SF1 用語

Last-modified: 2021-04-11 (日) 05:29:59

種族

サガフロンティアには大別すると4つの種族があり、それぞれがまったく育成方法やステータスが異なる。
バトルでのは最大5人をひとつのパーティーとするが、強敵と戦う際には能力値だけでなく種族構成の考慮も必要。
基本的にはあまり同じ種族だけで揃えるのではなく、いくつかの種族を分散させて編成するとバランスが良い。
ただ、全体的に使いやすく器用に立ち回りさせやすいヒューマンは複数いても問題はない。

ヒューマン

サガフロンティアの世界ではもっとも多くの種族となり、各リージョンや町の人の大多数もすべてヒューマンである。
ちょっと毛色が違う者もいたりするが特にゲーム内で説明のない限りは全員がヒューマンだと思っていて間違いはない。
設定的にも男女の区別や暮らし・生活・人種その他、ごく一般的な種族であり現実世界の人間と差はない。
多くのリージョンに暮らしており他の種族と比較するととりたてた強い能力を持たないが、一部のヒューマンは強力な技を所持していたり天才的な技術や知識を武器にしている。
シュライク?ボロ?では一般的なヒューマンが多数暮らしており、IRPO?トリニティ?では最新設備を基盤としたヒューマンたちのリージョンが形成されている。
トリニティとはマンハッタン?ニルヴァーナ?タルタロス?といった幾つかのリージョンの集合体。
この世界の統治と管轄、維持を目的としている巨大コミュニティとなる。こうした世界構造を作り出したのも天才的な頭脳と技術を持ったヒューマンたちの功績によるところが大きい。

  • 主人公キャラや仲間キャラでもっとも人数が多い種族。
    固有の特殊技こそ持たないがサガフロにおけるすべての技と術が修得できるほか、強敵との戦いでは時に必須ともなる見切り技を修得できるのも強み。
    • 他の種族と異なり技はすべてサガシリーズ伝統の閃きにより修得し、6個以上の技や術をセットすると王冠マークがステータスに付与され、WPおよびJPの消費が-1される。
  • 装備品も豊富に装備可能で、体術、剣、銃、術のどれもが自在に使用可能でそれぞれに対応する技もすべて覚えていける。
    序盤こそ能力値が低いのが難点だが、じっくり戦闘を重ねて育成を積むことでいくらでも強化できるうえ、好みのステータスにするなどの応用も可能。初心者にも扱いやすい種族といえる。

妖魔

妖魔はそのほとんどが「妖魔の君」と呼ばれ崇められるオルロワージュの庇護と統治により、オルロワージュの支配するリージョンであるファシナトゥールの針の城にて暮らしている。
統治と言えども政治をしているというわけではなく、自分を最上位とした絶対君主制をしているだけである。
オルロワージュは吸血行為により99人の上級妖魔である寵姫を針の城に住まわせている(現在はほとんどが硝子の棺に封印されている)。
妖魔には3つの掟が存在し、「美貌」「恐怖」「誇り」がその区分けになる。
この3つの力如何により妖魔としての格が決定され、上級妖魔、中級妖魔、下級妖魔に分類されている。
この種族的な上下関係は他の種族には見られない特徴でもあり、自分の階級より上の妖魔にはどんなことでも従わなければならない。
もし異を唱えたり反抗した場合は存在ごと消されてしまうことすらある。
下級妖魔よりさらに下にも分類される妖魔たちは居るが、ほとんど人間扱いされており妖魔たちには相手にされていない。

  • 妖魔の特徴は3種類の妖魔固有装備を所持しており、ここにモンスターを憑依させる(トドメをさす)ことで装備にモンスターが宿り自身のステータスを強化できるという点。
    • つまりは目的のモンスターを憑依させることさえできれば一度の戦闘で一気に強化が可能ということになる。この際には該当モンスターの持っていた一部の技も使用できるようになる。
    • これら妖魔武具は気絶効果も備わっているので気絶耐性のないモンスターは楽に憑依させることができるが、ヒューマン・メカ・妖魔タイプのモンスターは憑依させられないので注意。
      初めから3種類の妖魔武具を持っていなくても戦闘を繰り返せばすべて取得できる。
  • すべての妖魔は妖術の資質を最初から所持している。また、妖魔以外の種族は妖術の資質は会得できない。
    • ただし妖術はそもそもが4つしか術がないので、すべてを修得しても達人になることはできない。
  • すべての妖魔は「妖魔の鎧」という着脱できない固有装備がある。これはボーナスステータスこそ無いが防御力23で序盤の防具などより遥かに優秀なステータスを持っている。
    • メサルティムとヌサカーンは鎧は持っていないが、メサルティムはメロウリングという水耐性アクセサリー、ヌサカーンは妖魔の白衣という戦闘中に使用することでHPを回復できる装備を固有として持っている。
  • 上級妖魔に属するキャラ(白薔薇姫など)は、精神攻撃(バーサーカー、混乱、誘惑)と睡眠(ヌサカーンは毒も)耐性がある。下級妖魔のメサルティムはそれら耐性を持っていない。

