FF14元ネタ:ジョブ関係

Last-modified: 2022-09-02 (金) 20:45:11

 FF14のジョブ関係の元ネタページ。スキルや装備なども含みます。

ジョブシステム
FF14はゲーム開始時点で剣術士や呪術士といった9種類のクラスを選択でき、これらのクラスがレベル30となることでより上位となるジョブにチェンジできるようになる。クラスからジョブに変化する9種類のほか、最初からジョブとして設定されているものが複数存在しメインクエを進めるなかでサブクエストを経て選択できるようになる。
クラスからより上位のジョブになれるというクラスチェンジそのものの概念はFF1が初出となる。竜王バハムートの力で主人公キャラの4人はクラスからジョブへと強化され、より強いステータスなどを得ることができた。ただしFF1の場合はクラスからジョブに強化されるだけで、ほかのジョブにチェンジしたりジョブからクラスに戻ることもできなかった。
ちなみにジョブチェンジのシステムの初出はFF3。ジョブになれる条件さえ満たしていればいつでもどれでもチェンジができ、戦闘などでは臨機応変に活用できた。次作であるFF5もジョブチェンジシステムが存在したものの、それ以降はジョブシステム関係はFFシリーズからなくなった、と思わせておいてFF10-2で復活を果たし、オンラインゲームとの相性が良い概念だったこともありFF11、FF14でも採用されたという流れ。ほか、FFBやチョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮でも登場する。
ナイト
剣術士からジョブチェンジできる。ナイトという名前が通称となっているが、正式にはパラディン。片手剣と盾を装備するタンクロールであり、ジョブデザインとしては守護やサポートに適したタンクである。剣技による攻撃のほか、レベルが上がることで光魔法を会得し攻撃魔法として使用することもできる。(6.2時点)
初出FF1だが、ナイトというジョブはそれだけでファイナルファンタジーシリーズを代表する存在でもある。FF1では戦士からクラスが強化されることでナイトにチェンジでき、HPも防御力も高く前線でしっかり戦える頼りになるジョブだった。以後のシリーズでもほぼ常連として登場しており、直接的にナイトという名前ではなくともナイトをイメージしたであろうキャラクターやジョブも多数登場する。基本的には剣と盾、強い防具類を装備したまさに騎士そのものの出で立ちであり、物理攻撃に秀でているという特徴がある。
コルタナ
ナイトのLv50レリック武器の剣。幅広で白と水色のクリスタルソードのような外見であり、腰にさげているだけで存在感が大きい。コルタナに関するストーリーとしてはウルダハの銀冑団の総長の証として掲げられている剣とされ、「ジュワユース」「デュランダル」に並ぶ三振りの剣のひとつである。
初出FF11。クルタナという名前で登場するがイベントアイテム*1のようなものであり、使い物にはならない。また、ナイトではなくシーフが装備可能な武器であった。
ちなみにコルタナの名前の元ネタとしてはイギリス王家に伝わっている聖剣「カーテナ」が持つ別名のひとつ。コルタナのストーリーに出てくるジュワユースやデュランダルも同時代中世ヨーロッパの名剣であった。
戦士
斧術士からジョブチェンジできる。両手斧を装備したなかなかにガチムチな見た目のタンクロール。斧術士ギルドでの話にある「誰よりも長く戦場に立っていられる者」がまさにその通りであり、中盤に覚えるスキルのお陰で圧倒的な自己リカバリー能力に秀でる。(6.2時点)
初出FF1。ナイトの下位クラスとして登場し、以降のシリーズのジョブでも基本的にはナイトよりも下位としての登場が多い。FF5には戦士というジョブはないが、バーサーカーというジョブは斧を装備しておりコマンドを受け付けなくなる性質がFF14の戦士のジョブデザイン*2に類似しているといえる。
モンク
格闘士からジョブチェンジできる。両手にナックル系装備をした肉体を使って戦うDPS、メレーロール。気を練ることで攻撃とし、その攻撃速度は忍者と同じくらい素早い。(6.2時点)
初出FF1。モンクはクラスであり、上位となるジョブにはスーパーモンクが存在した。武器不要でも強くなれる完全な素手アタッカーであり、FFシリーズ初期の頃はナイトとモンクが両肩を並べるようにして前線に置かれていることが多かった。その後のシリーズにも多数登場。
