フランシスコ=ザビエル、新天地にカモを求む

Last-modified: 2024-04-14 (日) 16:58:24

イエズス会

宗教改革後のプロテスタント台頭でキリスト教世界(今日で言う西側)のシェアがぱっくりと割れてしまった
シマの半減に焦るカトリックの中に、軍隊式に襟元を正しつつ新規市場の開拓に出んとするエリート集団一派が現れる
まあWikipediaでも読んどいて https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%82%BA%E3%82%B9%E4%BC%9A
ザビエルのおっさん当時のカトリック的にはガチガチのエリート中エリートだったらしいね

  • 海外マーケット開拓で"勢力"回復を図ろうとしたって点はこのページが独自に悪口書いてるわけじゃなくてイエズス会に関する標準的理解なのであしからず

ザビエル本人はそれほど長期滞在しなかったが、後続の宣教師たちが布教体制を展開
戦国時代末期において主に九州の大名(大村純忠等)を「キリスト教」のシンパにしつつ
「自分の所有権の内容、これは自分の名前である、自動車から家、ビルディング、そして田んぼ、畑、もうすべてのものを全部書きなさい、わかりました?」
の元ネタとなるメソッドで見事長崎の統治権をゲットしたものの、何もかも自分の手に収めないと気が済まん秀吉家康ラインがぶっ潰したので日本には入り込み損ねましたとさ

「キリスト教」
クソみてえな内輪揉めしている惨状およびクソみてえな内紛の文字通り尻拭いで必死こいて海外マーケットを求めている旨を馬鹿正直に伝えると野蛮人への布教に影響が出るわ!
とイエズスNGを判断したようで、
「海の向こうには"キリスト教"なる統一された教会が存在するのだ」と大嘘こく事に決めたそうな
といった話を

松田毅一『南蛮人の日本発見』中央公論社、1982年

ソースとしてWikipediaが伝えている 松田毅一本人Wikipedia記事 引用者が大嘘こいてない限り信用して良さそうだが、引用者は馬の骨なのだからそのうち自分の目で確認しよう 本当なら判断自体は商業的に間違いなく正しいがろくでもねえ奴らだ
  • 近々図書館を利用するのでその時ついでに確かめる
    同書237p~(「海外留学生」章にそれらしい話=露骨に情報操作試みていたエピソードはあれこれ書いてあった)

その後のイエズス会

もうちょい時間が経つと教会の権威はガタガタに揺らぐし、一方で戦争とか戦争とか戦争とか戦争とか戦争とか色々あって諸侯の力が衰える
結果的に中央集権化が各地(各国)で進んで絶対王政ってのが始まるんすよ、市民革命一歩手前の段階ね

そうなると教皇の私兵みたいなもんであるこいつらは次第に邪魔になる
ゴミはゴミ箱へ

でも権力者の中にはイエズス会のファンもいたので勢力としては辛うじて生き延びつつなんやかんや現代でも蠢いてるみたいですよ

蠢いてる
聖職者が子どもに性的虐待の発覚多数、浪費問題…ドイツでカトリック脱会者が相次ぐ

冒頭で2010年に年間約18万人がカトリック教会を脱会したと書きましたが、この年はイエズス会が後援しているベルリンのギムナジウムCanisius-Kollegで、神父及び先生が長年にわたり複数の生徒を性的虐待していたことが明らかになった年でした。

このスキャンダルを発端にドイツでは教会や教会に関連する施設での性的虐待が次々と明らかになり、社会問題となりました。

蠢いてるみたいですよ

ナザレのイエスはこう言った、とマタイは言った、と『実際の著者がマタイ作って事にした福音書』著者は言った、と俺が言う

律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。改宗者を一人つくろうとして、海と陸を巡り歩くが、改宗者ができると、自分より倍も悪い地獄の子にしてしまうからだ。
(『実際の著者がマタイ作って事にした福音書』23-15、新共同訳)

お前らん所の教祖に言われてるぞイエズス会、および植民地でさんざっぱら都合の良い傀儡作っては非人道的な行為に走ってきたキリスト教世界 悔い改めよ(ババーン!)
キリスト教世界の人々がこの節と自分らの文化圏が他所に向かってやらかした過去および現在にどう整合性を付けているのか気になる

風評被害

マーケット半減まで見越して世界各地に新たなカモを作ろうとしたろくでもねえ奴らには違いないが、評判の悪さが祟って怪しげな悪評(陰謀論と書いた方が分かりやすいかも)も多数出回っている
マイナス10000点がマイナス10200点になったところで扱いにさしたる差は出ないが、個人的には海外情報伝えたがってたらしいザビエルのおっさんに免じて一応注意喚起も添えておいてやろう
死体が聖遺物認定されたせいでバラバラに切断されて各地に保存されているのも不憫ではあるしな