モンスター

この世界には主人公キャラと敵対するモンスターがその大半だが、なかにはモンスター種であるものの味方となってくれるキャラもいる。
その出自や目的、理由はさまざまだが、装備品を身に着け、モンスター特有の様々な能力を駆使して主人公たちの剣となり盾となる姿はまさしく仲間である。
クーロン?ドゥヴァン?など一部のリージョンではこうした人に敵意を持たないモンスターたちも一般的に暮らしており、生活圏を確保している。
外見が少々異なるだけで人間たちのために働いたり役に立とうと動く彼らも成長し戦力となれば旅の役に立つはず。

  • 4つの種族のうち、モンスターはその多様性的な意味で極めて特殊といえる種族。
  • 主人公キャラではクーン、仲間キャラでは赤カブやコットンなどがいるが、すべてのモンスター種族は外見が一定していない(フィールド移動時などは除く)。
    戦闘後にモンスター能力を吸収することで技を会得すると同時に条件が揃うことで外見が変化する。
    もちろん外見だけでなくステータスもその変身後モンスター固有のものとなり、各種ステータス数値や耐性、状態などもそれぞれのモンスターと同様になる。
    • 能力吸収し別のモンスターに変身すると、WPが全回復するほかHPの基礎値が上昇する。逆に言えば能力吸収や変身をしない限りはステータス上昇もなにも無いので強化がまったくできない。
    • 新たに覚えた能力は技一覧の下にストックされていき、特定の技が揃ったりHPの数値によりモンスターはさらに別のモンスターへと変身する。
      これを繰り返すことでより多くのモンスター技やステータス上昇効果を手に入れることが可能。
      • なかには特定の技や順番などが複雑に絡み合った末に変身できるようになるレア種もいる。こうしたレアモンスターへの変身もモンスター育成愛好家には楽しみのひとつ。
麒麟と空術
麒麟はモンスターでありながら唯一、空術を使える。さらに資質も持っているので術の達人にすらなることができる。
ただし、これら空術はモンスター能力としてセットされているので、誤って空術のどれかを一番下に配置して上書きしてしまうと達人には二度と戻れないので要注意。

メカ

この世界には多くのサイエンティストがいるが、彼らに開発され戦闘用や生活用としてチューンされたのがロボットやメカと呼ばれるものたちだ。
仲間となるのは戦闘用のメカだが、もちろん世界のあちこちには資材運搬や土木工事、護衛や店員とその役割もさまざま。
決して人の命は持たないが、彼らの発するデータの羅列からは人間的な感情も汲み取れる。なにがあっても決して命令を裏切らない姿は、ある意味では人間よりも頼りになる存在かもしれない。

  • メカはモンスター同様に戦闘を重ねるだけではステータスなどの強化のできない種族。メカを強化するにはあらゆる武器や防具を装備させるしかない。
    • ヒューマンの装備と異なり、アイテムすべてをいくつでも装備できる。装備したものの耐性や特性はそのまま受け継ぎながらHPや能力値が数に比例して上昇するのがメカの特徴。
    • メカ専用の装備品も存在し、追加メモリボードなどと呼ばれる類の装備を装着すると戦闘時に技が増えたり新しい能力が使用可能になったりする。
    • すべてのメカ種族のキャラは固有装備(ボディパーツや内蔵装備)がいくつか装着されており、これは着脱ができない。さらに初期メモリ数(装備できるプログラム)もメカごとに異なる。
  • 敵のメカを倒した際にプログラムと呼ばれるデータを味方メカは収集することができる。収集結果によって特殊技術のプログラムが追加されることがあり、さまざまな戦闘用技術が手に入る。
    • プログラムはヒューマンでいうところの見切り技のようなものや、新しい技が増えるもの、装備している武器の性能を引き出すものなど多岐に渡る。積極的にデータ収集して活用したい。
  • 敵味方問わずだが、メカはスタン以外のすべての状態異常を無効化する。ただし、モンスター能力のひとつにある「グレムリン効果」だけは耐性を持っていない。

各ボディタイプ

ボディタイプ固有ボディパーツメモリ数代表的なメカ
1メカニカルボディ2T260G初期状態
2ビットシステム
圧縮レーザー砲
ECM装置
3ラビット
3レールガン
連装ミサイル
加速装置
2ナカジマ零式
4圧縮レーザー砲
医療パック
メカニカルボディ
4BJ&K
5レールガン
連装ミサイル
マイクロミサイル
フォートボディ
2pzkwV
6機関砲
修理装置
ミニプラント
3特殊工作車
7電磁ハンマー
マイクロミサイル
メカニカルボディ
2T260G換装
8メガビームソード
V-システム
フォートボディ
2T260G換装
-ビームソード
修理装置
ミニプラント
4レオナルド

