2002年11月。
2ちゃんねるにて「ネオ烏龍茶」というコテハンの人物が小田急電鉄に対して爆破予告を行い、威力業務妨害で無職の24歳男性が逮捕された。コテハンから見て西鉄バスジャック事件の模倣犯と見られたが、2ちゃんねるの特定もすみやかに行われて即逮捕につながった。
引かれ者の小唄
西鉄バスジャック事件は年を経ても各方面に多大なる影響を与え続けたが、模倣犯はこの事件だけでなく後を絶たずに発生した。
- 西鉄バスジャック事件の模倣事件(一部)
2001年 「ネオむぎ酒」(麦酒)というコテハンの人物がよさこいソーラン祭りの妨害をほのめかす犯罪予告。犯人と思われる少年が補導された。 2001年
1月京都市内にてカッターナイフを持った男性が京都市営バスをバスジャックする*1。別のバスである阪急バスの運転手が該当バスのおかしな走行を見て通報し、犯人は逮捕され無事に解決。 2003年
7月「新宿発長野行川中島バスジャック事件」*2。新宿発長野行きの高速バスにて乗客の男性が刃渡り22センチのナイフを運転手に突き付けてバスジャックを起こす。その後突入した警察官に現行犯で逮捕される。犯人の男性は大勢の警察官を集めろと叫ぶなどし、自殺するつもりだったとのちに語るなどきわめて自暴自棄な犯行動機であった。 2004年
1月「遠州鉄道路線バスジャック事件」*3。静岡県磐田市にて包丁を持った中年男性がバス停から無理に遠州鉄道の路線バスに乗り込み、運転手や乗員を人質にとってバスジャック。県警察が突入し男は逮捕される。 2008年
7月「愛知バスジャック事件」*4。果物ナイフを持った中学二年生の少年が東名ハイウェイバスをバスジャックした。少年は西鉄バスジャック事件を知って犯行に及んだとされる。
2ちゃんねるを経由していない事件も数多いが、「バスジャック事件」という過去に類を見なかった事件が西鉄バスジャック事件のために日本国内にて大きく報道されてしまったことで模倣犯をたびたび引き起こす結果になってしまった。バスという公共交通機関が外部との連絡がとりづらいという問題もこうした事件の多発により徐々に改善されることになっていく。
引用:西鉄バスジャック事件【ネオむぎ茶】 2/2 【バス・高速バス情報館】 : 高速バス情報館