターであり圧倒的な巨体を持つ。以後のシリーズでも常連として登場し、多くは中盤から終盤にかけて強力な魔獣型モンスターおよびボス、あるいは隠しボスなどとしての登場が多い。「カイザーベヒーモス」や「キングベヒーモス」などの強化種も以後のシリーズで複数登場しており、ファイナルファンタジーシリーズを代表するモンスターのひとつになった。
オーディン
黒衣森に出現する特殊FATEのボス。中央森林、南部森林など黒衣森エリアの複数マップのいずれかに出現し、即死級威力の斬鉄剣を使う。トドメを刺したプレイヤーキャラクターの見た目を投影し次の出現時にはその姿として登場する、を繰り返す。また、討滅戦としても存在しており、こちらはサブクエストからの派生形。いずれにしても黒衣森を住処とする甲冑馬に乗った鎧騎士としての姿は一貫している。
初出FF3。サロニアの海底に出現する強敵であり斬鉄剣という技のこの時から使用。以後のシリーズでも常連的なボスや召喚獣としても登場しており、グングニルの槍や斬鉄剣といったオーディンの代表となる技名および武器も同時に常連となった。
アルケオタニア
テンペストに出現する特殊FATEのボス。FATEに参加し評価を得ることでティンカーベル(ミニオン)などと交換できるアイテムが手に入る。
FFシリーズにおいてアルケオという冠言葉がついたモンスターは多く、アルケオエイビスやアルケオデーモンなど複数登場する。「アルケオ」が「古代の」という意味であり、アルケオタニアの場合はFF14でもバハムート邂逅編のラスボスとして登場したツインタニアの古代の姿、という見方がもっとも近いと思われる。
ちなみにツインタニアの初出はFF5であり、特殊な状況下で倒すことで超低確率ながら威力の高いベル武器であるティンカーベルを落とした。


他部族

ゴブリン族
人間(ヒューラン族)の半分に満たない背丈であり、黒(他の色もある)っぽい体毛と長い尻尾の獣人種族。奇妙なほど巨大なマスクを被っており顔は見えない。手先が非常に器用かつ機械技術の知識が幅広く、さまざまな機械や機構を発明したり整備することを得意としている。とくにマテリアに関する造詣が深く、別のマテリアを合成させるなどの技術を持っている者もいる。おっとりとした間延びしたような話し方をする。タイタンを信仰している。
ゴブリン。初出をFF1とし、ザコモンスターの代表格として以後のシリーズでも君臨する。ほとんどのシリーズでは物理攻撃を数回当てるだけで死ぬという弱さを見せるが徐々に知名度が上がっていき、召喚獣として登場したり専用の技が常連となったりNPCとしての登場まで果たした、ファイナルファンタジーシリーズを代表するマスコットキャラクターとなる。外見は小鬼の姿であり、軽鎧と短剣を持っている姿がオーソドックス。
サハギン族
人間(ヒューラン族)と同等の背丈体格を持つが全身が鱗とヒレに覆われた、一見すると異形に見える獣人種族。半魚人。多くは漁獲時に使用する銛を改造した槍を所持しており、地上でも生活はできるがその主なるテリトリーは海中。人間たちのことを「ヒレなし」と呼び、呼吸音に似た相槌を打つのが特徴的。女王を中心としたコロニーを所持し、タマゴを守るのが多くのサハギン族の使命である。リヴァイアサンを信仰している。
サハギン。初出FF1。海上で出現するタイプのザコモンスターであり、大抵の場合は集団で出現するちょっと厄介な相手。以後のシリーズでは海上地上問わず出現するようになるが、いずれにしてもザコモンスターである。チョコボの不思議なダンジョンなどではNPCとしても登場した。


モンスター

※FF14のザコモンスター(一般モンスター)は外見が同じでも名前が異なっていたり、レベルや色や大きさが違うだけなどさまざまな種類がある。ゲーム自体に属性の概念がないので見た目以上の意味はなく、IDなどのザコモンスターはただ倒せばいいだけの存在なため深い設定はとくにない場合が多い。