固有ボディパーツ

名前攻撃力弾数消費WP特徴
ビームソード30-2レオナルド専用。剣タイプの攻撃
電磁ハンマー45-1ボディタイプ7専用
メガビームソード55-2ボディタイプ8専用
マイクロミサイル10161ボディタイプ5など。全体攻撃
機関砲10200ボディタイプ6など
連装ミサイル(ボディタイプ3)40101ボディタイプ3の連装ミサイル
連装ミサイル(ボディタイプ5)25201ボディタイプ5の連装ミサイル
レールガン35161ボディタイプ3など
圧縮レーザー砲50-7ボディタイプ2など
ビットシステム20-1ボディタイプ2専用。ターン終了時に攻撃
医療パック-6-ボディタイプ4専用。
メカ以外のHPと毒を回復
修理装置-10-ボディタイプ6など。
メカのHPとステータス異常回復
V-システム-1-ボディタイプ8専用。
全能力をアップさせる「V-MAX」使用可能
名前防御力特徴
メカニカルボディ10基本ボディ装甲
ECM装置10敵味方すべてのミサイルを無効化する「ECM」発動
加速装置10QUIを戦闘中のみアップさせる「加速装置」発動
ミニプラント10小型ボディ装甲
フォートボディ20重力線攻撃の「グラビティ」発動

ヒーロー

ヒーローであるアルカイザーに変身できるレッドのみが属している種族。
レッドは戦闘開始時は普通のヒューマンだが、特定の状況下でのみ変身というコマンドを選択することでヒーローであるアルカイザーに変身できる。
アルカイザーになった後はHPや能力値が飛躍的に上昇するほか、ヒーロー技という特殊技術を使用できるようになる。さらにヒーロー状態のままヒューマン同様にヒーロー技を閃くこともできる。
ヒーローに変身できる状況であれば積極的に変身してヒーロー技を手に入れていきたい。
ただしヒーロー状態で戦闘終了した場合、ヒューマンとは異なり成長がなくなってしまうのが欠点。また、ほかの剣技や体術は閃けるが、銃技や術は閃いたり使用することができなくなる。

  • ヒーローに変身できる条件は以下のうちひとつを満たしていればOK。
  1. パーティーのメンバーがレッドだけ。
  2. レッド以外のメンバーがメカ(メカは口が堅いので他言しない、という設定らしい)
  3. レッド(+メカ)以外のメンバーが気絶、石化、睡眠、マヒ、バーサーカー、混乱、誘惑のいずれか。
    • 上記のステータス異常をほとんど無効化してしまえる妖魔との相性はさほど良いとは言えない。

半妖

ヒューマンと妖魔の血を半分ずつ持つアセルスのみが属している種族。
アセルスは戦闘開始時は普通のヒューマンだが、妖魔武具のいずれかを使用すると妖魔化し以後は妖魔としての性質を持つようになる。
妖魔化する前は技や術の使用、閃きなどヒューマンとなんら変わりのない性質であり、装備可能な物などもヒューマンと変わらない。
妖魔化したあとは妖魔武具の憑依とそれによる強化が可能となり、憑依したモンスター技も使用できる。つまりは、ヒューマンか妖魔のどちらか両極になるという仕組みだ。
ちなみに妖魔武具は戦闘終了後にランダムで手に入るが、装備技術欄がいっぱいだと入手できない。

クーン(モンスター)

クーンはラモックスという、すべてのモンスター種族のなかでも最弱の初期ステータスを持つモンスター。
そのために他のモンスターに輪をかけて序盤の育成は容易ではないが、その代わりに指輪というさまざまな力を発揮するアイテムを所有している。
これは戦闘中に一度しか使えないが、それぞれに術に匹敵する強力な魔力が込められている。クーンを使用する時はぜひとも活用したい。

指輪上昇ステータス効果
護りの指輪-味方全体のDEFアップ
商人の指輪CHA+10敵全体に魅了効果
盗賊の指輪QUI+10味方全体の姿を透明化
策士の指輪INT+10敵全体に混乱効果
勇気の指輪WIL+10味方全体に状態異常耐性付与
隠者の指輪-敵味方全員の術効果を打ち消す
生命の指輪VIT+10味方全体のHPを大幅に回復
メカと不死族系は通常の1/4回復
戦士の指輪STR+10味方全体のWEAアップ
神秘の指輪PSV+10味方全体のWP+JPが最大値まで回復

