Leaf盗作疑惑

Last-modified: 2022-06-04 (土) 19:45:39

 1999年12月21日。
 アダルトゲーム制作会社であるLeaf株式会社アクアプラス)に所属しているシナリオライター、竹林明秀氏がシナリオを書いた『痕 ~きずあと~』の一部シナリオが講談社の月刊雑誌である小説現代に掲載された『できすぎ』(吉沢景介)のシナリオと一部酷似していたことで講談社からアクアプラスに謝罪を要求した事件。『できすぎ事件』などとも呼ばれる。

 竹林氏はパロディまたはオマージュというつもりでのシナリオであり、『痕 ~きずあと~』でもオマケシナリオという本編とは関わりのないシナリオであったことで重要視していなかったことや、Leafメインスタッフのひとりである高橋龍也から「痕」のCDで元ネタの存在があるような言葉があった以上は把握していなかったことでもあり、講談社からの要求があるまでは誰も問題とは思わずにいた事件だった。
 その後はアクアプラスから正式に謝罪文が発表、指摘部分の削除および店頭在庫の回収という形で事件は収束した。「盗作」ということにはならなかったが、「原作にきわめて酷似している」という言葉が添えられており盗作とほとんど同様としてあつかわれている。竹林氏のシナリオライターとしての評価と経歴にも影響してしまう結果となった。

塊より始めよ

 1999年当時はPCのアダルトゲームは一大ブームを巻き起こしており、なかでもLeafとkeyというアダルトゲーム制作会社のふたつはトップレベルの両雄と呼ばれるほど人気を五分していた。ゲームのユーザーもパソコンの所有が前提であったために2ちゃんねるユーザーと被っており、2ちゃんねる内のスレでもLeafは「葉」、keyは「鍵」と呼ばれ、さらに両方を示す「葉鍵」という呼称も存在するほどその勢力は大きかった。

 そうしたなかでのこの事件は当然ながら2ちゃんねるでも大騒ぎを巻き起こし、『痕 ~きずあと~』というゲームも知名度の高い人気タイトルだったこともあってゲーム板にて関連スレが乱立。興味のない2ちゃんねるユーザーが被害を受けるということが多発してしまいエロゲー板に移されてしまうという処置が取られた。
 しかし、その後も騒動は大きくなる一方で関係のない板やスレにまで飛び火が多発したため、自治スレッドにて「Leaf、keyに関する話題は別の板にて行う」という提案がされ、これを運営側が受理。2000年1月にLeafとkeyに関する掲示板はPINKちゃんねるという2ちゃんねるのなかでも18禁ネタを扱う場所に属することとして決着した。


引用:【2ch】Leaf盗作疑惑 - ネト充案内
引用:竹林明秀(Wikipedia)