ゾンビ
もともとは人間だったものがその姿かたちのままアンデッドと化したもの。FF14におけるゾンビは種類が豊富だが、「モンスターとして存在し、人間の姿をしているアンデッド」としてもっとも登場しているのは南ザナラーンの砂漠地帯などにいる鎧を着た兵士姿のゾンビたち。彼らは亡国シラディハ兵士たちであり、ゾンビパウダーというものでゾンビと化してしまったという歴史がある。ほかにもタムタラの墓所やイシュガルド方面、エオルゼアだけでなくゲーム全体においては多数のゾンビや類似したアンデッドが登場している。なかには友好的なゾンビもいる。
初出FF1。カオスの神殿などに登場するザコモンスター。以後のシリーズでもダンジョンで出現し、その多くはあっさりと片付くザコモンスター。火属性や聖属性に弱いものが多い。もともとゾンビという存在はFFシリーズではなくFFの元となったダンジョンズ&ドラゴンズというTRPGが発祥である。
オーガ
妖異に属する怪物そのものの姿のモンスター。筋骨隆々とした巨体と鋭いツノなどを持ち、激しい物理攻撃を得意とする。IDなどによっては視界を遮るほどの超巨大なオーガも存在する。脳筋。
初出FF1。エルフの街付近に出現する大きいサイズのザコモンスター。それ以降のシリーズでも主にザコモンスターとして登場し、見た目も基本的には巨体を持つ怪物もしくは鬼として登場。オーガはファンタジーを題材としたRPGなどでは比較的一般的な登場人物もしくは魔物であり、名前には人食い鬼という意味がある。妖精のような扱いをされているゲームなども多々存在し、FFシリーズというよりもサブカルチャー界隈では常連の存在である。
ボム
浮遊するガス生命体。赤い炎を形にしたような球形に顔が刻まれているようなモンスターであり、サイズとしては小型。一定量のダメージを与えると「自爆(またはそれに類する技)」を使って周囲に超強力な爆発攻撃をするというのが特徴。使用したあとにボム本体が消滅するかどうかは種類により異なる。炎だけでなく毒や氷など属性別にいろいろな種類がいる。
初出FF2。ラストダンジョンにて登場するザコモンスター。自爆を使うのはこの頃からであり、HP満タン状態である以上はやたらに自爆を連発する危険な相手。以後のシリーズでも頻繁に登場し、ファイナルファンタジーシリーズを代表するマスコットキャラクターにもなった。マザーボムなどの巨大種や亜種も存在。
ちなみに「自爆」の効果はボム本体の残りHPに比例するダメージか単なる普通の大ダメージであるかはシリーズや種類によって異なる。自爆を使用するタイミングもシリーズや種類で異なる。
サキュバス
妖異に属する浮遊する女性のモンスター。悪魔の翼やそれらを連想させるなかなかにセクシーな姿をしており、ヴォイドと名の付く魔法攻撃を多用する魔法使いタイプのモンスター。美しくも禍々しい幽鬼のようなモンスターではあるが、デフォルメされたミニオンや家具のぬいぐるみなどが存在する。
以後のシリーズでは光の4戦士に登場。ちなみにサキュバスの元ネタはキリスト教における淫魔であり、寝ている間にその精気を奪うために現れる悪魔もしくは魔物。女性型の淫魔はサキュバス、男性型の淫魔はインキュバスという区分けがされている。
プリン
妖異に属する軟体生物。地面を這い回る丸っこいゼリー状不定形モンスター。顔も一応ある。基本的には属性によりさまざまな色違いが存在し、それにより使ってくる魔法が異なる。見上げるほどの巨大種も存在。ちなみにスライムというのはプリンとは別に存在し、こちらは顔がなく平べったい形をしている軟体生物モンスターである。
初出FF1。スライム系モンスターの最上位としてブラックプリンというものがおり、このネーミングが定着し以後のシリーズでも色や属性を冠した〇〇プリン(イエロープリン→雷属性など)というシリーズが登場するようになった。物理攻撃が効きづらい反面、所有している属性とは反対の属性魔法が弱点であることが多い。マスコットキャラクターとして登場することもある。