T260G(メカ)

主人公キャラのひとりであるT260Gはメカ種族だが、シナリオのとあるイベントをクリアするとボディを変更できるようになる。
メカボディはT260Gの初期型を含めると全部で8種類存在しており、それぞれが固有ボディパーツや装甲などが異なる。
これはシュライク?のナカジマ製作所にてプレイヤーが任意で変更できるので、必要に応じて変更しながらゲームを進めることができる。
ちなみにボディタイプ8だけはストーリー終盤にならないと変更できないが、他のボディを上回る性能を持っている。

重要用語

ブルー編

マジックキングダム

マジックキングダム?に生まれたすべての者は魔術の資質を持っており、幼い頃から魔術やそれに連なるさまざまな術を会得し強化する修行に励むのが恒例となっている。
成熟した魔術師はマジックキングダムに忠誠を誓い、魔術師たちの学院や術主体のマジックキングダムの政治において重要な役目を担うことになる。
その人生を魔術の研究と発展に費やすことを半ば運命付けられており、そこに背いたものはマジックキングダムからの追放を余儀なくされる。
とはいえ、ブルーを含めたマジックキングダムの術士たちはそうした人生になんの疑問も抱いていない。
その裏に隠された真実が露呈することは、マジックキングダムが平穏に繁栄している以上はありえないことだから。

  • マジックキングダムは国家的なリージョンではあるが、他からの干渉を受け付けない独自の政治体制と統治を行っている。それには多くの魔術師たちの排出と貢献があってのことといえる。
  • このリージョンでは他とは異なり、ほとんどと言っていいほど機械やメカの姿は見かけない。こうしたことも術を主体とした生活が常識になっているからであり、住民たちも半分は妄信的に国に仕えている。

マジックキングダムの双子

マジックキングダム?には双子が時折生まれることがあるが、こちらも例外なく双子は強大な魔力を持つとされている。
双子はそのまま、マジックキングダムという国家の将来と未来とを担うことを前提に生まれた瞬間から育成、管理される。全国民の期待を一身に背負うことになるのだ。
しかし、マジックキングダムが双子に求めるのは「ただ一人」。それは、双子は同じ術の資質は会得できず、相反するどちらかの術の資質しか持てないのが原因だ。
そのため、マジックキングダムでは血を分けた双子にそれぞれ資質を会得させる修行をさせる。
その目的は最終的に両者を対決させ、殺された方の資質を殺した方の双子が会得することでこの世界のすべての術の資質を保有する完璧な術士が誕生する、という計画に基づいてのもの。
マジックキングダムに双子として生まれた以上、避けては通れない運命であるのだ。

  • 双子のブルーとルージュはそれぞれが別々の学院で術の資質を会得する修行の旅に出されている。ストーリー終盤で両者はマジックキングダムの計画通り対決はするが、それ以上は筋書通りにはいかないのだ。

術の資質

強力な術を修得するには何らかの試練を突破するなどして資質を得る。これは他の主人公たちでも同様のサガフロンティアの独自の術システムでもあるが、ブルーたちマジックキングダムの人間にはそれだけでは済まない。
ブルーは資質を得るためにはどんなことでもすると誓っている。もちろんそのためには手を汚すこともいとわない。双子として生まれた以上は覚悟をしなければならないことを幼い頃から叩き込まれている。

クーン編

マーグメル

リージョンはいわば、惑星のようなもの。宇宙の星がそうであるように寿命を迎えたリージョンはやがて混沌に飲まれて消滅するのが運命である。
クーンの生まれ故郷であるマーグメル?もまた悠久の年月を経て荒廃してしまい、いままさに混沌に飲まれようとしていた。
ここに住んでいるのはクーンたちラモックスと呼ばれる温和なモンスターたち。マーグメルに住み続けるであれば共に滅亡する運命だった。
しかし、ラモックスたちから悲観的な様子は見受けられない。壊れてしまうのならば仕方がない、という、運命を享受したものがその大半だった。
それは物事に深く考慮しないモンスターという性格がそうさせるのか、それとも愛するリージョンと共に最期を迎えたいという覚悟なのか。

指輪

魔力を秘めた指輪はこの世界に9つ存在する。これはマーグメルに伝わる秘宝でもあり、太古の何者かが指輪に魔力を注ぎ込みあちこちにばら撒いた。
たったの1つでもひとつのリージョンを別のリージョンの近くまで移動させるほどの力があり、これをすべて集めることができれば滅びに瀕したリージョンを救うことが可能かもしれない。

