宗教改革とプロテスタントの出現

Last-modified: 2024-04-14 (日) 16:58:24

wip
特にカルヴァンは手前の話を蒸し返す必要がある 手前の話をまだ書いてない

お通し

愚かで、ものの見えない者たち、黄金と、黄金を清める神殿と、どちらが尊いか。
(『実際の著者がマタイ作って事にした福音書』23、新共同訳*1)

~ナザレのイエスによるファリサイ派批判~

彼らは「コインが金庫にチャリンと入ればたちまち魂が救われる」という世俗の教義だけを説いている。
(『95か条の論題』英訳の和訳)

~マルティン・ルターによる教会批判~

歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。

前菜 贖宥状~フスの丸焼き~

むかしむかしあるところにヤン・フスなる男がいました
長年権力を有した結果見事に腐敗して銭ゲバになっていた当時の宗教的権威らに憤り、
正面からレスバを仕掛け、
司祭NGの下で政治的に処刑されてしまいました

地元の支持派は暴徒と化して戦争おっ始め、
その場では概ね鎮圧されてしまいましたが後の時代に影響力を残します

  • なんか聞いた事ある話だなこれ
    君たち西暦のアタマ付近とかにいなかった?

黒死病ルネサンス宗教改革の伝統的三点盛り

14世紀の黒死病

欧州では推定5000万人死亡
少なくとも人口の半分くらいは死んだと見なされている

現代的にはペストと呼ばれる感染症

当時は公衆衛生の概念などない
ウイルスどころか細菌も見つかっていない
医療も実質呪いみたいなもんでろくな薬はない
最後の頼みの栄養だって大多数が満足に取れてない
発症した?お悔やみ申し上げます

元凶は分からん、人はバタバタ死んでいく、明日は我が身・下手すると今日のうちに我が身
まあ正気を保つのは難しかろう

「ユダヤ人が井戸に毒を入れた」等のどこかで聞いたことあるようなデマも飛び交い、パニックに陥った人々は多方面に散々虐殺を繰り返した

ポスト黒死病の世界⇨ルネサンス

周囲の人々が毎日ゴミのように死んでいった
教会は偉そうにしてるだけで何の役にも立たなかった
なんだあいつら

そういや俺ら独自の文化持ってたよな
人は減ったし金もちょっとは手元に出来た
死生観見直す良い機会だわ
キリスト教以前のギリシャ・ローマ文化再発掘
すごいぞ筋肉、花開くぞルネサンス

しかし芸術にはカネが要る
パトロン候補はおえらいさん
そういや教会お金持ち
せびるか
宗教的なシンボル作りまーす!

君たちすごい才能だね
じゃあサン・ピエトロ大聖堂作ろうね
でもお金足りないね困ったね
しゃあねーな信者のバカどもから毟るか→贖宥状販売過熱化

花開くぞルネサンス
あらゆる歴史上の文化的事象と同じく、ルネサンスも複雑な要因が相互に関係した結果花開いたと考えられている
上記のような単純化したシナリオはいわゆる最大公約数的な理解となるが、まあ当時の人々だって己が心情の完全な説明はできまい
(参考)学術的なルネサンス
「俺らちょっとルネサンスを過大評価し過ぎなんじゃね?ルネサンス以前も過小評価し過ぎなんじゃね?」と見る向きもそこそこ増えているらしい

「歴史を動かした決定的イベント」はある程度機械的に評価され得る
「決定的イベントに至る時代の流れ」となると評価を弾き出すのはなかなか難しい

宗教改革前夜

なんで教会にカネがあんだよ
教えはどうなってんだ教えは

サン・ピエトロ大聖堂
総工費500億円の聖地に"マザームーン"の住居が…旧統一教会の「取材NG最深部」でライターが見たもの 日本のメディアが知らない、もうひとつ大きな役割 PRESIDENT Online 2023/12/26 17:00
https://president.jp/articles/-/76893?page=5

天正宮博物館が米連邦議会議事堂とよく似ていると指摘されているように、天苑宮もカトリックの総本山であるサン・ピエトロ大聖堂を意識したのではないか。

実際、天苑宮は今後、教団の総本山的な役割を果たし、世界中の旧統一教会信者が集う場所になっていくという。サン・ピエトロ大聖堂もやはりカトリックの総本山で、世界中の信者が訪れる。同じ機能なので、同じようなデザインになっているのかもしれない。

宗教改革にブドウ酒を添えて

以下wip

ルター「大事なのは信仰だけ」

信仰義認説
直接的にはプロテスタントの一派「ルーテル(Luther)教会」に派生する

カルヴァン「なぜ教会ごときに神の意志が分かる?」

(運命)予定説
直接的にはプロテスタントの一派「長老派」に派生する

シマ争い

シマ*3を奪われ慌てふためくカトリックの側から出てきた集団がイエズス会

16世紀とは要するに1500年代
ところでアメリカ大陸発見は1492年

地元以外の土地に勢力拡大の余地を見出したイエズス会は大航海時代に合わせて宣教師を展開
ポルトガルやスペイン的には西や南に植民地を拡げ、東に至ればザビエる事になる

聖餐論

キリスト教世界には「(祝福された)パンとぶどう酒はイエス・キリストの血肉である」とかいう変な教義・論題が初期教会から現代に至るまで存在している

非キリスト教徒的には特定オブジェクトに教祖の聖性を見出す姿勢も教祖の血肉と見なしたオブジェクトを口から取り込んでよしとする信仰も****の壺や麻原彰晃の風呂の残り湯みたいなもんなので何を問題にしているのかよく分からない
何を論点としてどこを目的地に据えた言い争いなのか、それもよく分からない

  • 俺も「パンはパンだしワインはワインだしナザレのイエスはナザレのイエスだろ、それより農家に感謝しとけ坊主(ぼうず)ども」くらいしかコメントを出せない
    「教会含めたヨーロッパの奴らには(めし)や麺よりパンが身近だった」以上の情報を読み取るのは難しい

しかし彼らキリスト教世界にとってはたしかに重要な教義であるらしく、ルターも含めて大真面目に論争していた

  • こいつらどうでもいい論点を口実に敵の派閥とレスバしたいだけじゃね?と疑いたくもなるが、ルターが真面目に論争していたんだから本当に大真面目な論点だったんだろう
    ルターが大真面目じゃなかったらもうどうにもならん、頼むぞルターのおっさん

仮にキリスト教すなわちカルトなりと定義付けるなら一発で宗教的奇行と理解できるが、そうでない場合外からの説明が困難な概念であるため紹介のみに留めておく

まあ宗教は多かれ少なかれ外から見ると奇行に走っているようにしか見えない非合理的要素を含むので(だから宗教なんだ)、これもそういう例なのだろう

  • でもこの教義は歴史上確実にパン食文化圏中心主義・他地域食文化蔑視に繋がっていたと思う

*1 なんかこのWikiマタイ23からの引用多くね?と思うかもしれないが、ここは弟子や聴衆の前でテンション上がっているイエスが論敵の腐敗を延々と罵倒しているシーン
丸々一話分あれこれと罵倒を続けているため、政治宗教的な腐敗全般を殴る際にとても都合の良い引用元となっている

*2 「歴史は繰り返す」自体は似たような話を先行して言っている人が無数に存在するしマルクスも引用形で語っているため、オリジナル語録は後半部分のみとなる
*3 念のため補足︰これは縄張りを意味するヤクザ用語でありキリスト教用語ではない