モルボル
一見するとただの怪物に見えるが一応は植物系に属するモンスターである。巨大な口とうねうねとした触手で這い回るイソギンチャクのような不気味な外見であり、往々にして見上げるほどの巨体を持つ。その得意技は「臭い息」であり、うっかり食らってしまうと毒や麻痺、吐き気や沈黙など10種類近い状態異常に一気に襲われてしまい場合によっては死を招く。森や植物に関連した場所に生息していることが多い。ちなみにイベントやFATEボスとして登場する際は女性の名前であることが多い。
初出FF2。ミシディアの洞窟などに登場。臭い息はまだ使わず、通常攻撃に麻痺の追加効果がある程度のかわいいものである。ただしモルボルの上位にあたるモルボルグレートは通常攻撃に多くの状態異常を引き起こす追加効果があり、のちのモルボルのイメージを決定づけた。以後のシリーズでも常連を果たし、ファイナルファンタジーシリーズでは状態異常の帝王として名高い。
また、FF14のコミュニティチームリーダーである室内敏夫氏の愛称でもある。彼のフォーラムアイコンがモルボルであることから名づけられており、本人もモルボルを自称しているなどで周知されている。
ちなみにモルボルの元ネタとしてはFFシリーズの元となったTRPGダンジョンズ&ドラゴンズに出てくるビボルダーというモンスターの原型であるという話をモルボルの創作者である河津氏が語っている。ビボルダーという名前は著作権的な意味で使用できなかったため、モルボルという名称が作られたらしい。
ナッツイーター
モンスターではなくミニオン。リスに酷似した小さな動物であり、手では名前の通りナッツを抱えている。地図G1のレア報酬であるために高額取引されるミニオン。愛らしい姿はその後もシーズナルイベントのマスコットキャラクターとして登場し、しまいにはメインクエストにてサンクレッドの相棒(?)になった。
初出FF5。ジャコールの洞窟などに出現する。どんぐりを持った姿で現れるリスかなにかに似た大変弱いザコモンスターだが同系色違いにどくろイーターという黒いモンスターがおり、こちらは準備せず戦闘すると適正レベルではあっさりと全滅する強さを持つ。
クァール
動物種に属する、豹と虎をかけあわせたようなモンスター。尻尾まで届く長大なヒゲを持ち、このヒゲに魔力をためて「ブラスター」という魔法攻撃を放つ。麻痺のデバフを与える技が得意。クァールの幼獣という設定でのミニオンも登場し、こちらは見た目は完全な子猫。ほかにも新生版ディスクのコレクターズエディション版の特典マウントであったり、暗黒騎士のアチーブメントで黒いクァールのマウントも存在する。
初出FF2。名前はクァールではなくク「ア」ール。ヒゲの長い豹という出で立ち。「ブラスター」はこの時から使用しており、即死効果を持つ。以後のシリーズでも豹もしくはネコ科を彷彿とさせるモンスターとして登場し、クァール、クアールなどの表記もさまざまである。
サボテンダー
サボテンを擬人化したような外見を持つモンスター。同系の種族でカクターというのもいる。ザナラーンなどの砂漠に主に生息しており、「針千本」という防御無視の固定ダメージ攻撃を得意技とする。巨大種はジャボテンダーなどと呼ばれ、針万本、針十万本などと技もより強化されていく。その愛嬌のある姿からゴールドソーサーではサボテンダーの被り物をつけた業務員が接客している。
初出FF6。世界崩壊後に出現する。驚異的な回避率を誇るが得られるAPも驚異的なメタルスライム的ボーナスモンスターであるため、モグのおどる技である「らくばん」など必中攻撃で乱獲できる。以後のシリーズでも頻繁に登場し、モンスターであったりマスコットキャラ、イベントNPCであったりとさまざまな形態をとる。ファイナルファンタジーシリーズを代表するマスコット。
ドードー