T260G編

タイム

ボロというリージョンに暮らす人々の生計手段は、クレーターと呼ばれる瓦礫の山から使えそうなパーツを掘り出して売り払うのが主となっている。
ここに住んでいるタイムという少年もまた、姉のローズと共に日々クレーターを漁ってはメカのパーツやガラクタ類を集めている。
T260Gのコアとなるパーツを見つけたのもそんな日課の最中のことであったが、すぐに売ることをせずに修理しロボとして蘇らせたのも、遊び相手を求めるタイム少年の本音でもあった。

友情

コアを蘇らせてもらい、起動に成功したT260G。「タイム探検隊所属」と自らを呼称し、直接指揮官をタイム、総指揮官をローズとして動き始める。
T260Gはあくまでロボットでありメカであるのだから人間のような感情は持ち合わせていないのだが、たびたびの一面で感情らしきものを露呈することがある。
ボロから旅立つ際に自分をクズ鉄のひとつとして売却しその代金をタイムたちに残して行くという行為もそのひとつであった。
いまでもT260Gのメモリの最下層には、掘り起こされたばかりの時のタイムの顔が鮮明に記録されているのだ。

T260Gに与えられていた任務

かつてT260Gが持っていたはずの任務とはいったい何だったのか。T260G編のストーリーはこの真実を追い掛けることに集約されている。
トリニティの執政官クラスでなければたどり着けない、何重にもプロテクトの施された情報の中枢にある機密任務。
メモリから欠落している最優先任務の遂行こそがT260Gの目的だが、そのためには幾つもの困難を乗り越えなければならない。

レッド編

ヒーローとは?

サントアリオというリージョンには多数のヒーローが在籍しているが、そこからやってきたアルカールという人物こそがレッドをアルカイザーとして覚醒させた張本人。
瀕死の重傷を負ったレッドを復活させるにはヒーロー能力を付与するしか手がなかったのもあるが、ブラッククロスという組織がレッドとは無関係でなかったというのも理由だった。
ヒーローであることは他人に一切知られてはならないということ、もし知られた時には一切の記憶を消されてしまうことをアルカールから教わったレッド。
これらのリスクを克服し、凛然として戦う者こそヒーロー、すなわち悪の組織をブッ潰す正義の味方なのである。

ブラッククロスとは?

各地でテロ活動を行い、すべてのリージョンの背後に潜んでは黒幕として君臨しようとしている組織、ブラッククロス。
その構成員らしき者たちの姿はあちこちで見かけることができ、一部の者などはわかりやすい犯罪行為をして世間を騒がせている。
ブラッククロスのトップにいるのは狂気の天才という異名を持つDr.クライン。多くの改造人間や魔獣、果ては巨大戦艦をも発明した科学者である。
活動は多岐に渡り、資金稼ぎのための誘拐や麻薬取引、武器密売からシップのハイジャックと挙げればキリがない。
ここまで大きな犯罪を犯していてなお、Dr.クラインの正体やブラッククロスの本拠地などがまったく判明していないのもブラッククロスがあまりにも巨大な組織だからなのか、あるいは。

キグナス

混沌の海を航海するシップのなかでも特に上層階級の人々が利用する豪華シップ、キグナス。
白鳥を思わせる流線形のフォルムにシップを運行する最新設備、豪華な客室や展望台が長い船旅でも人々を楽しませてくれる。
両親を失ったレッドは機関長ホークのしごきを受けながらもこのキグナスに泊まり込みで働いている。
ヒーローとして覚醒してからもキグナスに乗りながら各リージョンにてブラッククロスの足跡を辿れるので、またとない職場といえる。
しかし、あと一歩でキグナスからの呼び出しが掛かるなどで取り逃がすことも多い。ブラッククロスとの最終決戦を意識し始める頃のレッドにとっては足かせにしかならなくなっていく。

エミリア編

ジョーカーとキューブ

キューブとはいわゆるオーパーツに類するもので、一般人にとっては正体不明でしかない謎の物質。それが物質なのか、それとも別の何かなのかすら解明する手立てはない。
しかし、一部の真実を知る者たちの間ではキューブを手に入れれば世界を支配する力を得ることができるとまことしやかに囁かれており、実際に追い求める者は後を絶たない。
ジョーカーはそうした、キューブを手に入れようと暗躍している謎の人物。常に仮面と道化じみた衣装を着用し、何があろうと正体を明かそうとはしない。
エミリアにとってジョーカーは恋人を殺害したと思われるカタキであり、人生を賭けてでも仇を討ちたい目的でもある。
そんな彼女をあざ笑うかのように神出鬼没に現れては翻弄するジョーカーであるが、実はジョーカーの正体はとても近い場所に居るのかもしれない。

スーパーモデル

エミリアはスーパーモデルとして雑誌や週刊誌を賑わせている美貌の持ち主だ。結婚を期に引退したばかりとはいえ、リージョン各地にエミリアのファンは多い。
エミリアはストーリー中に何度かコスチュームを変化させることになるが、ソードダンサーやマジカルバニーといったジャンル違いの衣装もやすやすと着こなすあたりはモデルなのも納得である。