竜騎士
槍術士からジョブチェンジできる。両手装備である槍を装備し戦うDPS、メレーロール。重厚な槍と鎧を装備したままで飛び上がる「ジャンプ」などの特徴的なスキルでの空中戦を得意としているというジョブデザイン。(6.2時点)
初出FF2、ただし名前のみ。FF3にて竜騎士という名前で槍を装備して戦うジョブとして登場した。以降のシリーズでも名前のみ、あるいはイメージとなったキャラクターを含めてほとんど常連として多数登場するようになり、現在ではナイトと並んでファイナルファンタジーシリーズの代表格といえるジョブおよび存在として認知されている。
ゲイボルグ
竜騎士のLv50レリック武器。深い紫色に染まった長槍であり、絡み付いている赤い鎖のような装飾がドラゴンの血流を彷彿とさせる。ゲイボルグに関するストーリーとしては聖女レネットという女性がドラゴン族に復讐を果たした際に残したとされる槍であり、レネットの名前はイシュガルドの広場名として使われている。
初出FF10。キマリの装備品。「トリプルドライブ」と「ドライブをAPに」というわりと強いアビリティがついているが武器としては最強というわけではない。以後のシリーズでは最強ではないまでもわりと強い分類の槍武器として登場する。
吟遊詩人
弓術士からジョブチェンジできる。弓を装備した弓使いとしてのかたわら、歌と詩のスペシャリストというDPS、レンジロール。毒などのDoTを付与して攻撃しつつ戦歌と呼ばれるさまざまな歌で攻撃や補助の効果を発揮し、サポートをしながらの遠距離攻撃を得意とする戦闘が得意。(6.2時点)
初出FF3。竪琴を装備する遠距離攻撃ジョブであり、サポートスキルが多かったが人を選ぶ玄人ジョブであった。その後のシリーズにも複数登場するが、基本的には武器は竪琴など楽器系であり弓を装備する吟遊詩人はFF14のみである。ただし、FF14の弓武器デザインは種類によっては竪琴の形に可変するものもあり、吟遊詩人=竪琴装備ができるという部分がオマージュされている。
アルテミスの弓
吟遊詩人のLv50レリック武器。白を基調とした装飾のついた美しい弓であり、納刀時は竪琴のような見た目になる。アルテミスの弓に関するストーリーのなかにイクサル族と戦ったギルバートという歴史的にも偉大な吟遊詩人が登場しており、こちらの元ネタはFF4となっている。
初出FF4。弓に分類される武器では最強であるが、FF4は基本的に消耗品である矢を共に装備しなければ弓単品ではまったく使い物にならないため、ここぞという時に装備して攻撃するというのが一般的。以降のシリーズでも最強もしくは準最強の弓として登場している。
ちなみにアルテミスとはギリシア神話における月と狩りの女神。
ギルバート
アルテミスの弓に関連するストーリーに登場する人物。イクサル族との大戦では大活躍をした弓使いであるとともに歌の名手であり、「戦歌」という人々を鼓舞して力を与える歌の使い手としても名高い歴史的な偉人にして勇者とされる。
初出FF4。仲間キャラの一人としてストーリー中に出会い、同行することになる。実はダムシアンという国の王子であり、恋人のために戦うことを決意した。
黒魔道士
呪術士からジョブチェンジできる。杖(白魔道士のとは異なり、彫金系の杖が多い)を装備した、簡単に言えば魔法使い。ファイアやブリザドといった攻撃魔法で遠距離から攻撃するDPS、キャスターロール。(6.2時点)
初出FF1。黒魔術士の上位ジョブとなる。各種の黒魔法のほかヘイストやデスなどの魔法も使えるが防御力などは紙に等しく、装備品も多くはないため玄人ジョブであった。以降のシリーズや派生作品でも常連となると共に白魔道士と合わせてマスコット的なキャラクターとしても扱われ、ファイナルファンタジーシリーズを代表するジョブともなった。
星屑のロッド
黒魔道士のLv50レリック武器。落下する隕石を象徴したかのような装飾が置かれた黒光りする杖であり、納刀と抜刀時は金属音がする。第五星暦時代に出現したシャトトという魔女が用いたとされ、破壊的な黒魔法を多数操った彼女の力が秘められている。
初出FF4。ラストダンジョンで手に入る杖であり知性が大きく強化されるため、黒魔法をメインとしているキャラが装備することで威力を引き出せる。以後のシリーズでも黒魔道士が装備する系統の杖武器として登場しており、最強または準最強に位置することが多い。