まるっこい身体を持つ大型の鳥類であり、チョコボと同等のサイズ。ヒューラン族の大人が3人は入れるほどのネスト(巣)を作ってタマゴを守っている。別種にはコカトリスという同系もいる。マウントも存在するが、チョコボと違ってふくよかボディであるために走るモーションはどこか愛らしい。
初出FF1。アースの洞窟や氷の洞窟に出現するザコモンスター。クチバシによる攻撃は石化デバフ効果があり、なかなかに凶悪。以後のシリーズでも名を変え形を変えて登場し、コカトリスのほうはファイナルファンタジーシリーズにて石化技を得意とするモンスターの代表格となる。
ダイアマイト
さそりを巨大化したような虫型モンスター。鋭い尻尾のトゲでの攻撃はもちろんのこと、毒の粘液を吐き出すなどして毒状態のデバフを与える技を多用する。黒衣森や毒沼があるフィールドなどに生息しており、トトラクの千獄ではボスモンスターとして登場。
名前は異なるがさそり型のモンスターの初出はFF6。アンタレスという名前のザコモンスターであり、風魔壁への洞窟に出現した。アラクランやスコーピオンなどの別種も存在。
アプカル
東ラノシアのコスタ・デル・ソル周辺などに生息するモンスター。ペンギンもしくは鳥類に似た姿であり、青魔法としても存在する「フライングサーディン」の通り魚を投げつけて攻撃するというおもしろいスキルを持つ。色違いの種も存在。
初出FF11。バード族モンスター。エリア内の同じアプカル種が倒されるほどに強くなるという仲間意識の強い性格を持つ。FF13-2ではサハギン系の野生モンスターとして登場。チョコボがそのまま半魚人になったような異形であり、ペンギンとは似ても似つかない容姿であった。
グリフィン
アバラシア山脈に生息する魔獣型モンスター。鷲の頭と翼、獅子の身体を持つ。アラミゴでは国家の象徴として扱われており、国旗や紋章、彫像などが設置されているほか幼獣から飼育することで騎乗用としても使われている。通常種は茶色だが、トゥルーグリフィンという白色の個体も存在。「蒼天のイシュガルド」のコレクターズエディションでは茶色いグリフィンのマウントが手に入る(白色のトゥルーグリフィンのマウントはアナンタ族のクエストで入手可)。
初出FF3。サスーン城にて出現するモンスターであり、ワイトスレイヤーの入った宝箱を守っている。FF3だけでなく以後のシリーズでの表記はグリフ「ォ」ンであり、ザコ・ボス問わずさまざまな種類が存在し宝箱の守護を担当していることが多い。
スプリガン
うさぎのような長い耳と小さな体を持つ真っ黒い毛むくじゃらのモンスター。主に洞窟や岩がちな土地に生息し、属性に応じたさまざまな種類が存在。特徴としては鉱石を抱えてぴょんぴょんと跳ねるように移動し、魔法を使って攻撃する。愛嬌のあるモンスターでもあり、シーズナルイベントのエッグハントではマスコットキャラクターとして登場するなどなにかと可愛らしい。ミニオンなどのほか、FF14のアミューズメントグッズになっていたりもする。
初出としては一応FF3。ザコモンスターとして使用される予定だったらしいが没データに名前があるのみで実際には登場しない。ゲームで登場するのはCCFF7であり、こちらはヘッジホッグパイに似た小型モンスター。
アーリマン
妖異に属する目玉に翼がついて浮遊しているようなモンスター。遺跡や廃墟などヴォイドが満ちたエリアに出現することが多く、目玉から放たれる視線攻撃は大抵の場合は厄介なデバフ効果や即死効果などを持つ。リワードボーナスとしてマウントできるアーリマンも存在。より強力な大型種としてアンラマンユなどもいる。
初出FF3。土のダーククリスタルを守護するボス。強力な魔法を操り、ケアルラまで使用する強敵だった。以後のシリーズでも登場する常連モンスターだが、魔法のほかに死の宣告、死のルーレット、レベル5デスといったような即死技を使用することが多くなり、アーリマン=即死魔法の代名詞となったほどである。