アセルス編

半妖

アセルスは物語序盤に馬車に轢かれ、重傷を負うことになる。その命を救ってくれたのが妖魔の君とされるオルロワージュである。
もっとも、オルロワージュは人命救助などという思考は持っていない。妖魔の青い血を死にかけた人間の娘の赤い血と混ぜてみたらどうなるかを試したかっただけに過ぎない。
結果的にアセルスはオルロワージュの魔力を得ることになり、紫の血を持つ半妖という特異な体質としてファシナトゥールの針の城で目覚めることになるのだ。
もう普通の人間としては生きることができない絶望と、これからの運命への苦難とがアセルスに一度にのしかかるが、彼女もまた強さを開花させていく。
終盤で聞くことのできるアセルスの「私はアセルス!道を開けよ!」という台詞からは、持ち前に足した妖魔としての凛々しさも見せるようになる。

オルロワージュ

魅惑の君、無慈悲な王、裁きの主と多様な呼び名を持つ妖魔の君にしてファシナトゥール城主、オルロワージュ。
妖魔は総じて格によりランクが分けられており、強さや美しさの秀でた者ほど妖魔としての階級が高く、他者を威圧し従えることができる。
長年に渡り針の城を支配し、多くの妖魔を侍らせているオルロワージュはまさにそうした「妖魔の格」が他の妖魔と比べても抜きん出ていることがわかる。
しかし、オルロワージュの長い支配はむしろ、変化のないつまらなさも内包していた。老衰や死亡のない妖魔には退屈でしかない時間だけが過ぎていく世界。
行きずりの娘に気まぐれに自分の血を分け与えたのも、オルロワージュが密かに願っていた「妖魔たちの変化」のあらわれだったのかもしれない。

寵姫

愛人を意味する人間の言葉だが、妖魔たちにとっては精神的な繋がりを持ついわばソウルメイトのような関係を指している。
オルロワージュは気に入った人間の女性に吸血行為をおこない、寵姫として針の城に連れてくる。彼女たちは以後、人間と人間世界を捨てて妖魔としての生を過ごさねばならない。
ほとんどの寵姫たちは自ら望んで受け入れているが、なかには寵姫としての束縛を嫌って脱走を試み成功した女性もいる。
零姫と呼ばれる彼女による一種の反乱にはオルロワージュも驚き、以降はファシナトゥール内では自由にさせていた寵姫たちは硝子の棺に封印され時を過ごすことになった。

リュート編

リュートの父親

リュート編はそのほとんどがフリーシナリオであり、序盤から中盤に限って言えばとりたてた目標や目的があるストーリーではない。
しかし、そんな彼のエピソードのなかでひとつだけ大きな意味と存在感があるのがリュートの父親の話である。
終盤頃に判明するリュートの父は、なんとトリニティと対抗するレジスタンス一員という息子のリュート自身が想像もできないほどの大人物だということが判明する。
トリニティとはリュートですら耳にしたことのある巨大組織であり、世界を牛耳る軍事力と組織力を持つ巨大なグループだ。
田舎暮らしのスネカジリだったはずのリュートののんびりした旅路は、予測のできない場所へと向かっていくことになる。

魅力

リュートは全体的な能力も低く、戦闘時も序盤のうちはさしたる力を持たないので育成しなければなかなか使いこなせない。
しかしそんなリュートでもステータスで目を引く数値がある。CHA、すなわち魅力である。
旅で行く先々でリュートは突発的にギターで歌を披露したり、気難しく人を寄せ付けないような人物にも陽気に気さくに話しかけてしまう。
それは一見お気楽で何も考えていないような言動に見えるが、実は彼の持つ底知れぬ魅力が人々の頑なな心すらも開かせてしまうパワーを持っているがこそ。
失敗しても落ち込まず、何が起きてもうろたえないポジティブで肝の据わった彼を慕う者は後を絶たないのだ。