ちなみにシャトトという人物の元ネタはFF11に登場するシャントットという高位の黒魔道士であり、その独特な性格と言動からプレイヤー間でも人気の高いNPCであった。
白魔道士
幻術士からジョブチェンジできる。杖(黒魔道士のとは異なり、木工系の杖が多い)を装備した、簡単に言えば僧侶。ケアルをはじめとした回復魔法を多く覚えるヒーラーロール。減ったHPを回復する(戻す)ことに長けたピュアヒーラー。(6.2時点)
初出FF1。白魔術士の上位ジョブとなる。白魔法に類するすべてを扱うことができ、回復や補助、防御に便利な各種魔法を覚える。時にはネタ扱いされてしまう攻撃タイプのジョブと異なりあくまでも回復役であるため、どのシリーズでも必須とされることが多い。以降のシリーズでもイメージキャラ含めて多く登場し、マスコット的なキャラクターとしても活躍する。
召喚士
巴術士からジョブチェンジできる派生ジョブのひとつ。本を装備したDPS、キャスターロール。同系列の学者とは異なり、エーテルの力を自己強化や憑依といった方向に強め蛮神などを召喚しペットとして使役する。(6.2時点)
初出FF4。幻界に住む召喚獣たちの力を借りるという職業であり、リディアとその母がその素質を持っていた。黒魔法とは異なり召喚獣の力で魔法的な攻撃をする。以後のシリーズでも常連を果たすことになり、FF10では召喚士という存在そのものがゲーム全体のテーマのひとつになるほどとなった。それぞれの召喚獣も人気が高く、さまざまな形でシリーズに登場している。
学者
巴術士からジョブチェンジできる派生ジョブのひとつ。本を装備したヒーラーロール。同系列の召喚士とは異なり、エーテルの力を回復や軽減に利用する。正しい名称は軍学者。敵から攻撃を受ける前に軽減効果のあるバリアを張るバリアヒーラーであり、回復能力を持つフェアリーというペットを使役する。(6.2時点)
初出FF3。なんと本で殴るという物理攻撃ジョブであり、いちおうはHPなどを調査する「しらべる」というコマンドが使えた。ただしそれ以外のスキルなどは持っていないネタというか玄人に分類されがちなジョブ。以後のシリーズではFF12、FFBなどに登場。
忍者
双剣士からジョブチェンジできるジョブ。素早い攻撃速度に加え、「天」「地」「人」の3種類の印を結ぶことでさまざまな効果を発揮する忍術を使えるDPS、メレーロール。メレーではあるがアクセサリ装備はレンジロールのものが強く、攻撃力もDEX依存なために厳密に言うとメレーとレンジの中間にいるスカウトロールという位置になる。(6.2時点)
初出FF1。シーフの上位ジョブとなる。装備品が増えて黒魔法の一部を使えるようになり、まあまあの性能を発揮した。以後のシリーズでも素早い立ち回りを得意とするジョブとしてもしくはイメージとなったキャラクターなどが登場し、その性質と名前からコアなファンも存在する。
暗黒騎士
クラスの存在しない蒼天での追加ジョブ。MPを使用して攻撃や防御にあてるという魔剣士タイプのタンクロール。攻守ともにバランスが良く、比較的扱いやすいタンクと言われている。(6.2時点)
初出FF4。FF4の主人公であるセシルが最初についているジョブであり、自身のHPを消費して攻撃ができる「あんこく」という剣技を操った。闇属性を持つ技であるためかアンデッドには効きづらいが、威力は折り紙付き。以降のシリーズではジョブというよりもどちらかというとイメージとなったキャラクターの登場のほうが多く、FF12やFFLなどに登場する。
機工士
クラスの存在しない蒼天での追加ジョブ。銃を装備した遠距離攻撃と兵器系オートマトンを駆使して戦うDPS、レンジロール。通常の装備である銃から発展させて機械系列の兵器や重火器全般がそのスキルとなっている。(6.2時点)
機工士としての名前は初出FFT。仲間NPCのムスタディオがついている専用ジョブであり、汎用ユニットなどは機工士にチェンジすることができない。固有スキルである「狙撃」というアビリティがなかなかに強力。一方で機工士という名称ではないが機械系の武器を使う仲間キャラはFF6の仲間キャラであるエドガー*3が初出であり、オートボウガンやバイオブラストといったスキルはFF6が元ネタとなっている。それ以外のシリーズではイメージとなったキャラクターも含めて多数登場。
占星術士
