フィーナの綴りは公式でPINAだぞ

Last-modified: 2024-06-04 (火) 10:26:31

公式の表記はずっとPINA

「にぎにぎと ゆきゆきて」イベントテキスト品質問題(←アプデ修正済)に関連してTwitter上で何十人も混乱しているしていたが、PINAは「にぎにぎと ゆきゆきて」初出の表記ではない

  • グローバル版英語ではサービス開始時のキャラ紹介から一貫してPINA
  • 日本版でも英語表記はずっとグロ版準拠のPINA
    • 最終編スタッフロールで一度確認しよう
      「心と心がぶつかる~」のあたり、右欄
  • これは原文韓国語の(Pi)(Na)から訳されている英語版準拠のアルファベット
    英語版にはHINAとMINAとPINAがいるし、
    韓国版には히나(HINA)미나(MINA)피나(PINA)비나(BINA)*1がいる
 

日本版は誤訳していない

人名に用いられる피(激音、Phi)は英語で言うF相当の音にも対応する外国語・外来語用表記
したがって日本語における「フィーナ」訳もとりあえず間違ってはいない

 

英語版も誤訳していない

「グローバル版英語が初手でFinaと訳すべき人名を誤訳したのでは?」と疑う言説も時々見られるが、それはちょっと違う

  • そもそも現実に存在する人名のうち、カタカナ「フィーナ」に対応し得る綴りとしては「Pina」表記が圧倒的にポピュラー
    と日本版Wikipediaの「フィーナ」を見比べてみてほしい
  • 日本のサブカルチャーにはそれなりにフィーナさんが転がっている一方、実際海外に住んでいるのは主にPina(ピーナ/ピナ)さん
  • Fina(フィーナ)さんはSerafina(セラフィナ)さんの愛称としてまあ使われなくもないかなあ程度の位置付け その証拠に英語版Wikipediaに人名としての転送ページは(Pinaさんと異なり)存在しない
  • Phina(フィーナ)さんも同様、まったくいないわけではないが数はさほど多くない
  • Fiina、Fena等似たような綴りもだいたい全部同様


要するに、
Fで訳されるカタカナ表記「フィーナ」は日本国内サブカルチャー独自創出のローカルネームに限りなく近い特殊な位置付けの人名
となっている

国内サブカルチャー的には普通に出てくる人名なので初耳で驚いたかもしれないが、疑う人は一度自前で調べてみてほしい

  • でも歴史上のどマイナー&どローカルなカトリック文化圏人物としてピンポイントに一人Finaちゃんがいたりはする しかも金髪 ただしこの子もSerafina
    • 「病で麻痺して動けなくなったまま手足が壊死して15歳で死んだ13世紀の女の子」以外の生前イベントが無いため完全に地元ローカルキャラ
      地元民以外の誰も気にしていないので病人癒やしたり死者まで蘇らせたりとやりたい放題後付けの伝説を盛られている 少しは時代気にして伝説作れバカ大陸挟んだ海の向こうじゃ鎌倉幕府だぞ*2
    • 「いつも明朗快活で」はともかく「人を助けることに喜びを覚えるタイプの女の子」*3には該当するため、フィーナの元ネタ=このFinaちゃんと見る場合は話に収拾が付かなくなる
    • ついでに書いておくと末期のFinaちゃんはグレゴリウス(グレゴリオ)1世(604年没)を幻視して死を予告された設定になっている
  • まあ身も蓋もない話をするとフィーナの原型はたぶんこのキャラなのであまり細かく人名側の元ネタを考えても仕方ない気はする
    • 「カン違い日本(的なもの)に傾倒している設定を持った、日本文化圏ローカル産出のステレオタイプ的外国人(的なもの)」としてなら百鬼夜行所属のカタカナ人名「フィーナ」は完璧にハマっている
      …といった話は↑で説明した通り
 

ついでに公式のアリスはARISだしマリーはMARIだぞ

外来語系の人名は原文韓国語の表記優先で綴りが決定されている

でもアリスに関しては十分に妥当な異論があるぞ

グローバル版が出る前は公式イラストレーター含めてみんなALICEと認識していたし、肝心の海外ユーザーコミュニティは今でもARIS表記を受け入れていない


*1 BINAHの音写
*2 黒死病の蔓延を経てカトリックの権威に深刻な揺らぎが生じてゆくのは14世紀 したがって13世紀はカトリック文化圏が最も好き放題二次創作宗教シンボルを量産していた年代の一つに相当する
*3 念のため書いておくとこれらは朝比奈フィーナのプロフィール文だ