ゲームでは語られない謎

主にファミ通の裏解体真書、およびディレクターの河津氏のインタビューより。

ブルー編

  • ブルーがそうであるように、ルージュもまたマジックキングダムのどこかにある学院で修士修了式を受け、双子であるブルーを抹殺するように指令を受けている。
    もともと、マジックキングダムには表裏となったふたつの学院が存在しており、双子となったうちの一人が裏の学院に隔離されるという仕組み。
    ブルーたちだけでなくマジックキングダムに生まれた双子たちは全員がこうして別々に分かたれて学院に入れられ、管理されている。
    • 裏の学院は一般人には存在が隠されており、もちろん所在地も不明。従って、ルージュがどこでどのように成長したのかはマジックキングダムでも一部の人間しか知らないことになっている。
  • ブルーは心術の資質を会得できず、これはゲーム中でも「心が分かれているので会得できない」とはっきり言われるが、仲間キャラとしてのルージュは心術の資質は会得できる。
    これは開発スタッフのチェックミスということだが、ルージュこそがブルーより秀でた能力と人間性を持っていた、という深読みもできる。
    • 実際は(ブログラムのミスがなければ)双方とも心術の資質は会得できない。
  • 空術の試練を与える麒麟と、アセルス編に登場する零姫(ブルー編ではドゥヴァンの神社にいる)は顔見知りである。
    • 寵姫としての年月が長いために物腰こそ老婆然としているが零姫は実際はまだ年端もいかぬ少女であり、子供好きの麒麟によってオルロワージュの追っ手から守られていた可能性がある。
  • ストーリー中でブルーとルージュの対決した場所は印象的に演出されているが、具体的な場所は特に決まっていない。
    • 当初は各地で思いがけず出くわして戦闘を繰り返す、という案も出ていたようだが、持てる資質をすべて集めてから運命的に決闘するという展開のほうがファンとしては盛り上がるところもある。
  • 「急げ!ルージュの得た資質を~」という台詞がブルー編冒頭で出てくるが、実際は特に資質集めで時間制限のようなものはなく、自由に探索しながら資質を得ていくことはできる。
    • 当初は時間制限というよりも、特定のリージョンに行くと別のリージョンで得られた資質は会得できないといったような方式がとられていたらしいが、自由な探索を主としたサガシリーズを優先して今の形となった。
    • [heart]資質集めはブルー編の主目的とはいえ、キャラ強化や装備、アイテム集めはプレイヤーの目的でもあるのでこの仕様は嬉しいところ。
  • 終盤のマジックキングダムにおいて、崩れかけた女神像の前でブルーが「偽りの女神め」と呟くシーンがある。
    • これの真意は、ブルーの知らされていなかった双子の仕組みやルージュとの対決の意味、さらにブルーたちにとって絶対的だったマジックキングダムが崩壊していくやるせない気持ちが込められている。
  • 地獄という場所は本来、クーン編では重要アイテムとして登場している指輪を使って作られた異空間的な場所である。
    その時に作り出したマジックキングダムの者たちは天国のような楽園を作ろうとしたものの、実際は地獄のような場所になってしまったので地下に封印することにしたというのが顛末である。
    • その名残というべきか、地獄の敵シンボルはそのほとんどが天使を模した姿をしていたり、あちこちの地形も天国を彷彿とさせる華々しくファンタジックな外観になっていたりする。

クーン編

  • 指輪のひとつを手に入れるためのイベントにて、富豪の娘にとりついた病魔モールを退治するというものがある。この時に寝たきりの姿で登場する富豪の娘だが、実は彼女はアニーの妹である。
    • クーン編でアニーを仲間にした後にこのイベントをクリアするとこれに関する台詞がアニーから聞ける。アニーは妹と弟と三人姉弟で孤児だったが、妹はヨークランドの富豪に見初められてもらわれたという経緯があるのだ。
      ちなみにアニーの弟はブラッククロスの手先という設定が当初はあったが、これはカットされている。
  • ムスペルニブルのヴァジュイールとの戦いは普通の戦闘とは異なり、いかに多くの連携が成功するかが勝利のキーポイントになっている。
    • ヴァジュイールはオルロワージュに匹敵する力を持つ上級妖魔ながらもムスペルニブルの自分の城に引きこもり、美しい戦闘を求めている。
      オルロワージュのように寵姫を作ったり恐怖による支配をしようとはしないまでも、ヴァジュイールもまた妖魔という特異な性癖と嗜好を満たすべく期待に応える者の登場を待ち受けているのだ。
    • ロマンシングサガ2には「技術点」という隠しステータス数字があったが、それを芸術点と改めてヴァジュイール戦で競ってみるというのが開発スタッフの狙い。
      サガフロンティアは連携そのものは威力だけでなく戦闘時のエフェクト、効果音など含めて流れるような演出がゲーム中でも見もののひとつであり、それは連携した人数が増えるほど派手で美しくなっていくのが特徴。
      ハイドビハインドを五人で使うのも手軽ではあるが、他の五連携も狙ってみたくなる設定である。
  • クーン編では重要な意味を持つ「指輪」。これは正体が不明という点ではエミリア編のキューブと同じようなものと言っても良いが、キューブが科学的なオーパーツであれば指輪はより魔法的、呪い的なオーパーツである。
    • どちらも超古代文明に作られ、現在ではその目的や利用方法だけでなく価値や存在すら胡散臭くなってしまったこれらの産物だが、サガフロンティアのすべての主人公シナリオの根底にはこうした超古代文明がなんらかの形でかかわっている。
      実体がなんなのか謎に包まれていたり、さほどストーリー中で解説されたりしないのは、こうしたバックボーンをあまり前に出しすぎたくはないとする開発スタッフの思惑である。
    • ちなみに、指輪に刻まれている文字は「サムナ文字」と呼ばれ、超古代文明で使われていた言語。クーンやラモックスたちがこれを読めるということは、モンスターたちには超古代文明の言語が理解できているということになる。
      • ただし、指輪を作ったのはあくまで超古代文明の人間であって、モンスターたちがその作り主ではない。