クラスの存在しない蒼天での追加ジョブ。天球儀と呼ばれる星をみる道具を使って惑星から力を引き出し回復などを行うヒーラーロール。実装当時はピュアヒーラーとバリアヒーラーを切り替えられたが、6.2現在ではピュアヒーラーとしてのみ存在。
初出FFT。NPCのオーランがついている専用ジョブだが、オーランは仲間に加入しないためにイベントバトルで操作できる時のみ技などが見れた。「星天」というアビリティを持ち、妨害的な効果を与えることができる。以後のシリーズではFFRKなどに登場。
赤魔道士
クラスの存在しない紅蓮での追加ジョブ。細剣というレイピア型の武器を持つDPS、キャスターロール。連続魔での魔法攻撃ターンと細剣でのコンボ攻撃という2種類を使い分ける魔法剣士のような戦い方をするジョブであり、ケアルやレイズなども使うことができる。(6.2時点)
初出FF1。赤魔術士の上位ジョブとなる。物理も魔法も回復も強い万能型であり、終盤まで大活躍する最強ジョブだった。とくにFF5では魔法を主体として戦うジョブと相性最高の連続魔というアビリティがあるかないかが強敵との勝敗を分けた。「しろくろま」という黒魔法と白魔法が混在した万能アビリティも持つ。以後のシリーズでも複数登場する。
クラスの存在しない紅蓮での追加ジョブ。刀を装備したDPS、メレーロール。雪、月、花という3種類の閃と呼ばれる刀の型を合わせることでさまざまな必殺剣を駆使して戦うピュアDPS。(6.2時点)
初出FF5。戦士系列のジョブとしてはあらゆる面で強力であり、クリティカル率が抜きん出ている攻撃性能の高さはもちろん白羽取りなどでの防御面も秀逸。アビリティである「ぜになげ」も窮地に光るなど、初心者から玄人までをカバーする使いやすいジョブ。以後のシリーズでもイメージとなったキャラクター含めて多数登場しており、なかでもFF6の仲間キャラであるカイエンの必殺剣がFF14の必殺剣と同様のものとなる。
ちなみに「雪」「月」「花」については同スクエニ開発のサガフロンティアでの刀技にて登場する。また、「雪月花」という名前自体は開発当時のスクウェア本社近くにあった居酒屋の名前から取られているとのこと。
ガンブレイカー
クラスの存在しない漆黒での追加ジョブ。いわゆる銃剣を所持しており一見すると剣技使いにも見えるがれっきとしたタンクロール。防御系のバフが多いが効果は控えめ、ただし攻撃に関してはメレーロール顔負けの連続コンボルートが存在し、メレーロールで慣れている人ほど入り込みやすいジョブ。(6.2時点)
初出FF8。ガンブレイカーという名称でこそないがガンブレード自体はFF8主人公のスコールとそのライバルであるサイファーが使用している武器。攻撃時にタイミング良くボタンを押すことで銃による追加攻撃ができる。使い手自体は非常に少ないという設定。以後のシリーズでも登場するが、ジョブやキャラというよりもどちらかというとガンブレードの武器単品で登場する方が多い。
踊り子
クラスの存在しない漆黒での追加ジョブ。投擲用の武器をもちいて舞いながら攻撃をするというDPS、レンジロール。PTメンバーへのシナジー(補助)スキルが比較的多く、攻撃や回避などが楽であることから操作的な難易度は低いとされる。(6.2時点)
初出FF5。装備自体は軽装ながら「おどる」という独特なアビリティを持ち、不思議な効果を発揮して敵を翻弄する。とくに「つるぎのまい」の威力は通常攻撃の4倍というスペックを持つ。以降のシリーズではFFT、DDFFなどに登場。
賢者
クラスの存在しない暁月での追加ジョブ。賢具という名前の特殊な装備を所持し、この賢具機構を補助としてエーテルを活用、回復や補助にあてるヒーラーロール。素早い立ち回りでのバリアを基本とするバリアヒーラーであり、攻撃面の性能も高い。(6.2時点)
初出FF3。忍者と共に手に入るジョブのひとつであり、白魔法と黒魔法に召喚魔法なども使えるうえに防御力もそこそこあるという高レベル魔道士系ジョブ。DQ3での賢者とほとんど同様の立ち位置と考えて良い。しかし強すぎたせいかジョブとして固定化はせず、以降のシリーズではDFFなどに登場するのみとなる。

*1 ノートリアスモンスターを召喚するための剣。
*2 FF14の戦士とはストーリー的には原初の魂を制御することで戦えるジョブであり、制御ができなかった戦士は獣のように狂戦士化してしまう。
*3 エドガーのジョブ?肩書き?は「マシーナリー」。