T260G編

  • T260Gのオープニングは断片的ながらもT260Gの任務に関わるシーンが映る。ここで登場しているシップとその艦長は、実は敵対勢力と戦闘している真っ最中なのである。
    • 超古代文明のとある時期、T260Gや艦長が所属しているHQと敵対するある勢力があった。RB3などを開発したのもこの勢力で、HQ側が攻撃を仕掛けたが返り討ちにあったのがオープニングとなる。
    • ちなみに、この時に艦長が操縦していたシップこそがT260G。ストーリー中でもボディタイプを変更することができるようになる通り、T260Gはコアはそのままで外見を自在に変化させられる特徴がある。
      • T260Gの基礎人格はほとんどのコンピューター同様に女性であり、タチアナという名前も開発スタッフにより考案されていた(未使用)。
    • オープニングでは他にも、艦長が最後の瞬間に翼を生やした姿となるが、この時の艦長の外見とボディタイプ8は類似しているという設定。
  • RB3は超古代文明からずっと機能停止状態だったが、HQが活動再開したのに合わせて活動を開始している。
    • これはHQ側がウイルスに侵食され機能停止をしたのを感知したRB3も、エネルギーの消費を抑えるために停止したというもの。RB3の任務はHQとの戦闘であるが、そのHQが機能停止した以上は果たすべき任務がないことにもなる。
  • シンロウにある遺跡のひとつに古代のシップがあるが、これらはT260GやRB3が開発され戦闘していた頃と同時期のもの。ただし時代が同じというだけでT260Gのストーリーには特に関連していない。
  • 中島製作所ではかつて、人型の乗り物メカが開発されていた時期があったが、トリニティの執政官であるモンドにより強制的に中止させられてしまった。
    • これはモンドもまた自らで同様の乗り物メカを開発しようという思惑があったからこそ。同じ形のメカが広まることで設計や機構が周知されるのを恐れた結果である。
  • レオナルドはストーリー中で死亡してしまうが、これはモンドが起こした爆破事件に巻き込まれた結果によるもの。
    • ただしモンドはレオナルドを狙ったわけではなく、モンドとレオナルドにも特にこれといった因縁関係があるわけでもない。あくまでも事故。

レッド編

  • レッドの父親、小此木博士はDr.クラインとの学友であり、Dr.クラインが悪の組織の親玉として暗躍している姿を見ていることがつらかった。そのため、Dr.クラインを何とかしようと手を尽くしていたのだ。
    • しかしその小此木博士は殺されてしまい、妻と娘もまたブラッククロスにさらわれてしまう。家族を失いかけたレッドを見ていたアルカールの言葉によりヒーローとして覚醒するのがレッド編のオープニングなのだ。
  • ブラッククロスが済王の古墳に駐留していたのは、そこに眠る武器やアイテムを狙ってのこと。新しい武器や改造人間を作り出すヒントや材料を求めて、ブラッククロスはこうして世界各地に現れている。
  • ヒューズとルーファスは心術の修行場の同期だった。IRPO隊員と秘密組織一員というまったく違う道を進むことになった二人の意外な共通点でもある。
    • [heart]性格や素行、所属もまるで逆なふたりが敵対したり協力したりしながら悪を追い掛けるストーリーは、それはそれで見てみたい。
  • ブラッククロス四天王のひとり、メタルブラック。メカであるにも関わらずわびさびを理解し、忠義と誠実を信条とする武士である。 [heart]敵対するはずのレッドに四天王についての情報を渡したのも、公平と純正を意識するメタルブラックならではの行動。
  • ブラッククロス四天王のひとり、シュウザー。何度となくレッドの前に現れては戦い、最後は改造された姿で決戦を挑むライバル的な男だが、改造されたシュウザーの体内にはレッドの父親、小此木博士の脳が埋め込まれている。
    これはシュウザーが自らDr.クラインに望んだ結果でもある。
    • 小此木博士の脳はシュウザーの体内で実は生きており、シュウザーがレッドを傷つけるたびに苦しみの絶叫をあげている。シュウザーが自分で希望し小此木博士の脳を体内に入れてもらったのも、この苦しみを聞きたいがためであった。